ＦＯＬＬＯＷ２　ＡＶ編（後書き）

				  −解説−

　　　初めこの作品を見た時、俺は正直言って怒るのを通りこして呆れてしまった。
　　俺の注文はただ「ＡＶギャル」の出る台本を書けっという事だったのに、事も
　　あろうか彼はそれを小説にまでひっぱっていった。
　　　しかも、それ以上に重要なのは、作品中に俺の名前を勝手に使ったことだ。
　　いや、ただ名前を使っただけならいい。これは、明らかに俺をモデルしたとし
　　か思えない。何で俺はあいつに「就職浪人して、ＡＶを使って悪事に走る」等
　　という未来を宣告されねばならんのだ。
　　　さらに、ゆるせない事は、彼は自分自身を格好良く書きすぎた事だ。俺をと
　　ことん悪者にしておきながら、ラストでは俺に同情を寄せる等という余裕の姿
　　までみせている。
　　　確かに、俺はあのフォロー屋のアイデアに乗って、お金も貰ったが、あそこ
　　まで落ちてゆくつもりはない。第一、あいつも一緒にやった仲間なのに、ひと
　　りだけ「ええかっこしい」を決め込むとはいかなる了見か聞きたいものだ。
　　　そんなわけで、俺はこの小説まがいの作品が嫌いである。
　　　でも、解説を書いてくれと頼まれたからしかたなく書いただけである。
　　　ちくしょう、まだ予定の枚数うまらねえぞ。
　　　ええい、こうなりゃ宣伝だ。

　　　Ｓ大映画同好会、今度上映会やりますんで、見に来て下さい。
　　　「フォロー屋」の仕事も随時受付中です。
　　　あんな悪どい商売はしません。御安心を。あなたのプライバシーも守ります。
　　　入会者も募集中。映画の良く解らない人も解る人も大歓迎。
　　　女の子、特にお願い。

　　　こんなもんでいいかな。お〜い、とにかくさっさと台本の方をかけ！


					Ｓ大映画同好会会長　　高田健児



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【FOLLOW2 終わり】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　WRITTEN BY MORIVER　92-10-21
						     HTML modified in 97-05-14






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