手順其の一 |
まず、材料を用意。 |
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材料
うどん |
生でも乾燥でもいいから一つ。 |
ねぎ |
気が向いただけ。 |
つゆ |
袋なり、瓶なり、鰹と昆布と醤油なりどれでも |
ほか |
かまぼこ、三ッ葉、とり肉など。気分に応じて |
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手順其の二 |
大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰するのを待つ。 |
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(この間に気持ちを「俺は板前」にしておくと効果は高い。) |
手順其の三 |
湯が沸騰したら小さめの鍋に少しとっておき、麺をゆでにかかる。 |
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-この際、うどんはパラリと広がるように沸騰している鍋に斜めから流すように入れると火傷しにくいだけでなく見た目と気分も本物に近づける。
-更に、茹でている間は鍋のそばから離れず、まっすぐと鍋を見つめ、箸で時折柔らかくかき混ぜてやると麺同士がくっつかないばかりか鍋底にもこびりつかず、見た目も非常に板前の「それ」に近づいた気分になれる。(この時点で額から軽く汗がにじみ出ると更にポイントは高いとされる。)
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手順其の四 |
袋の裏に書いてある時間の半分程度になったらつゆを作り始める。 |
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(焦らず、しかし素早くやるとかっこいい、この際、動いている時のイメージとして「サッ、サッ、サッ、」と早いイメージをもつ。これはジャッキー・チェンの映画でジャッキーの動きが速く、着ている物の音が「ザッ!ザッ!」と動きにあわせて鳴っている物と同じで、ジャッキーの物真似をするときにわざわざ音を出しているのと同じである。尚、この場合は効果的な方法として「演技の最中に友達に頼んで動きに併せて横でジャケットか何かを降って音をたててもらう。」という高等技術も見受けられる。) |
手順其の五 |
袋の裏に書いてある分数煮てから箸で一本取り出し様子をみる。 |
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-こうする事により自分にあった麺の固さを選べるだけではなく、「オレはこの製粉会社の「5分間煮てください。」という意図にはハマらないゼッ!オレは自由なのサッ!オレを縛れるものは何もありゃしないのサッ!だからオレは4分58秒でストップなのサッ!!今!オレこそがフリー!!」といった気分に浸れ、更には第三者からの見た目もサマになって見えている。という夢の様な技である。(なお、箸で麺を一本だけ掴むハイレベルのスペシャルテクニックを要するので陰で密かに練習をしておくことをお勧めする。火傷にも十分注意する必要がある事は言うまでもない。) |
手順其の六 |
あらかじめ作って置いたつゆにネギと具をいれ軽く煮ておく。 |
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このとき、少し味を見ると自分の好きな味にできるだけでなく、第三者から見たときの「うどん師」、または「うどんマスターっぷり」を密かにアピールする事が可能である。最後に「コク」と軽く納得するしぐさを見せる事による効果は絶大であるとされる。 |
手順其の七 |
うどんの湯をしっかりと切り、つゆの中に入れ、一煮立ちさせる。 |
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-この後、丼につゆをいれる作業と麺をいれる作業の感覚が短ければ短いほど暖かくおいしいうどんを食べられるが麺の湯をしっかりと切っておかなければ後で薄味のうどんを食べることになってしまうので注意が必要である。こういう場合の解決方法は「自分はうどんマスターなのだから」とイメージする事で自分にプロ意識を植え付け、大抵のケースは片付く。それでも駄目な場合は紙に書いて貼っておくとよい。この際、男っぷりを出すために文字はなるべく荒々しいものが良い。 |
手順其の八 |
最後に好きな具を盛り付けて完成。 |
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盛り付けるときも男の感性を生かして豪快に盛り付けると男っぷりも同時にアピールする事が可能です。「ハイヨッ!オマチッ!」という魔法の言葉を威勢良く発することにより、うどん師、うどんマスターの称号を手にいれた気分に浸れる。 |