日本の常識は世界の常識ではありません。
WHOの推奨は日本の常識とは乖離があります。
日本の非常識な点は、水道にフッ素添加をしないことです。
フッ素添加による虫歯予防は多くの科学的根拠があります。WHOが強くすすめるところです。最大40%の減少効果があります。
日本では、宝塚の班状歯問題等でアレルギーがあり、フッ素添加は認められませんが、世界的には非常識と言えるものです。
フッ素に関しては、90%以上の歯磨きクリームにフッ素が添加されていると虫歯が減るとはっきり科学的に証明済みだそうです。フッ素の濃度の高い歯磨きクリームを選ぶと良いでしょう。
砂糖の消費量と虫歯にはもちろん重大な相関があります。年間消費量ひとり20Kg以下が目標で、一日にするなら、50g以下です。
量だけでなく回数も問題です。だらだら、食べるのは危険です。
でんぷんの消費と虫歯は無関係です。
甘い果物を取ると、虫歯になりそうな気がします。動物実験では関係が証明できますが、人間ではほとんど無関係だそうです。
しかし、果物ジュースの摂取では虫歯が増えるようです。
もっと悪いのは、ソフトドリンクであり、確実に悪化します。両者とも制限すべきと述べています。
コマーシャルでは 盛んにキシリトールの効果を宣伝していますが、WHOはあまり認めていません。少し可能性があるかもしれないという程度です。
砂糖の無いガムの効果は認めていますが、キシリトールの効果ではなく、唾液の分泌による口腔内正常化、Ph上昇の効果だそうです。
逆に、歯科医もにほんではほとんど言わないのですが、チーズ(ハードチーズ)は非常に良いと述べています。キシリトールよりずっと信頼できるそうです。
硬いチーズ、精製されていない穀物、砂糖のないガムはひとつには唾液増加作用が良いようです。
虫歯以外にも歯はダメージを受けます。例えばコーラを飲むと一時間でエナメル質が柔らかくなります。これは、菌がいなくても起こる変化です。クエン酸・燐酸・ビタミンC・炭酸などが原因です。フルーツジュース・コーラ・酢・ソフトドリンクを飲めば起こります。
科学的根拠のない「酢の効果」などで酢を飲めば、歯は溶けるということです。
もちろんキシリトールは無力です。菌が酸を作るのではないからです。
フルーツジュースを飲むと溶けるのですが、果物を食べるだけでは歯は溶けません。
これらの後に、チーズを食べるか牛乳を飲むと歯は溶けません。フッ素は予防的に働きます。
母乳は子供の虫歯抑制に良い効果があるそうです。
歯周病に関しては、口腔内の清浄化と、ビタミンC摂取が有効だそうです。
2002.10.1
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