SUMMARY Higasiyamaku & Sakyouku, Kyoto
Japan, has a large fault. It will move in the future (eathquake).
In that case, many hospitals may down. And this area may be
isolated. MAP of THE
fault between Kyoto & Osaka
花折断層は鳥羽街道団地の真ん中をまっすぐ北上し,現在改築中の第一日赤の真下を通ります。このため,第一日赤は震災時にはまったく機能しないものと思われます。その後,大谷高校の東を北上し日赤血液センターを通ります。これは,全市的な大問題であり,京都の血液供給はストップするものと考えられます。東山保健所の裏あたりを通りますので,保健所もあてにはなりません。
東大路は南から四条まで西側が急激に下がっています。東山消防署のすぐ南あたりは,崖状になっていますが,断層そのものと考えて良いでしょう。救急車や消防車の出動は期待できません。むしろ,消防署を救助に行くという,笑えない事態さえ予想できます。消防署の北側に総合庁舎を建設して,区役所などを統合する計画があるようですが,ほぼ断層の上にあり危険この上ありません。震災の教訓を生かして計画されることを望みます。(この文は市の営繕にもいきましたがそのように設計するので大丈夫とのことです。しかし,台湾大地震をみてもそれがうそなのが解ります。アメリカでは断層から15m以内は建築禁止だそうです。)建仁寺東側を抜け,祇園町東側から祇園石段下に達します。祇園の石段も断層そのものと考えられます。京大農学部グラウンドを抜け白川通りから,修学院さらに琵琶湖西側へ抜けます。京大病院も大きな被害を受けるでしょう。
南禅寺山すそ沿いにはもう1本の鹿ヶ谷断層があります。青蓮院から,山沿いを八坂の塔近くをとおり,東大路五條あたりにおわります。五条バイパスは,倒壊するでしょう。専売病院も洛東病院もこれらの2つの線に近いので,機能するかどうか大いに疑問です。余談ですが,昔の街道は断層そのものと考えられます。京都からほぼまっすぐ奈良に抜けますが,これは断層が動いて,まっすぐな平地が続いたためであり,旧24号線も断層そのものですし,鯖街道も断層でしょう。
もちろん,被害状況は建物の構造にもっとも影響されますし,地盤強度も関係しますので以上の予測が必ず起こるとも限りませんが,東山区の医療機能はほぼ全滅すると考えています。古い町屋も多く火災も起こるでしょう。反対側の山科も断層が多くあり,被害も大きいでしょうし,連絡は断絶するでしょう。第二日赤か市立病院くらいがあてにできるのでしょうか。橋が無事ならのはなしですが。 東山区は宇治川,鴨川にかこまれており,大津への道も途絶するでしょうから,孤立するおそれもあります。京都と大阪の間の断層地図を掲載しています。
2000.07.01
http://geocities.datacellar.net/kawaiclinic/
〒6050842 京都市東山区六波羅三盛町170 河合 医院
河合 尚樹