厚生省は生肉の流通規格を作り,刺身用の肉の流通を促進させようとしています。
厚生省は何を考えているのか。だれのために役所はあるのか。O−157で肉の生食を控えるように通達を出してきていたのにです。これほど,露骨に販売業者保護を目的とし,国民の健康を無視した政策を出せるとは,日本も三流国家に分類すべきでしょう。
8月28日名古屋で発生したO−157は,輸入レバーが原因だと回収になりました。当然の結果です。
生肉が危険なのは細菌だけではありません。寄生虫もきわめて恐ろしいものです。最近はグルメ指向で,寄生虫が徐々に拡がっています。この時期に生肉の流通を促進するなど,三流官庁の露骨な,業者保護です。
以前,保健所に勤務していた役人に,「寄生虫が危険なのに,何故生肉は食べないように啓蒙しないのか?」と聞いたところ,「それ位は解っていますよ。以前それを広報したら,生肉を提供している店や,販売業者から営業妨害だとすごい電話がかかってきて,中には暴力団関係者らしき者もいて,こわくてできません。」との返事です。
厚生省にも,相当の圧力がかかったと考えられます。
ばかな役人の指示に従っていては,健康は守れないということです。
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