朝日新聞は第一面に若い人の連続自殺が多発していると大きな記事を載せました。最終面では追加の解説を大きく報じました。事件の場所、方法、知り合った経緯等を詳しく載せていました。
記者たちは善意・正義のつもりなのですが、正反対のことを行っているのに気づかないのは困ったものです。新聞記者につける薬が医者にもないのです。(天声人語もたまにはいいことを書いているものです。「地獄への道は善意に満ち溢れている」。善意の仮面かもしれませんが、戦争でも同じことです。)
科学的知識がない報道ほど恐ろしいものはありません。
欧米では連続自殺は、低能マスコミという病原菌の撒き散らす、詳細報道という毒素による伝染病と位置付けられています。アメリカ疾病予防局つまり、国家機関から勧告も出ているのです。若い人たちの連続自殺の原因はマスコミ報道なのです。
何でも詳しく報道すれば、真実に到達し、社会がよくなるなどというのは、あほマスコミの幻想に過ぎません。
欧米の報道機関では常識の、この程度の行動規範もないのが日本の低能マスコミなのです。つける薬はありません。
アメリカの事故・自殺を予防する機関からの勧告を下に載せておきます。科学的根拠、統計、論文があるのです。
これくらいの知識もなく、自殺報道する日本マスコミに怒りを覚えます。
自殺流行の責任はマスコミです。
Certain ways of describing suicide in the news contribute to what behavioral scientists call "suicide contagion" or "copycat" suicides.7,9
Research suggests that inadvertently romanticizing suicide or idealizing those who take their own lives by portraying suicide as a heroic or romantic act may encourage others to identify with the victim.6
Exposure to suicide method through media reports can encourage vulnerable individuals to imitate it.10
Clinicians believe the danger is even greater if there is a detailed description of the method. Research indicates that detailed descriptions or pictures of the location or site of a suicide encourage imitation.1
Presenting suicide as the inexplicable act of an otherwise healthy or high-achieving person may encourage identification with the victim.6
from CDC's Program in Suicide Prevention
「知性のない善意のつもりのあほマスコミ」のために!ざっと訳しておきます。
行動科学者によれば、自殺をニュース報道することは「自殺の伝染」「まねた自殺」と呼ばれる行動を引き起こす。
自殺を不適切(お馬鹿)な理想化・英雄的行為・ロマンティック化とすることにより、一部の人に同情化・共感をもたらすことが調査により判明している。
メディアによる自殺の手段・状況の詳報は、素因のある人が自殺を開始するのを援助する。科学的調査で、自殺の場所の詳しい方法の報道や地図(図面)は自殺開始を促進する。
精神科医は、自殺方法の詳細な報道は、危険性を増すと考えている。
自殺を(問題のない)優秀な人、健康な人の不可解な行動として報道すると、一部の人に自殺者に共感をもたらす。
(このようにして、善意のあほマスコミが社会に害毒を撒き散らすのです。)
第一面に大きく載せ、騒ぎ立てるということ自体が、朝日新聞に知性が欠如していることを表しています。
世の中には、そっとしておかないと大変なことになる、デリケートな問題があるというのが理解できないのが朝日新聞です。
医学的に見れば、自殺の98%くらいはうつ病であり、適切な抗不安薬と抗うつ剤によりすぐに治療できます。
ごく一部に妄想や統合失調等の自殺があるだけで、治療困難なのはほとんどありません。
ぜひ受診してください。すぐに、楽になります。
初級システムアドミニストレーター 河合 尚樹