クッキー,外食,給食を食べると心臓病になる

『New England Journal of Medicine』(337:1491-1499,1997)より。現在継続中のNurses' Health Studyから。

クッキーや外食の多い看護婦の方が,心疾患が多いのが解りました。

このホームページを読んでいる方なら,容易に想像がつくと思います。つまり,マーガリンに含まれるトランス型不飽和脂肪酸を多くとると心疾患が多くなるということです。この報告では,1 日のカロリー摂取量の 2 %に相当する脂肪を,トランス不飽和脂肪酸から不飽和脂肪酸に置き換えると,心疾患リスクは53%低減するとしています。

いかに,マーガリン類が恐ろしいかという例です。

学校給食にはいまだに多くのマーガリンが使用されていますが,将来多くの死者を出すことでしょう。私の提言を文部省はまったく無視をしています。給食は食べない自由はほとんどありません。

外食産業もやりだまにあがっています。もちろんハンバーガーにもマーガリンを使うでしょう。外食産業は,安くて美味しいマーガリンを多く使っています。

他の 初期の報告では,心臓死が10%上昇するといわれています。これが本当なら,単純計算で日本では一年間に14000人の死因がマーガリンのためであることになります。他にも,脳血管障害死の原因にもなるでしょうから,死者はもっと多くなります。

ちなみに,最近マーガリンのテレビコマーシャルが減っています。大メーカーは危険性を認識しており,宣伝を控えてきていると思われます。しかし,目に見えないので,利益第一主義の外食産業は多く使い続けるでしょう。文部行政も似たようなものです。費用負担を恐れるあまり,予算をかけません。

給食からマーガリンを追放するのは簡単なはずです。チーズやジャムに代えればよいでしょう。

食品に含まれるトランス型脂肪酸の量を表示すべきです。



1999.04.02
http://geocities.datacellar.net/HotSprings/4347/
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