紫外線とサンスクリーンの選択  

紫外線にはA波とB波があるのは,良く知られています。B波は発癌性が認められ,A波は安全に日焼けできると言われていましたが,A波にも長期に照射すると発癌性があるのが解ってきました。

サンスクリーンの成分には紫外線を反射する散乱剤と,吸収する紫外線吸収剤を含むものがあります。吸収剤は敏感な人では,アレルギーをおこすので,散乱剤タイプのほうがより安全です。

良く知られているように,サンスクリーンにはSPF(sun protection factor)の表示があります。SPFは高いほど良いと思われていて,80とかいう製品もあります。
しかし,Australiaでは15max, Europe では30maxで,上限が定められています。測定上は強い数字をだすことはできても,実際の日光ではSPF 20程度で十分です。PAはA波を防ぐ指数ですが,真夏でも++で十分です。これ以上の指数を標榜しているものもありますが,無駄だけでなく,強くするために余計な成分を入れるために,かぶれやすいという欠点もあります。

ヴィタミンDのために,日光浴を勧められている人もいるかもしれませんが,その場合でも,冬の最も弱い日で手のひらの面積に15分程度で十分で,春などはもっともっと短くなります。この程度なら,買い物に出るだけでも十分と思われます。積極的に日に当たる必要はまったくありません。

10才以下のこどもは,特に紫外線の影響を受けやすいので,危険とされています。Austrlakiaでは特に日に当てないように,国が勧めています。
子供には戸外での遊びは必要です。過剰反応して,戸外に出さないのは困りますが,戸外に出すときは,できるだけサンスクリーンをしたほうが良いでしょう。



1998.02.01
http://geocities.datacellar.net/HotSprings/4347/
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