役人について想う  

文部省の犯罪的行為を読んでいただけましたでしょうか。最後の表の統計に協力してくれた,保健所職員に「各学校にこのことを知らせるのに,協力してくれないか」といってみました。当然の事ながら「そんなことは役所はできません。」でした。あきれたり,怒ったりする前に,笑いがこみあげてきました。
上は中央官庁の役人から,末端は保健所の役人まで,自分の縄張り以外にはみださないという立派さには,もう何と言っていいか,言葉がありません。せっかく中央官庁で良い制度を作っても,たましいを入れる必要はなく,運用面で混乱があっても関係なし。上から下まで,保健所は保健所,学校は学校,人の命,健康,これを守ろうという倫理感のかけらも見られません。与えられた仕事をこなしさえすればよいのです。私だけが,将来生まれてくる子供たちの命(奇形がひどければ,流産する),奇形を持って生まれて来た子の一生にわたる困難を思いやっているのです。 そこで,個人的に各校に郵送するべく,準備をしております。
こんなことをしても,かえって逆恨みを買うことさえあるでしょう。大病院を批判して,婦長から,奇人変人扱いされたことさえもあります。最後は,先方の非を認めましたが。

話しは飛びますが,O−157で厚生省がかいわれ大根からO−157関連遺伝子とベロ毒素関連遺伝子を発見したと報告するや,農林水産省はすぐさま,「科学的には断定できない」という,立派な反論を出されました。もちろん批判をして論争をするのは良い事です。しかし,ここでも,国民の健康と安全を守るという倫理感がまったく欠如しています。あるのは,自分たちの縄張りを侵されたという意識です。自分たちの天下り先や権益を守ろうという姿勢がありありと見えます。アメリカの政府も自分たちの権益擁護的に動いているのは情けないことです。
この,2つの事例だけでも,目の前にあまりに巨大な官僚組織,縄張り意識,権益擁護,役人根性がそそり立つように感じられます。
役人が縄張り争いをしているうちに,先天性風疹症候群の被害が拡がっていきます。こんな事を言うのは嫌いで,連発する人をばかにさえしていましたが,言わずにおれません。「いったい,この国はどうなるのであろうか,もうだめなのではないか」

反発する保健所の皆さん協力お願いします。 どうか,皆さん風疹の予防注射の意義を印刷して,周りに配布してください。どの子か特定をすることはできませんが,必ず未来の子を救うことができるのです。こんなやりがいのある事業はないではないですか。
素人の方も,アンケート結果を学校あて送り付けて頂けるなら,少しは事態が好転するでしょう。市民パワー期待しています。


1998.04.02
http://geocities.datacellar.net/HotSprings/4347/
〒6050842 京都市東山区六波羅三盛町170 河合 医院

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