19-Jul-98 更新 ブドウ日記 (98年 その6) 7月18日(土) キートリッヒ(Kiedrich)
中には、ほとんど一人前のブドウに見えるやつも...
ブドウが日々に大きくなってゆく面白い時期だというのに、なんと3週間ぶりのブドウ散歩である。これもひとえに天候不順のせいである。本当なら5月から7月というのは、このあたりでは天候も安定して、日が長いのとあいまって最上の季節のはずなのだが、今年は6月以降ずっと実に冴えない天気続きである。そんなわけで、先週も先々週も、ブドウ散歩をしそびれた。 この間にも、ブドウ達も一気に成長している。まずはもう一枚、比較的よく育ったブドウの姿をどうぞ。もっとも、こんなによく育ったやつばかりではなく、まだまだツブがそろっていないブドウも多数いる。 ところで、かつて我が家はここの隣村ラウエンタールのブドウ山をホームグラウンドとしていたのであるが、最近はホーホハイムだとか、今日来たキートリッヒへ来ることが増えた。というのも、先日もこのコーナーで書いたが、ラウエンタールのブドウ山はその中のほとんどの道が未舗装なのに対して、後2者のそれは結構舗装されていて(こんな具合)ベビーカー連れには快適だからである。折角写真入りになったことでむあるので、この時期の手入れの行き届いたブドウ畑の様子などもどうぞ。 さて、プファルツ地方の銘醸畑では所有者の標識の類が普及しているのに対し、これまた以前(本年3月21日分)に文章で紹介したことだが、この界隈ではそういう標識はあまり普及していない。しかしながら、主に作業者に分かりやすくするためか、所々で杭にそれらしい印をつけたりしているは見かける。まずはその一例を。我が家はこの「青と黄色」は、ロバート=ヴァイル醸造所の所有する畑の目印ではないかと踏んでいる。(その根拠については、3月21日のブドウ日記に記した。) それ以外のものは所有者までは全く見当がつかないが、まあ「こんなのがある」という程度に、ご覧あれ。(例1、例2) ついでながら、例2の背景に小さく写っているのは、古城跡の塔である。上記のロバート=ヴァイル醸造所は、日系資本が入る前は「Dr.ヴァイル醸造所」という名前で、そのラベルの片隅にはこの塔の絵が描かれていたのも記憶に新しい。 この界隈では、ブドウ山散歩というのは結構ポピュラーなものであるのか、所々にこのような標識がある。きっと、麓のブドウ山の入り口付近には案内板か何かが出ていて、「これこれのコース、全長何キロ、所要約1時間」とかいうような説明があるのだろう。そうして、その内の一つを辿っていくと、丘の頂上付近に先ほど小さく見えていた古城跡の塔の所へ辿り着く。 最後に、本日のトモ君。(その1、その2) たわいもない親の趣味に付き合わされて、全くもって迷惑な話だ。
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