inu biscket

アメリカ的いぬの生活その一
「欲しいわんこはどこにいる?」

わんこと一緒に暮らそうと決めて、ダンナと最初に悩んだのは、いったいどこでわんこと出会えば いいのだろうということだった。アメリカのペットショップには、生きたわんこや、にゃんこは 売ってない。純血種をブリーダーから購入するか、地域のアニマルシェルターや、非営利の レスキューグループに収容されているわんこたちを養子にするのが一般的。たまに生きたイヌネコを 売っているペットショップがあるようだが、はっきり言って、イヌ好きの間では、そういうところで イヌを買うのはタブー。たいがい悪徳ブリーダーとつながっているといわれているからだ。

さて、ダンナとわたしは、幸いにも、わたしの会社の近くに、アニマルシェルターがあることがわかり、 さっそく行ってみることにした。養子希望の人は、午後に、わんこたちに会いに行ける。ちなみに、 午前中は、わんこたちを手放したい人が、お金を払って、自分のわんこを捨てに来る時間。ちょっと 悲しい気持ち。

建物ぼろいけど(失礼)、中に入ってみると、しっかり手の行き届いたケージがたくさんあった。 にゃんこもいっぱいいたが、わんこも10ぴき以上いたと思う。生まれて8週間目に入った子犬から、 高齢の大きなイヌまで、種類もさまざま。ほぼみんな雑種。それぞれのわんこについて、簡単な情報を 書いた紙がケージに張ってあり、気に入った子のカードをシェルターの係りの人に持っていくと、 ケージから出してくれる。

3回ほど足を運んだ頃、白黒のちっちゃいちっちゃい子がケージのなかで出して欲しいと鳴いていた。 それが、ポチとその兄弟たちだった。わんこはどの子も75ドル。でも、すごくいいなと思ったのは、 75ドルは、わんこの値段ではないということ。養子にする際に、施設に寄付する形になっている。 決して生き物は、売りませんということだ。

こうして、ダンナとわたしは、ポチを養子にすることができ、ケイズアニマルシェルターのファン となってしまった。今でも時々、わんこたちに会いに行って、ささやかながら、寄付をしている。


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