アメリカ的いぬの生活 その八
「続 イヌにも厳しいシカゴの冬 イヌのブーツ編」
1999年の暮れからお正月にかけて、シカゴは暖冬だった。ほとんど雪も解けて
いたのに、2000年の1月下旬からまた急に寒くなってきた。気温は摂氏マイナス
12度以下、アメリカではあまりに寒いため気温とは別に、ウインドチル(Wind Chill)
(体感温度みたいなもの)も天気予報で教えてくれるが、こちらはなんと
摂氏マイナス27度!勘弁してよーと言いたくなるが、3回も冬を経験すれば、
何とか生きていけるものだ。
人間は「ももひき」のようにスパッツをはいた上に(自分で書いててちょっとハズカシイ)、
ジーンズをはき、上着もモコモコになるまで着込んで、ポチとはなこの散歩に出か
ける。どんなに雪が積もろうが、毎日出かける。我ながら、えらいと思う(爆)。
前にも、書いたがポチの手足ははなこに比べて、冷たさに弱い。まあ、手足が
凍っても平気なはなこのほうがへんといえなくもない(笑)。
ついに、どか雪が降っていつもの散歩道が、雪とそれを融解させるための塩だらけ
になった。あまりの塩の多さに、ポチはもう歩くことができなくなてしまった。
ちょっと歩いては、前足を縮めて座り込んでしまうのだ。おかーさんが、両手で
暖めてあげるがそれでもまたすぐ動かなくなる。はなこですら、ときどき後ろ足を、
空を蹴るようにばたばたさせて、足に着いた氷を取ろうとしている。
こりゃーもう限界だなってことで、実は昨年試しで買ったイヌ用ブーツの登場となった。
驚く事なかれ、これがまた、たくさん種類があるのよ。ポチとはなこには、お揃いで
フリース生地でできたブーツを買った。模様は男の子と女の子なので
それぞれに合うようなものにした。なかなかかわいい。ブーツの底は滑り止めのゴム
生地でできている。良くできているなぁと感心したが、値段だって感心するぞ。
一セット2500円以上するんだから。
最初に履かせてみたときから、ポチもはなこも、そうイヤでもなさそうだった。
はなこは、脱ごうとちょっとは努力してみたが、家の外にでたとたん、もうそれ
どころではなくなって、雪で遊ぶのに忙しい。単純でうれしい(笑)。ポチは、
ほとんど気にならないらしく、むしろ足が冷たさで痛くならないので、元気一杯!
買ってよかったなぁと、ちょっとうれしくなる。
しかしそう簡単にいかないのが、いつものこと。そう、みなさんイヌは足4本
あるのよ。ただでさえじっとしてないポチとはなこに、ブーツを履かせるのは
一苦労。8本足全部履き終わるのに、まあうまくいって20分はかかります。こんなこと
毎朝やってたら、おかーさん会社に遅刻しまっせ(爆)。
さらに、一番最初に履かせた時のこと、夜のお散歩だったので、暗くてよくわから
なかったのだが、家に帰ってきてみると、ポチは2つしかブーツ履いてない!がーん、
途中で脱げたんだわー。買ったばっかりなのにぃ。幸いその夜は雪が降らなかったので
次の朝、ブーツを探し探し散歩してたら、凍ってちべたーくなってはいたが、
落とした2つともちゃんと見つかった。あーよかった。それ以来、かなりきつめに
ひもを締めるようになったおかーさんであった。
余談ですが、イヌも靴臭います(爆)。ポチのブーツもはなこのブーツも、あっと言
う間に足マメと同じにおいになりました。
追記:その後、またはなこが、一つくつをなくしたため、今後のことも考えてポチ
はなともにもう一セットずつ同じデザインのブーツを購入。これで少々
なくなったって大丈夫。とか思ったのもつかの間、また気がついたらはなこのブーツ
がひとつ脱げている。おい、おい、頼むよー。脱げてしまったのはきっとこの5
メートルぐらいの間に違いないとわかっているのに雪が深くてどうにもなりまへん。
その後も、ポチが1足なくしたので、最近は4回履いて散歩に行って、3足なくした
計算です。
うーん、一勝三敗では、家計がもたないよー(苦笑)。