武庫川ダム

■ 2000.1.28 こういう mail を頂きました
-------------------これより以下、転載歓迎(大歓迎!) です

<「武庫川を愛する会」から皆様へ>

■兵庫県 武庫川ダム事業の環境アセスに皆様のご意見をお送りください■

このメールはいつも武庫川や武庫川ダムのことに関心を持ってくださっている皆様にお送りしております。
既に新聞報道などでご存知の方々も多いかと思いますが、兵庫県が計画を進めていた武庫川ダム事業の、環境アセスが、遂に!始まりました。このことは、ある意味では、事実上のダム事業開始です。しかし、藤前干潟のごみ処分場問題のように、環境アセス終了後でも、事業計画の見直しを迫ることは不可能ではなくなってきているのが、今の日本です。
環境アセスは、市民が意見を表明できる法的に保証された唯一の機会です。どうか、お一人でも多くの方々に意見をお送りただきたいと思い、このご案内をお送りしております。お一人でも多く方々の目に触れるよう、そして、お一人でも多くの方々の意見が送られるよう、どうぞ、皆様のご協力を、お願いいたします。市民の持つ力を、ネットワークの持つ力を、示したいと思います。
1月11日に環境アセスの概要書の縦覧が始まりました。縦覧が始まってすぐに皆様にお知らせしたかったのですが、以下のような事情により遅くなりました。
年末の12/25(土)に環境アセス実施の情報を得、12/27(月)に闇討ちのように県から発表され、1/11(火)からの縦覧開始となりました。11日には、概要書の「著作権」を理由にコピーを禁じられ、報道によって問題化された結果、翌12日夜にやっとコピー可となり、概要書全体101ページを会が入手したのは3回足を運んだ13日でした。対応を検討し、葉書作戦やpdf作戦など準備でき、やっとご案内に至りました。(ちなみに概要書の著作権を理由に複写を禁じるのは、適法ではありません)
どうぞ、皆様のお力をお貸しくださいよろしくお願いいたします

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兵庫県下の2級河川・武庫川の中流に35年前に計画された武庫川ダム事業が遂に、事実上の計画実施に向けて大きく動き出しました。美しい武田尾渓谷にダムが作られるかもしれない、第1歩がやってきました。

★経緯と状況
事業主体の兵庫県は、昨年実施した宝塚等の地元説明会で賛成意見がたった2名だった(他はすべて反対意見か疑問視する意見)にもかかわらず「地元の了解が得られた」として、遂に、1999年12月27日兵庫県「環境影響評価に関する条例」に基づく環境アセスメントの手続きを開始しました。2000年1月11日からは、概要書の縦覧が開始されています。
武庫川ダムは、湛水面積の制限で国の環境影響評価法(環境アセス法)の対象事業とならないため、今回の兵庫県条例の環境アセスのみとなります。「武庫川を愛する会」では、この計画の存在を知った(再浮上した)3年前から総合治水による治水を訴え、これまでに56,279名の反対署名を県知事宛てに提出する等々行ってきました。しかし、遂に県は事業実施へ大きな1歩を踏み出しました。
一時、建設省が「足踏みダム」に指定したことが大きく報道され、それによって多くの市民がいまだに武庫川ダム計画は中止されたものと思っておりますが、すでに「足踏みダム」分類は消滅し、兵庫県は、ダムを作ることに いささかの躊躇もしておりません。兵庫県条例での手続きでは、概要書は国のアセス法の方法書にあたり、調査・予測・評価する項目が絞り込まれた書類です。概要書に対する意見が言えるのは、条例により2月9日(必着)までです。「環境の保全と創造の見地から意見を有する者」なら、誰でも(兵庫県民以外でも)意見が提出できます。様式は自由で郵送(封書・葉書)、fax可です。

★概要書の評価(暫定)
詳しくは現在、会などで分析中ですが、県は生物に関する環境要素については過去10年間にわたりポツリポツリとやった「任意調査」を中心とする調査方法での現況調査の結果から、環境影響評価を下す、という内容です。つまり今回、環境影響評価の為にきちんとしかるべき費用と期間を費やしての調査はしません。基本的に”何もせず、このまま行ってしまおう”というものです。
今回の環境アセスメント手続きで実施する予定の調査項目はわずか3要素3項目(地下水・騒音・振動)に過ぎません。13環境要素の内4要素は、評価不要としています。大方の調査は1回のみの実施であり、特に生物に関する調査は、相当にずさんな調査です。

★意見のポイント(ご参考)
意見のポイントは、綿密な調査が要求されるような観点、その調査を実施すると、環境影響が大きいということが判明するという観点で指摘するのが、有効かと思います。例えば、遡上と下降を繰り返すような魚種の通年調査の実施、川岸を生息範囲の一部としているような哺乳類の周年調査、渡り鳥が渡ってくる時期に合わせた早朝からの調査、絶滅危惧植物の分布域の現地調査、爬虫類・両生類の現地調査・・などなど。
(詳しい指摘ポイントはまとまり次第、至急、会のホームページにも上げていきますので、意見を書く際のご参考にしてください。)

★意見送付先
〒650-8567 神戸市中央区下山手通5丁目10−1
兵庫県生活文化部環境局環境政策課環境影響評価室 御中
兵庫県知事貝原俊民 殿 あて
fax:078-362-4024
2000年2月9日(水)必着

印刷して葉書が出せるPDFファイルも会で用意しました。ご利用ください。(会のホームページおよび環境NGOフォーラムに掲載)なお、個人名での意見送付に不具合のある方は、あきらめずに、ぜひ会へご連絡ください。会で一括して送付します。(個人名は出ません)

★参考サイト
「武庫川を愛する会」 ダム計画の全容と問題点について、美しい武田尾渓谷アルバム
http://www.naturescape.co.jp/mukogawa/
環境NGOフォーラム 「みんなで署名」コーナーに葉書有り
http://www.naturescape.co.jp/ngodb/
兵庫の環境影響評価 条例、概要書の一部公開
http://eia.pref.hyogo.jp/
兵庫県土木部河川開発課 事業主体側の事業内容説明
http://web.pref.hyogo.jp/kasen-k/mukogawa/index.htm

★さいごに
長くなりました。最後までお読みいただきありがとうございます。私達は、武庫川流域に住み、武庫川を愛する者達です。思想・政党に関係なく、ただ、武庫川とこの美しい武田尾渓谷を子供たちに残しておきたいと願うそれだけの想いで今日までやってきました。私達は決して諦めてはいません。どうか、私達の残された財産:武田尾渓谷を守ることに、一人でも多くの意見を送ってください。
武庫川下流域の内水による浸水は、この「穴空き」武庫川ダムでは解決しないのです。もう一度、武田尾渓谷を見てください。
http://naturescape.co.jp/mukogawa/album/lib_1.htm
そして、意見を送ってください

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発信者:武庫川を愛する会 代表 谷田百合子
http://www.naturescape.co.jp/mukogawa/

-------------------転載歓迎(大歓迎!)ここまで----------------

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