VGAカードをAllInWonderProに変更
このページを見られた方から問い合わせが来ます。「PWR128Pが手に入りません」と。そりゃそうですね。かなり昔のカードなので。そこでVGAカードを変更することにしました。もちろん最初の条件を満たしているVGAカードでなければいけません。
そして見つけたのが(と言っても珍しいカードでは無いですが)AllInWonderPro(RagePro使用)。ほんとはAllInWonder128(Rage128使用)が欲しかったのですが、Proがバルクで安かったので決めました。しかし、またまた最新のカードでは有りません。すぐ手に入りにくくなるでしょう。多分AIW128でも同様の事が出来ると思います。(AIW128でもCCの取り込みが可能という報告をいただきました。)
このカードの特徴は、
ビデオキャプチャはもちろん付属
しかもテレビチューナ付き
さらにDVD再生支援機能(MC)まで付いてる
と言うことで、これからはテレビも見られるDVDプレーヤになってしまいました。こんなDVDプレーヤは見たこと無い!!
AllInWonderProをインストール
さっそく今まで入ってたPowerWindowを外しAllInWonderに換装。再起動。VGAモードで起動。特に問題無し。あっ再インストール中はCRTつないでます。当たり前だけど。
ドライバは最新版をダウンロードしてあったのでそれをインストール。こちらも問題なし。
最後にビデオ関係の配線。ケーブルだらけで訳分かりません。AIWに2本の分岐ケーブル(入力用と出力用)。H+にも1本分岐ケーブル(Sとコンポジットの分岐)が付いててそれをうまく接続しなければいけません。AIWのケーブルはAudioも含まれているためすごい本数です。
テレビ出力に設定して再起動。無事テレビに表示されました。しかし二度とやりたくないな。こんな作業。
ソフトDVDプレーヤを試す
せっかくRageProになったので、MC機能を試すためPowerDVDでテスト。
おおすばらしい。Celeron333Mhzでもほとんどコマ落ち無しで再生出来るのではないですか。しかもテレビ出力も結構耐えられる表示だし。CC取り込みが目的で無ければ、Expert98あたりでも十分かな。
このベアボーンに標準で付いてくるSIS6326ではここまできれいに再生出来なかったような気がするので、さすがATIですかね。
H+を起動。CCを取り込む
それではH+が動かしてみます。特に問題ありません。テレビにもちゃんと表示されるし、ATIのビデオキャプチャ画面も表示されています。
さっそくCCの取り込み。AIWはPWと違って直接ファイルに保存することが出来ます。もちろん画面表示だけも出来ますが、ファイルに保存する設定をすると、直接ファイルに保存されます。
PWの時は一度CCウィンドウに表示された物を保存しますが、なぜかサイズが大きくなると保存できない仕様(バグ??)で、カット&ペーストで対処してました。しかしAIWではそんな必要ありません。直接テキストファイルになってくれます。便利便利。
AIWとH+の実行画面
オーバーレイのためビデオキャプチャ画面は表示されてません
H+とAIW(PowerDVD使用)のテレビ出力時の画面を比べて見ましたが、やはりH+の方がきれいです。AIWはなんか色が薄い感じがします。と、言うか確実に薄いです。7才の子供にまで指摘されてしまいました。「色が薄いね」って。多分調整でなんとでもなると思いますが、H+があるので別に必要ありません。ただしCRTに表示した時はAIWの方がはるかにきれいです。
と、いうことでH+のVGAオーバーレイの機能は使用しておりません。VGAオーバーレイケーブルを接続しなければ勝手にテレビ出力だけになります。
たまーーに止まってしまうこともあるみたいで、安定性はPowerWindowの方があった気がします。まだアンテナ線を繋いで無いためテレビは見られませんが、機能アップしたし、全体的な表示スピードもアップしたし、これは正解だったと思います。
もう少し安くなったらAllInWonder128に変えてみよう。でもPCI版なんて手に入るのかな。
液晶ディスプレイを購入
液晶ディスプレイを購入してしまいました。AllInWonderもテレビ出力出来るため、全く必要無かったのですが、良く分からないメーカーで比較的安かったため買ってしまいました。センチュリーの133TXAという物です。
13インチのTFT液晶。1024×768まで表示でき、それ以下の解像度でも自動で画面いっぱいにしてくれます。しかも結構きれいに。こういうのってちょっと前のノートパソコンしか知らなかったので文字ががたがたになると思ってたのですが、ちゃんとスムージングの処理をしてます。感動!!。あと面倒な微調整も全て自動で出来るので助かります。
写り具合は特に問題有りません。スピーカまで内蔵してます。ほとんどどうでもいい内蔵音源はディスプレイのLineInに入れ、デコーダのデジタル出力はDTT5.1に入っています。
さっそくPowerDVDでDVD再生。結構きれいです。この液晶ディスプレイはフルカラーでは無いようなので、よく見れば分かりますが、そんなに気になりません。これからはDVDをテレビで見る時はH+。液晶ディスプレイで見る時はPowerDVDで決まりです。
せっかくテレビ出力だけを目標につくって来ましたが、早くも崩れ去りました。やはり普段の操作画面が見やすいと言うことは、良いことです。
せっかくだから内蔵音源でもデジタル出力
このベアボーン(MS−6207)は内蔵音源にCreativeのES1373が使われています。あまり単独でサウンドカードになっているのを見たことが無かったので、資料が少ないのですが色々と調べていた所、どうもSoundBlaster64Dに使われているチップと同じだと言うことが分かりました。
SB64DはOEMでしか出荷されて無いので、ほとんど見かけることは無かったのですが、主に「牛」で使われていることが分かり、さらに「牛」で公開されているドライバを使えばデジタル出力も出来ることが分かりました。
「同軸も光も付いてないのにどうやってデジタル出力するか??」って。僕も最初改造しないといけないかなと、思ったのですが、ドライバを入れ設定を見るとライン出力がアナログ・デジタル・AUTOと表示されるではないですか。
これはもしかすると「SoundBlasterPCIDigital」と同じ方式かなと思い、出力をデジタルに設定し、インピーダンスは無視し適当なミニ<->RCAピンケーブルを使いラインアウトから右(or左忘れました)の出力をDTT5.1のデジタル入力につなぎました。
すると、デジタルインのランプが点灯するではないですか。試しに音を出して見るとちゃんと音が出ます。出力をアナログに切り替えるとデジタルインのランプが消え音が出ません。PC97の仕様のため48KHzのサンプリングレートしか出ませんが、Windowsの音も出力されます。
すごい!!標準のままでデジタル出力出来てしまった。あとで分かりましたが、AUTOの設定にして、モノラルのジャックを使うと、自動でデジタル出力になるそうです。ステレオのジャックを使うとアナログ出力。モノラルのジャックを使うとデジタル出力が自動で切り替わります。なんて画期的でしょう。
実はこのテストをした時がかなり前でPowerDVDのテストをしたか忘れてしまいましたがたしか5.1出力出来ていたと思います。また気が向いたらAIWに替えた事ですし、5.1出力出来るか試して見たいと思います。
と言うことは、CCの取り込みさえ考えなければ、このベアボーンはDVDドライブを入れVGAを安くなったExpert98(PowerDVDのSIS6326サポートはVer1.5で終わってしまった様なのであきらめて)に交換するだけで、デジタル出力出来る「中機能なDVDプレーヤ」になる優れものだったわけです。しかも何も切り替える必要が無くWindowsの音も出力出来ます。
すべてのES1373を使ったボードで、デジタル出力出来るのかは分かりませんが、マザーボードにオンボードで付いている物もあるようなので、もしES1373のサウンドカードを使っているのであれば一度試して見る価値はあると思います。ただしほとんどの標準ドライバにはその機能が省かれているようで、注意して下さい。CreativeからダウンロードしたAudioPCIのドライバにも、デジタル出力の設定はありませんでした。「牛」さんからダウンロードしましょう。