68kMacでMRJ

68kMacだからって

 あなたが、「私がつかっているMacintoshのCPUは68040(または680LC40)なので、Javaのプログラムを作って動かすことはできない」と思っていたら、それは無知というものである。

 あなたが、「私がつかっているMacintoshのCPUは68040(または680LC40)なので、Javaのバージョンは1.0.2止りである」と思っていたら、それは無知というものである。

 68040(または680LC40)のMacintoshでも、Javaのプログラムを書いてコンパイルし、実行するのは十分可能なのだ。

 あなたが、「私がつかっているMacintoshのCPUが何であるかなんて知らない」のは、程度を超えた無知であり論外なので、とっととあっち行って;-P

MRJ2.0と、MRJ SDK2.0.1の入手

 MRJ(Appleの純正Java実行環境)と、MRJ SDK(Appleの純正Java開発環境)の、少し古いバージョンは、68040のMacintoshでも稼働する。意外にも、このことが忘れられている。そのバージョンとは、

である。Appleのftpサーバの、ここここからダウンロード可能である。

インストール後、「機能拡張」フォルダに入るMRJのライブラリを見たところ、ちゃんと68k用のJITコンパイラも作られているようである。

 最後の最後まで68kMacを見捨てなかったMRJ開発陣に拍手を贈ろうではないか。PowerPC上のMRJに比べれば、さすがに処理速度は見劣りするが、SunのJDK1.1.3互換であり、わざわざ古い1.0.2の仕様でプログラムを書かなくてもすむのである。

おわりに

 私がしぶとく68kMac(Quadra 840AV)を使い続けるのは、本来はアナログビデオのキャプチャリングのためである。同じM-JPEGキャプチャカードをつかっても、PowerMac7100/80にくらべ、Quadraのほうが、フレーム落ちがなくキャプチャできるので、いまだに手放せない。DVの環境が整うまで、私はQuadraを使い続ける(というか、使わざるを得ない)

 それ以外の用途には使えないだろうとたかをくくっていたQuadraでも、ちゃんとJavaのプログラムを作って実行できる能力があると知ったとき、私はAppleの執拗なサポート体制に驚きと感動を感じた。

最終更新日時 99/08/15

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