店長のコメント |
さて、久々の更新、お薦め第3弾目は、またまた私の趣味に戻って(笑)Hard Rockから、Ozzy Osbourneを取り上げてみようと思います。 元Black SabbathのVocalistで、Black Sabbath脱退後に元Quiet RiotのRandy Rhoads(G)、元RainbowのBob Daisely(B)、Lee Kerslake(Dr)というライン アップで制作されたAlbumです。 この強烈な個性を持つメンバーを見て解るとおり、纏まった良いAlbumに仕上げられていると、私は感じています。 ツアーやレコーディングでは、ここにBob Daiselyと同じ、元RainbowのDon Airey(Key)が参加していました。 このAlbum名や、Ozzyの名は知らずとも、どれかの曲は何処か何処かで聴いた事があると思います。 では、早速Album Reviewの方に行ってみましょう。 まずは1曲目の「I Don't Know」。 これは、ピック スクラッチから始まるノリの良い曲で、小気味の良いリフが気持ち良いですね。 Randyのメジャーでの初のFull AlbumでのPlayなせいなのでしょうか、鬱憤を爆発させるように弾きまくっているのが印象的です。 この曲では、BobのBassが面白いビートを紡ぎだしていて、根底をしっかり支えつつも、曲にスパイスを効かせています。 Drumsの方は、リズムキープに徹していて、曲の味付けこそ少ないものの、貢献度は他のメンバーと変わりません。 最後に、ちょっと苦言を言わせて頂ければ、流石に古い曲なせいか、疾走感溢れるGerman MetalやSlash Metal、YngweiやStratovarious等を聴き馴れている様な お客様には、少々疾走感に掛けると言う所でしょうか。 ちなみに、Live盤の「Tribute To Randy Rhoads」では、リフをもう少々早めた疾走感あるPlayが聴けます。 次に来るは、店長個人、最もこのAlbumでのお気に入りの曲であり、Ozzyの未だ代表的な曲の「Crazy Train」です。 BobのBassとLeeのDrumsの不気味なイントロで始まるこの曲は、そのギター リフが印象的です。 ソロは早くはありますが、基本に沿ったソロですので、Guitarを齧った事のある方ならば、練習を積めば弾きこなせると思います。 しかし、簡単だからと言って退屈なソロなのかと言うと、さにあらず。 素晴らしいソロの構成力で、聴き手に直撃してきます。 サビの部分のベース フレーズは、Bobの作曲能力の高さを表わしているのではないかと、個人的には思っています。 次は、Randyが母親の為に書いたと言う曲、「Dee」をご紹介致しましよう。 この曲は、Guitarのみで書かれた曲で、短いながら哀愁のあるメロディが聴き手に訴えてきます。 Randyの楽曲は、決して派手では無いかも知れませんが、その1曲1曲が正に秀逸と言えると思います。 死して尚、人気の高さを誇るRandyですが、その理由は、Guitarの上手さや人柄もありますが、何よりこの楽曲の構成力の高さと言えるのではないかと、 私は感じています。 さて、次はまたOzzyの代表的な曲の1つ、「Mr. Crowley」に行きたいと思います。 おどろおどろしいKeyのイントロから始まるこの曲は、悪魔信仰者、アレイスター クロウリーを題材にしている曲です。 この曲も、派手なフレーズやテクニックは無いかもしれませんが、その楽曲構成力の高さを誇る曲で、スリル感溢れる曲です。 この曲はVideo Clipにもなり、何人かのお客様はOzzy、Bob、Don、Lee、そしてJackson Randy Rohads Model(もしくはLes Paul)を駆るRandyの勇姿を見た方もおられるかと思います。 Video Clipのイントロは、墓場から黒のコートを着た男が走り去っていくシーンから始まりますが、まさに「Mr. Crawly」に相応しい雰囲気を持ったVideoとなっています。 しかし、少々ダークな感じを狙ってる曲が多いせいか、ここまで来るのに疲れるという方々もいるようです。 全体のAlbumとして、纏まってるのが逆に”あだ”となっている所が、この曲の欠点と言えば欠点でしょうか (勿論、私自身は疲れなど感じませんが……。/笑) 総合的には、「Artistは最初のAlbumを超える事が出来ない」との言葉を私は聞いた事がありますが、全くうなずける言葉だと感じさせるAlbumです。 それはとりも直さず、このAlbumが素晴らしい出来のAlbumと言う事で、Ozzy自身、これを超えるAlbumを作るのは難しいとさえ言っています。 (それでも、「不可能だ」と言わない辺りが、彼らしいと言えば彼らしいのかも知れませんね。/笑) 点数的には、Randyの素晴らしいGuitar Playが聴けると言う所も評価して、92点辺りをつけたいと思います。 HR/HM Fanの方々は、店長お気に入りのDeep Purpleと並んで、是非1度聴いてみて頂きたいAlbumです。 |