衝撃防止姿勢

  以前にも触れた「デモ」は航空会社によって違いがあります。それと同じように、「安全姿勢」についても多少の違いがあるのです。毎回、乗っている航空会社の「安全姿勢」を確認するようにしましょう。

   飛行機が緊急着陸するときは、必ず「安全姿勢」を取りましょう。「安全姿勢」は座っているクラスや、座席の位置によって異なります。皆さんはもちろん、ちゃんと確認してあるので、その時になってどの姿勢を取ればいいか分からなくて、慌てる事はありませんね!(安全姿勢を取るタイミングとして、JALの場合はキャビンアテンダントが「頭を下げて!Heads down!」と大きな声で叫びます、それを良く聞いていましょう。)

飛行機が完全に止まるまでその姿勢を保ちます。さて、皆さんに、ここで質問です。次に書く人の行動は正しいでしょうか?

「飛行機が止まったみたいだから、ドアを開けて脱出しよう!あれ?キャビンアテンダントはドアをすぐに開けないみたいだ、よし、それなら、わたしがかわりに開けよう!これでわたしはヒーローだ!」

これは、大変大きな間違いです。キャビンアテンダントの静止を聞かないで、ドアを開けて、ヒーローになったつもりになっては決していけません。飛行機は止まっていても、エンジンはまだ動いています、エンジンの上のドアの場合これは危険な事になります。また、脱出のタイミングについてもキャビンアテンダントは訓練されています。時の場合によって開けるタイミングは色々あります、むやみやたらに開ければいいわけではありません。

着陸の仕方によっては、そのままの状態(ドアが飛行モードの状態)で開けてしまうと他のスライドにぶつかってしまって、そこを滑って脱出している人が大変な事になったり、そこのスライドが使えなくなってしまって、逃げ送れてしまう人も出てしまいます。ヒーローになる自信のある人は、キャビンアテンダントがお手伝いをお願いするまで静かに待ちましょう。

例として、1991年にSAS航空MD−80型機で、離陸直後両エンジンが外れ、墜落した時も、乗客が、墜落する前に迅速に全員安全姿勢を取っていた事から、機体が三つに割れてしまうような大きな事故にもかかわらず、ほとんどの乗客は全員無事で歩いて脱出をしたのです。重態旅客が7名だったのは奇跡に近い事です、この事故から、安全姿勢がどれほど大切なものか分かるでしょう。
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海上着水

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