海上着水

  最後に「デモ」で重要になってくるのは、海上脱出する時に大切になるライフベスト(浮き袋)でしょう。映画「タイタニック」でも主役の男の子が一つしかないライフベストを恋人の女の子に着せていた、そう、あれです。

 ライフベストはどの席にも必ずあります。自分の席のどこにあるか、必ず確認しておきましょう。島国である日本の飛行場の多くは海の近くにあります。そうでない空港も国際線の場合、離陸後すぐ海の近くまで行くことになります。事故の多くが離陸と着陸時に多いとすればこのライフベストは非常に重要な物になってきます。このライフベスト、これから海にバカンスへ行くから持っていこう、なんて考えては決していけません。持っていってしまうと、航空業界にある規則で、罰せられてしまいます。
さて、このライフベストですが、自分は泳ぎが得意だから要らないと思うのは間違いです。色々な航空会社がそれぞれ持っている小さな飛行機のなかには、救命用のボートが付いていない物もあります、そうなると、脱出後、海の中で助けが来るまで洋服を着たまま水の中でずうっと泳いでいられるでしょうか?海水が南国のように温かいとは限りません。必ず、慌てず着られるように、見ておきましょう。大きな飛行機のなかにはスライドがそのまま救命ボートになる物もあります、また、キャノピーと言う屋根がテントのように付いている物もあります。
 脱出口にたどり着くまでライフベストは膨らましてはいけません。機内で膨らましてしまってパンパンになってしまったら脱出どころではなくなってしまいます。また、他の人にぶつかって、その人の脱出の妨げにもなります。

 色々な航空会社の保有する小さい飛行機では、ライフベストのかわりに座席のクッションが浮き袋として使われていることもあります。(日本航空では、スライドをボートとして使用するものを含め、すべての飛行機に救命ボートがあります。)

まとめ
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