-->

February 2001

Last Update : 2/27/2001



地下鉄工事
2/27/2001
今週はまた雪が降ったり、日中の最高気温が零下であるなど、まだまだ寒さが続く New York だが・・・

今日は朝から夕方まで地下鉄のサービスが停止することを知らせる張り紙。下の張り紙はここを無料のシャトルバスが走るので、それを使えと伝えている。

今年も税金の申告の季節がやってきた。
New York に住むようになってから、税金の申告は友達に教わった中国系の税理士事務所で書類を作成してもらっている。オフィスが Queens 区の Flushing という China Town にあるので、今年も地下鉄に乗って行ってきた。
うちから車で行っても20分で着くところなのだが、China Town だけあって週末は賑わい、道の混雑と言ったら頭痛ものなのだ。うちから20分で着いても駐車場を探すのがこれまた困難だったり・・・。なので今年は友達 ( これまた昨年も一緒に行った ) N 君と途中の駅で待ちあわせて、地下鉄で行くことにしたのだ。
最寄りの駅から待ち合わせの駅までは2駅。駅と駅の間隔は銀座線のように短く歩いても10分足らずで次の駅についてしまうほどだ。平日のラッシュほど頻繁に地下鉄が走っていない土曜日とはいえ、日中であればたいてい10分も待たずに次の電車が来るので15分あれば着くはずのところ、それでも十分な時間を考慮して、待ち合わせの時間の20分前に家を出たのだ。
ところが、駅に上る階段にたどり着いてみると ( 駅は高架 )、橋脚にべたべたと写真で紹介しているような張り紙がしてある。これによると土曜日は朝から夕方まで僕の住んでいる前後の区間で地下鉄サービスが停止しているらしい。かわりにシャトルバスが走るのでそれを使えとも書いてある。視線を張り紙から話して、あたりを見てみると、案の定道路の反対側に10人以上の人たちが立って、バスがやってくるのを待っている。
地下鉄が運行を停止している区間内のシャトルバスサービスなので、最寄駅からは2駅区間なので、一瞬「歩こうか」と思ったものの、この日はとても寒く、「やっぱバスに乗ってこー」と思い直し、人々の中に混じった。
シャトルバスと言っても普段 Manhattan 内を運行している通常サイズのバスでかなりたくさん乗れるし、バス自体は数分に一度やってくるのだが、やってくるバスやってくるバス全て満員なのだ。降りる人はわずかで、ほとんどの人は地下鉄に乗るためシャトルバスサービスの終点まで行ってそこから地下鉄に乗ろうとしている。数人降りて、数人乗れるかどうかなのだ。中には停まらずにそのまま通過してしまうバスも。結局5本待ったところで、近くにいた MTA ( NY市交通局 ) の職員が「終点まで近いので、できれば歩いてください」といい始めた。このときとばかり白タクがたくさん出ていて、ちょっと高いがあきらめてそれに乗る人、とぼとぼと歩き始める人それぞれだが、僕も約束の時間までもう5分もないので、小走りで走る羽目になった。結局時間通りに着いていた友達も寒い中待たされ、僕も余計なジョギングをさせられて ( 体自体は温まったが ) 不便をこうむることとなった。
New York の地下鉄は24時間、365日運行されているのだが便利なのだが、その分工事はこうして休日の昼間に電車を止めてまで行うので、どっちもどっちと言ったところか。昔は「日本でも24時間運行すればいいのに」と思ったがこういう作業を日本では始発までに終わらせてしまうのだろう。

予定より遅れたものの、無事 Flushing に着いて税金の申告に必要な書類の作成を依頼しに、毎年2回訪れる ( 給与所得証明書などをじさんするときと、作成された書類を受け取りに行くときの2回 ) 税理士事務所に到着。帰りは始発のシャトルバスに乗ってゆっくり揺られて帰った。



巨大インターネットカフェ続報
2/18/2001
先月紹介したTimes Square の巨大インターネットカフェだが、その続報を今回はレポート。

これがチケット。この暗証番号みたいな文字列を空いている PC のログイン画面に打ち込むとeインターネットが使用可能になる。

中途半端に終わった前回の「巨大インターネットカフェ」 Watch だったが、今回さらに踏み込んで取材できたので ( というか友達と待ち合わせに使っただけで、取材のために行ったわけじゃないんだが )、もう少し詳しく紹介することにした。

開店してまだ間もないというのに、利用している人たちはかなり慣れた感じで、さっさと空いている PC を見つけてインターネットを始めている。ほとんどの人がしょっちゅう利用している感じだ。
下に紹介したようなチケットを購入した人は、「この PC は使用可能です」とスクリーンに表示されたPC の前に行き、暗証番号を打ち込む。するとそこから約2時間使用可能になるのだ。規定の時間を過ぎるか、その前に止めてもいいのだが、そうすると PC は自分でシャットダウン処理に入る。そしてまた自らブートするのだが、これが見ていてさすがだった。
インターネットを使用者に開放していると、どうしても PC にはいろいろなソフトウェアがダウンロードされたり、場合によってコンピュータウイルスに感染してしまうことも多くないだろう。それに対応するためか、PC の電源が入ると、OS をローカルな ハードディスクから読み込むことなどはせずに、ネットワーク上のサーバから tftp 経由で立ち上げるのだ。つまり PC が立ち上がるたび、常にクリーンな状態でサービス開始になるようになっている。
PC が起動した後の画面は普段僕らが家で使用している Windows とはちょっと違っていて、店のテーマカラーとも言えるオレンジ色のデスクトップ上に提供しているサービスのアイコンのみが表示されている。
たとえば Internet Explorer やMicrosoft Office など。また下にも書いたがコーヒーのオーダーが出来るアイコンや自分が持って帰りたいデータを CD に焼いてもらうサービスのアイコンなどが並ぶ。
前回紹介したときの写真にも載っているが、各 PC の液晶スクリーンの横には電話の受話器が設置されているのに気がついただろうか。これはブロードバンドインターネット接続を利用してインターネットフォンに使用できる。具体的には Yahoo Instant Messager がインストールされているので、そのアイコンをクリックし、電話をかけるだけ。ここからはアメリカのどこの長距離でも携帯電話にでもかけられる。( 外国にもかけられる?)

ということで前回の取材で不明だった点を次に紹介。

USB ポート
これは各 PC につき1つ存在。ドライバの問題さえなければいろいろな物が接続できそうだ。たとえばデジタルカメラをつないで New York で撮った写真をメールに添付して速報を送ったり、CD-ROM プレーヤや USB メモリ ( こんなやつ ) をつなげば自分のデータを持ち込める ( たとえば電子メールアドレスなんてアドレスブックに書いてあってそれを入力するのが面倒で、間違えかねないので、全部データにしてもってくるとか )。ただしスクリーンを見た感じではローカルなハードディスクへのアクセスが出来ないように工夫してしているように見受けられた。なのでファイルエクスプローラは起動できないかも。

日本語機能
使用されている OS はすべてWindows ( 98 か Me か 2000 かはチェックするのを忘れた) で言語は英語バージョンだ。ただし Internet Explorer を立ち上げて言語の選択画面に行くとほとんどすべての言語の表示がサポートされていて、当然日本語もサポートされていた。ためしに日本語に切り替えて、www.yahoo.co.jp をアクセスしてみたが正しく表示された。なので www.hotmail.com などでは日本語のメールの受信は問題なさそうだ。
問題は日本語入力。どうやら標準では各国語の IM ( 入力/変換機能 ) はなさそうだった。ただしこれは Microsoft のホームページからダウンロードできるのでもしかしたら毎回インストールすればいいだけの話かも。でも待てよ、再起動が必要な場合はだめだなぁ。
店内では日本人の人も見かけたので、どうなのか聞いてみればよかった。

料金システム
前回も紹介したように使用料金は$1から。これをカウンターで購入すると、今回紹介したようなチケットを発行してくれる。そして誰も使用していない PC の前に行き、ログイン画面でこの番号を入力するとそこから2時間使用可能になる仕組みだ。
よく出来ているのはそこからで、実はコンピュータのデスクトップ上に刻々と残り時間がカウントダウンされていくのだ。前回電光掲示板に表示されると書いたが、どうやらこれは誤り。正しくは書く PC のデスクトップ上に表示される、でした。
またデスクトップにはいろいろなアイコンが並んでいて、中にはコーヒーのオーダーなどのアイコンも見られる。そのかわり普通の Windows で見られるようなアイコンは一切削除されている。
他にも$5のチケットがあったようだが、こちらはもしかして「空いている限りずっと使いつづけられるチケット」なのかもしれない。でも$1で2時間使えるのなら、普通に5枚買っても10時間使えるので、寝ないで遊びに来る人意外は意味がなさそうだ。

ということでまたしても謎が残ってしまった。今度はデジタルカメラとその USB ケーブル、または USB CF / スマートメディアリーダを持っていったりして、ドライバのインストール無しで使えるのかどうか見てこないと行けなくなってしまった。
前回も感想を書いたのだが、これはもう100%と言ってもいいほど、www.hotmail.com か www.yahoo.com のメール画面がほとんどの人のスクリーンで開かれている。その他は www.aol.com などのチャット。MS Office のワープロや Excel を開いている人なんて一人もいなかった ( 笑 )。皆コミュニケーションを求めてここにやってくるんだなぁ。でも隣の人同士で話したりしないのは不思議だよね。ネットワークで顔の見えない人とは意気投合しているのに。

店内の様子、住所やホームページなどは前回紹介したとおり。



Valentins? Latin? パーティ
2/15/2001
New York Watch で紹介する写真は、基本的に僕が撮った写真 ( しかも一風変わったもの ) なのだが、今回は僕が撮った写真は一枚もない。もしかして初めて他人が撮った写真を使っての紹介になるのかな?

ラテン、ラテン、ラテン
カメラを向けるとすぐにポーズを取る・・・さすがです。
酔っぱらっているので友人も何を撮っているんだか訳がわかってない。でもちょうど手に Raffle Ticket が見えるので紹介することにした。ベルトもいい感じ。
これまたなんの意図で友達が撮ったんだか?それにしても酔っぱらっているのか疲れているのか。それもそうだ、あとでこの写真の撮影日時を見てみると夜中の3時を過ぎていた。

夏は外で遊ぶことが多い反面、寒さの厳しい冬の New York では屋内で過ごす時間が長くなる。秋のホリデーシーズンから始まるパーティはやっぱり春先まで多い。
New York に来たころは知り合いと言える人は全くと言ってもいいほどいなかったので、ハウスパーティに呼ばれることも少なかったのだが、次第に友人が増えて、今では二つのパーティにバッティングしてしまうことも。
考えてみれば日本では何かの折に集まるときに、週末に人の家で集まることはほとんど無く、仕事の後にレストランやバー、居酒屋などで集うことがつとに多いような。もちろんこっちでもバースディなどのお祝いをレストランなどで行うことも多いのだが、その何割かがハウスパーティの形式で行われている感じだ。( と言ってもなかなかその頻度ってわかりにくいよね。)
今年の入ってからも、バースディパーティだったり、友達の転職にかこつけてのパーティだったり、手作り料理の食事会パーティだったりといろいろ行っていて、なかなか New York Watch で紹介できるようなネタを探しに週末出歩くことが出来なかった。
とまたしても言い訳になってしまったが、やはり無い袖は触れぬ、ということで今回はこの週末行ったパーティの様子の紹介でお茶を濁します ( しかも話しに脈絡もなく、落ちも無いのはパーティ故と許してね )。
僕のホームページの掲示板に来てくれる友達の何人かは New York に遊びに来たときに会ったこともある、僕の友達 ( Cuban ) がそのルームメイトとハウスパーティを開くと言うので、土曜日お邪魔したときの話。

当日。
途中 Manhattan の日本食料品スーパーに立ち寄る用事があったので、そこでサッポロビールやおせんべいなどのスナック、それにたまたまたくさんおいてあったチョコレートムースポッキーやフランイチゴ味を適当に買って、それらをお土産にしたのだった ( 去年日本に帰ったときにチョコレートムースポッキーが異常人気というので、食べてみたら確かに美味しかった )。
場所は New York から Holland トンネルを渡って New Jersey 州に入った最初のエリア、Jersey City と呼ばれるところで、Manhattan で勤務する人たちが多く住むところである。家自体は何度も遊びに行っているので、家の中は勝手知ったる、といきたいところだが行ってみると見事にバレンタインバージョンにデコレートされていてびっくりさせられた。
いつもの家が「Heart Break Hotel」という名のホテルと見立てられていて、まずはチェックイン ( 笑 )。名前や電子メールアドレスなどを用紙に記入すると、胸に自分のニックネーム ( 僕の場合は HIRO と書かれていた ) が書かれたステッカーを張られて、さらに Raffle Ticket を貰う。 とはいえ、友達に言われた時刻に着くと実はまだ飾り付けを行っている最中で、どうやら僕は手伝いに借り出されたようなものだった ( 苦笑 )。
Raffle Ticket とはテープのように巻かれたチケット一枚一枚に異なる番号 ( 通常は連番? ) で、それと同じ番号を持つチケットが容器などに入れられて、イベントとしてその容器から一枚ずつ読み上げられ、自分のものと一致すればなにかプレゼントがもらえる抽選のシステムだ。
実は去年の秋もハウスパーティでここに来たのだが、そのときは20人程度の集まりだったのに、カジュアルとはいえ、今回はどう見ても大掛かりだ。
夜10時、ゲストが次々にやってくる。ホスト役の友達が Cuban ということもあってゲストはほとんど Latino、Latina ( アジア人は僕の他2人だけたったかな? ) 。夜中の2時くらいに人数のピークになったが、このときはすでに50人以上。Club の DJ に頼んで作ってもらったという CD 数枚の音楽がずっとかけつづけられ、リビングルームはすっかりダンスフロアの状態になっていた。Valentines Party だけど、どちらかと言うと Latin Party という感じ。
最初足りないんじゃないかと心配していたアルコールも来る人たち全員がお酒を持ってくるので ( そのほとんどが Bacardi というのはさすがに Puerto Rican ! )、あっというまにキッチンは酒瓶だけで数十本。
僕もすっかり酔っぱらって持っていったデジタルカメラで写真を撮るのを忘れていたのだが、同じく酔っぱらった友達が僕のデジタルカメラを持ってパーティであちこちの人たちをバチバチカメラにおさめていた。

さて酔っ払いの友達が撮った写真、あとで見てみると意外と面白い物が撮れていた。せっかくだから今回は僕の撮ったものではなくて、この友達の写真を紹介することにした。

それから上に書いたチョコレートムースポッキーだが、最初は「これ何?」と不審がっていた人たちも多かったものの、すぐに「これおいしいねー」と並み居るラテンの食べ物を押しのけて真っ先になくなり、購入できる場所を聞かれたり、「もっとないの!?」と言われるなど大好評だった。

さらにもう一つ。胸に張られたステッカー、ニックネームや名前が書かれていて初対面の人たちでも名前を間違わないように、ということだったのだが、やはりろうそくの明かりではなかなか読み取りにくかったようだ。
僕のステッカーには「HIRO」と書かれた話を上で書いたが、大音量の音楽がかかっている中、自分の名前を言うと「Tito?」とか「Kiko?」 ( Enrique のニックネーム ) といった Spanish の名前と間違われることがほとんどなのはさすがラテン系の人たちのパーティだ ( 苦笑 )。
音がうるさくて聞き取りにくいところで間違われるとすると、たいてい「Peter?」なんだけどなぁ。


久しぶりにフォローのコーナー。
前回の更新で DMV を Division of ... と紹介したのですが、正しくは Department of Motor Vehicles の略でした。メールで指摘いただたのですが、やっぱりきちんと調べて書かにゃいかん、と反省。



NY State License Plate
2/7/2001
Manhattan に住んでいる人の多くは車を必要としないので、気がつかない人もいるかもしれない話。

これが今までのもの。僕の車にもこれと同じ物が装着されている。
これが新しいプレート。個人的には「なんだかなぁ」

今年に入って、街中を運転していて気がついたことがある。
見慣れないナンバープレートをつけた車が増殖しているのだ。あまりにもぱっとしないデザインなので、見たこと無いどこかの州のライセンスプレートかと思い、それほど気にしてなかったのだが、1日に何台も見かけるようになると「そんなにたくさんの人が同じ州から来ているのか?」と逆に不審に思い、信号待ちしている車に近づいてみてみると、なんと「New York Sate」のライセンスプレートであることが判明 ( アメリカでは各州ごとに車のナンバープレートのデザインが異なる )。
これまでのデザインは白を基調に自由の女神像 ( the Statue of Liberty ) がデザインされたものだった。乗用車の場合、写真にあるように真ん中に女神像が配置されるのだが、タクシーやトラックなどの商用車は女神像が左側にデザインされている。
このライセンスプレートのデザインはそれほど気に入っているわけではないが、きらいなわけでもない。このプレートから受ける印象は最初にみたときも今もそれほど大きく変わっているわけではないのだが、新しいライセンスプレートのデザインは、最初に見たときに「なんだかなぁ」とがっくり来てしまった。

New York 州の場合、自動車のライセンスプレートの管理は DMV ( Department of Motor Vehicles ) という部署が行っている。ここの公式ウェブサイトによると、この措置は2001年1月から始まったもので、2002年末までにすべてが完了するとのこと。
New York では2年毎に車の Registration がやってくるので、今回はそのタイミングで新しいライセンスプレートを郵送してくるのだそうだ。僕の車は昨年の1月に更新があったので ( そのときは新しいステッカーが一枚と Registration Card が送られてきただけ )、僕の車のライセンスプレートが変わるのは来年の1月ということになりそうだ。
面白いのは取り付けに関してだが、DMV は個人にライセンスプレートを送付してくるのみで、取り付けは各自でやらなくてはならないようだ。まぁ変に監督局に持っていって、長い行列の末、お金を払って ( ただしきれいに ) 取り付けてもらうよりはいいのかもしれない。僕の車にも新しいナンバープレートが取り付けられたら、そのときはとほほ、という紹介をするかもしれない。


New York 州 DMV の公式サイト
http://www.nydmv.state.ny.us/
その中のライセンスプレートに関するアナウンス ( いずれリンク先には飛べなくなってしまうだろう )
https://www.dmv.state.ny.us/inettrans2/tempemp.htm


動くホーム
2/2/2001
ハイテクとはいいがたいが、New York の地下鉄にもこんなからくりが。

せり出すホーム

普段この地下鉄駅を利用している人たちにとってはどうってこと無い話かもしれないが、前からデジタルカメラを持って写真を紹介しようと思っていたところがある。
この写真では分かりづらいかもしれないが、この駅はカーブの途中にあるため、電車とホームが離れてしまっている。そのためこの駅では電車が到着し、扉が開く瞬間にホームがせり出すようになっているのだ。
どんな風に動くかと言うと・・・・。
せり出すホーム部分はちょうと二つの櫛 ( 髪をとかすアレね ) が普段はかみ合わさっていてる。そこに電車が到着し停車すると通常の駅ではすぐに開くドアがここでは少し待たされる。その間ホームが電車に向かってせり出し、完全に停まったところで扉が開くのだ。 そして人の乗降が終わって扉が閉まると、今度はすぐに発車せず、ホームが元の場所に格納されてから出発するのだ。
この駅が出来た当初は電車の中で人と話していて、扉を開いたら足元にぽっかり穴があいていて、落ちないまでもひっかけて転ぶ人がきっといただろうと想像に難くない。これは苦肉の策なのだろう。
他にも名物駅があったらここで随時紹介していこうと思う。

今回紹介しているのは地下鉄4、5、6ラインの 14th Street ( Union Sqaure ) station。

そういえば、この話を書いていて思い出したことがある。昨年久しぶりに日本に帰ったときに、あれは確か地下鉄都営三田線だったと思うのだが、それを利用したとき、ホームの端はすべて金属の壁で覆われていて、線路に人が落ちないような仕組みが出来ていてびっくり。 地下鉄がホームに入ってきて停車し、扉が開くときに同期してその壁に取り付かれたドア ( エレベータのドアのような感じ ) 開くのだ。 新交通システム、たとえばお台場にいくゆりかもめとか、成田第二空港ターミナルの移動交通システムのように新しいものには落下防止のために二重ドアの仕組みを取り付けているところもあるが、既存のホーム、しかも地下鉄でもきちんとこの壁を作っているのには感心した。しかも地下鉄は、壁の各所に設置されている扉の前にきちんと地下鉄の扉を合わせて停まるのだ。
考えてみれば、New York の地下鉄、乗降口のラインも駅には引かれていないし、当然停車するところもずれる。だから人々はホームで適当な位置に立って地下鉄の入線を待つことになり、当然整列乗車なんてのはありえない。しかも目の前の扉が故障していて開かないことなんかしょっちゅうあることで、慌ててとなりの扉に移動なんてことも。
日本の正確さははやっぱりすごいなぁ。


 

「New York 生活雑記」の先頭に戻る
1