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April 2001

Last Update : 4/28/2001



DVD と映画の話
4/28/2001
プロフィールページの中の2001年10大ニュースのところにも書いたが、最近 DVD プレーヤーを購入した。
UPS が届けてくれたのはこんな箱。あまりにもボロいんでちょっと心配したが、
中から Pioneer の箱が現れて一安心。
で本体はこんな感じ。

昨年日本に帰ったときにたくさん金を使ったこともあってここしばらく財布の紐もきつかったのだが、今年に入って仕事のストレスがたまる一方で、つい最近ほとんど衝動的に DVD プレーヤーを購入した。正確に言うと衝動買いではなくて前から買いたいと思って機種を選定して、加えてオンラインで買うサイトの目星もいくつかつけていたのだ。とは言っても「うちにビデオデッキあるけど、レンタルビデオあまり借りないしなぁ」という気持ちがあってなかなか購入に踏み出せないでいた。それともう一つ、DVD にはリージョン制があってアメリカで一般的に売られている DVD プレーヤーでは日本など他国の DVD ソフトの再生ができないなどのめんどうくささもあった。
どうしても見たい映画があったわけではないが、最近 web で見ていると昔の懐かしい映画などがデジタルマスタリングされたものが日本でのみ発売されているのを見ると、「どうせ買うなら日本のソフトも見たいしなぁ」と思っていたのだ。
日本では Playstation 2 がアメリカより先に売られているから、それもあって DVD の普及率も高くなったらしいので、ここで DVD のリージョンについて書いても「そんなの知っているよ」という人も多いかもしれないが、世の中にはリージョンフリーと言われる DVD プレーヤーが存在する。 世界各国をいくつかのリージョン ( エリア ) に分けて、ソフトのリージョンとプレーヤーのそれが一致しないと再生できないのが普通だが、このリージョンフリープレーヤーではどのリージョンのソフトでも再生できることとなっている。 初期に日本で発売された DVD プレーヤーはリージョンフリーだったそうだし、Playstation 2の最初のロットもそうらしい ( アメリカで発売された Playstation 2 はリージョン1、つまり米国およびカナダ向けのソフトしか再生できないらしいが )、韓国メーカーのものならば今でもリージョンフリーだそうだ。
アメリカでもベースプライスは $100 ちょっとのものからあるので、日本の安いプレーヤーと米国のプレーヤーと2台持ってもそれほど値段がかさむものではないのだが、ちょっとそこまで行くと行き過ぎかなと思っていた。しかも場所も取るし。
そこでいろいろ調べてみると面白いもので、もともとリージョン1 ( アメリカおよびカナダ ) 用のプレーヤーをリージョンフリー化して販売している業者があちこちにあることが分かった。もともとが Toshiba、Pioneer、SONY など名の知れたところのものなので、元来の機能も性能もよさそう ( 日本メーカーのものだとなぜか信頼できる ) だ。リージョンフリー化してない元来のモデルと比べても $100 程度高いかどうかなので、これならいつか買おう、とそう考えていたのだ。で休日出勤していたある日曜日、遅い昼飯をオフィスで食べながら web を見ながら値段を調べていたら、候補の一つに決めていた機種が意外に安く売られているサイトを発見。ちゃんと送ってくれるんかなぁという一抹の不安は残るものの、勢いでクレジットカードの番号を入力。気がついたときには最後の「送信」ボタンをクリックしていた。
クレジットカードに請求だけして、会社はもぬけのから、とまで信頼してないわけじゃないけど、やっぱりきちんと shipping してくれるのかどうか、それに配達の時に家にいないと受け取れない ( UPS は土日の配達を行わない ) ので業者に電話してみると「もう配達したよー、トラッキングナンバーはxxxxxxx」と教えてくれた。
・・・
注文からちょうど1週間、UPS は我が家にやってきて無事荷物を届けてくれた。前日会社から帰ってくると「配達を試みましたが・・・」というノートが扉に張ってあり、それによると「この日から3日間毎日配達を試みます」と書かれていたので、当日は朝から家を出ないで待っていたと言うわけだ。
一日待っていて配達はその日の夜6:00過ぎ。なのでどこにも出かけられず、この日は見られるソフトも一枚もないので、とりあえずマニュアルを見ながら細かい設定をしておしまい。リージョンの切り替えに関する資料として一枚の紙が一枚同梱されていたが、これによると「トレイにDVDを挿入していない状態で、SETUPボタンを押し、次に・・・」とある。そのとおりに操作していくと、おお、ちゃんとリージョンのコードが画面に現れた。これを見るとメーカーはリージョンフリーの状態で作成して、それをなんらかの方法で1とか2とかに設定しただけで各エリアで販売しているだけのようにも思える。がその夜はソフトがないので、ここまで。友達が「DVD なら安く手に入るよ」と言ってくれたので、それが手に入るまではちょっとお預けだ。

というわけで、友達のコネでチャーリーズエンジェルと X-MEN をそれぞれ$10で購入。加えて日本から来た友達に「ニューシネマパラダイス完全版」を買ってきてもらい、日本語版も堪能できた。
早速リージョンの設定を変えながら試してみたのだが、チャーリーズエンジェルと X-MEN はリージョン1以外では再生できず、逆にニューシネマパラダイスやフランダースの犬 ( これも日本語版を友達から借りた ) などの日本の DVD はリージョン1でも2でもどちらでも再生可だった。
この後も僕がプレーヤーを購入したことを聞いた別の友達が発売されたてのソフト「Men of honor」を持ってきてくれたりして、楽しくDVD 映画ライフを過ごしている。
DVD に刺激されたのか、「そういえば Hannibal 以降映画を見ていないな」と思い出して、友達と連れ立って久々に映画館にも足を伸ばした。今回見たのは「Along came a spider」という映画。ストーリーがよく練られた映画なので、ここで書いてしまうと後に見る人の興味をそぐことになってしまいそうだ。あらすじだけ、ということならば、要人の令嬢 ( ただしここに出てくる子供達は皆賢い ) が誘拐され、誘拐犯がわざと残す手がかりを元に、捜査官が追い詰めていく話で、最後まで緊張が解けない。小粒ながらキラリと光る、そんな感じの映画だ。
そのほか予告編でもいくつか面白そうなのがあった。「Mummy Returns」「Tomb Raders」「A.I.」などの公開にあわせて、久々に足繁く通ってみたいなと思ってしまった。特に「A.I」は久々のスティーブン・スピルバーグ監督作品なので期待が持てる。

DVD の話から最後は映画の話になっちゃったけど、結論は「衝動買い転じて、いい気分転換になりました。」ってことで。

リージョンフリーの DVD プレーヤーを購入したオンラインストア
DVD Overseas Electronics
2302 West Nichols Road, Suite-E
Arlington Heights, IL 60004
Phone: (847)483-9213
Toll-Free: (877)443-1212
Fax: (847)483-9212
公式サイト は www.dvdoverseas.com




春、と思ったら夏?
4/26/2001
仕事が忙しいプロジェクトとプロジェクトの谷間にあって、久しぶりにこの2週末は休日出勤を免れた。その分これまでの憂さを晴らすかのように外に出ていたので web の更新も遅くなりがちになっていた・・・

近所にある、お気に入りカフェ。歩道とテーブル席の間にフェンスがない。
カジュアルフレンチにもスシが並ぶ。

週末出勤が続くと部屋の中は荒れ放題になる ( ついでに性格も? )。ほんの2週間だが、とりあえずピークを越えたので、久しぶりに部屋の掃除をしたり、友達を呼んだり ( そのために掃除したわけだが )、外に遊びに行ったり・・・。なのでここで紹介したい話も少しずつ溜まってきたのだが、今回はとりあえずあたりさわりの無い話でも ( ←まだ長文が入力できるモードになってない )。
この間 Wasington D.C. に桜を見に行った時、桜の花が咲いている D.C. でも夜になると冷え込んでいた。同日 New York に戻ると当然もっと寒かった。それがここ数日 New York でも満開の桜を見ることが出来るほど気温が上がった。特にこの週末は80度F ( 25℃ ) を越えるほどで、Tシャツやタンクトップ、それに短パンにサンダルという人も多かった。前日まで暖房の入っていたビルや地下鉄もこの日からエアコンに切り替えて、涼しい空気をあちこちで感じることが出来た。New York は春と秋が2週間ぐらいしかない、という人がいるが、まさにそんな感じだ。春を飛び越して夏が来たような気候だ。

この時期、Manhattan を歩くと気がつくのが、オープンエアのレストランやカフェが一気に増えることだ。詳しくは分からないが、単に気温の理由だけで一気に皆がオープンエアに切り替えるのではないような気がする。たとえば NY 市の規定でいついつから実施していいとかいけないとか。
オープンエアといっても単に歩道に椅子とテーブルを設置して、店内はそのままのものもあれば、冬の間は壁として設置されていた板 ( 大抵は床から天井までのサッシガラス ) が取り払われて、店内から外まで広広とした空間がひろがっているものなど、タイプはさまざまだ。本来 Manhattan なんて普段から渋滞していて排気ガスや騒音がひどいはずなのに、ひとたびオープンエアになるとなかなか外に席を取るのが大変なくらいになるのは、やはり長い冬から抜け出して、少しでも太陽の光を浴びていたい気持ちの表れか。
僕のアパートのすぐそばにあるカフェ、最近はここが気に入って週末のブランチに限らず平日の夜でも時々行くのだが、ここも最近オープンエアのテーブルが出来ていた ( 上の写真 )。 ( このカフェについてはまた近いうちに紹介。ヨシュランでも紹介したいし )。Manhattan のレストランやカフェの多くは歩道とオープンエアのテーブルとをフェンスなどで区切っているがここは Queens ということもあってフェンスが設置されておらず、さらに広々した感じ。

オープンエアのカフェと言うと、何年か前の夏に観光で訪れたことのある Paris でも、季節柄あちこちで通りに向けて椅子が並べられているレストランをよく見かけた。だから、というわけでもないのだが、下の写真は先月に撮ったカジュアルフレンチレストランのもの。近くにはセントラルパーク、有名ホテルが立ち並ぶエリアなのか、それともはたまたやはり流行なのか、もともとフランス料理店だったはずなのに、今では寿司バーが中にあるようだ。ここに沢山の日本人が訪れるとは思えないので、やはりアメリカ各地やヨーロッパなどからの観光客・ビジネス客向けのメニューとしてこうなったのだろう。こんな風景ももう決して不思議な組み合わせと言えなくなった。
ここももうオープンエアに変身していることだろう。でも外で食べるスシ、というのがちょっと実感湧きにくいな。



花見DC in 2001
4/12/2001
今年もまたまた行ってきました、Washington D.C. での花見。

2001年D.C.の桜

ここ数年、春になると訪れている Washington D.C.。いつも桜の満開時期をねらうんだけど、なかなかこれが難しくてだいたい散り際ばかり。花びらの散っている様は、それはそれできれいなのだが、D.C. の気候のせいかこのときにはすでに緑の葉が顔を出していて、多少興ざめだったのだ。
なので、今年は早くから予定をたてて、満開の時期をねらっていた。インターネットで探してみると便利なサイトが二つ見つかった ( 最後に紹介 ) 。開花予想や、実際の開花状況が写真付きで毎日更新されていて便利だ。
一つのサイトでは現地の桜の写真を毎日掲載してくれるので、「もう2、3日で咲きそうだな」などと予想がつきやすい。当初予定していた週末は急遽出勤が入ってボツに。ところが運良く、その週は雪が降ったりして番狂わせが起きて開花が1週間遅れたのだった。結局次の週の土曜日、満開にあわせて出発することが出来たのだ。

土曜日、朝4:30に起床 ( というかなんだかんだと準備していてベッドに入ったのはその一時間前でほとんど眠れず )、コーヒーを沸かしてポットに入れ、自分の眠気覚ましに余ったコーヒーを飲み込む。弁当やレジャーシートなどを車に積み込んで出発。いざ5時間のドライブだ。
夜明けの Manhattan を抜け、New Jersey で友達をピックアップして進路をひたすら南に向けること5時間、1年ぶりの D.C. に到着。パーキングスポットもこれで3回目の D.C. なのであたりをつけてすぐに駐車できた。
まずはポトマック河畔まで移動。朝はサービスエリアでソーセージマフィンを一つ食べただけなので腹ペコ。こうなるとやっぱり花より団子、弁当ということで早速レジャーシートを引いておにぎりをつまんだ。
桜はと言えば、苦節三年目、やっと満開の時期にあわせてやってくることが出来たのだった。思えば毎年来ているのは D.C. の桜を満開の時に見たかったからなのかもしれない ( 来年は近場かな )。
このあとの行動パターンも去年と同じだっのたで、「あとは2000年の記事を参照してください」と書くことになりそうだな、と思っていたところ今年はちょっと嬉しいハプニングが。
ポトマック河に行く途中で見かけたホロコースト博物館にこのあと行こうとして、ホワイトハウス前の Information に立寄ったところ、「今日は年に2回、ホワイトハウスを一般公開する日のうちの1日なので、良かったら見ていっては?」というアドバイス。夕方4時ということもあって「今なら30分で入れますよ」とのこと。ホロコースト博物館はあきらめて、再度ホワイトハウスに戻り、中に入るために並んでいる列の後ろに並んだのだった。実際には30分かからず中に入ることが出来た。入り口では空港にあるのと同じ金属探知器と X 線探知器があり、人間と手荷物がそれぞれ別の入り口から入り、中に武器や盗聴器などがないかチェックしていた。とかなんとか言ってもこの時期に D.C. に来ているのは僕たちみたいな観光客ばかりなので皆カメラ ( 今年はデジタルカメラを多く見かけた ) やビデオカメラのような電子機器を手にしている。そう考えると割とゆるいチェックなのかもしれない。
ホワイトハウスの中に入ってみての感想はというと「思ったよりだいぶ小さい」だった。入ったことはないけど、首相官邸もこんなもんなんだろうか。

その後はいつものところ ( George Town ) のいつものレストラン ( Miss Saigon - ベトナム料理 ) で夕食を食べ、一路 New York へ。
帰りも5時間のドライブ。行きにだいぶ運転してくれた友達が後ろの座席で横になってぐーすか寝込んでしまい、全然起きそうになく、結局 New Jersey までのほとんどの帰り道は僕が運転して帰った。酔っぱらって帰ったのと同じで、帰宅してからはもう眠くて眠くてふらふら、そのときの行動パターンを覚えてない。翌朝10時間後にすっきりと目がさめた。

去年も言っていて、実行していなかったその他の写真の紹介、今年は New York Watch 特別編として紹介しています。まだ更新の途中なんですが、ホワイトハウスの写真も紹介していくので、良かったらそっちも見ていって下さい。





春到来か!?
4/5/2001
年に1回か2回こういうことがあるのだが、このところ仕事が忙しくここ、New York Watch の更新も滞りがち。しばらく間隔が空いてしまったので、とりあえず、の更新。今回は3月の終わりに撮った風景の紹介。

高級デパート Bergdorf Goodman、女性館の方のショウウィンドウ。
こちらも同デパートのショウウィンドウから。

仕事柄、大きなバージョンアップの時期が来るとグループ全体が忙しくなって、遊んでもいられなくなり、web の更新はおろか、洗濯物まで溜まったりして日常生活もままならないほど。今回、本当に忙しくなるのはこれから5月6月にかけてなので、今ごろ休日出勤させられるのもおかしな話なのだが、まあここで愚痴を書いても仕方ない。

さて4月になり、長かった冬から抜け出しつつある New York の様子でも紹介したいところだが、なかなかいい風景に巡り合わない。そこで3月に撮った写真の中からそれらしいものを一つ紹介。
春らしいものは無いかな、と見つけたのがこの写真。どこのデパートも一足先にショウウィンドウは春から初夏のものを中心に飾っている。先日の Central Park からの帰り、見かけたのがこの Bergdorf Goodman デパートのショウウィンドウだ。このデパート、 実は冷やかしも含めて一度も入ったこと無いので、紹介するなんてことはできないのだが、ショウウィンドウを見るだけならタダだ。 5th Avenue をはさんで向かい合うようにして Women's 館と Men's 館がそびえているが、どちらも高級商品を取り扱っていることで有名。このデパートに行くだけで、よそいき ( って言葉は死語か? ) の格好して行かないと気後れしてしまう。ほとんどのデパートが庶民的であるのに対して、ここと Barney's は高級感がただよっている ( ただし Barney's では日本人がお得意さんなので、ジーンズで行ってもドアマンはそれほど無礼な目で見たりはしないが )。
さて展示している服やアクセサリ、どうも一般人の目で見てしまうからなのか、なんとなく非現実的な気もする。これは男の目から見ている故なのか。日本のデパートのショウウィンドウのコンセプトも今はこういうのがはやりなんだろうか。
でも写真にあるようなデザインのワンピースはそれとなく春を感じさせてくれる気がして、華やいだ気分にさせてくれる。

Bergdorf Goodman

754 5th Avenue (58th Street)
(212) 753-7300
開店時間 月〜金 10am-8pm
土 10am-7pm 日 11am-6pm
Christmas Eve 11am-5pm
New Year's Eve noon-5pm
公式ウェブサイトは無いとのこと。



 

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