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October 2001

Last Update : 10/29/2001



Roller Bladeでダンス
10/29/2001
世の中、器用な人はいるもんで・・・

ちょっと見づらいけど、柵の内側にDJがいる。 CANON G2にて撮影
滑りながら踊っている人たち。 CANON G2にて撮影

先週からどんどん寒くなってきたNew York。部屋には暖房ががんがん入り始めた。街を歩く人たちも帽子にマフラー、それにコートといういでたちだ。
春先からあちこちで見られたオープンエアのレストランやカフェもすっかり外のテーブルと椅子を片づけ、道はすっきりしてしまった。
秋と冬がほぼ同時にやってきたような、そんな感じすら受ける。

今回紹介している写真は、本格的に寒くなる前の天気の良かったとある週末に、デジタルカメラを持って Central Park に行ってきたときのもの。
さすがに天気の良かった日ということもあって散歩のみならず、いつものようにジョギングなどの運動している人も多く見かけた。そんな中、「今日はいつもと違うコースを歩いてみよう」と公園の中をうろうろしていていて、上のようなシーンに出くわした。
野外 Club。

公園内の舗装されているとある小道に、数十人の老若男女が集まり、さらにその周りには見物人たちもいてちょっとした集会になっている。道の真ん中には大きな音響器材も設置されている。
野外に設置されている音響システムにしてはかなり本格的で、その大きなスピーカーからはダンスミュージックが音が割れる事なく大音響で鳴っている。そのうえちゃんと DJ までいるので、まさに野外 Club ではないだろうか。

で、ここで踊っているのが普通の人たちならば、それは東京でも存在していたたけのこ族とかわらないのだが、ここではそれがちょっと変わっていて、全員が Roller Blade を履き、音楽に合わせて滑りながら踊っているのだ。動画で見せられないのが残念だが、皆上手にリズムにノって踊っている。フィギュアスケートのような踊りではなく、ダンスミュージックなのでリズムも細かく刻まれ、滑りながら踊るのはかなり大変なはず。さすがに若い人のようなステップとは行かないが、中にはかなり年配の人も。

Roller Blade でダンス、こうやって仲間が集まって休日を楽しんでいる彼らのライフスタイルがちょっと羨ましい。冬でも雪が降らない限りは毎週行われているような熱気だ。

実は僕も Roller Blade を持っているのだが、今年の夏は結局一度も履かなかった。うまくなるどころかきっと下手になっているに違いない。Central Park でデビューできる日は来るだろうか ( いや無い )。



New York に秋葉原
10/27/2001
またしても1つ、日本が New York にやってきた。

店内の様子。カウンタの上にはアントニオ猪木のタイピングソフトの広告。
これはCANON G1で撮影

なんと今度は秋葉原の PC ショップの New York 出店である。
日本でも秋葉原界隈に行く人であれば知っている USER'S SIDE というショップなのだが、これが8月末に New York に出店したとローカル日本新聞 ( というより広告誌の色合いが強い ) に載った。どうやら Los Angels と San Francisco には既に店舗を構えているらしいのだが、今回 New York に、そしてさらに1ヶ月後には San Jose に出店したんだそうだ。
既に営業している2店舗と、新規店舗の San Jose 店を見ても分かるように California 州に3店舗というのは、それだけそこに日本人が多く住んでいることを端的にあらわしているのだろう。そこに日本の PC ショップが進出するのも分かるような気がする。
翻ってNew York も日本人在住者は多いのだろうが CA ほどではないのではないだろうか。しかも日本経済の停滞と先日のテロの影響で、日本企業に勤めている日本人駐在員も減っていると思われるので、法人相手のビジネスは難しいんじゃないかな。

ということで、とある日曜日に早速友達と連れ立って取材 ( 冷やかしともいう ) に行ってみる事に。
場所は、これがなんと 5番街という目抜き通り。近くには CompUSA ほか、PC ショップがあったりして、逆に激戦区になってしまうはず。それなのにここに USER'S SIDE が店を構えたのは、New York に秋葉原を輸出しよう、という狙いがあるのではないかとかんぐってしまう。
ショップは秋葉原ショップらしく ( ?)、ビルの2Fにあってちょっとわかりづらい。しかもそこに New York のセキュリティが付け加わりちょっと入るのが面倒だ。ビルの1Fの小さな入り口から入ると、壁に部屋番号の書かれたパネルがあるので、ここでボタンを押す。すると店内の人がインターホン経由で扉を開錠してくれるというしくみだ。
割と多くのアパートがこんなセキュリティのしくみになっているので、New York 在住の人であれば入り方は分かると思うが、旅行者には分かりづらい?
この様子は、下に紹介した New York 店のホームページに写真付きで紹介されているので見てほしい。さすがに秋葉原でもこんな風に入り口から紹介している店はないだろう。とはいえ旅行者の人がわざわざこの店に行くことも少ないとは思うけど ( 笑 )。

さて細長い階段を登って店内に入ると、そこはまさに「日本」。何といっても照明が明るい。すぐにショップの人たちが「いらっしゃいませ」と声をかけてくる。建物の中は内装工事を終えたばかりの匂いもして新鮮。
品揃えも日本製品が一通り。最初に目に付いたのはノートブック PC。デスクトップ PC は数台のみだったがこれはアメリカで英語版を買って日本語版の OS を入れればそれで日本語環境になるのだからそれほど問題になることはないが、ノートブック PC となるとそうは簡単にいかない。まずキーボードが日本語かなキーボードになっていない。このショップでも日本製ノートブック PC に関してはほぼ全てのメーカーのものをそれぞれ一機種ぐらいずつ展示していた。ただし「展示品にはお手を触れないでください」と書かれているのは展示品を販売するためのようだ ( ちがうかもしれない )。

他に売っているのは、日本語の OS、ゲームソフト、デジタルカメラやアクセサリ、パソコン用小物といったところか。プリンタに関しては米国モデルを売っていて、日本モデルはなかった。これはインクカートリッジなどの関係で仕方ないのかもしれない。
さらに在米ショップの特徴としては、日本語環境に関するサポートがメニューになって店内に張られていたこと。やはり PC が突然不調になったときに、日本語環境で問い合わせできるサービスは日本人にとって助かるに違いない。僕でもよく聞かれるぐらいだから ( 笑 )。

一通り店内を周っていて USB 機器のコーナーのノートパソコン用の小さなマウスを発見。そのほかにもアメリカでは売っていないような USB 機器を売っているので ( たとえばキティがメール到着時に話す USB 人形なんかもあった )、このあたりはアメリカ人にも売れるかもしれない。こういった気のきいた小物はこちらではなかなか手に入らないものなので、ついこのマウスを衝動的に購入。でも小さくて持ち運びに便利そうだ。

価格は日本からの輸入品に関してはそれなりのドル円換算レートで計算しているようで、日本で買うより多少高め。とはいえ、リーズナブルだろう。ノートパソコンに関していえば$1 = 100円で計算しているぐらいに感じた。
しばらくは New York の経済も冷え込んで商売も大変かもしれないが、貴重な1店なので New York に定着してくれるといいのだが。

USER'S SIDE・New York 店
431 Fifth Ave., 2nd Floor
New York, NY. 10016 U.S.A
Toll Free: (866) NY・AKIBA (692-5422)
TEL: (212) 696-4322 FAX: (212) 696-4323
毎日営業。
USER'S SIDE の米国法人の公式サイト

NY店の様子は次のところでより詳しく見られる。
New York店の様子




消防士銅像
10/16/2001
Time Square のはずれに大きな銅像が置かれている。この近くをたまたま歩いていて偶然見つけたのだが、ちょっと意外なところにそれはあった。

8th Avenueに置かれた銅像の周りにはたくさんの人たちが。G2にて撮影
青信号のタイミングで8th Avenue を渡りながら撮影。G2
手にはロザリオ。撮影G2

下に URL を紹介したが、この話はアサヒコムが取り上げたから知っている人も多いと思う。
僕もこちらのメディアより先に、アサヒコムで見たのが最初だった。ただし Times Square 近くにある、とだけ書かれていて実際のアドレスについては記述が無かった。

特に探しながら歩いていたわけじゃないが、友達とたまたま歩いたある日、これを見つけることが出来たのだ。が、その時はデジタルカメラを持っていなかったので、改めてこの週末に写真を撮ってきたのだ。写真からは大きさが伝わりにくいかもしれないが、かなり大きな消防士 ( Fire Fighter ) の銅像である。

場所は8th Avenue の44th Street の角で、すぐ目の前には Milford Hotel がある。
ここに銅像が設置されているのだが、なんと8th Avenue 上に置かれている、と言った方が正しい。
おそらくまだ正式な設置場所が決まっていないか、決まっていても置けない ( たとえば World Trade Center の跡地など ) のだろう、8th Avenue の一番端のレーンを柵で囲んでそのなかにポツンと置かれているのだ。もちろん土台も出来ていないので、牽引してきたときに使った UHALL レンタカーの牽引台の上に無造作に載せられているだけだ。

それでも 8th Avenue を通り過ぎる車もスピードを緩め、窓を開けてこの銅像を見ていくし、多くの通行人が足を止めてしばらく無言のまま見入っていてる。

どんな風に米国のメディアが伝えたのか、ちょっと読んでみたくてインターネットで検索したのだが、これ、といったものが出てこなかった。
それで、と言っては何だが、やはりアサヒコムの記事から抜粋すると、もともと9/11の World Trade Center の事件とは無関係にミズーリ州のとある団体がこの銅像を発注していたものらしい。制作はイタリアで行われ9/9に米国に到着 ( なんと New York の JFK 国際空港 )。その後発注主の承諾を得て、New York 市へ寄贈されることになったそうだが、確かにこの背景を知らなかったら誰でも「もうこんな物が!」とびっくり するよなぁ。

写真からも見て取れるように、銅像は膝をついて落胆している1人の Fire Fighter の姿だ。
銅像の周りには今でももちろんろうそくが灯され、コメントが寄せ書きもある。中には他州から来た消防士たちが自分のユニフォームから紋章やワッペンを取り外し、ここに置いていったと思われるものまであった。

僕個人的には、きっと World Trade Center の近くにこの銅像が正式に設置されることになるのでは、と想像している。けれども Ground Zero ではいまでも作業が続けられていて、この銅像はまだ落ち着き先すら決まっておらず、そのことで却って事件はいまでも終わっていない、ということを思い知らされる。





新しいデジタルカメラ
10/10/2001
この道楽だけはどうもやめられそうにない。最新デジタルカメラの購入。

G2にて撮影。自宅駐車場前の花 ( 名前知らず )
同じくG2。Central Park 内を東西に貫通する道路。シャッタースピードを遅くして手持ちで撮影。

僕の作っているホームページが写真を中心にしていることもあって、デジタルカメラはその中で一番重要なアイテムなのだが、実際のところ、web で紹介するぐらいのサイズであれば、何も高画素機でなくてもいいのだ。
それでもどうも新しいデジタルカメラが出るとつい画質が気になってしまい、その結果買い換えてしまうのが常。
一方、フィルムカメラは10年以上も前に買った EOS が一つあって、思い出したようにクローゼットから取り出して使っているが、こちらは買い替えせずに同じ機種を使いつづけている。

去年日本に帰ったときに買った Canon Powershot G1、これは僕がこれまで使ってきたカメラの中でも一番気に入っている。僕にとってはイメージした通りに撮れやすいカメラなのだ。画質だけではなく、長時間持つバッテリーと1 GB の大容量のマイクロドライブ ( これだけで1000枚の写真が撮れる ) のおかげで使い勝手も向上している。
なので特に不満も無く、しばらく使いつづけるつもりでいたところ、後継機種 G2 出現。G1 との違いは300万画素補色 CCD から400万画素原色系になった以外は細かい修正点があるくらいで、大きなメジャーバージョンアップはない。
ということはそれだけ G1 が完成形に近く、ユーザのフィードバックもおおむね好評だったのだろう。
始めは静観してみていた G2 だが、発売前にインターネットに載り始めたレビューを読んでいるうちに、やはり欲しくなってしまった。機能も性能もそれほど変わらないのに、なぜ?と言われると答えが難しいのだが、逆にそれほど変わらないなら、安心して購入できる、より完成したカメラに近いから、と言うことになるだろうか。

とはいえ、これだけの理由で高価なデジタルカメラを新たに買ったりはできない。G2 がいいカメラだなぁと思い始めているところに、たまたま友達が僕の G1 を気に入り、「そのカメラを売るときは声をかけてよ、買い取りたいから」と言ってきたので、渡りに船とばかり話がとんとんに進んだのだった。買い換えた理由の一番は何だかんだいって実はこれだったりする。

さて今回書きたいのは G2 の紹介記事ではなく、その購入方法について。
このカメラは今回日米同時発売 ( 厳密に言うと、アメリカの方が数日早い ) で、メーカ希望小売価格もそれほど変わらないのだが、実際に手に取って見られる日本と違って、アメリカではなかなか発売日に店頭に品物が並ぶことは珍しい。最初は日本から購入しようかとも思ったが、このカメラは表示メニューの設定が可能で、確か10言語がサポートされているため、同梱されている紙のマニュアル以外はパッケージには差が無い。マニュアルも G1 と機能があまり変わらないので、英語のマニュアルでも全く差し支えない。おそらくマニュアルを開かなくてもほとんどの操作は分かるはずなのだ。
そこで今回はオンラインで買うことにしたのだが、これがまたいろいろあった。Yahoo! Shopping などで検索すると安いところは $670 ぐらいの値をつけているのだが、この多くが New York に店を構えているので8.25%の Tax に送料、それに手数料などを課すところもあり、意外に高くつくことが分かった。試しに、と一つの信頼できそうなサイトに電話して在庫を確認して、それから正式に注文をしてみた。支払いはクレジットカードなので、品物が届かなくてもクレジットカード会社と Yahoo! が保証してくれることになっているので、それほど心配はなかった。
ところが出荷予定日になっても届ける気配が無い。電話してみると配送の遅れを詫びるどころか、他にアクセサリ ( バッテリーやメモリ、レンズなど。しかも高いのだ ) を買わないかと言ってくる。「 すでに G1 を持っているからオプションは全て持っている。何もいらない。カメラだけ送ってくれ」というと「入ってきた分は先に注文した人たちに配送済みなので、次回の入荷まで待て」という。でちょっとおかしいと思って、デジタルカメラのユーザフォーラムのサイトで調べてみると、こういったショッピングサイトはあちこちにあることがわかった。しかもそのフォーラムでは「オンラインで買い物をする場合は、ここで調べるといいよ」という記事があり、これを見てみるとどのサイトが親切か、詐欺まがいかなどが一目瞭然なのだ。
で先のフォーラムで読んでいて分かったのは、New York でカメラや電化製品を売っているサイトの多くはユダヤ人経営の店で、アクセサリなど沢山の買い物をした人から優先して品物を送るらしく、そうでない人の分は後回しになることが多いらしいのだ。しかも New York ( この場合、不思議と Brooklyn にアドレスを構えていることが多い ) や New Jersey に住所を構えながら「それなら、自分で出向いて品物を受け取りに行く」というと「倉庫はカリフォルニアだから」などと見え透いた嘘をつくのだそうだ。それですぐさまキャンセルし、どこか別のサイトで買えないかと探していると、先のフォーラムで「Dell が $600前半で売り出しているよ」という情報。以前 Dell で PC を買ったことがあるので、クレジットカードなどの情報はそのまま残っていて、オンラインで簡単に注文。するとその場で数日後に発送します、と案内が出た。しかしここもまた当日になって「Out of stock」のメールが届く。これによると次回の発送予定日は11/7となっていた。こんなに待てないよ、どうしようかなとフォーラムを読み直すと、同じメールをもらった人が沢山いるようだった。ただし Dell の場合、一度納期を守れない場合、何度も「発送できない」というメールを出して顧客からの苦情を受け付けたくないらしく、安全な日にちを大げさに言うのだそうだ。そのため実際にはその次の週に送られてくることが多いらしいのだが、同時に別の人の書き込みで面白い話を聞いた。
「どこか在庫があって信頼できるところでアメリカンエクスプレスカードを使って購入し、あとで他の店の安い値段で売っている場合、その差額を AMEX が refund してくれるよ」というのものだった。
調べてみると、Best Value Guarantee という制度で、別に詐欺まがいのことをするのでもなんでもないのだ。一年間、一人あたり$1000まで、かつ一つのアイテムにつき、最大$250までお金が返ってくるらしい。もちろんいろいろな例外があって、全く同一の品物でないと比較できないので、ペットや植物などは同一製品とはみなされない。またコンサートのチケットや航空券も厳密には同一条件というものは存在しないので不可。実際には文房具や電化製品などかその主な対象のようだ。
実際にこの制度を適用して、G2 を購入し、ちゃんと差額を AMEX から受け取った人の話を聞いて、さっさと Dell のオーダをキャンセルし、キヤノンのオーソライズドリセラから無難な価格で注文し、翌日には手元にカメラが届いたのだった。

で使ってみての感想は、「予想通り」。真新しいものを手にしたときに感動はないけれど、期待した通りに動いてその通りかそれ以上の写りなので、しばらくはこのカメラ、手放せそうもない ( ほんとを言うと G2 があまりに気に入ったので、このカメラのポケットサイズ版 S40 も購入しようかと考えている )。
どんな風に撮れるか、さっそく G2 を持ってセントラルパークに行って撮った写真を最後に紹介。
オリジナルの写真より縮小はしているが、一枚一枚の写真をクリックすると1000 x 750ドットのイメージが表示されるので、IE なり Netscape なりを最大化しないと見にくいかもしれない。

New York Central Park in 2001 ( shot by Canon Powershot G2 )

Canon Powershot G2 商品紹介サイト
http://www.canon-sales.co.jp/Product/digicam/ps-g2/index-j.html

http://www.canon.co.jp/Imaging/PSG2/PSG2-j.html

ユーザのフォーラムで参考になったのは、
http://www.dpreview.com/forums/




いまどきの Starbucks Coffee
10/4/2001
まだなんとなく、騒いだりはしゃいだりする気分になれない、New York。外食する機会なんかも自然と減っているのだが、久しぶりに友達と休日にブランチすることになった。そのきっかけは休日の朝遅くに起きてシャワーを浴びている間に受けた携帯電話へのメッセージ。「この間言っていた例の Starbucks 見つけた」。

入り口のステッカー。「店内に何か新しいものがあります。テストにご協力ください」
インターネット端末。映画のPreviewなどを高速ダウンロードして表示

日本でもモスバーガーや Yahoo! カフェなどが始めているという Wireless Internet 接続サービス、北米では Starbucks がまずは名乗りをあげた。もちろん空港やホテルなどで同様のサービスを行っているところはあるようだが、全米各地に店舗を持つ一大チェーンが実施するとなると、これはかなりのインパクトがある。

電話をくれた友達とブランチでも食べたあと、その Starbucks Coffee の支店に立ち寄ってみようということになり、夕方早速訪問。
場所は 6th Avenue と 24th street の角。ここの Starbucks にも何度か来た事があったが、上の写真のように、入り口には小さなステッカーが一枚だけ貼られている以外はいつもと変わらない。逆にこれだけだったら気がつかないほど。
店内に入ってちょっとだけ違うのは LCD モニターとヘッドホンが一つ置かれたテーブルがあるだけ ( 写真下 )。

ちらっと天井を見渡してみたが、アクセスポイントらしきものも見当たらない。実は Starbucks がワイアレスインターネット接続サービスを開始することは、今年の5月ぐらいに正式なアナウンスがあり、そのときに IEEE802.11b Wi-Fi 準拠の方式を採用すると言っていたのだ。それで店内にアクセスポイントがあるのでは、と思ったのだ。
Starbucks で頼むことの多い、フラプチーノをこの日も注文しながら、店員に聞いてみると、LCD モニターのそばに部炉シュアを置いてあるよ、とのこと。案内を手にしながらこの LCD モニターを触ってみると、どうやらこの PC が既にワイアレスインターネット接続されているようで、映画の予約編などが見られるようになっていた。

机の上に置かれていた案内を手に取ってみると、このサービス、正式には「wireless STARBUCKS 1.0」と呼ばれているらしい。この案内をもう少し読んで見ると、サービスは正式スタート時に有料になるようだ。
以下はその案内から。

「Starbucks のサービスプロバイダ、MobileStar では現在30分の試用が可能です。その後の有料プランは以下の通りです。
1、使用料金$2.95で15分間利用可能。その後は1分につき、¢20。月ごとのチャージは無し。
2、月額$9.95で120分までカバー。その後はチャージ。」


その他詳細としていくつかの注意事項が書かれている。それによると、
ラップトップ PC ( 最近やっとノート PC と呼ばれるようになったが、オフィシャルにはラップトップと言っている ) または Pocket PC がサポートされ、Wi-Fi 802.11b 標準のワイアレスネットワークカードが正しく装着されていること。
必要なドライバがインストールされ、ネットワークの設定ができていることを確認した上で、ドライバソフトのネットワーク名 ( または SSID ) を "MobileStar" (M と S は大文字 )にセットする、となっている。
さらに詳しく知りたい人は・・・www.mobilestar.com にアクセスして Sign Up を実行し、プロモーションコードに "STARBUCKS" という文字を入力すると詳しい情報とディスカウントが得られる、としている。なあんだ、どうりで Starbucks のホームページに行っても詳しい情報が載っていないわけだ。
試しに、と訪れてみると、どうやらこの会社がアメリカのあちこちの空港や大手のホテルでの801.11b ワイアレスインターネットのサービスを提供していることが分かった。ここが Starbucks にネットワークを提供し、機器は Compaq、そしてシステムは Microsoft から、ということのようだ。
ちなみにうちの近所の Starbucks もなんのことは無い、すでにサービス開始していた。Starbucks のプロモーションを行わずに通常の申し込みをすると月額$20で120分なので、Starbucks 経由で申し込んだ方が安いことになる。これはちょっと発見。使ってみないと分からないが、おそらく Starbucks 以外の場所、たとえば NY ではヒルトンホテルや JFK やラガーディアの各空港ターミナルがサービスインしているのだが、これらでもそのまま使えてしまうはず。

考えてみると、これって日本からの旅行者にも最適なサービスじゃないかな。
IEEE 801.22b PC カードは日本でもおなじみで、既に家の中にワイアレス LAN を引いている人だったら持っているだろう。それとノート PC を持ってくれば、空港やホテル、それに全米各地の Starbucks Coffee の店で高速インターネットが出来てしまうのだ。これまでだったらアメリカにもアクセスポイントがあるプロバイダやインターネットカフェなんかを使えばインターネットアクセスできたけど、ホテル滞在の身では一旦ホテルに戻って昔ながらの56kbps モデム ( 一部に高速インターネットサービスもスタートしているが使用料金は結構高い ) での接続ってのは結構面倒くさいものだ。観光中だからこそ要領よく、美術館の開館時間や行き方を調べたり、レストランの情報を予約を電話でしたり、ミュージカルのチケットを買いたいはず。そんなときに iPaq や薄型ノート PC があれば、どこからでも情報が引き出せる。これはまさに旅行者にうってつけじゃないかな。

この夏から出費がかさんでいるけど、この次は我が家も IEEE802.11b のワイアレスを導入して ( $200 のワイアレスルータと $100 の 802.11b PC カード )、外に行くときは Starbucks でコーヒーでも飲みながらインターネットに興じようかな、などとまじめに考え始めている。

Starbucks Coffee 公式サイト
ただし、Wireless Internet サービスにページは今のところ見当たらない。どちらかといすとサービスプロバイダである MobileStar 社のホームページの方が詳しい。
MobileStar 公式サイト




しばらく更新の間隔があいてしまったけど、少しずつ New York Watch の更新を再開する予定。早く New York が立ち直ることを願って。


 

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