『中高生のためのえっち小説』へのご来場、誠にありがとうございます。
本ページはタイトルの通り、健全な(笑)中高生の皆さんに対し(あ、健全な十八歳以上の大人の方も、もちろん対象としてますよ)、健全なる愛の形(笑)を小説という形で提供しようというページです。えーと、法律的にはどーなんだっけ?十八禁ってあくまでも業界内の自主規制だったと思ったけど、もし詳しい方がおられましたらお教えください。
とは言え、コンビニ等でいくらでもえっちコミックが立ち読みできたり、また一般の書店でもナポレオン文庫から黒背のフランス書院にいたるまで、ひもやビニールをかけられる事もなくいつでも立ち読みできる現状から考えますと、そもそも十八禁って何なんだ!?って気が、いつも私はしています。大体、女性は十六歳から結婚できる(はずな)のに、十八までえっちゲーム一つしちゃいけないのかっ(って、論点が違う)!?
実際に私が……その、つまり……『した』のは二十歳過ぎてからの事なんですが、コミュニケーションの手段としてのえっちってーものは、やっぱり他のもので換えられないものがあると思うんですね。そのくせ、現代の教育としては、小学校六年の時(私はそうでした)に性の機能そのものは教えるけれど、どうやってコミュニケートしていくかという肝心な部分は一切教えてくれません。結果、それらの事は個人の自習(笑)によって学ぶしかなくなり、その過程において、色々としなくてもいい試行錯誤があるんじゃないかって思うんですよ。例えば、援助交際とかも。
あ、援交そのものが悪いって言ってる訳じゃないですよ。援交が悪いものかどうか、それを自分で判断できるように教育する、それこそが性教育であり、道徳だと思うんですがね。
話がずれました。で、ともかく、私がそのような個人の自習をしている時に出会ったのが、えっち小説でした。正確にはビデオの方が先ですかね。これを言うと歳がバレますが、中学生の頃に出会ったいわゆる一つのくりいむれもんシリーズ(笑)。いまだに亜美とゆーと、水野より野々村の方を先に思い浮かべてしまいます(苦笑)。当時、家にはビデオがなかったもんで、動いてる亜美ちゃんを見たのは大学に入ってからで、それまでは少ない中学生のこづかいでフィルムブックとか買ってしのいでました。そして高校に入って、富士見文庫に出会います。
この富士見文庫ってーのが、上記のくりいむれもんシリーズのノヴェライズで人気を博した文庫で、中でも亜美・終章を始め多くの作品を書かれた倉田悠子さん、この人にはまぢで影響を受けまくりました。それまでも、フランス書院の黒背とか読んだりしてたのですが、愛がないとゆーか、ただやりまくってるだけって感じで(作家の方、すみません)、どーも私の趣味に合いませんでした。でも、倉田さんの小説は、性行為を書くために小説があるってんじゃなくって、ストーリーがあってなおかつそこにえっちが存在するって感じで、極論をすれば私はこれで愛を学びました(笑)。私は、彼女の作品と出会わなければ、決してえっち小説を書いていなかったと思います。
いつしか富士見文庫は自然消滅していってしまい、今ではナポレオン文庫とか、新書版のえっちゲームのノヴェライズとかが出版されています。また、えっちコミックでも、いい作品は(多かれ少なかれ)発表されています。そのような作品群に各自の自習をお任せしてもよいのですが、今までに私が受けた恩の恩返しというか、私もささやかながらそのお手伝いをしたくなり、ここに拙作を発表いたしました。もし私の小説を読んで、少しでも愛について考えていただければ、作者としてこれに勝るものはありません。
……とか何とか、さんざん偉そうな事を書いときながら、私の書いてるのって結構インモラルなものばっかなんだよなー(苦笑)。いや、だからこそ、入力された情報を鵜呑みにせずに、そーゆーのの善し悪しの判断がつくような教育が必要だって事で(言い訳)。反面教師もまた教師だってゆーし(ほんとか!?)。
それでは、(ほどほどに)お楽しみ下さい。