オモニ大阪・鶴橋 お好み焼き |
「オモニ」の位置する大阪は生野区鶴橋のエリアは、云わずと知れた大阪のコリアン・タウンであって、更には戦後の原風景がそのまま手付かずに残っている、ディープであり、かつ、大変に魅力的な地区です。 駅を降りると同時に、たち込める焼肉の煙とキムチの匂いが、出迎えてくれてくれるでしょう。狭い路地の両側に焼肉屋が犇めくエリアがJR線の西側に位置するのに対し、その東側一帯は縦横にアーケードが連続する鶴橋商店街があります。目指す「オモニ」へ向けて東へと歩を進めれば、色鮮やかなチマ・チョゴリの店が目に飛び込み、さらにその先にはキムチを中心とする韓国食材店が軒を並べます。コリアンと日本語のチャンポンの会話が飛び交い、路傍では「たこ焼」や「お好み焼き」の代わりに、「チヂミ」が売られているという、念の入れようです。今回の石原都知事による、時代を逆行する「三国人」発言は完全に無視した上で、"Respect Everyone"の心持ちにて町並みを、地元の人たちとの会話を、そして味を、楽しませていただきましょう。 偖、今回の目的地は、商店街のエリアを抜け、ソカイ道路=別名アリラン街道を渡ってさらに東、駅から徒歩にて10分ほど隔たった場所に位置します。初めて訪れる者にとってはとても判り易いとは云い難い場所であるにも拘わらず、その名が広く知れ渡っているのは、専らその実力によるものにほかなりません。 店構えもごく有り触れた「街角のお好み焼屋」であり、座席脇には漫画本が並んでいて、勝手に手に取って読めるという仕組です。そのようななかでひとたび「オモニ焼き」の注文をなしたならば、焼きあがる途中「W玉子使い」(お好みの上に改めて玉子を使うこと)の是非を訊かれて「勿論」と答えて暫くの後には、予め温められた自分のテーブルの鉄板に出来上がったオモニ焼きが供されるでしょう。そしてその一片を口にした暁には、それまで普段着のままだった貴方の表情は、驚愕を示すものへと変わる筈です。あの噂とは、このことだったのかと、大いに納得されるに違い有りません。 我々はその中で「なに友スペシャル」なるメニューを注文してみました。これは明らかに5センチを超える厚みを擁する、猛烈なボリュームのあるメニューでありました。 そしてお好み焼き以外にも、焼きそばの類、左党の泣いて喜ぶ所謂焼物の類、さらに関東煮(未確認)が用意されています。流石と唸らせる本場物のキムチを使用したメニューも、是非注文に加えておくべきです。 そしてそれらを鱈腹味わった後に、自ら開けたビール及びジュースの類の本数を申請して精算を願い出、その対価を聞いたならば、その額についてもう一度驚愕することとなるでしょう。 「オモニ」に行く機会を作ってくれたukiさん&裕也クンと関西MLのメンバーに感謝します。 ◎オモニ◎ 大阪市生野区桃谷3-3-2 06-6717-0094 |
最終更新日00/11/09