福岡行きの顛末。JULY 04 1999 |
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今回は大分に戻る機会を利用して、久しぶりに福岡に行ってみようという算段。福岡には最近続々と新しい商業施設等できていて、キャナルガーデンとやらがどんなところかも知りたいし、コールハースやポルザンパルクの設計によるももち界隈の集合住宅も見ておきたいし、夜には寿司屋『やま中』(磯崎新設計)で玄海灘の幸をたらふく…ただし値段を調査してから…、いただきたい。 |
しかしながら午前11時半に大分を出た福岡行きの高速バス車内にて、私は…一瞬の不注意により…いれたての熱湯コーヒーを…ひっくり返してしまいました。コーヒーは床へ、しかしその前に僕の足へ…。他人にかかるようなことがなかったのが幸いだったけれど、右足に、ヤケド。箇所に触れると、皮膚が浮いてるのにはぎょっとしましたが、なんとかおしぼりで冷やしつつ、天神に到着。外に出ると、しかしこれはちょっと歩いていられないということがわかり、バスターミナルのオフィスがどこか判らなかったので、最寄りの三越百貨店の入口で案内係の方に事情を話す。すると医務室に連れて行ってくれて、その頃にはもうぷっくりと水疱になっていた患部をあらためて冷やし、軟膏を塗り、と、処置していただきました。福岡三越の医務室の方、本当にありがとうございました!!、おかげで何とか歩けるようになりました。 しかしまあ、飛行機の時間までは6時間もあって、どこへ行こうではなくてどうやって過ごそうになってしまったわけです。とにかくはまず、"お世話になった"三越で昼食。キハチ・カフェにて、パスタとデザート、エスプレッソをいただく。うむ、これは、なかなか…、こないだ僕が作ったタコとブロッコリーのスパゲティより、くやしいけど、うまい…。デザートのオレンジのムースも…何だかくやしいのだけれども…とてもおいしい。カフェは随分はやっていて、並んでいる客がたくさんいるので早々に退散し、三越内をうろうろ。洒落た文具を見つけてみやげに買う。 ももち行きは、中止。赤煉瓦文化館(旧日本生命/辰野金吾)まで歩く元気も、アクロス福岡まで歩く元気もなく、バスで行けるらしいキャナルシティに向かうことにする。ここで夕方まで過ごす。ベンチに座ったり、ジュース飲んだり、そしてまたベンチに座ったり。中央の広場には、山笠が展示されていた。博多の山笠を見たのはこれが初めてではないかな、ものすごく立派につくられています。 |
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本屋でガイドブックを探し、『やま中』の記事を発見。思っていたほどには高いお店ではなさそうだけれど、しかし紹介文を読んだだけでも、ちゃんとしていそうなところだ。場所は薬院ということなので、ここからはちょっと遠い。今回は諦めることにする。今度博多に行ったら絶対行ってやるぞ!。 それでもって、今晩の夕食は、折角博多にいるのだから…、ラーメンにしよう。というわけで、寿司がラーメンに化けてしまいました。ガイドブックで適当な場所が見当たらなかったので、近くにいた人に聞いてみる。「キャナルの地下にイチランというのがありますよ」。どこですか?「地下1階になります」。"なります"だなんて、店員さんみたいだな、こちらで働かれている方ですか?…「ハイ」。 というわけで店員さんお奨めの『一蘭』へ。随分能書きの多い、変わったお店でしたが、たくさん人も並んでいましたし、有名なお店のようでした。普段あまりラーメンを食べないので、ラーメン好きの方に言わせるといろいろあるのかも知れませんが、僕自身は、もちろん、満足しました。 川端通り商店街を頑張って歩いて、中州川端駅へ向かう途中、もちろんここにも、山笠の展示。 地下鉄で空港へ。(しかし、10分で国際空港に着くなんて、何と便利な街なのだろう!)。空港ではまたもや喫茶店で休憩。展望デッキに出て飛行機の着陸を眺めるなどもする。そして20:35、ANA便にて関空へ。
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僕は関空を利用するのが初めてで(あまり海外に行っていないのがバレますね)、空港のカッコ良さに感動。福岡空港も新しくて綺麗だったけれど、こちらはまたレベルが違う。リムジンバスの時間を遅らせて、空港内をうろうろして写真を撮る。鉄骨の構造体やオープンエアーダクトの意匠は写真で知っていたけれど、関空にこんなにたくさんの色彩が使われていることは知らなかった。どれもたいへん淡い上品な色で、心地よい。全体として、水平線は水平にずばーっと伸び、垂直線(階段室など)は垂直にずぼーっと抜け、完成度の高いデザイン。テクニカルな面も含めて、いろんな意味で驚嘆に値する建築です。
というわけで、リムジンバス、JR、タクシーを乗り継いで、午前0時過ぎ、自宅着。 |
最終更新日00/11/09