アルバム・旅行記
イタリア旅行記(ローマ編)
今年の冬の小旅行はイタリアへ。私の第二外国語になる「はずだった」フランス語は英語をあまり喋ってくれない事で有名なお国、フランスに行くには頼りないのと、建築学のメッカを一度は訪れてみようという理由から目的地をイタリア三都市に決定。傲慢なアメリカ人観光客よろしくイタリア語も全然練習しないまま出発した私ら...
ヨーロッパ出身の友達がよく「日本にいくのに12時間もかかるなんてしんどそう。」と言ってくるが、東海岸からヨーロッパに行くのに6時間弱の飛行機の旅はかえってぐっすり寝れなくてイタリアに到着した時点でクタクタ。電話で直接予約しておいたホテルへは電車と地下鉄で行くのが一番いいと空港の案内所で教わって、電車へのりこむ。電車が動き出し、外の景色を見ての第一印象は予想外の落書きの多さ。電車自体外も内も落書きだらけでまるで80年代のニューヨークの地下鉄を再現したよう。中世の奇麗な建物にでも平気で落書きがしてある。(時にはそれがSwastikaだったりして暗い雰囲気に陥ってしまう。)
市内に入って電車から地下鉄に乗り換え。ローマの地下鉄はA線とB線の二本しか走っていないので乗り換えなどは非常に簡単。Bの電車は内側、外側両面についているボタンを押さないとドアが開かない!ラッシュ時はそうでもないよう。車両とドアによっては壊れているボタンもあるので要注意!(私達も壊れたドアにあたって下りそこねるとこだった!)
地図によるとホテルに一番近そうな駅はコロシアム(Colosseo駅)なのでそこで降りる。駅をでてびっくりしたのは真正面にコロシアムが聳えていた事。クリスも私もそれで一気に眠気がさめた。(右の写真はホテルで荷物もおろさずにスーツケースを持ったまま(!)歩き回って撮った写真。左は次の日に内側を一人1万リラの入場料を払って散策。)真っ赤なスーツケースをもって歩きゃジプシーの子供も寄ってくる来る。私のポケットには何も入ってないので二人のジプシーの子供はよそのカモを探しに行っちゃう。
どうしても探している道が見つからないのでタクシーでホテルまで行くことに。予想していたように2分もたたない内にホテルに到着。荷物代2000リラ(1670リラ=1ドル)を足して8300リラ(約5ドル弱)。私が旅にでると何か起こる。持っていたのは一番小さいお札でも50,000リラ。「お釣ある?」と聞くと運転手氏むすっとした顔でないと言う。ホテルに入って両替してもらおうとするとマネージャーのダニロ氏、わざわざ自分のお財布まで開けてくれたけど小銭がない。タクシー業やってて釣り銭が無いなんてと、こっちも思いながら、「近くのカフェでくずしてくる」と言ったら、イタリア語で何か言って去ってしまった。旅行者をボッタくるのでちょっと有名なイタリアで旅行者がタクシーの運転手をボッタくってしまった...
約二千年前の建築物を目の前にしてうけた感動も時差ぼけには敵わず、到着した日は午後5時に寝てしまう。翌日、朝食を済ました後、短い期間をつかって沢山の建築物を見ようと半日ツアーに参加。(一人約25ドル)このツアー、本当は英語のツアーのはずが私達夫婦、スペインに留学中のアメリカ人の女の子を除いては参加者全員ヨーロッパ人だった為、急遽4ヶ国語(英・仏・西・独)ツアーに変更。4ヶ国語のグループに別れて行動した。行き先はトレヴィの泉、パンテオン、ナヴォナ広場、聖ペテロ大聖堂(Trevi Fountain, Pantheon, Piazza Navona, St. Peter's Basilica:日本語の建物名はハッキリ言ってよく知らない)。
左の写真はパンテオンの尊大で美しい柱を見上げてるクリス。ローマの建物の内装は言葉に言い表せないほど奇麗やけど、電灯がないパンテオンや他の教会等を私らの安もんのカメラでまともに写真におさめる事も出来ず非常に残念。(駄目もとで薄暗い写真を何枚も撮ってみた...)
もう一つ残念だったのはHoly Yearにあたる2000年に向けて殆どの建物が大々的に修理工事の真っ只中だった事。St. Peter's なんかはマダーノ作の正面はScaffolding(足場?)に囲われてて完全に見えない状態。個人的にはヨーロッパ中で建築費とその源に関して宗教改革まで起こしちゃったSt. Peter's よりPantheonの方が好き。(それでもSt. Peter's の建築動機はさておき、中に一歩入ったら圧倒されて口開けっ放しやったけどね)しかし写真に映し出せない建物の内装も、工事中の外装も全ては「ローマに帰ってこい」との導きさと解釈して見学してきた。トレヴィの泉(写真右)にちゃんと右手で左肩こしにコインを投げいれてきたからいつかまたローマに行けるでしょう。
ツアーの後は地下鉄でSpanish Steps(スペイン階段?写真左)へクリスと出かけた。このあたりはお買い物街らしく有名デザイナーのブティックと買い物袋を手にいっぱいもった日本人の女の子がいっぱい!どうりでイタリアのあちこちでJCBのクレジットカードを取り扱っている店が見つかるわけだ...午後の中途半端な時間に出かけたので殆どの店は昼休み閉店中。この南欧らしいシステムが日本やアメリカなどの9-5制に慣れている国から来た観光客にはちょっと不便。4時頃の再度の開店まで散歩して、ケーキ類を持ち切れない程買ってホテルへ帰った。
その際に帰りの切符代(二人で約2ドルくらいだったと思う)の小銭が見つからなかった為、無銭乗車してしまった。そのまま行きしなに使った切符を黄色いValidation Machineに入れて日付を押しておわり。(ヨーロッパもオーストラリアも切符点検する車掌に頼る代わりに、改札口の機械を導入したらこういう不良観光客にぼられる事もなくなるのになぁ...←言い訳)ラッシュ時の地下鉄で「切符拝見!」なんて言ってこんけど、私達みたいな不良馬鹿の真似はやめましょう! はははははぁ...
St.IvoもSt.CarloもいろんなVillaも見れなかったけど3日目にはEuroStarという奇麗で快適な電車に乗ってフィレンツェへ。(EuroStarは普通の長距離電車に比べて割高やけど、清潔で早くて絶対お薦め!2等車でも同じ。因みにローマからフィレンツェは1時間強で一人45000リラ=約27ドル。フィレンツェからベニスは2時間強で一人43500リラ=約26ドル。)
最後にこのページをいじったのは2004年 1月1日。