アルバム・旅行記
イタリア旅行記(フィレンツェ編)
ユーロスター(写真左)に乗って2時間弱お向かいに座った英語の達者なイタリアのビジネスマンと3人で喋っていると、あっと言う間にフィレンツェへ到着。ローマで出くわしたタクシー事件を繰り返さない為に、今度は地図を手にこれまたニューヨークから直接電話で予約しておいたホテルを徒歩で探すことに決める。(その為に全て予約したホテルは駅から徒歩で300メートル程のところを選んでおいた。)
やっぱりイタリアの小さい通りの名前を探すのは難しい!ホテルとは反対側のフィレンツェ大聖堂(写真右)の方へ来てしまった。5分で歩ける所を約15分かかってホテルに到着。ローマのホテルもベネチアのホテルもサービスも景色も良くて最高だったけど、同じ3星ホテル(イタリアのホテルは5星制度。法律で各部屋のどこかにランクと1泊あたりの料金を表示しなければならない。)のくせにこのホテルへの私達の採点は最低点。
荷物を置いたらすぐさま観光に出発。まずはフィレンツェ大聖堂へ。世界史、美術史、建築学史と歴史類のクラスなら絶対出てくるギルベルティの扉のパネルコンテストの実物がある教会です。それよりも写真撮影が許されていないヴァサーリ作のドームの内側のフレスコ画が奇麗でどの訪問客も首が後ろにまがってしまいそうにしながら長時間眺めていました。
ルネサンスの建築物にあんまり興味のない私もやっぱり聖ロレンゾ教会にあるミケランジェロのNew Sacristy(新聖具室)だけは見たくて、その16世紀からわけあってファサード(建物の正面)が無い San Lorenzo教会(写真左)へ行ってみるとNew Sacristyは前面的に改装中との英語の張り紙が!じゃ、あの有名な図書館だけでも見てくるかと入場料を払った後で受け付けのお姉ちゃんが「ミケランジェロ作の物は全部工事中やで」とイタリア語+英語で教えてくれる。仕方が無いから興味もない教会の宝庫をみてまわる間に「ブルネレスキのOld Sacristy(旧聖具室)が見れる!」と教会の入り口へ戻る。すると誰かのお葬式が行われていて観光客は入場禁止。今回はついてないとガマンして、この後は食事をしてホテルに帰ってしまいました。
次の日は雨。しかし、ダビデ像を見ずにフィレンツェを去るのは耐えられないので傘を手に出発。しかし、今回は「建築物見学の旅」がテーマの為時間のかかる美術館には行かないつもりで計画をたてていたので結局実物ではなく、Vecchio広場にあるレプリカのダビデ像を見学に行くことに決定。(写真右:広場とフィレンツェ大聖堂を背景に)自分の家の居間にダビデ像の部分(目耳鼻口)を飾っているけど、となりのベルニーニの彫刻の方がやっぱり感動を引き起こす要素が高いような気がする。ベネチアには負けるけれど、フィレンツェには素晴らしい橋が沢山あって、特に夕方はアルノー川に架かる何連もの橋は正に絵画のようです。しかし、改築工事、お葬式に雨ときて、その上風邪をひいてしまった私はホテルに帰って次にベネチアに向かうまで休むのでありました。-- イタリア旅行記(ベネチア編)へ続く
最後にこのページをいじったのは2004年 1月1日。