ぐ〜たら映画批評
The Good Thief
ニック・ノルティ演じる負けてばっかりのアメリカ人ギャンブラー、ボブがモナコで強盗を計画するお話。というと結構ありきたりやけど、脇役の無名の子らや結構他の作品にもバンバン出てるTcheky
Karyoなんかが結構いけてて、あんまり期待してなかったけど良かった。でも一番気に入ったのは場面の切り替え方が変わっていた事。なんか素人が「パチッ」と撮ったままのフィルムをつなげたような… ヘロイン中毒の人なんて多分首尾一貫した考えなんてできんやろうから、それに比例しているような感じかな?でも雑誌なんかで絶賛されてるほどたいしたことないから、ムービーチャンネルでたまたまやってたのをDVRで撮って見て正解。
Under the Tuscan Sun
昨日ここ数年つきあってたジョッシュ・ブローリンと結婚したらしいダイアン・レーン主演で結構好評やった映画。(関係ないけど、ジョッシュ・ブローリンって、『グーニーズ』で子供の自転車にのって仲間を追いかけてたブランドンよ。覚えてる?)最近は自作には手を付けていない評論専門の作家フランシス役がダイアン・レーン。浮気されて、離婚。で大親友でゲイのパティが本当は恋人と行くはずやったイタリア旅行のチケットを妊娠したのでフランシスにあげちゃう。そこで気まぐれに(?)おうちを買っちゃう。結構ハンサムなイタリア人にフランシスが会った時点で「あ、またお決まりのロマンティック・コメディーか」と思うねんけど、実はそうならない。結構人間味あるお話でまぁまぁ。ダイアン・レーンが着てた白いドレスが欲しいんやけど、あれ誰の服やろ?
The Italian Job
なんか「まぁまぁ」映画が続いてるけど、実はこれもそう。でも楽しい&かわいいことは確か。一言でいうと「Ocean's Elevenの若い版」って感じ。もし私が車を運転するタイプやったらMini
Cooperみたいなんを運転するんやろうなー。
Mystic River
ずっとオスカー候補で私が一番「勝って欲しい」とここ2、3年応援してたショーン・ペン主演の映画。もちろんこれでやっとこさオスカーをもらえた作品やから、すごい期待して借りてきたのに、結構しょうもなくてビックリ。よくもまぁ、単に演技派の俳優をずら〜っとそろえただけで、自作をLOTRと比べて偉そうに「この映画の特殊効果は演技だけ」とほざいてた監督、クリント・イーストウッド。本当にこの映画を最後まで見れたのはそれはそれは素晴らしい俳優が山ほどでて皆さん(元から良い性格俳優ばっかりやから当たり前やけど)良い演技をしてはるから。脚本が悪いんか元から単にプロットが悪いのか…これやったらショーン・ペン、Sweet
and Lowdownのほうが絶対オスカーもらえる価値ありやったと思う。これって最近続いてる「ここ数年ずっとよく頑張ったで賞」みたいなオスカー獲得やと思う。これなら絶対ジョニー・デップにあげたいところ。
Holes
Secondhand Lions
なんでこの2作を一緒にしちゃうかというと、今日の「ぐ〜たら」の中では一番出来の良い映画だというのと、両方とも児童書が元になってる映画やから。
Holesはシゴーニー・ウィーヴァーやジョン・ヴォイトといったベテラン俳優が脇役として登場するねんけど、主役は少年院に行くかわりに拘留キャンプに送られて砂漠で一日中穴を掘る事になった少年達。そこで主人公のスタンリーと彼の先祖のお話が重なって語られる。終わりもありきたりのハッピーエンドではないので大人でも絶対に楽しめる良いお話。会社で12歳と10歳の息子がいる人に薦められたくらいこの本は人気なんだそう。(でも読んでないけど)
Secondhand Lionsのほうも過去と現在が交互に綴られる点が前者に似ている。こっちは主演の3人(マイケル・ケイン、ロバート・デュヴァル、ヘイリー・ジョエル・オズモンド君)が中心。超非社交的な兄弟を演じるケイン&デュヴァルのコンビが最高に面白い。でそろそろ思春期で不細工な様相になってきたヘイリー君は何度も母親に裏切られた孤独な少年、ウォルター。夏の間中、けったいな叔父さん二人のもとに預けられる。この3人がだんだん打解けて仲良くなっていく姿は超ほのぼのしていていい。(一緒におそろいのオーバーオール着てガーデニングしちゃったり)映画の終わりもなかなか現実味&「寂しい・嬉しい」で見終わって「あぁ、よかったなー」とシミジミ思える映画かも。私はたままたケーブルでみたけど、絶対借りても損やないと思う。
The League of Extraordinary Gentlemen
コミックのほうは見たことも読んだ事もないので比べられないんやけど、ショーン・コネリーが出てるし、ケーブルでやってたので見た。私がいつも「不細工」だと思っていたスチュワート・タウンゼンド(シャーリース・セロンの彼氏ね)がなんとドリアン・グレイ役をしてると聞いて「えぇ?」と思っててんけど、まず一番最初にビックリしたのは、本当にドリアン役にぴったりくらい「美形」に写されてるんですわ。これには本当にびっくり。それだけでもうこの映画はOKみたいな感じで見てしまってんけど、キャプテン・ニモの潜水艦や19世紀のベネチアなんかもよかった。やっぱりショーン・コネリーが出てる映画は誰でも彼のあの独特の喋り方を真似したがるのかそういうシーンも一つあり。(だからちょっと笑える。)しかし原作のコミック・ファンの友達にしてみたらこの映画は最悪なんやそうです。ただでテレビで見るなら良い娯楽やと私は思うけどねん。
Red Dragon
私の大好きな俳優二人、エドワード・ノートンとレイフ・ファインズが出てるので見た…んやけど、やっぱりこういう映画が一番苦手な私はみてから3日間寝不足になるくらい一人で怖がってしまいました。「死ぬ」事事態はそんなに怖くないねんけど、じわじわと生きてる間に殺人鬼に何かをされる(フィリップ・シーモア・ホフマン演じる記者のように)っていうのが一番怖い!これやからいくら土地が安くても「郊外に移る」っていう考えが全くおこらないんだな、私には。だってアメリカの統計で連続殺人者(serial
killer)の犯罪って大半は郊外で起こるねんもん。そらドアマンおって近所の人は2メートル先っていう場所で、この映画みたいにすごい大掛かりな大量殺人って簡単にできひんでしょう。サスペンス映画が好きな人にはお薦め。最初に映画化されたThe
Silence of the Lambsと同じくらい怖いぞー。
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