ぶつぶつ...
 
 
 
         
  8/18/04      
 

ぐ〜たら映画批評

The Good Thief
ニック・ノルティ演じる負けてばっかりのアメリカ人ギャンブラー、ボブがモナコで強盗を計画するお話。というと結構ありきたりやけど、脇役の無名の子らや結構他の作品にもバンバン出てるTcheky Karyoなんかが結構いけてて、あんまり期待してなかったけど良かった。でも一番気に入ったのは場面の切り替え方が変わっていた事。なんか素人が「パチッ」と撮ったままのフィルムをつなげたような… ヘロイン中毒の人なんて多分首尾一貫した考えなんてできんやろうから、それに比例しているような感じかな?でも雑誌なんかで絶賛されてるほどたいしたことないから、ムービーチャンネルでたまたまやってたのをDVRで撮って見て正解。

Under the Tuscan Sun
昨日ここ数年つきあってたジョッシュ・ブローリンと結婚したらしいダイアン・レーン主演で結構好評やった映画。(関係ないけど、ジョッシュ・ブローリンって、『グーニーズ』で子供の自転車にのって仲間を追いかけてたブランドンよ。覚えてる?)最近は自作には手を付けていない評論専門の作家フランシス役がダイアン・レーン。浮気されて、離婚。で大親友でゲイのパティが本当は恋人と行くはずやったイタリア旅行のチケットを妊娠したのでフランシスにあげちゃう。そこで気まぐれに(?)おうちを買っちゃう。結構ハンサムなイタリア人にフランシスが会った時点で「あ、またお決まりのロマンティック・コメディーか」と思うねんけど、実はそうならない。結構人間味あるお話でまぁまぁ。ダイアン・レーンが着てた白いドレスが欲しいんやけど、あれ誰の服やろ?

The Italian Job

なんか「まぁまぁ」映画が続いてるけど、実はこれもそう。でも楽しい&かわいいことは確か。一言でいうと「Ocean's Elevenの若い版」って感じ。もし私が車を運転するタイプやったらMini Cooperみたいなんを運転するんやろうなー。

Mystic River
ずっとオスカー候補で私が一番「勝って欲しい」とここ2、3年応援してたショーン・ペン主演の映画。もちろんこれでやっとこさオスカーをもらえた作品やから、すごい期待して借りてきたのに、結構しょうもなくてビックリ。よくもまぁ、単に演技派の俳優をずら〜っとそろえただけで、自作をLOTRと比べて偉そうに「この映画の特殊効果は演技だけ」とほざいてた監督、クリント・イーストウッド。本当にこの映画を最後まで見れたのはそれはそれは素晴らしい俳優が山ほどでて皆さん(元から良い性格俳優ばっかりやから当たり前やけど)良い演技をしてはるから。脚本が悪いんか元から単にプロットが悪いのか…これやったらショーン・ペン、Sweet and Lowdownのほうが絶対オスカーもらえる価値ありやったと思う。これって最近続いてる「ここ数年ずっとよく頑張ったで賞」みたいなオスカー獲得やと思う。これなら絶対ジョニー・デップにあげたいところ。

Holes
Secondhand Lions
なんでこの2作を一緒にしちゃうかというと、今日の「ぐ〜たら」の中では一番出来の良い映画だというのと、両方とも児童書が元になってる映画やから。

Holesはシゴーニー・ウィーヴァーやジョン・ヴォイトといったベテラン俳優が脇役として登場するねんけど、主役は少年院に行くかわりに拘留キャンプに送られて砂漠で一日中穴を掘る事になった少年達。そこで主人公のスタンリーと彼の先祖のお話が重なって語られる。終わりもありきたりのハッピーエンドではないので大人でも絶対に楽しめる良いお話。会社で12歳と10歳の息子がいる人に薦められたくらいこの本は人気なんだそう。(でも読んでないけど)

Secondhand Lionsのほうも過去と現在が交互に綴られる点が前者に似ている。こっちは主演の3人(マイケル・ケイン、ロバート・デュヴァル、ヘイリー・ジョエル・オズモンド君)が中心。超非社交的な兄弟を演じるケイン&デュヴァルのコンビが最高に面白い。でそろそろ思春期で不細工な様相になってきたヘイリー君は何度も母親に裏切られた孤独な少年、ウォルター。夏の間中、けったいな叔父さん二人のもとに預けられる。この3人がだんだん打解けて仲良くなっていく姿は超ほのぼのしていていい。(一緒におそろいのオーバーオール着てガーデニングしちゃったり)映画の終わりもなかなか現実味&「寂しい・嬉しい」で見終わって「あぁ、よかったなー」とシミジミ思える映画かも。私はたままたケーブルでみたけど、絶対借りても損やないと思う。

The League of Extraordinary Gentlemen
コミックのほうは見たことも読んだ事もないので比べられないんやけど、ショーン・コネリーが出てるし、ケーブルでやってたので見た。私がいつも「不細工」だと思っていたスチュワート・タウンゼンド(シャーリース・セロンの彼氏ね)がなんとドリアン・グレイ役をしてると聞いて「えぇ?」と思っててんけど、まず一番最初にビックリしたのは、本当にドリアン役にぴったりくらい「美形」に写されてるんですわ。これには本当にびっくり。それだけでもうこの映画はOKみたいな感じで見てしまってんけど、キャプテン・ニモの潜水艦や19世紀のベネチアなんかもよかった。やっぱりショーン・コネリーが出てる映画は誰でも彼のあの独特の喋り方を真似したがるのかそういうシーンも一つあり。(だからちょっと笑える。)しかし原作のコミック・ファンの友達にしてみたらこの映画は最悪なんやそうです。ただでテレビで見るなら良い娯楽やと私は思うけどねん。

Red Dragon

私の大好きな俳優二人、エドワード・ノートンとレイフ・ファインズが出てるので見た…んやけど、やっぱりこういう映画が一番苦手な私はみてから3日間寝不足になるくらい一人で怖がってしまいました。「死ぬ」事事態はそんなに怖くないねんけど、じわじわと生きてる間に殺人鬼に何かをされる(フィリップ・シーモア・ホフマン演じる記者のように)っていうのが一番怖い!これやからいくら土地が安くても「郊外に移る」っていう考えが全くおこらないんだな、私には。だってアメリカの統計で連続殺人者(serial killer)の犯罪って大半は郊外で起こるねんもん。そらドアマンおって近所の人は2メートル先っていう場所で、この映画みたいにすごい大掛かりな大量殺人って簡単にできひんでしょう。サスペンス映画が好きな人にはお薦め。最初に映画化されたThe Silence of the Lambsと同じくらい怖いぞー。

     
         
         
  3/10/04      
  またまた家具の話

カーソルを乗せるとポケット・ドアが開いた写真が見れます。
これが私達夫婦の持ち家第一号となったコンドミニアムの(一応)完成図。土地の値段が異常な値段のミッドタウンに引っ越してきたので以前に住んでいたアパートより狭いのでそれの解決策として特別注文の取り付け家具をManhattan Cabinetryという会社に作ってもらいました。(ちなみにうちがこの家具屋さんに工事してもらってる日に同じビル内で他に5軒も工事をしていたので、ドアマンが教えてくれた噂によると、うちより下の階で2BRのアパートが$1.7ミリオン(1ドルを110円で計算すると1億8700万円)で売れたそうな…うちが2BRに移れる頃には一体どんな恐ろしい値段になってることやら…)

家を買ったばかりで頭金なんかで出費が多い時期にさらに2万ドル近いお金をはたいて家具を作ってもらうのはちょっと躊躇したんですが、不動産会社に聞くところ、これをつけただけで私達がこのアパートを売る際にはこの3倍の値段(6万ドル)を軽く不動産の値段につけられるというので、一応投資という見方もできるので購入を決意。

Manhattan Cabinetryはニューヨーク市内以外での取り付け工事をしておらず、クレジットカードでの購入は不可能。デザインのラフ・スケッチができたところで25%、最終のデザインが完成時に25%を個人の小切手で、家具が出来た時点で残りの50%+消費税(これが痛い)を銀行発行の小切手Certified又はBank Checkと呼ばれる)を工事が始まる前に支払う。

右のベッドルームの家具は本当に深刻な程に狭いベッドルームをなるべく広く見せたい事からマーフィーベッドを作ってもらいました。写真の真ん中のドアの中にダブルサイズのベッドがすっぽり入ってるんです。これが上手い事できていて、朝起きた時にベッドを直すのも超簡単!ベッドのカバーや枕は全部のせたまま、普通のベッドをつくるようにして、片手ですっと持ち上げてドアを閉めて終わり。ベッドの左側についているのは私のワークステーション。家から働いても良いと言うオプション付きの仕事なので、時々通勤(たった11分やねんけどさ)の会社に行くのが面倒くさい時などに便利。ベッドの右側は写真に写ってないけど、私の服がどっさり入るたんす。天井まであるので嬉しい。

左のエンターテインメント・センター及びエアコンのカバーを作ってもらったのは、私達の予算が2万ドルそこそこやったので、勝手に「多分ベッドルームのユニットを作ってもらったら予算終わりなんちゃうん?」と思ってたところに実際は使う素材によっては1万ドルで作れると聞いて、「それならリビングルームも」と注文したもの。写真をカーソルでたどると見れる写真でわかるけど、テレビはポケット・ドアの中に入ってるのでお客さんがいる時にテレビが見えないのがよろしい。そんでもって、プレステで遊ぶ夫婦なのでテレビの真下の引き出しは前のパネルがコンピューターのキーボードの引き出しのように倒れて出てくるようにデザインしてもらった。(そうするとコントローラーが曲がらなくてすむから)

引っ越してすぐの時に本棚がないので本をつめた10個の箱がごちゃごちゃリビングに置いてあると異常に狭い気がしたけど、この家具がきてから全部ちゃんと収納できたのでそんなに狭くない事が気づいた私達。カウチがテレビから結構離れているのでカウチを壁から離してコンソールを置くことに決定。と家具買ったばっかりやのに、もっと家具を買う計画をたててたりする…
     
         
         
  1/4/04      
  ぐ〜たら映画批評

昨日やっとこさThe Lord of the Rings: The Return of the Kingを見てきたのでそれと合わせて最近見た映画の感想。

The Return of the King: 私は原作を読んだことがないから話の展開がどうなるか分からないので単に感動する映画やなくて、ハラハラ・ドキドキもするのでめちゃめちゃ長い3時間半の映画なんですが、あっという間に終わったような気がしました。しかしこれほど大人の男性が泣いていた映画っていうのは珍しい。それもThe Green Mileみたいになんか「お涙頂戴物」的な映画でないからいい。

前作のThe Two Towersで一番私の目頭が熱くなったのはハルディア率いるエルフ軍がヘルムズ・ディープに助けに来る所。(An alliance once existed between elves and men. Long ago we fought and died together. We come to honor that allegiance. We are proud to fight alongside men once more. と映画の中で一番カッコいい台詞を言っちゃうハルディアは戦闘で死んじゃう。)

今回の映画でも一番印象に残ってて涙が出てきたのはゴンドーでギャンダルフ(日本語訳知らないのでカタカナ変やったらゴメン)からの使命でピピンが勝手につけた烽火がゴンドーからローハンまで届くシーン。でいかにも自分から戦う王っていうのが滲み出てるローハンの王セオドン。彼が最後の火がついたBeaconを見たアラゴーンが外からダッシュしてきて「ゴンドーが助けを求めてる!」というのを聞いて、前回作でゴンドーから何も援助なかったのにも関わらず、一息おいてAnd Rohan will answer! という場面。あまりの威厳とカッコ良さに映画館で一瞬「おぉぉ…」と皆さんうなってました。

他にも色々「うぅっ」と涙が出てくるシーンが沢山あるんけど、ちょっと笑える場面もちらほら。馬に乗って一緒に戦おうとするメリーをかばうイオウィンに「勇気やなくて手が届かんから」(I do not doubt his heart - only the reach of his arm. )とイオマーが返す所。それから前回からやっつけた敵の数を数えてるレゴラスとギムリ。

で、3作終わって私が一番好きなキャラクターは誰か…といいますと、サムです。一番「強い」のは彼やと一作目からずっと思っていたけど、2作目、3作目で絶対的に「サムなしでは世界は救われない」っていう事実確立。彼こそが本物の正義の味方。誰もが欲しい親友とは彼の事なんでしょう。サムが火山の入り口で倒れてしまったフロドにI can't carry it for you, but I can carry you! と台詞をはいて山を登っていくのを見て子供連れで来ていた私の隣に座ってたお父さんは思いっきり泣いてはりました。ロード・オブ・ザ・リングス賞なんてのがあったらサムワイズ・ギャムジーに贈りたいっす。

10ドルでこれ以上感動・楽しめる娯楽って少ないでしょう。この映画みたら他の映画はもう映画館で観る価値無いとか思っちゃいました。観てない人は早く観に行って!!!(でも先に1作目・2作目のExtended Versionのチェックをお忘れなく。それでないと何でファラミアとデネソーの葛藤があるんかわからんよん。)

Punch-Drunk Love:
インディー映画大好きな私やねんけど、一言でいってこの映画はいただけない… なんかアメリカが頑張ってヨーロッパ映画作ってみたけど、大失敗したって感じかな。(時々ヨーロッパ映画がハリウッド映画っぽいの作って失敗したっていうのと似てる?)それもいい俳優を脇に使ってるからなんかもったいない。アダム・サンドラー演じるバリーの恋人役エマ・ワトソンといい、フィリップ・シーモア・ホフマンといい演技派の役者使うんやったらもっと良い脚本書けよと見てる半分くらいからテレビの電源切ってしまいたくなった。

同じ用な色や場面切りの使い方しててもAmelieと結果が全然違うのはAmelieの場合はちゃんと人間関係(登場人物全員)がちゃんと説明されてお話がブチ切りになってないから!これはどうしても見たい人はケーブルで見るくらいしかお薦めできひんなー。
     
 
 
最後にこのページをいじったのは2004年 8月18日。
 

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