Quills: Marquis de Sadeのお話。私はMarquis作の本は何も読んだことがないので、映画を「Marquisをハリウッド化しすぎ」と厳しく批難する学者の意見を読んでも「これでハリウッド化?」と反応してしまうんですが、映画は演技の上手い役者で固めてて、それはそれは怖い映画に仕上がっています。見終わった時には吐き気がしてその夜は思いっきり悪夢を見ました。血や糞が出てくるとかそういうグロさよりも、Marquisを演じるジェフリー・ラッシュ、めちゃ怖いです。映画はそれでも観客がMarquisに同情するようにしたてています。実際に人間として怖いのはマイケル・ケインが演じるDr.
Royer-Collardかも知れません。勇気のある人はどうぞ。
Moulin Rouge!: これは劇場で見たかったけど忙しかったので行けなかった映画。リバイバルでないミュージカルの映画なんてすんごい珍しいけど、売れるんかしら?と思ってたけど、うまいこと工作してました。まずミュージカルなので歌→20代後半の私らの世代がなじみのある歌(マドンナのLike
a Virgin、スティングのRoxanne、 QueenのThe Show Must Go On等)の編曲版がバンバン出てくるのです。二コール・キッドマンもユワン・マクレガ−も本人が歌っているそうで、結構上手いなと感心。話の筋は単純で若い貧乏物書きと肺病持ちの高級売春婦の恋物語。劇場/芝居の資金を賄っている公爵が二コール・キッドマン演じるサティーンを独り占めしたいので、三画関係が生まれる。映画の感想書くときになるべく話の筋は出さへん私でも書いちゃっても罪悪感ゼロの筋。この映画は音楽とところどころ「ミュージカルである事」自体をパロってる内容が売り。(一番最初にユワン・マクレガー演じるクリスチャンが考え付く歌詞/歌はThe
Sound of Musicやし、公爵に新しい芝居を売る際のCan Canのアレンジも面白い。)DVDのおまけをみて「わー」と思ってんけど、この映画の舞台セットはすごい。これが実は一番の魅力やったりして。
Planet of the Apes: オリジナルは見てません。でも憎きNRA会長チャールトン・へストンがオリジナルの宇宙飛行士役やったっていうのは知ってるんすが、彼が「サル役」ででてきます。いろんな映画評論家が「サル達の演技はいいけど、人間が最悪」って言ってたけど、「この映画はそのサルが主やねんからそれでいいやん。」と私は思います。マーク・ウォルバーグ演じるリオ・デイヴィットソンも知らない場所・時間に放り込まれた人間の心理を考えると「他の人を救う」より「自分を助ける」のが先にくるのもわかるけどなー。で、オリジナルとエンディングがちゃうそうですが、2001年版のほうが原作どおりなんやそうです。友達と「なんであそこに行き着いたか?」を語りたくなる映画。サル役の役者の演技(ティム・ロス怖いよ)と共に、彼らが着てる防具が最高です。
How many Brown students does it take to change a lightbulb?
Eleven---one to change the lightbulb and ten to share the experience.
答えは「11人:一人が電球を変えて、10人がその体験を分かち合うから」ロードアイランド州都、プロビデンスにあるブラウン大学はとってもリベラルでちょっとヒッピーぽい(?)校風で有名な事から、どんな体験でも人と分かち合うという事で、この答え。他にもブラウン大学のジョークでは学生がへそピアスを教授に見せたら、逆に教授が「私も2つしてるよ」って返事してくるようなジョークもあるくらい。本当にそんなに過激にリベラルなんかは不明。
How many Columbia students does it take to change
a lightbulb?
Seventy-six---one to change the lightbulb, fifty to protest the lightbulb's
right to not change, and twenty-five to hold a counter-protest.
答えは「76人:一人が電球を変えて、50人が「(古い)電球がそのままソケットにいる権利」を主張して、25人がその主張に対する逆のプロテストを起こすから」NYCにあるからか、ジャーナリズムなんかが極めて優秀な学校やからか、なんせCUの生徒は政治的(?)に活発で自分の意見を持ってる人がたくさんいる学校なのです。悪くいうと、このジョークでもわかるように、しょうもない事でもアホのように討論する傾向あり。
How many Cornell students does it take to change a lightbulb?
Two---One to change the lightbulb and one to crack under the pressure.
答えは「2人:一人が電球を変えて、もう一人がプレッシャーに負けておかしくなる」ここでおかしくなるっていうのはCrackの日本語が多分ないので。なんでこんな答えになるかと言うと...アメリカの進学高校では皆が"Friends
don't let friends go to Cornell"(友達は友達をコーネルに行かせない)と口ずさむ程、アイビーの中で一番自殺率の高い学校であります。それくらいプレッシャーがきつくてCrack(字のごとく自身にヒビがはいって、落ち込んだり、狂ったり、自殺したくなるような事を意味する)しちゃう人も沢山いるそうです。たしかアイビー中唯一最高GPAが4.5の学校です。(普通は4.0)NY州の郊外イサカ(Ithaca)にあるこの学校では学校所有の牧場の取りたて牛乳でできた手作りアイスクリームなんて物も食堂にあるそうで、アメリカで大学に入ると15ポンド程太るので頻繁にいわれる「Freshman
Fifteen」もここの大学だとその倍は軽いそうです。
How many Dartmouth students does it take to change a lightbulb?
None---Hanover doesn't have electricity.
答えは「0人:ハノーバーには電気が通ってないから」ダートマスはニューハンプシャー州のハノーバーにある大学。で、他の学校が結構治安も悪そうな場所(NYC、フィラデルフィア、ニューヘイブン等々)にあるのに、ハノーバーは結構田舎なので(っていってもNJのプリンストンもすんげえ田舎やけど)こういうジョークになっちゃったのです。
How many Harvard students does it take to change a lightbulb?
One---he holds the bulb and the world revolves around him.
答えは「1人:一人の学生が電球を持つと地球が彼の周りをまわるから。」アメリカの大学名なんて知らない人にも知られている世界的に有名なハーバード。で、そんなにすごいなら、きっと自己中、頭でっかち、ワガママだろうっていうステレオタイプに基づいたジョーク。英語でそういう自己中な人に「あんた自分のまわりを地球がまわってるって思ってへん?」というのであります。
How many Penn students does it take to change a
lightbulb?
Only one, but he gets six credits for it.
答えは「1人:でも電球変えるだけで一人で6単位もかせいじゃう。」これはPennが昔っからランキングでいうとアイビーの8校の中の一番下にいたので、「簡単なくせに」っていう他校のひがみから。でも実際のところU
Pennのビジネス・スクール、ウォートンなんて毎年スタンフォードとかシカゴとかと全米一を競いあってる学校。
How
many Princeton students does it take to change a lightbulb?
Two---one to mix the martinis and one to call the electrician.
答えは「2人:一人がマティーニをまぜてる間にもう一人が電気工事の人を呼ぶから。」これはプリンストンは学費の高っかいアイビーリーグの中でも一番「ボンボン」&「お嬢」が多い学校だからです。お金持ちにぶつかる率はここが一番高いよという事。
How many Yale students does it take to change a lightbulb?
None---New Haven looks better in the dark.
答えは「0人:ニューヘイブンは暗いほうがよく見える。」コネチカット州のニューヘイブンははっきり言って治安悪いです。っていうか汚いんです、街が。学校でたら一気に雰囲気が「ガラッ」とかわる地域ですね。学校卒業してニューヘイブンにそのまま居着く人はまずいません。(CT出身者やったら大抵グりニッチに戻るとか、NYCに引っ越しちゃうとかね。)
How many MIT students does it take to change a lightbulb?
five ---one to design a nuclear-powered one that never needs changing,
one to figure out how to power the rest of Boston using that nuked
lightbulb, two to install it, and one to write the computer program
that controls the wall switch.
答えは「5人:一人が原子力使用で一生変える必要の無い電球を発明して、もう一人が残りのボストンにどうやってその新しい原子力電球の電力を普及するか考えて、二人がそれを実行する。で最後の一人が電球のコントロールを自動にできるコンピューター・プログラムを書く。」まぁ、長たらしい答えを見たらわかるけど、私に言わせたら、アイビーやないとかそんなんに関係なく、MITの理系は世界一ですね。でもハーバードもMITもボストンじゃなくて「ケンブリッジ」という街にあるので、このジョークはちょい間違ってるのであります。映画「Good
Will Hunting」にMITとハーバードが出てくるけど、撮影の時に両校の感想を出演者の一人、ロビン・ウィリアムズが「自分がものすごく頭悪くなったような気がして、お上りさんみたいに『ほぉ〜』『へぇ〜』言いながら歩いてた。」と冗談交じりにいってたくらい。
今朝はちょっと疲れてたのでぼ〜っとバナナブレッドを食べながらテレビを見ていたらディズニーの映画「The Prince of Egypt」が始まったので見てみた。モーゼスの話やからいくら「うそつきディズニー」でも映画が始まる前にDisclaimerがあった。映画はじまったら私の好きなRalph
Fiennesがでててビックリ。(他にもハリウッドの俳優が皆声を担当してた。でもモーゼス担当のヴァル・キルマーの声って顔なしで聞くとなんか誰なんかわからんくらい特徴のない声!)ところであんまり映画とは関係ないんやけど、赤ちゃんモーゼスを川に流すのをみて、最近NYCでおこった事を思い出してしまった私。法の名前は覚えてないんやけど、最近NYC(と多分その周辺も)で新生児を置き去りにする事が「合法化」された。置き去りというてもどこでもじゃなくて、病院、警察等の赤ちゃんが確実に安全に取り扱われる場所だけ。なんでこんな事が「合法化」されたかというと、10代のシングルマザーなんかが「赤ちゃんなんて育てられない!」とかいってごみ箱に捨てたり、赤ちゃんを埋めちゃう事があって、そんな事になるなら、赤ちゃんが欲しい人なんていくらでもいるから...と条件つきで「合法化」というよりは、赤ちゃんを上記の方法で置き去りにするなら、「法で裁かれない」という決まりになったんざんす。でこの条例をモーゼスにあてると法律に引っかかっちゃうやろね。ま、これは奇跡のお話やからそれでええのです。
私とクリスの友達の奥さんが私がいくらアメリカ人でも今まで見たこともないような巨大な人で(身長は私と全く同じで体重は私の4、5倍くらいあるらしい。)このリサーチで分かった事が全部当てはまってる。(けっこうなんでも文句いう人で、不眠性でもあるらしい。)NYCはアメリカの中にあっても体重が普通(こっちの女の人のサイズでいったら4から最高でも8くらい)でないと「デブ」「怠け者」と思われちゃうので人の体重は日本とそう変りません。その奥さんもNYCでとことん仕事を探したけど面接に行ったとたん駄目。(ニューヨーカーの考え方は「自分の健康の管理もまともにできないのに、どうやって責任感をもって仕事に取り組めるのか」というわけ。私も賛成。)全然関係ないんやけど、私の夢の本(毎日めちゃめちゃ長い映画のような夢を絶対見るので、気力のある時は枕元においてある本に目が覚めたときに夢日記をつけている。)は「Dawn
of Dopamine」いう題がついている。(ドーパミンの夜明けという意味なんやけど、このサイトにずっと来てくれている人はわかったかもしれんけど、私はAlliteration(頭韻)をふむのが好き。)
The Fantasia Anthology: 1940年公開のオリジナル、ファンテイジア2000とそのどちらにも収録されなかった作品や裏話などをいれたLegacyの3本セット。Legacyはまだちょっとしか見れてないんやけど、映画の方も2本とも素晴らしい!!!2000にはちゃんとオリジナルからも一番人気のある「The
Sorcerer's Apprentice」が収録されているし、ドナルド・ダックも出てくる「Pomp and Circumstance」も良い。一応NYCのサイトなので、ガーシュウィンの名曲「Rhapsody
in Blue」は古き良き(?)NYがアニメになって出てきます。オリジナルは60年も前の技術やから比べる方がおかしいんやけど、2000年版のほうがやはり映像は優れてるなぁと思ってしまう。特に涙が出そうになるほど綺麗で感動的なのが2000版の「Pines
of Rome」これ一曲分見るだけでも価値あるDVD!
High Fidelity:
映画館で見たかったけど暇がなくてDVDが出るまで待ってた映画。シカゴが舞台やけど、実はNYCでも撮影をしてた映画なのです。アメリカで初めて「スカイスクレーパー」が建ちだした両都市だけに街の風景は似ているところがあるから、その都市に住んでいない人にはあんまりわからんからかも知れんね。主演のジョン・キューサックは昔ティーン時代にやってた役がそのまま年取った感の人間を演じてる。彼も結構好きやねんけど、この映画は脇役が面白い&すごい。まず面白いのがジョン演じるロブのレコード屋でパートで雇ったら毎日来だした店員2人。そのうちの一人が確か「8
Heads in a Duffel Bag」でDavid Spadeのルームメート、「Jerry Maguire」でナニー役やった人。なんか根暗っぽい容姿の彼ともう一人の超ハイパーな店員バリーは正反対の性格やねんけど、ロブも含めて3人ともすごい音楽オタクなんがかわいい。で、「すごい」脇役は結構名の知れた人が出てくるから。ロブの彼女が一時期お付き合いするのがヒッピーみたいな格好のティム・ロビンズ、ロブの彼女の友達役でジョンの実姉ジョァン・キューサックが出てくるし、ロブの元彼女でキャサリーン・ゼタ・ジョーンズやインディ系映画では有名なリリー・テイラー、めっちゃ久々に顔を見るリサ・ボネ等々。ここまでええとこを誉めておいて最後に言うのもなんやけど、話の筋自体はあまりにも典型的に「学生ぬけ」ができていないアメリカの(主に男の)子の幼稚な精神そのもので、まわりの友達に男女共々そういう人間を毎日見ている私は「つまら〜ん」と思った。「なんで私の彼って...」とかお悩みの高校生・大学生・学生ぬけ出来ない彼氏を持つ方にはええ教科書(?)なんではないでしょうか?
My Fair Lady:オードリー・ヘップバーンの映画の中でも一番好きな映画。ビデオテープは場所を取るから、持っているテープのコレクションをDVDに変えて行こうと思って買ったものの一つ。いつみても37歳には見えないオードリーをみて「ん〜、見えんな」と違うところで感心してしまう私。しかし時代が変ると色々な物がかわる...言葉もそう。Elizaがコックニー訛りをちょいと直した直後にアスコット(競馬)に出かけた際、教授に決められていた天気と健康の話題から会話がどんどんずれていくんやけど、健康の話題からインフルエンザの話になってElizaが自分の叔母がインフルエンザで亡くなったって聞いてるけど、実際には「殺られた(Done
the woman in)んとちゃうかと思いますの」と言ってみたり、競馬のレースが始まって興奮のあまり自分の持ってるチケットに賭けてる馬に向って
「さっさと走らんかい!」(さっさとケツ動かせ!=Move your blooming arse!)と大声で怒鳴ったりしてまわりの皆さんを仰天させるんやけど、今の世の中ではそんな事いっても民放のテレビでも「ピー」とも鳴らない程度の言いまわりになってるし。今現在の卑語も50年たったらあんまりにも使われすぎてテレビで放映できるくらいになるんやろうか?この映画でオードリーの歌声が吹き替えっていうのは結構知られているけど、DVDではオードリー自身が歌っているシーン2つ(Wouldn't
It Be LoverlyとShow Me)が収録されている。前者は特に彼女の声の方が絶対良いと個人的には思うねんけど、やっぱり彼女はジュリー・アンドリュースみたな超人的な声の持ち主ちゃうから吹き替えになっちゃたんかなと残念ながら納得してしまうところもある。
Harry Potterを私が大人に薦める理由は年齢に関係なく楽しめて共感のもてる話の筋以外にもある。それは作者J.K.ローリングがシリーズに編み込んだ歴史+神話好きの大人向けのダジャレ。彼女はどうみてもギリシャ神話や古代ローマの歴史が好きと見えて登場人物の名前なんかにおいては主人公のハリー以外の多くに彼女の洒落たセンスがうかがえる。
ちょっと病気気味なので今週末は連休やのに死ぬほどビデオを借りてきて家でゴロゴロしている。昨日は4つ連ちゃんで映画を見た。「Dogma」「Sleepy
Hollow」「Eye of the Beholder」と「Never Been Kissed」の4作。なんかカテゴリーバラバラで見終わって余計に疲れた。
Eye of the Beholderはかなり有名な同じ題名の本を元にしてるらしいけど、映画版はもう一言でいって最悪。主演のアシュリー・ジャッドは色々変装できて楽しかったやろうけど、私は個人的に嫌いなのでなんせ鬱陶しかった。ユアン・マクレガーが「Boxing
Helena」のジュリアン・サンズ的にちょっとイカレてる役をしてるけど、なんかこれもパンチ弱し。時代錯誤な小物(セット他)はなかなか良いけど、下らん映画やと思った。レンタル代ももったいないかも。
最後のNever Been Kissedはここのところ「かわいい純粋な女の子」役が多いドルゥー・バリモア主演。彼女は25歳のシカゴの新聞編集者が高校に生徒として侵入し「今時の子供」をリポートする記者を演じている。最近のバリモア嬢はなんか好感がもてるこういう役ばっかり。それに最近は糸のようにガリガリ・ぺちゃんこのカリスタ・フロックハートみたいなのばっかりがハリウッドに多いから女の子らしい体型のドルゥーがかわいく見える。でも話は結構みてて目を閉じたくなるほど「つらい」シーンが多い。主人公のがり勉高校時代ののフラッシュバックは皆にいじめられたり、からかわれたりしてるものばっかり。究極のいじめは学校で一番人気の男のこにプロムに誘われた彼女がおめかしして玄関で待っているところにその彼がリムジンでもう一人の女の子と通りかかり、ドルゥー演じるジョシーに卵を投げつけるシーン。観客はこれを予想してるけど、ジョシーは完全にそれを期待してないので、彼女のリアクションを見るのが結構つらいかもしれない。でも結末はやっぱりハッピーエンドなのでカップルとかに受けそうな映画。この映画もうひとつ嬉しいのが私の好きなリーリー・ソビエスキーがこれまたがり勉Geek役で出てる事。彼女いつも思うけどヘレン・ハントそっくり!!!二人で姉妹か親子役をやってほしい!