ヒト〜進化〜



「ヒト」はどうやって生まれたのか。ここでいう「ヒト」とは、我々の祖先、そう一番最初に「ヒト」と呼ばれた人たちのことだ。
今の段階で「ヒト」は「サルから進化したもの」とされているが、じゃあその前は?と、さかのぼっていくと・・・・・・・。

単細胞。アメーバーなどの細胞分裂をする生物がいる。「ヒト」はたくさんの数の細胞から構成されている。しかしこの単細胞の細胞は一つ。

地球上の生物は単細胞などの生物から進化したものとされているが、本当にそうなのだろうか。いくら長い年月をかけたからといって、あんな生物が「ヒト」に進化したといわれて信じられるだろうか。「様々な環境に適したつくりに進化していった」とよく聞くが、果たして本当にそうなのだろうか。進化にはかなりの年月がかかるはず。そうでなければ進化していく様子をこの目で見ることができるかもしれない。では、「環境に適した」ということは「このままでは生きていけない」ということになる。では、その「環境に適する」までの間彼らはどうしていたのだろうか。なぜ死ななかったのか。当然、死んだものもあるだろうが。

地上最強を誇った「恐竜」たちは長い年月を生き抜いた末、偶然におこった事件をきっかけに滅んでしまった。寒さには勝てなかったのだ。急な環境の変化には「進化」は追いつかなかったようだ。

少し話がずれたが、戻すことにしよう。「ヒトはどうやって生まれたか」だ。化石などから昔を解析していってはいるものの、所詮は
「予想」「推論」。「こうだっただろう」なのだ。映像が残っているわけでもなく。。。。
もし、仮に「ヒト」が単細胞などの生物から進化したとしよう。では、その単細胞はどうやって生まれたか。誰にも解らない。地球最初の生命はどうやって生まれたのか誰にも解らない。

作家の鈴木光司氏の書いた「リング」という本を知っているだろうか。このリングには「らせん」「ループ」と続き、そして「バースデイ」
で完結している。俺がこんな事を思うようになったのもこれらを読んでからだ。

特に「ループ」では、「ヒト」の原点についてがかかれている。簡単に言えばこうだ。
人はどうして生まれたのかを知りたいと思った人たちが、コンピュータの中に現実とそっくりな世界を作り出す。この企画を「ループプロジェクト」と呼んでいた。初期設定は生命誕生の前。今の地球とまったく同じ環境にセットしてあった。現実よりも時間の進むのを速くしている。しかし、いくら経っても地球最初の生命は誕生しなかったのだ。結局この人たちの手により、生命の種がまかれるのであった。
話の一部にしか過ぎないが、こういう事が書かれている。そう、生命は自然に発生しなかったのだ。外部の手によって発生した生命・・・。それがやがて進化し「ヒト」となった。それでこの人たちは「現実においても同じではないか?」と考えたのだ。「神」の存在を意識したのである。

あくまでも小説の世界であって現実であるとは断言できないが、そういう考えもあるっていうことを知ってもらいたい。
この先、「ヒト」が進化するのか、死に絶えるのかわからない。僕は両方を知りたいと思っている。「ヒト」の進化した姿、「ヒト」の居ない地球。どちらもわからないまま死んで逝くのだろう。「タイムマシーン」。そうこの時空を超え、未来や過去にいけると言われている装置があれば・・・。でもこんな物は夢物語にしか過ぎない。だってそうだろう?もしこの先未来で発明されたとしてどうして過去である「今」にやってこない。エイズなどのワクチンをもって・・・・。

エイズはその昔人々を苦しめたウィルスがパワーアップして蘇ったものと考える人が居る。強力になったのだ。そう「今に適した姿に進化」して戻ってきたのだ。ヒトが開発した薬の抵抗力を持ったウィルス、エイズとなって・・・・。
ヒトは様々な病気とたたかってきた。しかし良く考えてみれば、ヒトが抵抗力を持ってウィルスに立ち向かっているわけではない。
無論、かるい菌なら話しは別だが。強力なウィルスに対してはヒトはなすすべも無い。ワクチンを開発し、それをヒトのなかに入れることにより抵抗力をもちウィルスを撃退する。すなわち、ヒトは抵抗力を持って蘇ったウィルスたちのようには「進化」してはいないのだ。

このさきヒトがエイズなどの「不治の病」と呼ばれる病気から逃れられるのかわからない。ワクチンを作ればまたそれに抵抗力を持った新型のもっと強力なウィルスが誕生するかもしれない。そうなったらキリがない。ヒトは「環境に適した」姿へと進化するのだろうか。生物が「ヒト」となってから随分と時が経つが、「ヒト」から進化はしていない。この姿がもっとも最上級なのだろうか。あとはヒトだけが持つ「脳」を駆使して生きていけということなのだろうか。

世界の仕組みを知りたい。世界の終わりを知りたい。とんでもないことだけど・・・・・。


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