ロシュフォールの恋人たち


「ミュージカルが観たい!」と思って、近所のレンタルビデオ屋さんに行ったら、「Young Girls of Rochefort」という映画を見つけました。これは邦題が「ロシュフォールの恋人たち」という1967年に制作されたフランスのミュージカルです。この映画と「シェルブールの雨傘」は以前から観てみたいと思っていたのですが、今までどちらも見逃していました。

さっそくこのビデオをカウンターに持っていきましたが、このお店ではカウンターにいる係員が、確認のためにビデオのタイトルを読み上げます。ところが、彼女はRochefortという単語を読めませんでした。そこで私がフランス語の発音で読んであげたら、彼女はとてもビックリしました。(昔フランス語を勉強したのが、こんな時に役立つなんて。:D)

この映画はフランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーブという実際にも姉妹の二人が、双子の役で主演していました。この二人はもちろん有名女優なので、フランス製サントラ盤CDのパッケージには二人の写真だけが載っています。ところが、アメリカ製のこのビデオのパッケージには、共演のジーン・ケリーの方がこの二人よりも大きく載っていました。フランソワーズ・ドルレアックはともかく、カトリーヌ・ドヌーブはもう少し知名度があるかと思ったのですが・・・。この映画にはさらにジョージ・チャキリスも出演していて、やっぱりカッコいい人でした。

映画が始まってダンサー達が集団で踊っているのを見て、私はなぜか「オースティン・パワーズ」(1作目)のオープニングを思い出してしまいました。:D 30年以上も昔の映画なので、やはり古臭いのですが、それでもこの映画が作られた当時としては、とても洗練された映画だったんだろうなというのは十分感じました。映画全体を通して色彩のバランスが素晴らしく、本当に夢のような映像でした。

オープニングでもう一つ気が付いたのが、最初に表示された出演者の名前がカトリーヌ・ドヌーブだったことです。お姉さんのフランソワーズ・ドルレアックを差し置いて、この当時でもカトリーヌ・ドヌーブの方が女優として格が上だったのかと驚きました。私はカトリーヌ・ドヌーブの大ファンですが、この映画の中の彼女よりも「暗くなるまでこの恋を」の時の方が好きです。フランソワーズ・ドルレアックは、私にとってはなんと言っても「リオの男」のヒロインとして記憶に残っています。フランソワーズ・ドルレアック扮するヒロインを探し求めて、「世界で一番走る姿がカッコいい男(だと私が思う)」ジャン・ポール・ベルモンドが全編走りまくるという映画でしたが、とにかく最高に面白い作品でした。

話を「ロシュフォールの恋人たち」に戻すと、この映画に出てくる曲は本当に素晴らしく、映画を見終わった後もずっとその曲が頭の中で鳴り響いていて、思いっきりハッピーな状態が続いています。(最近本当に嬉しいことがあったせいかも知れませんが) サントラ盤のCDを手に入れたら、このミュージカルの曲をガンガン流しながら車を運転したいと思います。:D


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