この例に限らず、日本とアメリカでは映画ファンの嗜好に違いがあると思います。極端な例としては、去年アメリカで大ヒットしたジャッキー・チェンの「ラッシュ・アワー」が、日本ではほとんどウケなかったというのがあります。
アメリカでは映画料金が安いので(大体500〜700円)、莫大な制作費や製作期間をかけた大作や心に残る名作でなくても、気軽に映画館に行くことができます。その結果、ライトなコメディ映画がランキングの上位に入るケースがよくあります。
それにしても映画というのは花火みたいなもので、たとえ公開当時にブームを巻き起こしても、数ヶ月の公開期間が終了すれば、後はビデオ化されてレンタルショップの棚に並べられるだけです。お金や製作期間を掛けて作った映画でも、興行成績はお金の掛かっていない映画に負けてしまうことがよくあります。映画をビジネスとして考えれば、低予算でコメディ映画を作り、ヒットを狙う方が効率がいいかもしれません。(それじゃロジャー・コーマンの世界ですが・・・)