「The king and I」(邦題「王様と私」)をやっと観ることが出来ました。期待していた以上にいい映画でした。(2時間13分の上映時間のうち、40分くらいは感激の涙を流していました。^^;) 二人の主人公がとても魅力的で、ユル・ブリンナーは本当に王様になりきっていましたし、デボラ・カーは頭が良くて優しい教師の役がとても似合っていました。二人がセリフを交わすシーンはとても楽しめました。キス・シーンや「アイ・ラブ・ユー」のセリフが無くてもちゃんとラブ・ストーリーになっているところが素晴らしいと思いました。また、映画の中に登場するタイ風の演劇もとてもユニークでした。
残念なことに、この映画はタイでは上映禁止のようです。この映画の中にはタイの民族衣装が沢山登場してきたので、それらがどのくらい本物に近いデザインなのかぜひタイの人に聞いてみたかったのですが・・・。タイで上映が禁止されているのは、この映画の中でタイが未開の地として描かれているからかも知れません。ただし、私はデボラ・カー演じる女教師の自己主張の強さが、よく日本で上映禁止にならなかったものだなと思いました。相手が王様だろうと約束(契約内容)は守るべきだと主張する態度は、アメリカやイギリスでは当たり前の事ですが、昔の日本社会では馴染まなかったのではと思います。
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