Titanic
「タイタニック」は日本でも大ヒットしたようですが、映画公開時はアメリカ中で大騒ぎでした。
で、その「タイタニック」が先日ビデオ発売されました。いきなり19.98ドルの大特価です。発売と同時にビデオレンタルも開始されましたが、意外な事にレンタル屋では半分くらい棚に残ったままです。恐らく、販売価格があまりにも安いので(普通に考えれば30ドル以上の価格が付いて当然です)、みんなビデオを買っているのではないかと思います。
実は私はまだこの映画を観ていません。「タイタニック」を観ずに映画ファンを名乗るのは許されないのかも知れませんが、私はいつも出演俳優で観る映画を選ぶので、「タイタニック」を公開時に観ようとは思いませんでした。また、いくら素晴らしい映画だと評判を取っていても、アメリカ人が言う「素晴らしい映画」はたかが知れているとも思っていました。
さらに、私が「タイタニック」を観ない大きな理由がもう一つあります。
それはこの映画がタイタニック号を題材に扱っているからです。ただでさえ悲劇のシンボルともいえるタイタニック号を題材にしてドラマを作るというのは安直な発想だと思うからです。
タイタニック号を扱った作品として、私はクライブ・カッスラーの小説「タイタニック号を引き上げろ」を気に入っています。この小説は映画化もされましたが(邦題「レイズ・ザ・タイタニック」)、本当に傑作です。タイタニック号を題材に奇想天外なストーリーを展開させながらも、非常にリアリティがあります。クライブ・カッスラーは海洋冒険小説の第一人者で、世界中に大勢のファンがいますが、この小説は彼の代表作の一つです。この小説の出来があまりにも素晴らしいために、他のタイタニックを扱ったフィクションに触手が伸びないというのが私の率直な気持ちです。
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