サタデー・ナイト・ライブ


私がアメリカに来て感激したことの一つに、”毎週土曜日の夜「サタデー・ナイト・ライブ」が観られる”ということがあります。「サタデー・ナイト・ライブ」というのは、アメリカでも最も人気のあるTVのコメディ番組で、スキット(寸劇)を中心に構成されています。私は日本にいた時からこの番組のファンでしたが、日本ではビデオでしか観ることが出来なかったので、アメリカに来てこの番組をリアルタイムで観られることにとても感激しています。

この番組はスタートして以来今年で25年目を迎えました。これまで大勢のコメディアン達がレギュラーとして出演し、その後映画などへの出演によって日本でも有名になった人達が沢山います。そこで過去のレギュラーのうち、有名どころの名前をざっと以下に挙げてみました。

ダン・エイクロイド
ジョン・ベルーシ
チェビー・チェイス
ギルダ・ラドナー
ビル・マーレー
エディ・マーフィー
ジョー・ピスコポ
ジム・ベルーシ
ビリー・クリスタル
マーティン・ショート
ジョーン・キューザック
ロバート・ダウニーJr
アンソニー・マイケル・ホール
ジョン・ラヴィッツ
デニス・ミラー
ランディ・クエイド
ダナ・カーヴィー
マイク・マイヤーズ
クリス・ファーレイ
クリス・ロック
デイビッド・スペード

この番組は放送時間が1時間半で、アメリカの東部では土曜日の夜11時半から放送が始まります。毎回、ホスト(進行役)を務める有名人(たいていは芸能人ですが、スポーツ界のスーパー・スターやニューヨークの市長なども出演しました)と、音楽コーナーで演奏するミュージシャンがゲストとして登場します。

ホストを務める有名人は、スキットのほとんどにも参加しますが、このホストが毎回豪華で、最多出場回数を誇るトム・ハンクス、シャロン・ストーン、グィネス・パルトロー、ヘレン・ハント、キャメロン・ディアズ、ヘザー・グラハムなどがこれまでに登場しています。さすが一流の俳優はコメディを演じさせてもとても上手で、レギュラーのコメディアン達と一緒に普段映画では絶対演じないような役を見事に演じきっています。

音楽コーナーのゲストもホストに劣らず豪華で、バックストリート・ボーイズや’N Syncそれからブリトニー・スピアーズなどの新しいスター達だけでなく、最近でもデイビッド・ボーイやニール・ヤングなどの渋い大スターが登場しています。

さらにはほんのちょい役で有名人が登場することがあります。たとえば、ファッション・モデルのナオミ・キャンベル、バスケット・ボールのデニス・ロドマン、それから私がとても喜んだアメリカン・フットボールのダラス・カウボーイズ・チアリーダーズなどがこれまでに登場しましたが、中でも私が一番驚いたのブッシュ元大統領が登場した時でした。(クリントン大統領も引退したらそのうちきっと出演すると思います。)

アメリカのケーブルTVにはコメディ番組を専門に放送する「コメディ・セントラル」というTV局があり、このチャンネルでは過去の「サタデー・ナイト・ライブ」の再放送をよく放映していて、昔観ることが出来なかった番組を観ることができます。今ではどこで何をやっているのか判らないような当時の大スターがゲストとして出演しているのも楽しめる点です。(プリテンダーズの演奏はこの番組の再放送で初めて見ることができました。)

この番組に限らず、アメリカのコメディ番組を観ていると、出演している人達の天才的な演技力に感心してしまいます。おまけにこの番組はそのタイトルが示す通り、ほとんどのスキットがライブで演じられています。ところが、さすがプロ中のプロのコメディアン達だけあって、ほとんどミスらしいミスがありません。それは一緒に演じているゲストも同様で、なんでこんなに上手いんだろうと感心してしまいます。私は志村けんのファンなので、日本にいた時は日本のコメディ番組をよく観ていましたが、演技力の点でアメリカのコメディアン達は数段上です。彼らが映画に進出して大活躍しているのも、その演技力から考えれば当然の結果だと私は思います。


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