農薬野菜のDISC REVIEW
アルバム ”Doping Fanatics” について...
製品版に載せたくてものせられなかったライナノーツです。
これを書いてくれた新屋敷君!潔い言葉を沢山ありがとう。
きみとは体育のサッカーが一緒だっただけで会話らしい会話もろくにした事が無かったな。
しかし君のその暑苦しいまでの顔と男気には、さすがのさるとびスキトキメキトキス。
(文責……農薬1号)
ようやく、というか、ついに、というか。農薬野菜の1st albumが登場した。
その名も「ドーピングバカ一代」。
このタイトルがパット・ブーンの「メタルバカ一代」から
来ていることは想像に難くないが、記念すべき1st albumにこのような
タイトルをつける辺り、農薬野菜の先人に対する過剰なまでのリスペクトが
反映されている…とこじつけられなくもない。
農薬野菜はもともと「先人の遺産をそのままに活かす」スタイルの
グループであり、音を聞くと、メタルその他に詳しい人ならニヤリ
どころか冷汗させられる部分もあるのではないかと思う。
しかし農薬野菜の凄いところは、音に留まらずそれこそバーコード
に 至るまで先人の遺産を利用しているところにあるだろう。
この徹底ぶりには恐れ入る他無い。むしろ彼らに少しは遠慮して欲しい。
農薬野菜という、素朴さと無縁そうなグループ名でありながら、
先人の遺産をそのまま過ぎるほどそのまま使うこのスタイルは、
彼らなりのアイロニーであるかと思ったが考えすぎだろう。
さて、先ほど農薬野菜を語るのに「先人の遺産」というキーワードが
あったが、もう一つのキーワードとして「演歌メタル」が
挙げられる。chemical brothersやU2などにみられる、近年の音楽ジャンルの
越境ぶりは今更言うまでもないことだが、演歌とメタルの親和性に
着目したのは、僕の知る限り農薬野菜だけだ。
もちろん、本気で調べたことはない。
曲目自体の方に目を移してみると、日常の中にファンタジーを盛り込んだ
歌詞が目立つ。日常とファンタジーとの対比が演歌とメタルの対比と
対応して見事な構成になってるような気もするが、気のせいと判断しよう。
曲の長さもどれも短く、シンプルにまとめられており、曲が間延びしないうちに
一撃離脱、ヤリ逃げなどといったスタイルは潔いとしか褒めようが無い。
アルバム構成は、テンポの早い曲とスローな曲をきちんとバランス良く
配置しており、そんなところ以外にも気を使うべき場所があるんじゃ
ないのかという指摘を無視して我が道を行っている。
とまぁ彼らの1st albumについて無理に褒めてみたが、
今後の活動でも今回のような「素材をそのまま活かした」アルバム作り
をしてくれるのかと思うと愉快過ぎて心配である。
アアアアアアアアアアア新屋敷 泰史@九州工業大学 情報工学研究科 橋本研究室(←当時)
のうやくやさい/ドーピングバカ一代
NKCD1107 ¥1.800-(incl.tax)
ほしいひと! はーい! |
ケン中島の陳腐なギター・ワークを
フィーチャーした
農薬伝説の恥ずべき序章!
演歌メタル史の新たな1ページに泥を塗る!!
収録曲目
巨石で攻撃!
刑事のゴリさん
田嶋ハル(82)
原子力自転車
フレグラントグリーン
ヘビの道はヘヴィ
かえるの唄(自殺志願)
デコチャリ
ムラムラビニル
タイタニックケロッピ
日本版のみシークレットトラック1曲入り
10曲+α収録フルレンスアルバム!
もうちょっと大きくみたい人…(165KB) |
ちょっとひといき....感想をどうぞ
とてもためになったが、そろそろ飽きてきた。
こんなに長いテキスト読ませて!少しは労をねぎらって欲しい。
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