5月28日(水)

                         タンペレ通信に戻る

(初めての雨)

昨日(27日)の夕刻、WWWサーバーの設定もなんとか完了。来月ロバニエミで発表する因数分解の学習支援システムも動作を確認し、ひと段落。気持ちよく帰ろうとして電気棟の玄関まで来ると雨である。空を見ると真上には雨雲があるものの西の空には青空も見える、研究室に戻って雨宿りをする事にした。普段の研究室はブラインドが下りていて、外界とは遮断されていたことに気がついた。これも北国フィンランドの生活習慣なのだろうか?そう言えば、先ほどより雨の降るような音はしていた気もするが、三重ガラスの窓を通して音が聞こえるほどであれば土砂降りだ。

到着初日に車の中から雪は見たものの、アパートに着くまでには止んでいたし、本格的な雨は初めてと言える。20分ほど待ったら、小止みになったので帰ることにするが、テーッカリン通りに入ったところで、また雨足が強まった。結局濡れながらアパートに帰宅。夕食を食べながら外を見ると青空の下通りの北側のグランドでは女の子たちがサッカーの練習を始めるところであった。あと20分待つべきであったか?

(智の小学校)

朝、タンペレ市教育委員会のピトカネン氏に電話、午後1時に面談予約を取る。教育委員会の事務所は、ケスクストリ(中央広場)の北タンペレ劇場隣の旧図書館の3階にある。正午少し前にアパートに戻り、家族を伴って30番のバスでケスクストリに向かう。週末の寒さは何処へやら、4月を越えて5月の陽気(少々オーバーかも)、市内の至る所で芝の手入れや花の植えかえが始まっている。夏(春)の準備に余念がない様子。

智の小学校は、アパートから最も近いミリブオレン小学校(中学校と高等学校も同じ敷地内に共存)に決まった。アパートからアハヴェニス通りを300m南にある。タンペレでは、外国人向けに外国語で教育する小学校があるが、言語は、英、独、仏のみ。それらの言語を話せることが前提にて、日本語以外話せない智には向いていない。フィンランド語はもちろん、これらの外国語も話せない小学生向けのクラスを持つ小学校が、中心部のヨハネス小学校と、ヘルバンタのミリブオレン小学校にあるとのこと、選択の余地はないが、とにかく、バス通学をさせずにすんで一安心。明日は、ミリブオレン小学校に校長先生と国際クラス担当のトウイヤ先生を訪ねることになろう。

 

(PowerBook 死す Part III)

PowerBookの修理は、タイストさんが精力的に調べてくれ、タンペレ大学近くのショップ(先日のショップとは別の店)にハードディスクの交換を依頼(500MBだが、1750マルッカで済む)することにした。本日、持参すれば、金曜日までに修理完了とのことにて、教育委員会の帰りに立ち寄ることにした。
タンペレ駅の東側にはショッピングセンターがあるが、西側に比べて寂れた感じ、ショッピングセンターも上の方の階は、まだ、店で埋まっていない。ショップは、全てPC(IBM互換機)でMacは一台も置いてないが、修理はヘルシンキでやるので大丈夫とのこと、 PowerBookを預けて店を出る。

(トラベルカード)

ケスクストリまで来たついでに、交通局でトラベルカード(マトカラコルッティ)を購入した。市バス用のプリペイカードで1時間9マルッカのバス代が5.4マルッカに割り引きされる。デポジット40マルッカ+200マルッカ(約37回分)を支払う。乗車時に運転手の横にある読みとり機に近づけると、自動的に一回分のバス代を差し引かれる仕組み、カードは1mm程度の厚みである。検出、記憶の仕組みが興味深い。また、誰かに聞いてみよう。 以後、バス乗車は簡単になるが、運転手さんをフィンランド語会話の練習相手にできなくなることは、かえってマイナスかもしれない。


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