6月1日(日)
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日没時間について修正したい。5月22日には「高層住宅の向こうに太陽が隠れたのは10時をだいぶ回った時間であった。」と報告したが、太陽はまだ沈んでいなかった。昨日確認したところでは、その後、太陽は高層住宅の向こう側を更に北側に回り込みながらも沈まず、11時半には建物の横(東側)に出てきたのである。木々の間に見える太陽は、まだ地平線上に留まっている。一週間で日没の時間が更に遅くなったことは確かだが、建物の向こうに回ってから太陽が沈むまでにはかなりの時間がかかることは確かであろう。今回も日没には付き合いきれずに寝てしまったが、少なくとも5月31日のタンペレの日没時間は11時30分以後、日没の方向は真北より西側に20°以内である。(ちなみに、この予想日没時間は誤っていたことが後日判明した)
(屋内プール)
ヘルバンタ北西部、アパートから800mの所に、ウイマハッリ(屋内プール)がある。月曜定休で、火〜金曜は午前6時、土曜は12時、日曜は10時から営業している。豊田高専の武道場と同じくらいの小さな建物なのだが、25m、6コースのプールに子供用のプールまである。秘密がある。コースがあるのは、岩盤をくり抜いた地下8階であり、地上の建物は単なる入り口に過ぎないのだ。コースの天井は、着色されてはいるものの岩肌そのもの。地上の入り口からは階段もあるが、普通はエレベータを使う。エレベータの行き先ボタンは、1、2の2つのみ、2が地上、1が地下8階である。
家内と子供達は二回目だが、私が泳ぎに来たのは今日が初めて。25mプールの水温は低めで子供用プールより冷たいが、泳ぐのには丁度良い水温かと思う。プールの水は透明で、25mプール角からの対角線の反対側まではっきりと見える。日本で利用していた会員制プールの入れ替え直後よりも透明な感じがする。家内に言わせると、少し塩からいとのことだが、塩素の匂いは全くしない。地下水を使っているのだろうか。「前に来たときより混んでいる」そうだが、25mプールには5〜6人、子供用プールに10人、見学者が4〜5人だろうか。空いている。
(サウナ)
脱衣所の横にサウナがあった。本場フィンランドのサウナは初めての体験になる。「サウナはフィンランド人にとって神聖な場所である。」と渡航前のガイドブックで読んだ覚えがある。なるべく、ルールを破らないよう、他の利用者を見習った。サウナ内は全裸である。水着はもちろん、手拭い、タオルの類も持っていない。安心してほしい。脱衣所と同様、男女別である。
智と二人で男性用のサウナに入った。熱せられた板のベンチに直接座るのでは熱いので、使い捨ての断熱紙が用意されている。紙をベンチの上に敷き、その上に腰を下ろす。内部はかなり広く、コの字状のベンチ2段には、詰めれば30人くらいは入れそうである。我々が入って行ったときには、2人が座っていた。一人が時々バケツの水を柄杓ですくっては、石にかけている。水をかけられる度に、石はジュワッという音を立てる。確かにサウナの世界だ。フィンランド人は、サウナを出てからシャワーで汗を流し、また水着を着てプールに入るようだが、我々は服を着て外へ出た。
(快晴)
空は、昨日に続き快晴である。日本に居たときよりも空の青さが深いような気もする。タンペレに来てからしばらくは曇天が続き、フィンランドでは夏も天気は悪いのかと密かに落胆していたのだが、天気が良くなってみれば、カラッとして気持ちの良い気候である。気温は、21℃、日差しはきつく肌を刺す感じだが、日陰は涼しい。サウナに入ったせいか、体がだるく、帰宅後3時間くらい昼寝をした。
午後7時半、昼食が午後2時頃にて、お腹も空かず夕食の雰囲気でないと、家内と子供達は砂場に遊びに出かけた。もちろん、陽光の下である。太陽は真西より少し北、地面から30°の位置に居る。フィンランドの昼は続く。
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