7月15日(火)
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(荷物の到着)
日本を出国する直前に船便で送っておいた荷物が届いた。子供の絵本、ゲーム、おもちゃに冬服と私の書籍、ディスクなどである。子供たちは、大喜びである。まるでクリスマスの朝、ツリーの下に積まれているプレゼントを次々に開けて満足するのと同じようなありさまである。部屋中に広げて、何が来ているかを確認している。私も、新たに使い始めるソフトウエアのマニュアルやら解説書が来て喜んでいるわけだから、子供と同じレベルと言われても仕方の無いことなのだが。
これで、当初予定していた荷物が全部揃ったわけであるが、いろいろとちぐはぐな点がある。例えば、ヴィデオレコーダーは、PAL 対応のものを日本で購入して送ったのだが、アパートに備え付けのテレビモニタは取扱い説明書がフィンランド語(とスウエーデン語)で書かれているため、ヴィデオ信号のチューニング方法が分からない。取扱い説明書を職場に持参して、誰かにチューニング方法を英語で説明してもらわないと使えない状態である。
(訂正)尚、今までネカラの運送会社事務所と呼んでいた場所は、実は税関の事務所であった。訂正しておきたい。ここで、輸入品の関税を徴収し、禁輸品がないかチェックしていたのである。
(ウノの怪音)
日曜日の午後から、ウノの右前方より怪音がする。金属同士が擦れ合う音である。月曜日にはこの音が大きくなり、鈍い私も懸念を感じた。この車、購入後まだ400kmくらいしか走っていないので、ここで動かなくなってしまっては少々困る。また、徹底的に壊れてからでは修理代もかさむと思い、今日、午前中にディーラーの修理部門に持って行った。ところが、今朝、動かして見ると例の音が小さくなっている。これはまずいと思いながらディーラーに着くと、案の定メカニックが周りを試しに走ってきてフィンランド語で窓口係の人になにか言っている。窓口係いわく、「異常なし、何も悪いところはないそうだ。」、「それでも、金属同士が擦れるシュルシュルという音がするんだ」なんて窓口係に言っても意味なしである。彼は在庫、顧客、行程管理と書類の整理を仕事とするホワイトカラーである。このケースではメカニックの言うことを、そのまま伝える以外のことをやろうはずがない。
フィンランド語で直接メカニックと話せないことが、そもそも致命的なのである。しかし、確かに怪音は小さくなっており、大学に乗って帰るころには、耳をすまさないと聞こえないくらいになってしまった。窓口係の「その音が、大きくなってきたら、また来なさい」に反論は難しい。まあ、気を付けながら乗るしかないようである。まあ、怪音以外は、燃費も良いし、朝一番の始動以外はエンジンも一発でかかるし、税関まで荷物を取りに行ったり、郊外のスーパーまで買い出しに行ったりという仕事を細目にこなす働き者なので、満足しているのだが。せっかく、ディーラーまで来たので、ハッチバックの鍵を修理することにした。値段を聞くと数百マルッカだと言う。迷ったが、直すことにした。明日の昼にまた出直さなければならないが。そのとき怪音が大きくなっていれば、こちらの修理の可能性も出てくるかもしれない。
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