7月29日(火)
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(雷雨)
フィンランドの雨は長続きしない。時間も場所も局所的で、急いでいなければ雨宿りをしていれば止むので、傘がなくてもなんとかなる。その代わり、降り方は男性的にドバッと降ることが多いので、急いでいるときは傘があってもかなり濡れる。
先週金曜日の夕方には、研究室でプログラムを仕上げているときに二重窓を通して雷と激しい雨の音を聞いたが、約1時間後外に出たときには、水たまりが残っていただけだったし、土曜日にハメリンナ子供フェスティバルで劇を観ていた間にも雷雨に見舞われたが、30分の雨宿りで濡れずに会場を移動できた。先週末から天気は悪く、7月の中頃のような良い天気がない。日本で言えば9月中旬を過ぎて秋の長雨が始まったような感じである。フィンランドの夏は、もう終わってしまったのだろうか。
(ウノの燃料計)
ウノの燃料計は気紛れである。一度3/4まで振れ、また復活かと期待を抱かせたが、土曜日のハメリンナ往復後に1/4にまで減少した燃料を補給して満タンにしてやっても、1/4を示したままである。しかし、燃料計の表示を除けば快調である。朝一番の始動には相変わらず9回程度の起動操作が必要であるが、2回目以降は、まず一発でかかる。ハメリンナとの往復ドライブでは、時速120km制限の高速道路を走ったが、屋根の前方の振動が気になる程度で、走行は極めて安定している。エンジン音も一定で、足周りの怪音も聞こえなかった。
(着せ変え人形)
アパートに帰ると素子が待ち構えていた。日本から送っておいた紙の着せ変え人形を作ってほしいのだと言う。「たのしい幼稚園」に付いてくる付録のようなもので、着せ変え人形ばかりを集めた本格的な厚紙の本である。まだ、自分では細かい部品を切り抜く自信がないらしい。「お父さん、ご飯がまだだから、ご飯食べてからね」と言っても聞いてくれず、キッチンでビールを飲みながら紙の人形を鋏で切り取り始めた。その姿を見た家内は気味が悪いと言うが、手を休めると素子がうるさいので、結局ビールを飲み終わることには「ミホちゃん」の基本パーツを切り抜いてしまった。冷静に考えると、やはり異常である。癖にならねばよいがと、自分のことながら心配になる。
フィンランドに来て一番変わったのは、子供たちとの接触時間が増えたことである。日本では、週末以外に起きて会うこと自体が稀であったが、こちらでは、通勤時間が短い(自転車を使うので10分以内)ので、8時に仕事を終えても、今日のように素子が待ち構えていることになる。感謝しなければいけない。
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