9月 3日(水)
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(オラバ)
オラバ:りすのことである。ヘルバンタにある我々のアパートの近所までちょろちょろと出てきては、子供達から餌(パン屑やおかしのかけら、ピーナツが好きらしいと聞いて、わが家では、わざわざ賞味期限が切れて安売りしていたピーナツをオラバ用に購入してくる程の気の入れようである。このピーナツ、ときどき、父ちゃんが食べていたりするが)をもらっている。
近所のミーコ(男の子で智より少し小さい。)には、手乗り文鳥のように、オラバもなついている。いつも、彼から餌をもらえるからだろう。智と素子もオラバに餌をやりたくて、オラバの餌は外出時に必ず(母のリュックサックの中に)持っている。
私は、まだオラバを見たことがなく(しかし、ヘルバンタ近郊のサイクリング道路で野うさぎを見たのは父ちゃんだけである)、家内や子供達からいつも話しを聞かされていただけだが、初めて、オラバと遭遇した。団地内と言えども、道路などの舗装してある部分が、林や公園など未舗装の部分より少ないこの地ならではのことであろう。もしかしたら、オラバも訪れの早いフィンランドの冬に備えて、冬眠前の食欲旺盛期なのだろうか。
今年のフィンランドは暖夏(暖冬ではない)で、200年に一回の暖かさだと、いろいろなところで聞いた。たぶん、テレビの天気予報か新聞などのマスメディアで報道されているのだろうが、私のフィンランド語の力では、確認する術はない。何しろ、日中の気温(たぶん、最高気温だと思う)が25℃を越える日々が8月(秋です)になっても、延々と続いているかららしい。200年に一度とは、観測史上(記録に残っている)初めてということか?とにかく、今年の夏は、いろいろな人から「暖かくて、よい夏だ。良い年に、来たな」と言われる。実感はないが、喜ばなくてはいけない。
この言葉につられて、天気の良かった先週の土曜日(8月30日)は、近くのスオリ湖にボートに乗りに行った。子供達は、ほんの数分ビーチで水浴をしたが、(日本人には)水が冷たくて、すぐに止めてしまった。このビニールボート、衝動買いしたものだが、結局3回使っただけである。さすがに、ビーチサイドの人気は少なく、湖畔の家も閉店だったが、桟橋では、若者達がしきりに飛び込みを楽しんでいた。私は泳ぐ気力がなく、ボートを少し沖に止めて、昼寝を楽しんだ。相変わらず日差しはきつい(日本より紫外線の成分が多いのではないか、肌を刺すような感じ)が暑さはなく、風は冷たい(言いすぎであれば、とても涼しい)。
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