9月 8日(月)

                         タンペレ通信に戻る

(保護者懇談会)

 木曜日(9月4日)の昼、智の通うミリブオレン小学校に夫婦で出向き、担任のトウイヤ先生と面談した。智のクラスでメジャーなのはロシア人の子供達(5人中4人が女の子)、ソマリア2人、ペルシャ(イランか?)1人、アジア1人(智)で、年齢層も7歳〜10歳と幅広いらしい。目下、智が最も苦労しているのは給食で、口に合わず食べれない料理が多いらしい。先生に「智君は少食ですか?給食はほとんど食べませんが」と言われた。智は酸味のあるライ麦入のパンが苦手で(父ちゃんは好きなのであるが)、大好きな肉料理もソースの味付けが日本風とのギャップが大きいためか、どうも駄目のようである。確かに、私も大学の食堂で出る料理は、皆甘すぎて、毎回タバスコの世話になっているが、8年前に、1カ月過ごした米国での食事に比べれば、ギャップも少なくて過ごしやすいと思うのだが。
  
 智は、少々表現が屈折していることがあるので、皆の気を引こうとして縄跳びロープを振り回したりするときもあるが、フィンランドの学習は順調に進んでいて、父ちゃんとしては少々脅威に感じている。すでに、フィンランド語の語学力では、智に引き離されていると感じるこのごろである。これで、保育園に通い始めた素子に抜かれたら、父ちゃんは、ついに一家で最もフィンランド語の話せない人になってしまう。少々、焦りあり。(密かに、フィンランド語の学習システムを構築して、自分で使おうかと思っている。動き始めたら、ホームページからリンクできるようにしますので、興味のある人は、一緒に学びましょう。)

(アパートのサウナ)

 アパートにサウナがあることは前から聞いていたが、どこに管理事務所があるのか分からず(あえて、調べようとしなかっただけだと、家内は言うが)、今まで何もしてこなかったが、木曜日、保護者懇談会後に、家内が調べておいてくれた管理事務所を訪ねて、サウナの利用時間を予約した。予約をすると毎週一回(木金土曜日の午後から夕方の時間帯の中で)30分間、アパートの地階にあるサウナ室を利用できる。ほとんどの時間帯は、すでに予約済みで、空いていた土曜日の夕方を予約した。このアパートは、56世帯が生活をしている。サウナ室は2部屋あるが、私が予約した西側のサウナ室の予約表は24ヵ所が埋っていたから、ほとんど全ての世帯がサウナの利用予約をしているようである。サウナ室前の表示によると、火曜日の夕方は、両サウナ室が男女別の共同サウナ(まあ、銭湯ですな)になるようである。フィンランド語が読めない者の推測なので、間違っているかもしれないが、正しければ、週に2回は、アパートのサウナを利用できることになるが。
 6日(土)は、初めてのサウナの日、子供達はミーコが遊びに来ていて体があかず、家内も動けないので、様子を見に行くという口実で、私は一人でサウナに行った。サウナ室は、30分毎にスケジュールがぎっしり詰まっていて使いにくそうだというのが、先入観であった。「シャワー室、更衣室は2つある」とは事務所で聞いていたものの、サウナからの出入り時にかち合ってしまえば余り意味がないと思うからである。ところが、行っていみて納得した。サウナ室は、出入り口が二つあり、シャワー室、更衣室で、前後の使用者とかち合う心配はない。連続使用されるのはサウナ室だけで、両シャワー室は交互に使われる。
 家族毎に使われるので、サウナ室は広くなく、大人4人が並べば満員に広さであるが、さすがに本場のサウナ、室温は100℃に保たれている。スイミングプールのサウナではぬるすぎて気に入らない人には満足できる温度であろう。ただ、わが家の子供達には少々暑すぎるかもしれない。30分あれば、真冬の極寒地から帰宅した体も十分中まで暖まるであろう。これで、アパートの部屋にはバスタブがないという問題も、少々緩和されたし、サウナに入るためにスイミングプールまででかける必要もなくなった。

(ミーコ)

 この頃、子供達はやっと近所の子供達(の一部だが)と遊ぶようになってきた。特に、ミーコは、「さとし、さとし」と言って、智と遊びたがり(ときどき砂場で砂かけ合戦がエスカレートして喧嘩になったりするが)、我が家まで遊びに来てくれる。彼の姉と4人で近所のグランドにサッカーに行ったのだが、ご覧の透り、日曜日のグランドは(試合のある日は除いて)ひっそりとしていて、人気がない。少々寂しい気もする。

  


前回目次次回
This page hosted by Get your own Free Homepage
1