試合結果とかは昨日書きましたが、中継を見ての感想です。こっちの試合でももちろんグラウンドのまわりにはスポンサーの看板が並んでいるんですが、コロンビアで試合をしているのに看板はブラジル企業ばかり。普段よく目にする看板をたくさん見ました。「これはコロンビアの企業かな」という看板はひとつかふたつぐらいで、後は全部ブラジル企業でした。
アジア各地で行われる試合を見ると、日本企業の看板が多いことは皆さんご存じだと思いますが、やはり南米ではブラジルがサッカーでも経済でもスーパーパワーなんですね。
アジアの日本の看板といえば、香港を思い出します。香港島のビクトリアピークから見たカオルン半島の夜景はリオの夜景と同じくらい美しいんですが、双眼鏡でよく見ると、そこに並んでいる看板の半分以上が日本企業。ある意味アジアらしいといえばアジアらしいんですが、日本人の僕にはちょっとがっかりでした。
その香港も今は中国領となりましたが、あの看板はどうなるんでしょうね。そういえば上海の外灘(ワイタン)沿いの看板も日本企業ばっかりだったので、たぶん何も変わっていないことでしょう。
で、またサッカーに戻りますが、前半0×0で迎えた後半、ブラジルは選手を一部入れ替えたんですが、その時の11人中4人までもがコリンチャンスの選手でした。キーパーのヂッダ、バックのヴァンペッタ、中盤のヒカルジーニョ、前線のエジウソンと縦一列にならび、文字通り、ブラジルセレソンを支えていました。現在世界ランキング5位、南米最強チームの面目躍如といったところですね。
というのも2月のオリンピック予選でも同じ組み合わせで試合がありました。この時は一次予選リーグの最終試合で、すでにその時点でブラジルは一次予選突破を決めていてました。もしここでブラジルが勝つと、予選一位はブラジルで、二位にコロンビアとチリが同率で並び、得失点差で上位のチームが二次リーグに進めるという状況でした。そしてチリは一次予選の全試合を終えていて、この時点でコロンビアに対して得失点差で6点負けていました。つまり、コロンビアは勝てばもちろん二次リーグ進出ですが、負けたとしても7×0以上で負けない限り、二次リーグには進めるという普通なら「まず大丈夫」という状況でした。
でもコロンビアは0×9で負けちゃったんです。
歴史的な大敗です。
おかげで予想もしていなかったチリが二次リーグに進出。チリの選手なんかすでにオリンピック出場をあきらめて帰国した後でした。結局二次リーグでは首位ブラジル、二位チリとなり、この二ヶ国がオリンピックに出場することになったわけです。
それはともかく、ブラジルは思いっきりコロンビアの国民から恨みを買っちゃったわけです。別に勝たなくてもいい試合なのに9×0で勝っちゃったんですから。南米はサッカーの勝負が原因で戦争さえ起こったところです。本当に何があるか分かりません。そのためブラジル選手団も特別の警戒態勢をひきました。試合会場となるボゴタは標高が2000mを越える高地のため、本来なら体を慣らすために早めに入るんですが、今回コロンビア入りしたのは試合前日。普通なら考えられないことです。とにかく今回のブラジルの目標は「勝つ!」ではなくて「生きて帰る」というものでした。そのためには勝ってはいけません。
そういった訳で試合の方も対して期待せずに見ていたんですが、始まってみるとコロンビアはガチガチに守りを固めてほとんど攻めてきません。拍子抜けしちゃいました。
でもよく考えてみると彼らの行動も分かります。コロンビアの選手こそ瀬戸際に立っていたんです。前回0×9で負けて、今回ホームで負けてしまったら本当に命の保証はありません。ブラジル選手は逃げ帰るところがありますが、彼らには逃げ場がありません。彼らこそ「絶対に負けることは出来ない」という状況に追い込まれていたんです。もちろん勝てば汚名をそそげますが、現在世界最強を誇るブラジル相手に下手に攻め込むと逆に負ける可能性が高くなります。
勝つわけにはいかないブラジルと負けるわけには行かないコロンビア、この両者にとって「引き分け」はもっとも妥当な結果だったと言えるんではないでしょうか。それとも言葉を変えればもっとも「平和」な結果だったのかもしれません。
しかしこんな事まで考えてサッカーをするところって他にはありませんね。
・・・・・・・・・
んんん?待てよ?
こ、これは!!
そ、そうです、こんなもんが落ちてたんです。
たしかにこの町は日系人が多いので、日本から送ってもらったタバコが落ちているかもしれないよ。でもそれなら「SEVEN STAR」でも百歩譲って「Peace」でもいいわけやん。なんでそれが「峰」なんっちゃろう?
しかもこれは一回じゃないんよ。今までこの町に来てから少なくとも二回は見たね。で、とうとう今回は「落ちてる物を拾ってくるんじゃないよ!!」というお母ちゃんの教えに背いて拾ってきたわけです。
僕の行く先々に落ちている「峰」
もしかしたら「あんまり調子に乗るんじゃねえよ、俺はずっと見てんだから。」という暗黙のメッセージなのかもしれません。おそるべし、ブラジル・・・
日本の夢でした。
憶えているかぎりでは日本にいる夢を見るのはひさしぶりです。
内容はブラジルから日本に帰った時のことでした。なぜか東京駅から地下鉄に乗って帰るんですが、車内は日本人ばかりでした。これまで、ブラジルに何年もいて、日本に帰った人達からは「町中アジア人ばっかりで驚くよ!」と言われていましたが、別に驚くこともなく、すんなりととけ込んでましたね。
で、その地下鉄を乗り換えるときに問題発生。ちょうど朝の8時前だったのですんごいラッシュ。僕はその迫力に負けてしまい、何本も乗り過ごしてしまい「これじゃ帰れないよ〜」ってところで目が覚めました。
やはり日本のラッシュはちょっと怖いですね。というかもうあんなのはイヤですね。ブラジルでもサン・パウロの地下鉄に乗ればそれなりにラッシュはあるんですが、日本ほどは混みません。ちょっと車内が混んでいると乗らずに次の地下鉄を待ちます。混んでいるといっても日本だったら決して「ラッシュ」とは言えないぐらいの混みようです。で、次のもやっぱり混んでいるのでだれも乗らない、するとどんどん駅のホームに人がたまっていきます。これを見ると、「どんなに混んでいても乗り込んで、定時に会社に着かないと!」という日本人と「混んでいる地下鉄に乗るぐらいだったら多少遅刻したほうがいい!」っていうブラジル人の違いがよく分かります。
で、夢の最中の僕の気持ちは「とうとう帰って来ちゃったよ。あ〜またブラジルに戻りたいなぁ」という気持ちでした。起きた瞬間「あ〜よかった、まだブラジルにいるよ!」とホッとしたのは事実です。
レースの方は無事にスタートし、フェラーリ勢が好調のまま進んでいきますが、途中24週目(だったかな?)に二位を走っていたフビーニョ(フーベンス・バヒケロ)が痛恨のリタイヤ。もう見ている人もがっくしです。その後、何回かスタンドが大きく映し出されましたが、呆然と驚いている人の顔・顔・顔。ここまで素直に落胆されちゃうと「ブラジル人っていいヤツだよなぁ」と思っちゃいます
で、しょうがないので解説のガルボン・ブエノも今度の火曜日に行われる2002年ワールドカップ予選第一戦の話しに強引に持って行っちゃったりします。ホント分かりやすい人達です。その第一戦のコロンビア戦ですが、どうも主力級が負傷していて軒並み出ないみたいですね。今回はアウェーでの試合ですが、この前のオリンピック予選ではブラジル代表がコロンビアを驚きの9×0で粉砕し、コロンビアの出場権を吹き飛ばしただけに「なにか起こるかも?」と波乱含みです。
ついでに4月25日にサン・パウロで予選第二戦があるらしいので要注意です。ブラジルに来て、約一年、未だにセレソンの試合をナマで見たことがありません。見てみたいなぁ・・・と言いつつ、↑↑の今後の予定にはもう入れてたりします。
予選も終わってから釣りに出発したんですが、町から釣り場までたくさんの車がありました。その町はこの町から40kmぐらい離れているところで、町の人達が休日を過ごす場所です。普段はそんなに車は走っていないんですが、今日はなぜか多いです。多分みんなF1の予選を見終わってから出発したんでしょう。
釣りの方はまあまあでした。多分20匹ぐらい釣ったでしょう。釣った後の僕の仕事は魚を洗うこと。はらわたを取り除き、焼き魚用や刺身用に切り分けます。日本にいる頃は魚のさばき方なんか全然知りませんでしたが、こっちに来て以来、釣った魚を三枚におろして刺身にする作業もだいぶんなれました。しかしブラジルに来て魚のさばき方を憶えるのも珍しいですね。
と、これだけでも「???」ですが、コラムの欄では「20日午前4時36分から秋になり、だいぶん涼しくなった・・云々」となにやら風流モードに入っちゃってます。確かに秋の風情を感じるのはいいけど、風情を感じる原因が20日午前4時36分じゃあなんか間違ってますよぉ
ついでにもうひとつサンパウロ新聞ネタで書かせてもらいます。
同じ紙面に「JICA日系社会日本語教育専門家後任派遣せず」って記事がありました。なんだか長ったらしい名前ですが、とにかくブラジルの日系社会の日本語教育振興のためにJICAから派遣されている人です。この人の任期が6月で切れて日本に帰るんですが、JICAの方針としては今後専門家の後任は派遣しないそうです。
で日系社会としては「それはこまる!」とあちこちで文句を言っているそうです。全体の意見は知りませんが、紙面を読む限り「JICAを含めた日本政府は我々をブラジルに連れて来たが、来たところは約束とは全然違うところだった。裏切られた。そして今度は俺たちを切り捨てようとしている!許せん!」という論調です。
これに対してはまだまだ何も知らないのでなんとも言えませんが、あることを思い出しました。それは僕が高校三年生のころで、真面目に進路なんかを考えていたころです。僕としては専攻したいこと、教えてもらいたい教授、入りたい研究室なんかもだいたい決めていて「この大学じゃ!」と思っていましたが、学校側や家族から猛反発を食らってしまい、そこよりも世間体のいい大学を受けさせられました(と当時は思っていた)。もちろんそうやって入った大学が楽しいわけもなく、結局大学にはほとんど通わず、大学以外に生き甲斐を求めていました。
在学中は「なんでこんな行きたくもなかった大学なんかに行かなきゃいけないんだよぉ!!」と親や教師達を恨んだりしたものですが、その後の年月の中で「たとえ行きたい大学には行けなかったしても、やりたいことに向かって頑張れば後悔はしない。」ということを学ぶとともに、たとえまわりから強いられたとはいえ、自分で決めたことを他人に責任転嫁してはいけないとも思うようになりだいぶん楽になりました。
今、ブラジルに在住しているので日本から「海外で日本語教師をしたいけれど、まわりの反対が強くてあきらめた」などのメールをもらうんですが、そのたびに高校三年生の頃の自分を思い出します。僕もその時はあきらめたけど、今ではそれも後悔しないぐらい成長できました。だから今、あきらめた人達も夢と希望があるかぎり前進して欲しいです。そしてその思いを乗り越えて下さい。
今日は夜学でしたが、終わった後はハンバーガーを買って家で食べるのが日課です。ハンバーガーといっても日本のとは違って手作りなので飽きません。で、そのお相手のビールはこれに限ります。
ブラジルでも気のきいた飲み屋にはありますが他のビールに比べるとかなり高いです。で、さらに言わせてもらうとボエミアを置いてあるレストランはうまいっす!こだわりがあります。日本でいうとヱビスビールに近いものがあります。でも貧乏人の僕はレストランではなかなか手が出ないので、近所のスーパーで買いだめしてハンバーガーとともにささやかに飲んでいます。スーパーで買うと、他のビールとそんなに値段が違いませんから。
というわけで、今うちの冷蔵庫には食料は何も入ってませんが、ボエミアビールは10本以上入っています。入っているかぎり我が家は安泰です。
じゃあなんでそういうかと考えると、もしかしたら肉食文化と菜食文化のことを言っているのかもしれません。それだったら日本と欧米ではだいぶん違いますからね。それについても中国やその他のアジアでは昔から肉食をしていたので当てはまりませんが。
でもこういった考えが広がっているのはなぜでしょう。思うに、よく分からない問題が起こったらなにか適当な題目をつけて、そのせいにしちゃった方が楽だからじゃないでしょうか。確かに欧米と日本はだいぶん違いますが、その違いのことを考えると難しくて訳分かんなくなっちゃういますよね。そこで「それは農耕民族と狩猟民族の違いだからだ!」と言って何となく納得したほうが考えなくて済みます。別の用語で言えばステレオタイプとでも言うんでしょうか。
このほかにも同じように使われている言葉として、コギャルや世紀末なんかもあると思います。若い子供のことが分からないと「コギャル」の一言で思考を停止してしまうし、オウムやなんかも「世紀末」の一言で片づけちゃえますからね。確かにこの一言で分かったような気分になれるというのはとっても大事なことです。答えの出ないことでグルグルまわるよりも、分かりやすいキーワードでそれを片づけて、次にうつったほうが心の健康にいいですから。
その会場には子供もいて、無邪気に遊んでました。みんな割り箸で食べているので、その使い終わった割り箸を集めて遊んでいるみたい。するとさるご婦人が使い終わった割り箸をあげるようで、子供を呼びました。そしてそれを子供の前の地面に投げたんです。その瞬間相手は年輩の女性でしたが箸を投げた手をつかまえて、「この手がやったんかい!!」と言いたい気持ちになりましたね。日本人的にはそんなことやっちゃいけません。子供とはいえちゃんと手渡してあげないといけません。と同時に「これがブラジル式のやりかたなんかい!」と思いましたが、もしそうだったらと思うと怖くてまわりの人には聞けませんでした。
というわけで頑固ジジイの僕は怒っているのでした。
で、今日は学校が終わったと町に出て商店街を歩いてみたんですが、買いたい物がありません。この前サン・パウロでショッピングセンターに行ったときもそうでしたが、本当に買いたい物がない。日本みたいないい品物がないということではなくて、今欲しいと思う物がほとんどありません。あえて言えばパソコンゲームと、壊れつつあるデジカメに代わる新しいデジカメぐらいかな。
もともと物欲はすくない方でした。というか広く浅く欲しいんではなくて、狭く深く欲しがってました。欲しい物はあまりないけど、欲しい物については値段と品質と機能性を徹底的に検証して一番自分にあった物を買うというパターンです。自己紹介にも書きましたが老人度が高いからでしょうか、「物は少なければ少ないほどよい、経験と知識は多ければ多いほどよい」という気持ちが強くなりつつあります。
そんなわけで、物のためにお金を使うことがほとんどないので、その分旅行とか趣味とか「形には残らないけど、頭の中に残るもの」にお金を費やしてます。洋服やインテリア買うぐらいだったらその分一泊よけいに旅行したいです。きっとこれは日本に帰っても変わらないんでしょう。
釣りも終わり、刺身も食べてのんびりしているとボクシングの試合をやってました。サン・パウロで開催しているんですが始まるのが夜の11時頃。こっちのイベントって夜遅く始まることが多いですね。サッカーが夜9時半。レストランに客が集まり始めるのが9時過ぎ。ディスコは夜中の1時頃。とにかくブラジルは眠らない国ですね。あっ、みんな翌日は遅くまで寝てますが。そういえば香港に行ったときもそうでしたね。町のレストランやお店が普通に24時間営業してたし。今まで僕が歩いたところでは東京が一番早くお店とか閉まっちゃいますね。「眠らない街」とか言われてますがよく寝てるっす。
さて、そのボクシングですがブラジルの王者にメキシコの挑戦者でした。王者は24戦24勝24KOというとてつもないチャンピオンです。ヘビー級じゃないので世界的な注目度は低いかもしれませんがマイク・タイソンの戦績よりもすごいですね。過去のVTRとか見ても相手と同じクラスとは思えない、ひとクラス上のパンチです。試合の方は1ラウンド1分45秒ノックアウト。この前のタイソンの試合よりもあっけない幕切れでした。圧倒的に強かった。できればフランシスコ・フィリオと異種格闘技戦してほしいです。で、その驚異のチャンピオンの名前が「ポポ」。それじゃドラゴンボールじゃん。
日本でF1といえば、見ているのは若い人ばっかりでおじさん、おばさん達はあんまり知りませんよね。ところがブラジルはモータスポーツ好きなお国柄だけあって結構みんな知ってます。先週おこなわれたオーストラリアGPではブラジル出身のバリチェロが2位、ゾンタが4位と久々のブラジル勢の大健闘でしたが、夜学に来ているおばちゃん達でさえ知ってました。
そんな国なので、ドライバーもみんなレーサー気分。普通の車がぶっ飛ばすのはもとより、長距離バスもかなり飛ばします。日本の二階建てバスと同じぐらい背が高いバスですが、チンタラ走っている乗用車なんかどんどん追い抜いていきます。多分130km以上は出しているでしょう。起伏が少なく一直線の道が多いブラジルならではの話ですが、しかしあの巨大な車体が高速ですっ飛んでいくのと見ているともう気持ちいいぐらいですね。
もちろん事故も多いです。この前はアルゼンチンから来たバスが山道の多いサンタ・カタリーナで対向車線にはみ出してバス同士が正面衝突。20人以上亡くなっています。これ以外にもちょっと雨が降ったらどこかでバスの事故のニュースがあります。バスに乗るのも命がけです。
でフラフラと登録しちゃいました。でもランキング上位のホームページはすごいですね。どこかで一度は聞いたことのある大御所ホームページがたくさん並んでいて、連日数千アクセスを稼いでいます。そんなすごいランキングに入っちゃうなんて身の程知らずな気がしますが、「井の中のかわず、大海を知る」と言ったところでしょうか。ランキングを少しずつあげていきましょう。ってランキング見ないでね。このホームページはとっても下のところにいるから。応援してくれる人はこれからもよろしく。
さて、話は変わり今日はなぜか大掃除をしました。といってもたいしたことはしていないんですがね。ブラジルも欧米社会の一部なので家の中はもちろん土足です。それにならった僕の家も土足。でも日本から来たまわりの友人は土足禁止にしている人が多いですね。半分以上のひとがそうしてるみたい。うちは土足可な家ですが、それでも裸足で歩き回ってます。そんな土足生活ですが、日本よりも楽ですね。バケツにモップを突っ込んでしぼり、それで床を拭いちゃえば終了。たまにワックスを掛ければなお可といったお手軽さです。掃除機なんていりません。これになれちゃうと日本式の掃除が嫌になっちゃいますね。
その掃除中のことですが、部屋のすみに並べてある靴をまずどけます。でもこれが床にくっついて離れないんだな。とくにしばらく履かなかった靴は。床は石のタイルなんだけど、張り付いたゴム底をバリバリいわせながらはがしてます。なんでかな?暑くてゴムが解けるってこともないだろうし。で、そのはがした靴の下からなんかちっちゃい虫が出て来るんだな。日本では見たことないけどムカデと浜辺にいるゴカイを足して1/10にしたぐらいのちっちゃい虫が。でも初めてみる虫なんで全然汚いって気がしませんね。「そうか、先入観なしに見ればどんな虫も汚いとは感じないんだな。」と納得するとともに、やっぱり思い出すのが嫌な虫ナンバー1のゴキブリ。僕も好きではないけど、どうもブラジルではそれほど嫌われていないみたい。日本の嫌われ虫ランキングにあてはめると「蛾」ぐらいの嫌われ方です。とはいえ一度日本の価値観に染まっちゃった僕の中ではもちろん堂々のランキング一位です。でも最近部屋に置いてある数少ない食料(すべてビールのつまみ)を冷蔵庫に隠すことにして以来、見かけなくなりました。
ブラジルは今年の4月22日に建国500周年(ブラジル発見500周年)を迎えるので、前々からブラジル建国の地、ポルト・セグーロに行きたいと思っていました。しかし、旅行社に行ってみたら、サン・パウロ←→ポルト・セグーロの飛行機は全便満席で、キャンセル待ちも受け付けてもらえないという非常事態で、結局30時間以上バスに乗って行くことになってしまいました。帰りはなんとか少し離れた町からの便を押さえることが出来ましたが。
もちろんサン・パウロではサッカーも見てきました。サン・パウロ×パウメイラスの試合ですが、まだまだサン・パウロ選手権が始まったばかりなのでお客さんはまばらでした。でもなぜかブラジルのファンって少人数でもすごい音量で応援できるんですよね。まるで満員のスタジアムみたいな迫力はありました。また、試合開始直後にはすぐ目の前で両方のファンが乱闘騒ぎを起こしていましたが、やはり「ブラジルの地元チーム同士の試合は荒れる」っていう噂は本当だったんですね。僕が座っていたのはセンターライン近くの椅子席で、そこには両方のファンが混在していたんですが、それ以外はみんな平和に観戦してました。客層がおとなしそうな人達だったからかもしれませんが。
プロ野球で言えば外野にあたるんでしょうか、いわゆる熱狂的なファンが陣取る上段の席はサン・パウロファンのエリア、パウメイラスファンのエリアときちんと金網で区切られていましたが、数が少ない(試合があったのがサン・パウロのホームスタジアムだったので)パウメイラスファンのエリアに血気盛んなサン・パウロファンが飛び込んだときはすごかったです。それに気付いたパウメイラスファン全員がそっちに向かって走っていきましたからね。その瞬間ばかりは試合そっちのけで観客席に注目でした。
こうやってホームページを書いているとブラジルに興味を持ってくれる人とのつながりがどんどん増えていきます。また、ブラジルに在住している日本人の方ともいろいろと知り合いになれてとってもありがたいです。しかし、ブラジルにいる日本人なんて数が限られていて、どうしても知り合いの知り合いは僕の知り合いだったということが起こります。
何を言いたいかというと、そうなると困っちゃうんですね。僕がホームページを書いていることが僕の仕事の関係者にまで知られると「あいつなにやってんだ!」ってことになり、よろしくないんですね。と言うわけで、この文章の意味が分かる人達は秘密にしといてね。
またまたカルナバル話しですが、カルナバルの時には燃え上がった男女がいろいろと頑張ることはブラジルでも有名で、テレビのCMでも「コンドーム持って楽しいカルナバル!」と盛んに呼びかけています。リオの会場入口でも配っていたので「これはもらっておくべし」と声をかけてみたら、配ってたお姉ちゃんはしばらく僕の顔を値踏みするように見たあと四個くれました。この四個の意味はなんや?他の人と比べて多いんか少ないんか?この重大問題を九州男児としてないがしろにするわけには行きません。と言うわけでこの他にもリオのカルナバル会場でコンドームをもらった人はその個数を教えて下さい。
それはそうと優勝エスコーラが決まりましたね。サン・パウロはVAIVAI、リオはインペラトリスでした。確かにインペラトリスは「ブラジル発見500年」というテーマがはっきり表現されていて分かりやすかったし、全体のバランスも良く、カーホ(山車)の完成度も高かったので納得です。だた、審査結果を見ると先頭のコミッソン・ジ・フレンチだけが29.5で、その他が30点満点っていうところが納得行きませんね。僕はあのコミッソン・ジ・フレンチをとっても気に入ってたんですけど。
総合順位(各エスコーラの公式ホームページにリンクしています)
細かいポイントなどはこちら(ポルトガル語です)