スイッチョに行く途中の木に紫色のきれいな花が咲いていました。聞いてみると「パイネイラ」という花で、この時期に咲く美しい花です。実際には紫とピンク色の中間のような色で、花のつき具合といい桜にそっくりです。日本にいるときは木に直接花が咲くような木は桜ぐらいだろうと思っていたんですが、どうもそうじゃないみたいですね。
パイネイラを見ていると日本の桜を思い出してしまいますが、桜との違いが二つありました。まずは「散らない」ということ。もちろん永遠に咲き続けるわけはないのでいつかは散るんですが、桜のようの一斉にハラハラと花びらが落ちることはなく、少しずつ散っていきます。やはり桜の美しさの半分(もしかしたら半分以上?)は散り際にあると思うので、パイネイラはやっぱり桜には遠くおよばない気がします。
もう一つの違いは「花見をしない」ということ。さすがにお花見という習慣は日本だけのようで、ブラジルでは花を愛でながら酒を酌み交わすという風情のある習慣はないようです。でも日系人の間では花見の習慣も細々と残っています。ブラジルにも桜の名所はあるので、9月の春先になると観光バスなどで花見に出かけます。ただ、ブラジルでは公衆の面前で酔っぱらったりするのはとっても恥ずかしいことなので日本のような乱痴気騒ぎはありません。
お祭り好きで陽気なブラジル人ですが人の前で酔っぱらうことはなぜか嫌いますね。ブラジルの日系人から見ると、居酒屋でへべれけになって終電の中で醜態をさらす日本人の方こそ「酒好きで酔っぱらいの人種」のようです。
なんかこのところ刺身とシュハスコを食べないとやっていけない体になってきました。ブラジルから帰るのはそれほど寂しくないと思いますが、あのスイッチョに行けなくなっちゃうと考えるととっても悲しいっすね。
旅行についてはちょっと一休みですかね。最近観光地ばかり行って日系コロニア巡りをしていないので初心に返り、地元のコロニアを巡るつもりです。観光地旅行のような派手さとかきれいな写真とかはないけど、心に残る物はコロニアの方がはるかに大きいですね。気がつけばブラジル中のコロニアを歩いていました。
そんな今、最も行きたいコロニアがアクレです。ブラジルの最果ての州ですがそこにも日系人がいるらしい。ただ、彼らはサントスから上陸したんではなくて、ペルーからアマゾンを下ってきた「アマゾン下り」と呼ばれる人達です。「アマゾン下り」という響きだけでもう会ってみたいです。しかも名物オヤジがいるらしいし。
昔、年輩の旅行者から「なんのテーマもない旅行って面白い?」と聞かれ、その時は「面白いと思う…」と答えましたが、やってその年輩旅行者の言いたいことが分かってきました。もちろん旅行ですからあちこちを歩くんですが、テーマを持って歩くと自分の心の中も歩くことができます。ここ数年の僕のテーマは「日本人」でした。山登りをすれば、日本の原風景のようなところで「これぞ日本人」って人にたくさん巡り会えました。温泉温泉と言っていたのもそういったわけです。地方の小さい温泉に行くと家族とか郷土とかをかいま見ることができるような気がします。
今コロニアを歩いていると「海外で日本人として生きること」について深く考えさせられます。
やっぱり今後も海外の発展途上国で生きていきたいんですが、そのためにはまずは自分が日本人であり、日本人とはどんなものか?という認識が必要な気がします。外国人と対等につき合うためには人間としてのちゃんとした基盤を持っていないとダメだということが分かったから。そして僕にはそういった基盤は「日本人」しかないんだなぁということも。
でも、今回のような試合は半分予想されていたところもあります。今のところ世界最強を誇るブラジルセレソンですが、ブラジル人気質なのか、ムラっ気が多いんです。二月のオリンピック予選の時のヴェネズエラ戦もそうだったし、前のオリンピックの予選リーグで日本に敗退したのも同じ原因でしょう。で、負けた後にはふんどしを締め直してゴリゴリ勝ち進むんですがね。ファンの方もそういったことは分かっているとは思いますが、高い金を払って見ている以上はやっぱりね。まあ僕が観戦する予定の7月ブラジル×アルゼンチン戦では最高の試合を期待しています。
でもはるか昔のソ連のレッド・マシーン(アイスホッケーの話ね)みたいにただひたすら強いだけよりも親しみがありません?レークプラシッドオリンピックでアメリカチームがそのレッド・マシーンを決勝で破った試合は幼心にも残っています。確かアメリカのマスコミが選んだ全スポーツにおける20世紀最高の試合に選ばれてましたよね。日本だったら何になるんでしょうね。オールドタイマーには天覧試合の長嶋のHR?今の世代にはドーハの悲劇でしょうかね。
サッカーといえば日本のアビスパかどっかが控えの選手主体で試合をしたためにJリーグの「各チームはその時の最高の状態で試合にのぞむこと」という規定に反していると問題になっているみたいですね。でもこっちのサッカーではそんなことざらです。日本みたいにシーズンオフがあるようなぬるいところではなく、ほぼ一年中何らかのカップやリーグ戦が行われている国なだけに、どこかで主力を休ませないと選手が死んでしまいます。で、チームによってはまるまる一大会主力を休ませることがあります。
たとえば今年の初めにあったリオ=サン・パウロ州選手権。これはリオとサン・パウロの強豪8チームによるリーグ戦ですが、年の最初のオープン戦という色合いが強い大会です。昨年のブラジル選手権と今年の世界クラブ選手権に優勝し、しばらくタイトルはいらないコリンチャンスは全試合を控え選手で闘いました。逆に昨年ほとんどの大会を二位で終わったヴァスコ・ダ・ガマは全力でこの大会に望みましたが、決勝戦でパルメイラスに惨敗し、またもや二位に終わってしまい「万年二位」と呼ばれてましたね。
ちょっと例は離れるかもしれませんが、「全試合を一軍選手で戦え」ってのは全然分かっていないような気がします。野球だって負けている時に佐々木は出さずに敗戦処理を出すし、逆に大量リードしていたら主力を引っ込めるし、そういったことは監督の裁量権に属するものだからリーグがガタガタ言うことではないでしょう。もちろんJリーグの関係者や日本のファンもそのあたりは分かっているので、別におとがめなんかないとは思いますが。
って空元気かもしれません。
で、もう今晩からポルト・セグーロに行ってきます。もちろん目的は「ブラジル500年」。500年前の4月22日に、あのペドロ・カブラルがポルト・セグーロに上陸したのがブラジルの始まりといわれています。これに対してはブラジル各地のインジオが抗議行動を起こしてますけどね。
わりとそういった大義名分に流されやすい僕は考えるまでもなくポルト・セグーロの切符を買っちゃいました。何があるかは向こうに行ったら分かるでしょう。とにかく後先考えずに行ってきます。
来週の木曜あたりから復活の予定。
実は今年の1月からリンスに日本の女性が遊びに来ています。5年間働いてお金を貯めて、長期旅行に来ているそうです。リンスに住んでいる知り合いのところにホームステイをしながら南米各地をまわっています。むこうもよく旅行しているし、こちらも仕事や旅行や釣りで週末が忙しかったりするのであまりゆっくり話したことはありませんでした。
今日は授業もなくて時間もあったので、買い物は中止してちょっとおしゃべりです。日本のこと、ブラジルのこと、日本に帰ってからのことなどいろいろとお話ししましたが、彼女は久しぶりに日本人と日本語でお話ができてとても喜んでいる様子です。僕はしょっちゅうブラジル在住の日本の友人に会っているし、インターネットを使ってこうやって日本の人達とのつながりも維持しています。彼女はインターネットも使わず、手紙と電話が唯一の日本とのつながりだそうです。
そういえば、サン・パウロのペンソン荒木で会った長期旅行者の人達も同じような感じでした。その点僕は彼らよりもずっと日本の近くにいるような気がします。僕の心の中では韓国か中国に住んでいるぐらい、下手したら日本の地方都市に住んでいるぐらいの気分です。ほとんど「日本にいる」と思っている僕と、「地球の裏側に来ている」と思っている人がお話をすると、全然感覚が違っていて面白いですね。そしてそのたびに僕は「あ〜自分は実は日本から遠いところにいるんだなぁ・・」と実感します。
今日は日本からの人と会って、ひさびさに「ブラジルは日本から遠いんだ」と再認識した一日でした。
一日子供と遊ぶのは楽しいですね。とくに今回はある目的があったのでなおさらです。
というのも先週から隣町からやって来る生徒を対象に午前の部も開始しました。そこに来ている生徒達は午後の部の生徒達とは住んでいる町も違うし、授業の時間も違うので全く面識がありません。その生徒達に親と一緒に来てもらったんですが、行く前は「ちゃんとみんな仲良くなるかな?」とちょっと心配してました。
でもここはブラジル。そんな心配は無用でした。なんといってもアミーゴの国。会った途端、みんな友達です。人見知りするような子供もいなくてみんなでにぎやかに一日遊びました。とくに帰りのバスなんかは午後に行った動物園よりもすごいんじゃないかって言うぐらいの騒ぎようで、見ているこっちまで楽しくなってきました。
たぶん次にみんなで遊ぶ公式行事は、7月の冬休み前の旅行だと思いますが、また日曜日に子供達を呼び出して一緒に遊びたいですね。
ただ、卵にちなんだ物を子供に送るのが習慣らしく、スーパーでは卵形のケースに入ったお菓子がたくさん売られています。うちの学校でも卵形のチョコレートを生徒に送るみたいです。たぶん何かのいわれはあるんだと思いますが、そういった習慣って「???」と思っちゃいますね。もちろんお祝いしようというブラジルの気持ちをバカにするつもりは全然ありませんが、全く自分の知らない習慣を固く守って行動している人を見ると不思議な感じがします。
きっとお正月の鏡餅なんかも外国人から見たら「???」なんでしょうね。
ちなみにこの写真はアラサツーバの町で撮りました。今日は会議でアラサツーバに行ってきたんですが、ついでにサッカーチームの「アラサツーバ」のユニフォームも買っちゃいました。このチームは去年のサン・パウロ州選手権の二部で好成績を残し、一部に上がってきました。今のところ一部の強豪チームに対して一勝もしていません。アラサツーバの人々も「来年はまた二部に落ちるので、一部チームと試合ができる今のうちに見ておこう」って雰囲気でした。
ところでブラジルに来てちょうど1周年となりました。奇しくも今日一緒にアラサツーバにいった先生の渡泊33周年でもありました。1と33では雲泥の差ですが、僕にはささやかな記念日です。
などと高尚なことではなくて一言いいたい、「NTTをなんとかしろ!!」
日本のインターネットの普及を阻む原因の一つにNTTがあげられていますが、ブラジルにいてもよく分かります。ブラジル時間で朝の11時から始まる「テレホーダイ」です。この時間になると日本のサイトは異様にアクセスが遅くなります。また、僕は日本のアカウントを残していてメールなどは日本のPOPサーバー経由でやりとりしているんですが、この時間になるとつながりません。日本国内の利用者が困っているのはもちろん、世界からのアクセスにも悪い影響が出ているようです。日本のあちこちのホームページが「.jp」のドメインを捨てて、「.com」に乗り換えるのも分かるような気がします。僕も「.jp」のドメインだと見るのを躊躇しちゃいますから。ついでに僕は日本とアメリカのジオシティーズのアカウントを取得していますが、実際はアメリカのだけを使っています。ただ、和ジオはPOP以外にSMTPサーバーも使わせてくれるので、メールの送受信にだけ和ジオを使っています。
ということで、インターネットは24時間というものの、少なくとも日本のサイトについては24時間化はまだまだ先のようです。インターネットのサービスについても日本はまだまだブラジルに追いついていません。僕が見る限りブラジルでは日本よりもプロバイダーの競争が激しいので安くていいサービスもたくさんあります。ソフトバンクとマイクロソフトと東京電力が無線による24時間通信を始めるとか言ってますが、そんなのはこのブラジルの片田舎でもやってます。その他インターネットバンキングもあるし、税務申告等もインターネットで出来る時代になりました。ついでに我が家の回線もデジタル回線です。
情報化社会に関心が高いのはやはりブラジルが欧米社会の末端に位置しているからでしょうか。僕が帰るころまでには日本もブラジルなみになってほしいものです。
ところでブラジルの政治の方ですが、汚職にまみれてはいますが、今のところ戒厳令がひかれるような事態は起こりそうにありません。万が一の話ですが、先月から始まったワールドカップの予選で、史上初めてブラジルが予選敗退なんかしたときには全国規模の暴動が起こるでしょう。
さて、今週から午前中の授業も始めることにしました。ブラジルの学校は午前か午後の半日制で、午後ブラジルの学校に通っている子供達から「午前中に日本語学校をやってほしい」という要望が前々からありました。右も左も分からなかった1年前からだいぶん成長して、少しは余裕も出てきたので、これを機に始めることにしました。
日本語教師を始めた当初は他の先生にくらべると授業数が少なくて「お前はラクをしている」とお叱りの言葉も受けましたが、この一年間で授業数が増えてきて、やっとまともな日本語教師らしくなってきました。
しかしそれで時間をとられてホームページがパワーダウンしてしまってはいけません。このホームページはブラジルの僕と日本との大事な架け橋だからこれからもコツコツと更新していきます。
で、何を見ていたかというと「BSジュニアのどじまん グランドチャンピオン大会」というもの。日曜12時にやっている「NHKのどじまん」の子供向けのものです。毎週やっているようで、各週のチャンピオンから選び抜かれた子供達が出場します。その番組に我が町リンスから長野に出稼ぎに行ってる家族の娘が出場しているという情報が流れてきたので見ないわけにはいきません。
眠い目をこすりながら4時にテレビの前に座ると、元気のいい日本の少年少女達が歌っています。みんな歌がうまいですね。こちらのカラオケ大会に行ってみて、日系人のカラオケレベルも相当なもんだと思いましたが日本人も負けてはいないようです。
そして15人中14番目にリンスの子はでました。「Friends」という歌(残念ながら知らない歌でした)を歌いましたが、他の子にひけをとらない熱唱です。で、歌が終わった後にリンスに住むひいおばあちゃんからのメッセージが出たんですが、これがその時に流れた映像。
最終結果ですが、この子が99年度のグランドチャンピオンになりました。もともとこの子とその弟は「ブラジルには帰らない」と言っていた子なので、これでますます日本に残ることになりそうです。
結構この番組のことはリンスでも話題になっていて、今日の朝から顔を出したゲートボールでも見ていた人がたくさんいました。
この日は昼からお参りとか講話とかあるんですが、信仰心薄く、無精な僕は夕方の踊りが始まってから行きます。小さい子から青年までみんな一生懸命踊っていますが、日本人の醒めた目から見ると青年の踊りはちょっと恥ずかしくなっちゃいます。青年は20台前半ぐらいで、普通なら踊るのを嫌がるような年頃です。
花祭りが終わった後に、踊りの指導の先生といろいろとお話をしました。その先生はドウラードスの先生で、各地の日系団体をまわっては踊りの指導をしているそうです。「こっちの青年は良く踊りますね。僕があの年頃だったら絶対踊りませんよ。」といったら「他の町でもそんなもんだよ。ここの子供は特別だね。やっぱりよく教育されているんだね。」とのこと。
ところでこの先生というのが気っ風のいい女性で、一緒に話しているとついつい引き込まれていきます。ドウラードスにも日本から日本語の先生が来ているんですが、その人達のお世話もしているみたいで、「こういった人のまわりにはやっぱり人が集まるんだなぁ」という見本のような人でした。是非ともドウラードスに行って見なければなりませんね。
日本直送なので数の限りがあり、毎日大事に食べています。その時一番重要なのは「ビールとのシンクロ」です。
ビールとつまみが同じように減って、両者が同時に無くなるのがベスト。僕の場合、つまみ一袋でビール二本というのがいつものパターンですが、このバランスが崩れると良くありません。特に良くないのが「ビールはもう腹一杯飲んだけど、つまみは余っちゃった」という状況。日本から送ってもらった貴重なおつまみを無駄に余らせてしまったことで、なんかすごい罪悪感を感じてしまいます。
日本の人から見ればバカみたいなこだわりかもしれませんが、限られた資源を有効に使うためには毎日のこの作業が欠かせません。
しかし子供達はすごいですね。生徒が持っているソフトは海賊ソフトで、取説もありません。しかも英語版なのでヘルプを見ても、英語しか出てきません。そんななかでもちゃんと細かい動かし方分かっているし、ストーリーも把握しているし。
そういえば、僕は子供の頃(といっても中学生ぐらいのころかな)SFが好きで、スタートレックなどのシリーズ物は欠かさず読んでいました。ちょうどそのころスタートレックの映画もあったんですが、日本の公開が待てず洋書屋で映画版のペーパーバックを買って読みあさってましたね。
僕も生徒も知りたい情報があると分かれば英語でもなんでも自分から読むものなんだなぁと今さらながらに感心しました。そういえば子供達は日本語のポケモン解説書をむさぼるように読んでるし、僕もインターネットを初めて海外のサイトで情報収集をするようになって英語のページでも普通に読むようになったし。
と、英語のサイトに対する抵抗はなくなりましたが最近になって、やっとポル語のサイトや雑誌を読むようになってきました。僕の場合文法から外国語を理解するタイプなのでそういった点では便利です。そうするとブラジルに対する理解がだいぶん広がりますね。
思うに中学生のころの英語力と今の僕のポル語力は同じぐらいなんですが、そういった低レベルの学習者にとって一番読みやすいのは英語もポル語もスポーツ関係の文章ですね。出てくる単語などが限られているし、何と言っても「読みたい!!」と思いますからね。
生徒 「先生はいつ日本に帰るの?」
僕 「う〜ん、任期が延長できたら2002年の4月、だめだったら来年の4月だよ。」
生徒 「ねえ、延長しないでよ。私と一緒に12月に日本に行こうよ!」
僕 「ええっ?一人で日本に行くのは心細い?」
生徒 「日本のこと分からないし、私混血だから日本人にいじめられると思うの。」
僕 「そ、そんなことはないとおもうけど・・・・とにかく日本に帰ったら連絡するから、日本の居場所だけはちゃんと教えてね」
他にも出稼ぎに行く生徒はいます。みんな同じような悩みを抱えていますが、家庭の事情などで行かなければなりません。でもこの生徒達は運がいいのかもしれません。少なくとも僕が日本に帰ったときには生徒達の「第二の家」になるつもりですから。日本から来た若い先生ということで、この町でいろいろな人に助けてもらってますが、その分を日本でお返ししたいです。
でも日本に出稼ぎに行っている人達の中にはまわりにだれも助けてくれる人がいなくて、絶望をのぞき込むような生活をしている人もいるんだなぁと思うと悲しくなります。そういった人達と生徒の顔がダブっちゃってなおさらです。
もし、こういった出稼ぎの子供達の手助けをしたいという人はぜひ、以下のページもご覧になって下さい。
自分も子供の頃、日曜日に先生と遊ぶのが好きでしたが、先生になった今は日曜日に子供と遊ぶのは楽しいですね。平日だと「先生←→生徒」で、少し距離感を感じますが、日曜日だとだいぶん近くなったような気がします。服装も普通の授業の時はちゃんとした格好で行きますが、日曜日は短パンに派手派手なシャツとお気楽な格好です。
で、作業が終わった後、我が家のプレイステーション目当てに子供が遊びに来ました。もうこのホームページを読んでくれる人はブラジルがジャングルとインジオだけの国ではないということはご存じだと思いますが、ブラジルにももちろんプレイステーションはあります。またプレイステーション2はありませんが、生徒は早くも日本で「2」が新発売になったことを知っていて「先生持ってるの?」なんて聞いてきます。「おいおいこっちはこの1年ブラジルから出たことないんだよ。」と言いたくなりますが、それぐらい子供達はゲームに敏感です。
それだけゲームがはやっているブラジルですのでこんなものもあります。
で、いったんブラジルにソフトが到着するとあっという間に違法コピーされ、海賊版がブラジル中に広がっていく仕組みになっています。子供達が持っているソフトのほとんどが海賊版で、生徒からも「先生のソフトはパラグアイ?(パラグアイというのは違法コピー商品とか粗悪品の代名詞)」とか聞かれます。
ところで、僕は「Tomb Raider」は「2」までしか持ってないんですが、それを気の毒に思ったのか、子供が明日「3」、「4」を貸してくれるそうです。ありがとう。ただ、ブラジルで流通しているのはアメリカ版プレイステーションなので、僕の日本版プレイステーションでプレイすると色が落ちて白黒になっちゃうんだけどな。
場所は南のカフェランジアというところ。日系人の歴史に詳しい人ならみんな知っている平野植民地のある町です。我が町からもバスを仕立てて乗り込みます。
いつものごとく、始まる前にお偉いさん達の長々しい挨拶があって、「もう話はいいから!」というころになってやっと始まります。でもみんな「踊り忘れちゃった」って顔です。やはり一年近いブランクは大きいようですが、いざ演奏が始まると頭では憶えていなくても体が覚えているみたい。ちょうどスポーツでいうと、オープン戦もしくはプレシーズンマッチみたいなもので、これからの盆踊りシーズンにむけての練習です。
こちらの盆踊りシーズンは4月から8月までで、各地で開催されます。シーズンを締めくくるのは8月最終土曜日にアラサツーバで開催される「ノロエステ盆踊り大会」。毎年数千人集まるそうで、日本以外では最大の盆踊りでしょう。日本でもこんな大規模な盆踊り大会なんてあるんでしょうかね。
盆踊りの間に食事も出されます。僕も隅っこのほうで食べようとしていたら、うちの文協の会長によばれてしまいました。で行ってみると、案の定、カフェランジアのお偉いさん達と一緒です。副市長や市の文化部長とかいて「なんか面倒だなぁ」とか思いましたが、話してみて安心。普通のブラジルのおっさんでした。例のごとく「ブラジルはどうだ?」と聞かれた後、「ブラジルの女とはもう遊んだか?」と来るし。「いや〜、僕は貧乏ですから、そんな甲斐性無いっすよ。」と言ったら「お前はジャポネースなんだから、出稼ぎに言ったらいい。」となかなか面白い人でした。
日本でもそうですが、田舎町の市長、町長さんは近所の気のいいおっさんって雰囲気があっていいですね。
ところで、今日はエイプリルフールですが、今日の日記のなかに何も嘘はありません。まわりをみてもエイプリルフールなんて全然意識していないみたい。あれは一部の国だけの行事なのかな?