もうかれこれ二年ぐらいまともな山には登っていなかったんですが、久しぶりの山にのぼると体じゅうに生気がみなぎってくるようで、これまで一ヶ月の旅行でちょっとお疲れオヤジだったんですが、一発で復活しました。やはり山はエネルギーを与えてくれます。
下山した後、別の友人と合流したんですが、その人が気功や霊気なんかに詳しくて、話によると気功や霊気といったものは体から涌き出てくるものではなくて、外から取り入れるものなんだそうですね。それを聞いて、僕が元気になった理由も分かった気がしました。僕は山に行ってそういった大きなエネルギーみたいなものを吸収するんでしょうね。もともと地球そのものの生命の存在を信じて疑っていないので納得できます。そしてその友人いわく「そういった大きな気の流れと一体化できるのはとってもうらやましいことだよ。」
ちょっとうれしい一言でした。
さて、もうみなさんご存知と思いますがブラジルがアルゼンチンに勝っちゃいましたね〜〜まわりのブラジル人に聞いても「今回は負けるんじゃない?」と言っていただけにおどろきでした。試合がおこなわれたモルンビー競技場は久しぶりのセレソンの快勝に大興奮。僕たちは三階席にいたんですが、ちょうど真下が数少ないアルゼンチンファンの座席でスタンド越しに野次をとばして思いっきりこのところの欲求不満を解消しました。これでセレソンにもエンジンがかかるといいですね。
僕はセレソンのなかでアレックスが一番だと思っているんですが、今回も十分に活躍してくれましたね。観客もそのあたりはよく分かっているみたいで、後半途中でセーザル・サンパイオと交代したときは大きなブーイングが起こりました。
それともうひとつ思っているのがヒバウドの動きの悪さ。どうも今大会は他の選手とうまく機能していないように思いますがどうでしょう。去年のコパ・アメリカの時には鬼神の活躍だっただけに「ヒバウドどうしたの?」と言いたいです。その点も情け容赦のないブラジルの観客、試合途中には「ヒバウド出て行け!!」の大コールが起こります。
そういったことを含めてセレソン戦は一般のチームの試合とは違った興奮がありますね。スタンドが一体になって応援する雰囲気、スタジアムが揺れる「ブラ〜ジウ」の大声援、世界最高のプレーを見せてくれるセレソン達、どれをとっても申し分なく「これぞフッチボウ!」でした。
明日はヴィトリアを出発してリンスに帰ります。もう心の中は思い出で一杯です。
さて、ピラポーラの後に行ってきたチラデンテスの町は、町全体がオールドタウンと言ったところで、いかにもツーリスト向けの町でした。ツーリスト向けの町といえば、最初にいったグラマードなんかはその極致ですが、チラデンテスの町はグラマードと違ってブラジルの町でした。夜になるとどこかで大音量の音楽がかかり、若い衆たちの奇声や悲鳴が聞こえてきたので。
そんなチラデンテスですが、町のすぐ側まで高い山が迫り、山岳都市といった趣もあり、山をこよなく愛している僕としてはそれだけで心休まる光景でした。山を見ていると「あの頂上に立ってみたいなぁ」という気持ちが沸き起こるのは以前と同じですが、それと同時に今の体力じゃあ無理かなぁ」と思ってしまうのが悲しいところ。これでバンデイラ山に登れるんでしょうか。
さて、次なる目的地はヴィトリアです。サッカーの試合が終わった翌日、27日に移動です。ヴィトリアはインターネット環境ばっちりの知り合いの家に泊るので、もう一度現地更新が出来るでしょう。
それでは今から試合に行ってきます。
さらに最悪な僕が釣ったのはこれだけ。
漫画みたいな話ですが、ホントにこれしか釣れませんでした。いや〜こんなこともあるんですね。
ついでにサン・パウロの友人から連絡があり、26日のワールドカップ予選、ブラジル×アルゼンチン戦のチケットが入手できたそうです。しかも盛り上がりのアルキバンカーダ・ヴェルメーリャ。今から楽しみです。
そんなピラポーラを今晩出発して、歴史の町チラデンテスに出発です。
それはさておき、っておけませんが、ただいまヒベロン・プレットにいます。ここは別に観光都市でもない普通の町ですが、この町にあるショッペリア「ピングィン」はブラジルで一番おいしいショッピを飲ませてくれます。さっそく行ってみたら、ピングィンは二軒あり、ひとつはヨーロッパ風のオープンカフェになっていて、もう一方は歴史を感じさせる石造りの建物でした。浅草駅前にある日本最古のバー、「神谷バー」にそっくりです。
うわさのショッピですが、おいしい!日本でもおいしいビール屋さんでナマを飲むとまず泡が違いますよね。ここも泡からしておいしく、プロフェッショナルの誇りを感じさせてくれます。しかも普通のショッピに黒ショッピ、そしてハーフ&ハーフもありいろいろと楽しませてくれました。ついでにお店のロゴマークも大人の雰囲気を感じさせてくれるもので、そのロゴマークをあしらったお土産がたくさんあったので思わず物欲に走ってしまいました。
さて、明日はミナス・ジェライスのピラポーラという町に行きます。ここでは友人の家にお世話になるので再び現地更新をします。
それから明日から再び旅に出ます。今回の見所は
話は変わって、今朝の「生活ホットモーニング(NHK)」を見ていたらテーマが「夏バテ解消のためのスタミナ料理」でした。この冬一番の寒波におそわれて、あまりの寒さに湯船のある日系人の家に逃げ込んでいる僕から見るとうらやましいかぎりです。その暑さを少しは分けてもらいたいものです。などといいながら真夏には「その寒さを分けてもらいたい」って言ってるんですけどね。
その中で夏バテ解消の秘訣はビタミンB1だとか。なんでもビタミンB1が糖分の燃焼を助け、それが体のエネルギー源になるそうです。ただ、ビタミンB1をたくさん摂取しても、一定量以上は体に吸収されないそうですが、ビタミンB1と一緒にアリシンという酵素を取り込むとビタミンB1がどんどん体に吸収されるそうです。結論としてビタミンB1とアリシンを同時にとるのが夏バテ解消の決め手だそうです。
そのビタミンB1とアリシンですが、ビタミンB1はジャガイモや豚肉、それに豆類に多く含まれていて、アリシンはニンニクやネギやタマネギに多く含まれているそうです。
それでハタと思い出しました。ブラジルの国民食フェイジョン。フェイジョン豆を煮込んでペースト状にした食べ物で、ご飯にかけて食べます。ブラジル人とフェイジョンは切っても切れない関係で、さしずめ日本人とおみそ汁ような関係です。そのフェイジョンにはニンニクとフェイジョン豆がたくさん入っているんです。つまり夏バテにもっとも効果的な食べ物というわけです。
これで分かりました。フェイジョンを毎日毎日食べているからブラジル人はあの灼熱の太陽の下でもあんなにエネルギッシュなんだ!
また同時に、どこの国であれ、その国で食べられているものっていうのは栄養学的にも最もその国の風土に適したものなんだなぁと今さらながら感心しました。
僕もフェイジョンが好きなんですが(正確にはフェイジョアーダの方が好き)、これからもどんどん食べてますます元気になりましょう。
さて、そんな運動会も終わってパソコンを開くと、そこには日本空間が広がっています。その情報収集のために、いくつかニュース系メルマガをとっているんですが、こんな記事がありました。別に個人情報は関係ないので伏せておきます。
☆ 九日午後五時五十分ごろ、△△県の県道で、××市◇◇、ブラジル国籍、工員Aさん(26)の乗用車がセンターラインを越え、対向してきた同県△×町□□、公務員Bさん(46)の乗用車と正面衝突した。この事故でBさんと、助手席の妻のCさん(41)が頭や胸などを強く打ち即死。Bさんの高校二年の長男(16)と、AさんやAさんの車に同乗していた友人のブラジル人ら計五人が、足や腕の骨などを折るなどして重傷を負った。
|
交通事故の記事です。原因は分かりませんが、対向車線にはみ出したAさんの居眠り運転か飲酒運転あたりが原因なのかもしれません。でもその事件を扱うのに「ブラジル国籍」ってのが必要なんでしょうか。普通の交通事故なのに、この「ブラジル国籍」って一言があるだけで違った読み方ができるような気がします。この記事を一言で書いちゃうと、
「ブラジル人が対向車線にはみ出して事故を起こし、日本人を死亡させた」
|
「ある人が対向車線にはみ出して事故を起こし、人を死亡させた」
|
これに限らず、外国人が事件や事故を起こすと、ことさらに国籍を強調するような記事になりがちですよね。そういった小さい積み重ねがいつの日か「外国人排斥運動」になって行くかもしれない、という思いもあながち邪推では無いかもしれません。
ブラジルの新聞を見ていると犯罪の報道があるのは毎日のことですが、今日も例のごとく犯罪がありました。事の詳細はさておいて、事件があった地区の警部が語った言葉。
「たった六人の巡査と五台のパトロールカーで広大な四地区を警らしている。人手が足りないので夜と週末は警察署を閉鎖している」
ということだそうです。確かに人出が足りないのは分かりますが、これではブラジルの犯罪が減ることはないでしょう。
1994年以降、勤務中非番中に犯罪がらみで殉職した警官が千人を超えると言うことで、日本では考えられないすさまじい数字です。こんな危険な仕事をしようとする人が少ないのも分かりますが、それにも関わらず警察官になる人には頭が下がります。権力を利用して犯罪者以上の悪巧みを働く悪代官もたくさんいるとの話ですが、やはり警官の多くは正義感から毎日仕事をしているんでしょう。ホントブラジルは悪い人からいい人までたくさんの人がいますね。そういった「人間の種類の幅の広さ」は日本よりも広いような気がします。
いや〜このところ寒い寒い。お陰でヒオ・グランジ・ド・スウでは雪を拝むことができましたが、我が町に帰ってきても寒い。しかも部屋には暖房設備なんか全くないので日本よりも寒いです。さらに今度の日曜日には大寒波が押し寄せてくるそうで今からビクビクです。何でもパラグアイでは寒波のために死者が出ているとか。恐ろしいことです。
さて、話は変わって、この前日本でも選挙がありましたが、こちらブラジルでも統一地方選挙のシーズンが近づいてきました。投票日は10月なんですが、立候補の届け出はとっくに終わり、徐々に選挙戦が始まりつつあります。日本のように二週間の短期決戦ではなくて、長期戦のようです。我が文協の会長は現在市議会議長なんですが、今回は副市長に立候補するみたい。そうそう、こちらでは市長と副市長をペアにして選びます。アメリカ大統領選挙が大統領と副大統領をセットにして選ぶのと同じですね。さらにいつもお世話になっている会長の奥さんも市議会議員として立候補しているようで、もし両者とも当選してくれたらめでたいかぎりですがそうも行かないみたいです。ま、いろいろありますんで。
やっぱりこっちでも選挙は人脈が大きくものを言いますが、それと同じくらい重視されるのが演説。政策なんかむちゃくちゃでも口当たりのいいことを格好良くしゃべることができればそれだけで当選に近づきます。ということで各候補者も演説とか討論会には力を入れていて、このあたりは日本とはだいぶん違いますね。その弊害かも知れませんが、演説はうまいけど人柄は???って人がたくさん当選し、みんな私服を肥やすんですね。で、ある町で悪いことしちゃってもう当選しそうにない人は悪名が伝わっていない地方の町で立候補してまたまた悪いことしちゃうなんてこともよくあることみたいです。
ブラジル政治家のモラルを嘆けば、尽きることはありませんが、それでも選挙はやって来ます。ついでながらブラジルではしかるべき理由もなく選挙をさぼると罰金を取られるので、みんないそいそと選挙に行くようです。ちなみに今年の選挙でも我が文協の会館が投票所になるため、その前後は関係者以外立ち入り禁止になります。会館の中にある僕の学校ももちろん立入禁止。教室に立入禁止ということで自動的に授業もお休みになるみたいです。噂によると二週間のバカンスとか…
不届き者の日本語教師には密かな楽しみだったりするブラジル選挙です。
とりあえず、頑張れ会長夫妻!!
現在真冬のブラジルは南へ行けば行くほど寒くなります。今回は最南端のヒオ・グランジ・ド・スウに行くのでかなりの寒さが予想されます。本来なら冬服をたくさん持っていかないと行けないんですが、日本軍並に「現地調達」を標榜している僕は持ってきてません。でも挫折。すでにクリチーバでも十分寒いっす。朝の気温8度。さすがに長袖一枚では耐えられない寒さです。結局お土産物屋さんで「クリチーバ」って書いてあるイカス(死語)シャツを買ってホクホク顔。そうです。残り一年を切ったので、お買い物モードに入っているんです。
また、今回は初めてクリチーバ・タワーに登りました。頂上からは環境都市クリチーバの景色が360度見渡せます。もちろん「世界の車窓から」のための写真もばっちり。ご期待下さい。その他にも「はとバス」風の周遊バスであちこちに行きましたが、やはりきれいな町です。感服いたしました。しばらく南にはご無沙汰だったんですが、やはり北のほうとは住んでいる人といい、町の雰囲気といい、ぜんぜん違いますね。やはりここはヨーロッパです。サン・パウロともかなり違います。そして驚いたのが建設ラッシュ。あちこちでモダンな建物が建てられています。よっぽど景気が良いんでしょうか。ついでにクリチーバ市そのものも景気がいいのかトゥルボという快適高速の市内バス網が広がっていて、そういった意味でもうらやましい町です。
明日はポルト・アレグレに出発。夜行バスの旅なので更新はありません。ポルト・アレグレでまた更新できるでしょう。
しかしいろいろと行事が多いのがこちらの日本語学校。次回の行事は9月10日の学習発表会ということになっていましたが、最近になって同じ日にノロエステカラオケジュニア大会が開催されることが発覚!生徒の多くがカラオケ大会に出て、学習発表会に出ない生徒が続出ということになり、ちょうど童謡の集いで集まっていた先生達と緊急会議。結局学習発表会を9月3日にずらすことで決着しました。
行事の多さの原因は日本語学校が、学校と地域の子供会活動の二つの側面を持っているからなんです。学校行事としては今日の童謡の集いや学習発表会、林間学校などがあり、地域活動としては母の日やうどん会などに駆りだされます。さらに子供がたくさん参加する行事としてカラオケ大会や野球大会も独自の組織で動いているもんだから大変。あっちこっちで日程がバッティング。こちらはカラオケ大会や野球大会には行かなくていいんですが、子供達はほぼ毎週末なんらかの行事に参加することになります。
日本だったら何よりも学校行事が優先ですが、こちらの場合、日本語学校もカラオケも野球も同じくらいのウェイトが置かれているので流浪の民のように各日程のすき間を狙って行事を組んでいます。
さらに我が町の生徒のなかには本願寺の日語学校にも行っている子がいて、そうなるとさらにお寺の行事が加わりそうとう大変みたいです。そう考えてみると子供達はすごいですよね。日語学校の行事だけで普通の学校並に多いのに、ちゃんとブラジルの学校にも行って、試験勉強やフェスタなんかをこなしているんですから。日本のサラリーマンの休日出勤どころの話ではありません。彼らに完全にオフの週末なんてないんじゃないかな?
で、来週は本願寺のブラジル布教50周年全伯青年大会が我が町で開かれるので子供達はそちらで頑張ることでしょう。その翌週は町の運動会、その翌週は農産物品評会、その翌週は…
でもこっちにもあります、肉尽くし。シュハスコに行くとこれでもかというくらいの種類の肉が出てきます。牛とか豚とか馬とかではなくて、牛だけで二十種類ぐらいあります。何と行っても一番おいしいのはピッカーニャ、これは誰に聞いても納得するところです。ピッカーニャは牛の腰からお尻にかけての肉ですが、何とも言えないジューシーな味ですね。
個人的に二番手と思っているのがコラソン。これは鳥の心臓ですが、ちっちゃい心臓が何十個も串刺しになって出てきます。このひとつひとつが命なんだなぁと思うと複雑な気持ちですがおいしいもんはおいしいんです。
三番手はクッピンです。クッピンは牛の背中のこぶの肉です。でもこれはシュハスカリアで食べてもおいしくないですね。よくスイッチョに行くと、クッピンを一塊持っていって、ジリジリと焼きながら表面のよく焼けたところを薄くそぎながら一晩かけて食べていきます。もちろん横にはビールとカイピリーニャ、そして空には満点の星空。ああ、これぞブラジルの究極の快楽。