テレビの公開番組で宝くじをやってました。
番組独自の宝くじを発行していて、毎週一名の当選者をスタジオに呼ぶ番組です。番組に出演した段階では賞金は5000R$で、ルーレットを回して、そこに書いてある数字の分だけ増えます。ルーレットが「5」だったら5倍で25000R$。
今週の当選者は「1」だったので賞金500R$でしたが、先週は100倍以上だったらしく、賞金が840000R$(5000万円)だったとか。喜びに震える当選者の顔がアップで映され、「○○州△△町の××さんで〜す」なんて司会者が絶叫しています。
怖いですね〜〜
隣の人が5000万円あたってしまったら僕はどうしましょう。普通の心じゃいられないことだけは確かです。そしてここは犯罪多発国家、ブラジル。この番組を見たブラジル中の強盗達が彼女に目をつけていることでしょう。
まずは賞金の半分でセキュリティー対策?それとも近所に大盤振る舞いして緊張緩和をはかる?いっそ安全な国に逃げたほうがいいかもしれません。
どちらにせよ人生を狂わすこと必定のブラジル宝くじです。
今週の木曜日(11月2日)はブラジルのお盆。先祖を供養するために国民的な大移動が行われます。
たまたまある年配の人とお盆の話になりました。
「父のお墓はサン・パウロにあるし、母のお墓はマット・グロッソにあるので大変なのよ。」
「(ちょっとびっくりして)えっ、ご両親は離婚してたんですか?」
「いえ、そうじゃなくて父はだいぶん前にサン・パウロで亡くなって、その後、母は私の妹が住んでいるマット・グロッソに行ったのよ。そこで亡くなったの」
「じゃあなんで一緒のお墓に入れないんですか?」
「ブラジルは土葬だから焼くことはできないし、大きな棺桶はサン・パウロに運べないわよ。そんなわけだから母のお墓はいまだにマット・グロッソにあるの。」
今まで知りませんでしたが、土葬社会のこちらでは遺体を搬送するのが大変なようですね。埋葬して5年ぐらいたったらお墓を掘り起こして他の場所に埋葬しなおしてもいいらしいんですが、それまでは両親とも離れ離れに眠らないといけないそうです。
たとえば旅先で事故なんかに遭ったときはどうするんでしょうね?事故のあった町に葬るんでしょうか?
ちょっと興味があったので調べてみたら、土葬が原則禁止されている日本と違って、ブラジルでは火葬も認められているそうです。ただ、土葬が一般的なために火葬場がなく、このあたりではサン・パウロ市内に一箇所あるようです。たった一箇所しかないので連日順番待ちで、同時に複数の人が荼毘にふされることもあるとか。さらに強力な火力で骨が残らないように焼いてしまうそうです。
ちなみに出稼ぎが日本で亡くなった場合は荼毘にふしてお骨をブラジルまで持って帰るそうです。
日曜日の用事も終わった後、のんびりとテレビの前に座ると決まってやっているのが「Dominga~o do Fausta~o」という番組。日本ならバラエティ番組に分類される番組ですが、この番組で一押しなのは投稿ビデオコーナー。これは日本でもおなじみの家庭用ビデオで捉えた面白画像です。
プールから落ちる子供や、自転車から転げ落ちる映像など単純ながら笑えるものが多くて、ポル語が苦手な僕にも分かりやすいバラエティ番組です。
しかし見ていて思ったのは「英語のビデオが多い」ということ。たまに音声いりのビデオもあるんですが英語が多いんです。しかも画像が悪い。家庭用ビデオの画質の悪さではなく、何度もコピーを繰り返したことによる画質の劣化にのようです。
つまりこのビデオはアメリカかどこかの英語圏で撮影され、ダビングにダビングを重ねてブラジルまでたどり着いたということです。しかもこのコーナーは毎週30分ぐらいあり、かなりの映像ストックあることになります。
これだけの事実から推定した結論は…
ここは世界中の面白ビデオを集めるところ。NSAも顔負けの諜報網を世界に広げてすべての投稿ビデオ系番組をモニター、選りすぐった素材を集めてデータベース化しているエージェンシーです。ここには提携テレビ局があって、一画像あたり100ドルで手に入れることができ、また自社映像を提供した場合は70ドルで買い取ってもらえるというシステム。そうやって世界中のドッキリビデオを集め、それを世界中に配信しているんです。
そう思ってみていると、やはりありました。日本の投稿ビデオ。きっとこれは「さんまのからくりテレビ」でオンエアされた映像が「全米ドッキリビデオライブラリー」に提供され、それをブラジルのテレビ局が買い取ったものと考えられます。このほか北欧やロシアとおぼしき映像もあり、「全米ドッキリビデオライブラリー」の世界的ネットワークの大きさがうかがえます。
こうやって見ると世界はひとつなんですねぇ。というか変なビデオを投稿したりすると世界レベルで笑われるってことです。要注意。
注:
日本を出て一年半。さんまのからくりテレビが今も放送されているのか全然分かりませんし、ましてや投稿ビデオコーナーが現存しているのかどうか全く分かりません。でも投稿ビデオ番組と言ったら「さんまのからくりテレビ」が出てしまうのは長期海外在住者の悲しい性といえます。つまり自分が出発した時の日本がその人の心の中で唯一の日本となるわけです。そのため、ブラジルの日系コロニアには何十年前かと思うような日本の習慣がたくさん残っています。この日記を書いていて、はからずもその気持ちが分かってしまいました。
最近昼ご飯は町のレストランで食べています。
ここはポルキロのレストランですが、400g以上食べるとサービスで"Halls"をくれます。Halls はキャンディーですが、日本でもありますよね。毎日ここで食べているので一日一本もらえます。欲しくなくてももらえます。でも一日一本なんて食べきれないっすよね。一本の中に飴玉が10個ぐらい入っているでしょうか。日本人の大人は普通一日十個もの飴玉は食べません。
でも他のお客さんたちが喜んで持って帰っているところを見ると、あの人達は一日一本消費しているようです。
大人が本当に毎日一本食べるのかどうかは知りませんが、子供たちは一日一本は食べますね。一日一本どころか二本は食べるんじゃないでしょうか。四六時中何かをなめているような気がします。こちらの学校では休み時間に飴玉を食べてもいいので、食べなれているんでしょう。出稼ぎ帰りの子供も
「日本では、朝ご飯を食べた後、給食まで何も食べられないので目がまわりそうだった。飴玉をなめたら少しはお腹がふくらむのにどうして食べちゃいけないの?」
とこぼしています。これについては教育観の違いとしか言えませんが、教育観の違いと言えば、もうひとつ。「おしゃぶり」があります。ここで言う「おしゃぶり」とは赤ん坊の口にくわえさせておくための「おしゃぶり」です。そのおしゃぶりですが、こちらの子供は結構大きな子供にまで加えさせています。どうみても三歳かそれ以上に見える子供でさえ口におしゃぶりをくわえていることがあります。聞いたところによると、おしゃぶりをくわえさせておけば静かになるからだとか。
これが本当の理由かどうか知りませんし、なにか隠された教育上の効果があるのかもしれませんが、日本人的感覚で単純に聞くと「親の都合でなんて勝手な!」と思ってしまいますね。これではいつまでたっても口寂しくなって何かをくわえる子供になるような気がします。
だから飴玉が好きなのかな?
だからベージョ(キス)が好きなのかな?
しか書いてないメールマガジンが嫌い。
話は戻りますが、この前の日曜日の釣りのこと、いつも日暮れギリギリまで釣りをする僕達が岸に帰ってくるころにはまわりは薄暗くなっています。
するとこいつらのおでまし。
蚊です。
暑いもんだから短パン一枚になっている僕は全身を刺されてかゆいかゆい。飛び回るようにして蚊から逃げ回っています。しかしこれも一時我慢していればそのうち楽になります。
だっていなくなるから。
そうなんです。こっちの蚊は日暮れ時にちょっと出てくるだけで、夜になるとまたどこかに消えてしまいます。実質的活動時間は二時間。どこかの社長よりも優雅な生活です。
「全くもって南米のやつらは働かない!蚊までぐ〜たらだ!」
なんて冗談も言いたくなるぐらいのお気楽な蚊です。普段はそんなのん気なブラジル人の仕事にいらいらさせられることもありますが、ことに蚊だけは許してやろうと思います。日本みたいな24時間営業の蚊はもうたくさんです。
ついに、ついに七連敗!
90年におよぶコリンチャンス史上初の快挙です。
しかし次の試合で勝つのは良くありません。もし来年八連敗したときにまたもや「史上初!」と言われてしまいます。ここは景気よく残り六試合を全敗して後顧の憂いを絶った方がいいでしょう。
これからの試合は強豪チームとアウェーで戦わなければならないので、六連敗も夢ではありません。
がんばれコリンチャンス。
* * *
ところで、この夏の旅行のためにアウトドア系雑誌などを眺めています。
これから暑い季節なので水系アウトドアの記事が多いんですが、ブラジルらしいというか、日本ではあまり考えられないアウトドア遊びに"Rapel"というのがあります。日本語に訳すと「滝下り」。
滝にザイルをたらして、それを下るという遊びです。
う〜む。
日本でアウトドア遊びをしていた頃、滝なんてものは登るものであって、下るとは考えたこともありませんでした。「沢登り」といって滝や岩がたくさんある沢をザイルなんかを使って登る遊びです。頭から水を浴びながら四肢を使って岩にしがみつき、ジリジリと登り、頂上についたら普通の登山道を通って帰ります。下りはどうでもいいんです。登りが肝心。
しかし地球の裏側で頭に血が上っているのかブラジル人は登りは普通の道を歩いて(ひどい時には車を使って)下りを楽しむんだそうです。
登りが好きな日本人と下りが好きなブラジル人。
リオ・デ・ジャネイロの名物ポン・ジ・アスーカル。この頂上に最初に立ったのはイギリス人女性で、頂上にイギリス国旗を立てました。これを見て怒り心頭のブラジル人たちがすぐに後を追ってブラジル国旗を立てたとか。一方、日本では近代登山によって初めて剱岳頂上を制覇した時、そこにはすでに先人が立てた鉄剣があったといか。
歴史を振り返っても、どうもブラジル人の頭の中には苦労して山の頂上に立とうという気持ちはないみたいですね。やればできるんですが。
「なんで疲れることするの?」と言われると困ってしまいますが、その向こう側にある楽しみを知らないというのはかわいそうなことです。そう思うとこの国からは登山家や長距離ランナーというのは生まれにくいのかもしれません。
このところ「日々に記録」に書かなかったサッカー話。
それはなぜ…
ついにコリンチャンス六連敗。1937年以来二度目のチームの連敗記録にならびました。そして次ぎの相手はヘシーフェのスポルチ。ブラジル代表の新監督になったレオン監督が率いるチームで、いまだホームでは無敗と地元では無敵の強さを誇ります。そしてコリンチャンスはスポルチのホームで対戦…
新記録の七連敗も目前です。
今年のはじめまでは無敵の強さを誇ったチーム。今年の1月に開催された第一回FIFA世界クラブ選手権の優勝チームです。それが正GKのヂーダをACミランに取られ、中盤のバンペッタをインテルに取られ、さらにチーム内のゴタゴタで前衛のエジウソンがフラメンゴに移籍。さらにエドゥ、ルイゾォンが負傷で出場できず、最悪の状態。去年だったら控えだった選手達ばかりです。
強くなったらヨーロッパに選手を持っていかれるのが宿命のブラジルサッカー。コリンチャンスだけではありません。去年のリベルタドーレス優勝のパウメイラスも主力をごっそりヨーロッパに持って行かれ、同じく今年のサン・パウロ州選手権優勝のサン・パウロも持って行かれました。金のないやつぁ潰されるんやね。所詮
だから巨人とヨーロッパチームは嫌い。
それでも新しい選手が出てくるのが南米と広島のいいところ。他のチームでは順調に新しい戦力が育っているんですが、今年のコリンチャンスに限って…
このところの連敗でクルゼイロからミューレルをレンタルしたり、あちこちから新しい選手を入れていますが、阪神の付け焼刃的外人補強戦術と同じでほとんど機能していません。やはりここはもひとつ阪神を見習って、早いところ来期に向けたチーム編成を考えたほうがいいんじゃないでしょうか。それとも阪神お得意のお家騒動でもやってくれたほうが見ているほうも盛り上がります。
【今日の新聞によるコリンチャンスの二次リーグ進出の可能性】
0.3%(どこから出たんや!その数字。いっそのこと0%の方が気持ちがいいわい!)
昨日のだんご話については掲示板でモルタデーラさんやりかるどさんに情報をいただきました。まだ結論はでませんが、コロニアは奥が深い。
言葉から年中行事、習慣といろいろな違いがありますが、こちらでよく目にする違いのひとつが「やきそば」です。日本のやきそばについては説明するまでもありませんが、ソースをベースにしたものですよね。でもブラジル日系社会のやきそばは全然違います。
麺は同じなんですが、まず湯通ししたあと鉄板でジュージューと炒めます。これは日本と同じなんですが、味付けが違います。こちらでは味をつけるというか、上にタレをかけるんです。タレは日本の八宝菜のような作り方で、醤油とごま油を多めにしています。これを炒めた麺の上にドロッとかけてできあがり。日本のやきそばとは似ても似つかない食べ物ですが、味のほうはおいしくていくらでもいけます。日本では食べたことのない味なので「ブラジル麺」とか言って売り出したら結構売れるかも。
そしてもうひとつ気になるのが「味の素」。こちらには味の素の工場もあって、現地生産しているのでどこのスーパーでも味の素が手に入ります。日本だと「味の素=だし」ということになっていて、使うのは煮込みなどの下味付けです。でもこちらは「味の素=調味料」となっていて、塩みたいな感覚で食べ物にふりかけたりします。一番驚いたのが刺し身。刺し身醤油の中に味の素をかけるんです。
昨日、刺し身を作っている時
「最近ブラジル人も刺し身を食べるようになったよ。だってこの前ブラジル人の家によばれたら、刺し身が出たんだよ。でもさ、やっぱブラジル人の刺し身だから日本人とは違ってさ、ブラジル人は刺し身を醤油とわさびだけで食べるんだよ。味の素入れないから全然おいしくないんだ。やっぱブラジル人は違うよね」
って言われましたが、あんたの方が日本からかけ離れているやんか!
そんな言葉を飲み込んでニコニコと話を聞いている腹黒の僕でした。
何も用事がない日曜日なので、例のごとくスイッチョ(別荘:もちろん僕のではありません)まで釣りに行ってきました。ここ数日35度を越す猛暑なので日がカンカンと照りつける時間帯は大きなマンゴーの木陰で涼み、日がかげったところで出発の予定。
ちょうど暇があるので木陰でヘッジ(ハンモック)をつってうとうとしていたら、一緒に来ていたおばさんが「今日はだんごを持ってきたからみんなで食べましょう」と言っているのが聞こえます。食べたいな、と思ったんですが、疲れていたのでヘッジから出ることができません。そのうちにおばさんたちが昔の食べ物談義を始めたようです。
「子供の頃はこのだんごがごちそうだったよね。」
「そうそう、ママイ(お母さん)がよくつくってくれたし。」
「最近は食べないよね。だから作ってみたの。でも昔とだいぶん違ってソーダが良くなったのよ。」
(えっ、ソーダ!?)
「そうよね。今ではソーダじゃなくてふくらし粉もあるでしょ。」
(ソーダって重曹のことか!今日もひとつポル語を覚えたぞ!)
「昔のソーダにくらべたら、便利になったものよねぇ。」
(しかしなんでだんごにふくらし粉なんや!)
ここで我慢できなくなった僕は噂のだんごを一目見ようとみんなのところに行ってみます。
「先生、起きたの。だんごを食べなさい。」
といって差し出されたのは…
パンやんか!!
たしかにそれはドーナツ生地にふくらし粉を混ぜて作ったようなパンなのでした。理由は分からないんですが、聞いたところドーナツ系のパンのことを日系社会では「だんご」と言うみたいです。
参考までこちらで言われる「パン」はほとんどのばあいフランスパンです。
もうひとつおまけですが、日本語の「パン」というのはポルトガル語から来ています。だからこちらでもパンのことは「パン(Pa~o)」って言います。
ダイエーが先勝したというのでスポーツニュースを見ようとNHKの海外放送を見ていたら、いつもサタデースポーツをやっている時間に英語のニュースをやってました。
30分の番組で日本のニュースやヒット曲や伝統文化などをコンパクトに伝えるものですが、いかんせん英語。
英語が分かる人があまりいないブラジルで放送しても誰も分からないんですが、欧米でも同じ番組が流されていると思うので、その点は百歩引くことにしましょう。
しかしよく考えてもらいたいんですが、NHK海外放送が流れているのは海外なんですよ。日本語が分かる人なんかほとんどいないんですよ。
だから英語のニュース?もうちょっと考えてください。この海外放送、毎月5000円ぐらい金をとられるんです。日本語が分からない人がそんな大金を払うでしょうか?たとえば日本でもブラジルのポルトガル語のテレビが放送されていますが、ポル語が全く分からない日本人が見るでしょうか?
結局NHKの海外放送を見ているのは海外在住日本人か南米の日系人ぐらいなんです。そして彼らが望んでいるのは「日本語の放送」です。英語やポルトガル語はもう聞き飽きているんです。
なのに英語放送。
英語放送は日本国内では意味があるでしょう。日本ではNHKはアンテナさえつければ誰でも見れるテレビ局。不特定多数の視聴者の中には日本在住の外国人も多いので、その人達向けの最大公約数的番組としての英語放送です。しかし海外のNHKはわざわざ契約して高い金を払って見るテレビ局、つまり日本のCSと同じなんです。
CS放送の特徴はその専門性です。サッカー専門のチャンネル、アメリカのCNNを流すチャンネル、それぞれ専門のチャンネルだからこそわざわざお金を払ってみる価値があります。たとえば、サッカー専門チャンネルでバレーボールファンのためにバレーボールの番組を放送して誰が喜ぶんでしょうか。これと同じことだと思います。そして海外でのNHKの専門性は「日本語」でしょう。もしそれを見失うとしたら、悲しいことです。
どこの国でも深夜にはちょっと大人向けのエッチな番組があります。もちろん、ここブラジルも例外ではありません。
今日なにげなくテレビを見ていたら、そんな番組に遭遇。リポーターがアダルトグッズショップに潜入して店の中を紹介するというものでした。アダルトビデオやバイブレーターに驚いたそぶりを見せながら面白おかしくレポートしていく様子はまさに「トゥナイト」の山本晋也っす。
店内に置いてあるものは日本の店と似たようなもんですが(なぜ知ってる?)、いろいろと紹介していくうちにアメリカのAVビデオ男優の写真が印刷された細長い箱がありました。リポーターも気づいたようで店員に聞いています。そして店員が開けた箱から出てきたのは男優のナニ。もちろん本物ではなく、男優のナニのレプリカです。しかも玉袋つき。その瞬間カメラがドアップになったことからも尋常ならざる事態だということがわかると思います。頭の中には川口浩探検隊がピラーニャに教われた時の「ジャン!!!」って効果音までなってます。
レプリカは、本物からかたどりしました!といわんばかりの精巧さで浮き出る血管など見ていてちょっとエグイぐらい。しかも恐るべきことにナニ模型は2種類あり、片方は黒人男優、もう片方は白人男優で色まで本物そっくりに着色されています。リポーターが触っていましたが、素材はゴムのようで柔らかそうです。
しかしこんなものを何に使うんでしょうか?大人のおもちゃにするには柔らかすぎるし電動でもないし。
男性が整形手術でナニを大きくするときに(そんなことできるんか?)、「あの〜こんな感じにお願いします。」と言って医者に見せるんでしょうか。
それともズボンの中に仕込んでおいて、優越感にひたるんでしょうか。
でもあんなに大きいと日常生活に不便だな。(負け惜しみ)
先週末は寒い寒いサンタ・カタリーナにいましたが、今、リンスは猛暑。地元の人でも「この時期にこんなに暑くなるのは珍しい」と呆れるぐらいの猛暑。あまりに暑いので水シャワーでも浴びようとしますが、すでに水道の水もお湯になってます。とにかくこうべを垂れてひたすら耐えるしかありません。おかげでひどい夏風邪になり、一日中くしゃみと鼻水が止まりません。
そんな時の民間療法を教えてもらいました。アルコールです。鼻水がずるずる出てくる鼻先にアルコールのビンを持ってきて、そこからただよってくるアルコールの蒸気を吸うんです。アルコールが鼻の奥を刺激してツーンとしますが、不思議と鼻の通りが良くなります。これを教えてくれた人の話だと、ひきはじめの風邪だったらこれでなおるそうですが、今回ばかりはそうもいきませんでした。辛いです。
便利なアルコールですが、これはサトウキビから作るピンガが元になっていて、こころなしかピンガの香り。好きな人にはたまらないみたいですが、どうもピンガが苦手な僕にはいただけません。さらに町のすぐ近くにはアルコール製造工場があり、一年中アルコールを生産しています。ここで作るアルコールのほとんどが自動車用の燃料として使われるんですが、石油に較べると窒素炭化物の排出量も少なく、環境にやさしいエネルギーです。何よりもサトウキビという再生産可能な農作物からつくるのでこれからの地球に最適の燃料かもしれません。
だが、しか〜し、工場から出る煙がアルコール臭いんです。工場の近くに行ったらあたり一面アルコールの匂い。普段はいいんですが、風向きによっては町の中にもアルコールの匂いが漂ってきて、町中が酔っ払いになったみたいです。
ここに書くのを忘れていましたが、先日から夏時間に入りました。夏時間とは時計を一時間進めることで、太陽が出ている時間を有効につかおうというものです。気分的には日没が一時間遅くなったというところです。夜学の開始時間は夜の7時30分。これまでの時間だともう真っ暗でしたが、今ではまだ空に明るさが残っていて、いっぺんに夏になってしまったみたいです。これから来年の3月ごろまで真夏の日々が続きます。
その夜学の開始直前のことです。その時には生徒も何人か来ていたんですが、入り口でパンパンと手をたたく音がします。これは家の外にいる人が中の人を呼ぶ合図なので出てみると、浮浪者っぽい身なりの男女がいて「水を飲ませてくれませんか?」と聞いてきます。一瞬考えましたが断る理由もないので「いいよ」と学校に招き入れ、教室横にある冷水機に案内しました。二人は水を飲んだ後トイレに入り、もう帰るかな?と思った後が長かった。
トイレの入り口には漢字で「男・女」って書いてあるんですが、「これは何だ?」から始まり、「おれは日本語を習ったことがある。」とか「○○は日本語でなんて意味だ」とかその他聞き取れなかったことを含め、いろいろと話し掛けてきます。もうそろそろ授業も始まるので「飲み終わったのなら帰りなさい」と言ってもなんやかやいって居座ろうとします。見るに見かねた生徒がポル語で上手に言ってくれたので帰りましたが、帰り際に「クッションをひとつくれないか(教室の横にはクッションが積んであります)」と物乞いをする始末。
授業が始まってもなんか気まずい雰囲気。
そりゃあ僕が悪いんです。こっちのやりかたもしらずに招き入れたから。
その時になって、以前言われたことを思い出しました。
「浮浪者が尋ねてきても上手に断って、絶対に家に入れちゃいけないよ。『軒を貸して母屋をとられる』じゃないけど、いちど良い顔を見せるとブラジル人はつけあがって当たり前のようになんでも要求してくるから」
日本人的な僕のやさしさがブラジルの厳しさにガツンとやられた一日でした。
こうやって僕も大人になっていくんでしょうか。
できることならそんな大人になりたくないです。
そのブラジル地方選挙、人口二十万人以上の大都市の場合、1回目の投票で過半数を獲得する候補者がいない場合、一位と二位の候補者で決選投票が行われます。一発で50%も取れるような候補者は少ないのでほとんどの大都市では今月末の2回目の投票に向けてさらに激しい選挙戦が繰り広げられています。これまでの各地の世論調査を見ると労働者党(PT)が各地で活躍しています。日系市長谷口カシオが再選をめざすクリチーバでも同様で、投票前は10%前後の支持率しかなかったPTのヴァニョニー氏が55%の支持率を獲得しています。
長野では無党派層が田中康夫県知事を誕生させましたが、こちらブラジルは労働者党が躍進の兆しを見せています。まわりの日系人にはわりと裕福な人たちが多く、PTの活躍を嫌っていますが、さてどうなることでしょう。
昨日訪れたクリチーバのフェイラではカシオ陣営、ヴァニョニー陣営ともにテントをたててワッペンを配っていました。僕は日本人としてカシオ氏のワッペンをつけておきましたが、まわりを見てみると夫婦で別々の候補者のワッペンをつけている人や、はては一人で二つのワッペンをつけている人までいろいろいて、こちらはお祭りムードのようです。
それを見ていて思い出したのが日本のメーデー。労働者の祭典として昔は血のメーデー事件とかあったみたいですが、僕が知っているメーデーは代々木公園などで家族みんなで集まってワイワイ騒いでいるお祭りメーデーです。
クリチーバのフェイラで見た選挙戦もそういったお祭りチックなもの。やってる本人は大変かもしれませんが、こういったお祭り選挙もいいかなぁと思います。日本の現在の政局みたいに国民の心からかけ離れたものよりも、もっと身近な感じがします。これにかぎらずブラジルでは政治家と市民の距離が日本よりも近いですね。こちらの人の話では街中で市長に会ったら「お〜ひさしぶり!元気にやってるか」と抱き合って背中をポンポンとたたくとか。そのあたりは日本も見習ってほしいものです。
それから四零壱さんのページで栄えある「1000人目」を踏ませていただきました。これが証拠写真
結構ブラジル生活の面白いところをついているホームページなので見てね。
日本にいるころは天下無敵の晴れ男で日本の観光地や山はもとより、雨期のインドに行ってもほとんど雨に降られることはありませんでした。なのにこの体たらく…
でも、よ〜く考えてみると、今まで行ったところはすべて北半球。もしかしたら僕が南半球で雨に降られている間も北半球では天気がいいのかもしれません。そう考えると北半球の晴れ男は南半球では雨男になるんじゃないでしょうか。
他にも
北半球 | 南半球 | |
晴れ男 | → | 雨男 |
夜型人間 | → | 朝型人間 |
右バッター | → | 左バッター |
Mac ユーザー | → | Win ユーザー |
巨人ファン | → | 阪神ファン |
松田聖子 | → | 和田アキ子 |
左曲がりのダンディ | → | 右曲がりのダンディ |
など。
つまり、南半球に来たら全く違った自分になれるわけで、日本での生活に絶望している人から、今までまったく苦労知らずで、ちょっと苦労を味わってみたい人まで、自分の違った一面を知りたいと思うならぜひ南半球で生活してみてください。
ちなみに
北半球 | 南半球 | |
男 | → | 女 |
女 | → | 男 |
となれるかは定かではありませんが
北半球 | 南半球 | |
貧尻 | → | 巨尻 |
にはなれます。
最近思うんですが、大人の性格って子供のころに決まってしまいますね。生徒を見ているとよく分かります。ある生徒は行事でもなんでも一生懸命手伝ってくれるんですが、少しでも自分の思うとおりにならないとむくれちゃって何もしません。そうなったら手がつけられないので放っておきますが、その子は一晩たつとすぐに機嫌が直るので翌日はケロッとしています。
逆にいったん怒るとなかなかおさまらない子もいて、そういった子供の場合はもうちょっと慎重に接しないといけません。
他にも、発表会などの直前になるとあせる生徒もいて、「先生!もう間に合わないよ!」とこちらをけしかけます。逆にそういった生徒には「まあまあ、なんとかなるから」となだめますが、生徒は「先生!フォーガード(のんきだ!)」とプリプリ。
そしてどの生徒にも言えるのは、親の性格を反映しているということ。親を見ると一目瞭然なんですね。やはり遺伝は恐ろしいっすね。
先生をやってる人ならみんな分かることなんでしょうが、子供相手の仕事が初めてなので毎日が新鮮です。
わが町にとどまらず、全国的に日系候補は苦戦しているようで、選挙前はサン・パウロ州内で15人を数えた日系市長も6人に激減。サン・パウロ市議も3人から1人に減っています。
他の町のことは分かりませんが、わが町の場合、40人弱の定員に対して8人もの日系議員が立候補していて選挙前から「候補が多すぎて共倒れになる」と懸念されていました。ただ、こういった懸念を持っている人の頭の中には「日系候補は日系票をベースにしているので、候補者が多いと分散してしまう」という図式があるようです。これに対して「もはや日系ということは全く気にしておらず、一ブラジル人候補として立候補している」という声も聞こえました。
確かに候補者全体で200人を超えているので、人口比から言えば8人というのは妥当なところかもしれません。しかし結果的には当選者なしであり、「候補者を絞れば一人は当選できた」という声があちこちから上がっています。
新聞でみるかぎりサン・パウロ市議会選挙も同じような事情で、日系候補の乱立が敗因の一つと言われています。
候補者にとってはつかみかねる「日系票」ですが、日系人の中には自分の思想に関わらず日系人に投票する人や、逆に日系非日系関係なく政治信条で投票者を選ぶという人もいます。過去のように日系票にたよってもだめですが、かといって無視できないといったところで中途半端のようです。それを反映したかのようにわが町でも日系票を期待した候補者と、まったく日系票をあてにしていない候補者がいましたが、ともに落選。まさに日系政治化混迷の時代なのかもしれません。
日系人は現在急速にブラジル人化しており、やがて日系票などもなくなるんでしょうか。少なくとも「日系人だったら日系人に投票する」という時代から変わりつつあるのは確かなようです。
でも12日はノッサ・セニョーラ・アパレシーダの日というよりも子供の日で知られています。理由はよく知りませんが、この日がブラジルでは子供の日で、四連休でもあるので国民総旅行三昧といったところ。都会に住む子供達が孫を連れて田舎に帰ってくる日でもあります。よってバスは大混雑。念のため15日日曜日の帰りのバスを予約しておこうと思ったところ窓口のおっちゃんに「もう残り7席だから、買っときな」とすすめられました。まさにギリギリですね。ブラジルでは普通バスの予約なんかしないんですが、このときばかりは違います。
そのブルメナウに一緒に行く友人から「チェックのズボンにシャツを着て、にわかドイツ移民になりきってみない?」とのお誘いをうけました。確かにドイツ風ではありますが、ひねくれものの僕としては「軍服(ハーケンクロイツつき、60周年モデル))を着てジーク・ハイル!」に一票入れたいところです。
このあたりは勝ち組(第二次大戦後、日本の勝利を信じていた人達)の総本山で、いまだに「天皇陛下万歳!」とか「教育勅語を復活せよ!」などと言っている人がいるぐらいですから、ドイツコロニアにもヒトラー信望者がいてもよさそうに思うのは僕だけでしょうか。
他にもノストラダムスをいまだに信じて地球の終わりに備えている人とか怪僧ラスプーチンの末裔を自称するロシア移民とか平家の落ち武者とか横山ノックの隠し子とかクロマニヨン人とかいろいろと潜んでそうなブラジルです。
普通かみそりは本体と刃の部分が分かれるようになっていて、刃を交換すれば新しくなりますが、初めて使うかみそりの時は本体を買わないといけません。ただ、本体には刃が1セットだけついているのでこれを使っていましたが、切れ味が落ちてきたので新しく替刃のセットを買ってきました。替刃セットには5セットぐらい入っています。
実際に刃を交換して使ってみたところ、全然剃り味が違います。前のほうがはるかにスムーズに剃れるような気がします。新しい刃に替えたのに、替える前よりも剃り味が落ちた気さえしてきます。「う〜む、なぜだろう?」と考えてみたら、次のような仮説が思い浮かびました。
1 本体に付属している刃
「本体を買う」ということは、他の製品から乗換えるということで、ここで印象が悪いと「ケッ、この会社のやつはダメだな。もう二度と買うまい!」と思われてしまうので、一番いい替刃を付属させておく。
2 替刃セットの刃
替刃セットを買うということはリピーターであるので、少しぐらい質が悪い刃でも使ってくれるだろう。だからちょっと質が劣る替刃を使って経費を節減する。
どうです。手を抜けるところでは思いっきり手を抜くというブラジル人らしい考え方で、自分としてはかなり説得力を感じてしまいますがいかがでしょう。
もう終わってしまったオリンピックですが、今更ながらに思い出したことを…
国歌
ブラジルの国歌が長いことは生活記「イノ・ナショナル」にも書いたとおりですが、そのためかどうかしりませんがオリンピックでブラジル国歌が流れた時、一部省略されていたように思うのは僕だけでしょうか。今回はひとつも金を取ることができなかったので表彰式で国家が流れるシーンはありませんでしたが、サッカーの試合前の両国国歌吹奏のところで気になりました。その時はボーっと聞いていたのですが「あれっ、途中がごっそりぬけてるやん」と感じました。ビデオをとっているわけでもありませんし、一度しか見ていないので不確かですが、他にもそう感じた方いらっしゃいませんか?
本当だとしたらさすがオリンピックですね。長い歌に対して『長い!』と文句を言うのは正しいことです。ぜひ次回もそうしていただきたいです。ということでアテネのオリンピック委員会に提唱する国歌吹奏案
カメルーン
カメルーンといえば、ブラジルが無様な負け方をした相手ですが優勝しましたね。前回もナイジェリアに負けて、そのナイジェリアが優勝したし、どうもブラジルは相手が悪いというか、アフリカ勢に弱いようです。
そのカメルーンをポル語では「カマロン Camara~o」といいます。ポル語を知っている人ならピンとくると思いますが、これは「エビ」のつづりと全く同じです。『「カメルーン」はフランス語で「エビ」という意味』みたいな理由があるんでしょうか?もしそうだとすると、なんで「エビ」なんでしょう。
その人に教えてもらったのは
ゴミの出し方
ブラジルは分別も何もなしにまとめてポン!しかも収集時間も決まってないのでいつ出しても構いません。
フェスタ
こちらのフェスタは夜の9時ぐらいから始まることが多いんですが、それを日本に持ち込んじゃうと大変です。ついでにこちらのフェスタは大音量で音楽をかけ、みんなが大声で話すのでそれも問題になります。
深夜徘徊
上にも関係しますが、夜遅くまでフェスタが開かれるブラジルは深夜でも人が出歩いています。しかし日本の団地で深夜に歩き回っているとかなり警察沙汰でしょう。
などです。
しかし、僕の周りの日系人は普通の日本人よりも日本人的で、決してそんなことはしなさそうなんですが、どうしてこうなっちゃうんでしょうね。
で、教室に入ってみると異臭がします。なんか良く分からないけどいやなにおいがするので、窓を開けて天井の扇風機を回しておきます。理由がわからないので生徒に聞いてみました。
「へんな匂いがしますねぇ。」
「う〜ん、多分どこかにねずみが死んでいるんじゃない?その匂いですよ。」
実際に探してみるとついたての後ろに確かにねずみが死んでいました。さすが、と思いながらもねずみを片付けると匂いも一段落したのでさらに聞いてみました。
「どうしたんですかねぇ。確かにこのところねずみがたくさん出ていたけど、死骸を見るのは初めてですよ。」
「少し殺鼠剤の匂いがするから、多分薬をまいたんじゃないかなぁ。」
教室の裏の物置を見に行ってみると確かに農薬散布などに使うタンクが隅っこに置かれていて、確かに殺鼠剤を散布したようです。ブラジルで長年暮らしてきた人の鼻は違いますね。ねずみもいないような清潔環境に育った僕には到底真似のできない芸当です。
夜学の生徒達は何もないコロニアで生まれ育ち、子育てから何までその中でやってきたんですから尊敬するしかありません。ただ、ちょっと日本語ができるというだけで、「先生」などと呼ばれている僕がなんか馬鹿みたいですね。
だいたいこっちの猫はちゃんとねずみを捕まえてるし、僕が一番飼いならされてます。
生徒達には細長いカードに「動詞」「形容詞」「名詞」などを思いつくままに書かせ、それを助詞のロールではさんで文を完成させると言うゲームです。
ゲームの内容はどうでもいいんですが、生徒が最初に書いた名詞が「しか」、次に「おしり」、それに「うんこ」…
さすが僕の生徒です。
「おしり」と「しか」は分かると思いますが、なぜ「しか」?
何を隠そうブラジルでは「veado(鹿)」は「オカマ」という意味なんです。さらにこっちでは日本の「バカ」と同じくらいの頻度&気持ちで「オカマ」って言うので、生徒達もみんな知っています。そして生徒の例文に必ず出てくるのが「先生はシカです」というストレートど真ん中の一文。(このあたりは四零壱さんのホームページの「ぼやきの殿堂」に詳しいです)
ブラジルではさげすまれるシカですが、日本でシカと言えば…
これがありましたね。
しかし、ブラジル人ジーコにとって「シカ」は男として最も嫌う動物のはず…
よくそんなチームに入ったもんだと思いますが、きっと試合中は「こんな恥ずかしいユニフォーム姿を国の家族には見せてはいけない!」と思いながら戦っていたんですね、彼は。
「チバリヨー(頑張れ)」の声援を、味方にできなかった。女子個人競技で沖縄県出身者としては初の五輪代表になった○△◇選手は、18日の重量挙げ53キロ級に出場し、10選手中7位に終わった。
中略
「どうか、真理の力が出し切れますように」。客席の母親は目をつぶり、手を合わせて祈った。「けがには気をつけて、精いっぱいチバリヨ」。ノリ子さんはそんな願いを込めた。
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沖縄発の個人競技出場ということでこういう記事になったんだと思いますが、なにか気になります。それは「精一杯チバリヨ」のところ。確かに沖縄方言で頑張れのことをチバリヨーって言うのかもしれませんが、なら「精一杯チバリヨ」はなに。共通語の「精一杯」と沖縄弁の「チバリヨ」のチャンポンのようです。
そうか、新聞業界では沖縄方言をまぜることで、沖縄の匂いを出すことができるんですね。だったら
「福岡で屋台の町として有名な中州の屋台店主は『このところ景気が悪くて客足も少なくて困っているバイ』と語った」
とか
「出稼ぎブラジル人のAさんは『日本にたくさんのアミーゴができたが、国のことを思うとやっぱりサウダージ』とその複雑な胸のうちを語った。」
とか
「このほど新しい中華料理店を開いた中国人経営者は『これから精一杯がんばるアルヨ』と明るく語った。」
とか
「韓国の街角で若者に聞いてみると『最近は日本の音楽もよく聞くハシムニカ』と屈託がない。」
「ベルリンの新聞売りに聞くと『ベルリンの壁が崩壊してから、東西の行き来が簡単になって良かったジーク・ハイル!』という答えが返ってきた」
なんかも地元の匂いがしていいってことなんですね。さっそく我がページでも真似してみないとカルナバル。