雑記帳

このページは気の向いたとき適当に書いてます。

2007/9/12

蒼井優

東野圭吾の小説が原作の映画『変身』観ました。これ原作ファンには結構評判悪かったらしいですが、確かに原作とのギャップは大きいですけど、でもあの恐怖とラストの感動を映像化するのは無理だろうからね。しかし映画版も観てみればこれはこれで良いかもしれんですよ。なんたって蒼井優が可愛いし。と言うか、この蒼井優がもう、最後の最後まで恋人を信じようとしてひたむきに尽くす姿がいじらしくて泣けるじゃないですか。本当にこの映画はほとんど彼女だけでもっていると言って良いです。そもそもこの原作小説は、男が自分自身の精神が変化して行く様子を自らの一人称で語ってしまうところに恐ろしさが有る訳で、これを客観的映像として描くのは、どんなに俳優の演技が素晴らしくてもどだい無理な相談なのですよ。そこでいっそ視点を変えて、それを受け入れざるを得なくなった女の心理を中心に描くのは映画としては正しいのかもしれない。しかしなんかこの映画を作った人達は、蒼井優だけはきちっと綺麗に撮っているのに、他の人達はもうどうでもいいって感じが見え見えでした。特に女医の役なんか、あの役はちゃんと知的で大人の色香が漂ういい女として描いてあげないと対比が生きないのに、映画見終わってこの女医がどんな顔だったのかも思い出せないくらい、演出はテキトーだしカメラはもう全然撮る気無いって感じ。

そう言えば蒼井優と鈴木杏が主演していた『花とアリス』なんかも、鈴木杏はこれでもかってくらいブスに撮っているのに、蒼井優はなんであんな可愛く撮ってんだろ。そりゃ鈴木杏だってちゃんと撮ってあげれば本当は可愛いんだろうにさ。それから上野樹里が主演の『虹の女神』これなんかでも、蒼井優は完全に主役を食っちゃって、しかも最後の一番感動的な台詞をもらって誰よりも目立っているし。それからあの『フラガール』だって、本当は松雪泰子が主演だろうに、最後は蒼井優の一人舞台で感動、って何だよこれ。なんかものすごい得な役回りだよな。これがもし彼女自身の資質から自然とそうなっているのだとしたら、これが本当の「女優」というものかもしれない。

ちなみに私が初めて蒼井優を見たのが、あの『亀は意外と速く泳ぐ』だったので、この人はもともと地でああいうがらっぱちな人なのかと思っていたら、後で全然違っているのを知ってびっくりしました。ちょっと後悔したかも。


2007/7/16

太田裕美のニューアルバム

なんと太田裕美の新しいアルバム『始まりは”まごころ”だった』が昨年11月に発売になっていました。CDの帯には「22年ぶりオリジナル・フルアルバム遂に完成!」とか書いてありました。22年ぶりですか。そうなんですな。
この人84年にアルバムを出した後、結婚して子供生んで、普通ならもう引退したようなものですが、その後も音楽活動は続けていて、アルバムも童謡を集めたものとか企画物ミニアルバムとかは作っていましたが、まさか今頃フルアルバムを出すとはちょっと驚きです。しかもこんなオバサンの年になっても、昔と全く変わらない少女のような可憐な声を聞かせてくれるのは、もう奇蹟としか言いようがありません。なんてことでしょうか。
アルバム中の楽曲を提供している人達は、皆彼女より若い人達で、それぞれの作家が寄せているメッセージを見ていると、太田裕美という人は、こんなにも多くのミュージシャン達に愛されていたのだなあ、としみじみ思うのでした。

太田裕美オフィシャルサイト


2007/7/1

転校生-さよなら あなた-

この『転校生-さよなら あなた-』は、大林宣彦の『転校生』(1982)を大林宣彦自身が今年リメイクしたものです。しかし今頃こんな映画を作っていたなんてちょっと驚きです。前作を作ってからもう25年も経ってるんですな。

ところでこれ、リメイクという形を取っているけれど、しかし実のところ全く別の話と言っていいです。だいいち前作とはそもそもテーマが違う。今回のテーマのひとつは「俺はおまえの代わりに死ぬのか?」ということ。それからもう一つは「人は死んで何かを残す」ということ。これは大林宣彦も、そろそろ自分も死にそうだからと思ってこういう物を作ったのかもしれないですが、この人は結構昔からこういうテーマで映画作ってます。

それにしても大林宣彦の癖というか、この人の映画はちょっと喋り過ぎで、そういう映画のテーマを登場人物の台詞としてモロに言わせちゃったりするので困ります。「あ、それを言っちゃ駄目だろう!」と俺は見てて何度も思ってしまったのだけど。そう言えばこれと似てる話で東野圭吾の『秘密』(小説のほうね)これなんか、一体何が「秘密」だったのか、小説のラストを読み終わってからふと気付いて愕然としたりするんですが、そういうふうに言葉で核心を語らないあたり、むしろ言葉のメディアである小説だからこそであって、映像のメディアはまた違うのかもしれませんが。

しかしこれ、前作と比べてもかなりエロチックです。いや、前みたいに女の子がオッパイ出したりはしてないですけど。しかしもともとエッチな話なんだからしょうがない。この映画はもともと、原作の小説では主人公は小学生で、それを映画化するにあたって中学生に置き換えているんですが、この違いはとても大きくて、男と女をどう意識するかという変化の境目だから、年齢によって話が全然違ってきます。前回でも結構ぎりぎりだなと思いましたが、今回でも設定は中学生ということになっているけれど、これがどう見ても高校生にしか見えないのです。主演の二人は共に撮影当時15歳だったようですが、前作ではワザと子供っぽく色気を感じさせないようにしていたのが、今回随分大人っぽく見えてしまうのは、これは製作者の意図が有ってのことだろう。前作と違ってこのテーマを語るには、エロ抜きには語れないだろうから。

ところでこの主演の蓮佛美沙子は、なんかいいです。気に入っちゃいました。それから相手の森田直幸は『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンだよな。この二人でこれの日本版リメイクとかどう?

『転校生-さよなら あなた-』オフィシャルサイト


2005/8/5

洗濯物の熱湯殺菌

梅雨時は部屋干しの洗濯物が乾かなくて臭くなる、なんていう話をよく聞きますが、しかし私は今までそういう経験がほとんど無くて、というのも私はもともと部屋が湿気るのが大嫌いなので、常にエアコンで除湿をしているからだと思いますが、しかし私は今北京に住んでいるのですが、ここで初めてそういう経験をしました。北京といえば乾燥していると思われていますが、確かに冬は乾燥していますが、しかし7月から8月にかけてはかなり湿度が高くなり、日本の梅雨時と同じくらいです。といっても雨は降らないので、常にどんよりした湿った空気が漂って、かすんで遠くが見えない日々が続きます。今年7月の上旬に日本から来た知人と一緒に万里の長城へ行った時、暑い中を長城に登って汗をびっしょりかいて、帰りは車に3時間ずっと座っていたら、ジーパンが少し臭くなってしまったので、それを洗って部屋に干しておいたら、あいにく私の部屋は空調の調子が悪くて使えないので部屋の湿度が高くて、それで乾き際になんかすごい嫌な臭いが出てきてしまいました。しかしそのジーパンは、何度洗っても、乾き際に再び臭くなって、どうしても臭いが取れないのです。他の洗濯物は臭くならないから、多分一度臭くなってしまった洗濯物は、雑菌が洗濯しても落ちきれず、いつまでも臭くなってしまうようです。それでスーパー行ってWalchというドイツ製の衣料用殺菌剤を買ってきて殺菌してみたら、結構臭いは少なくなったのだけど、それでもポケットの部分とか、縫い目の厚い部分の臭いが取りきれないのでした。どうしようか思ってたところ、そういえば昔聞いた話で、韓国では衣類を漂白殺菌するのにお湯で煮るのが普通らしく、それ用に洗濯機に加熱装置の付いたものが普通に売っているとかいうので、ちょっと試しにそのジーパンをお湯で煮てみることにしました。大きめの鍋にジーパンを入れてお湯をはって、コンロで加熱して沸騰してから10分くらい弱火で煮て、それから普通に洗濯して乾かしてみたら、なんとあの嫌な臭いが完璧に消えているのでした。これはすごい。さすが韓国人。

2004/11/3

携帯電話

先月事情が有って3週間ほど中国にいましたが、その間に携帯電話がどうしても必要な事があり、現地の人から携帯電話を借りて使っていました。他人から携帯電話を借りると、その人の友達等からかかって来て「お前誰だ?」とか言われたりして面倒ですが、でも役に立ちました。私が思うに、携帯電話というのは海外に旅行している時こそ必要だと感じる事が多いです。日本で普段生活している時は、自宅にも勤務先にも電話はあるし、人に伝言頼む事も出来るし、絶対に携帯が必要という場合はそんなに多くないのです。しかし海外に居て何か連絡を待つとしたら、携帯が無いとしたら、宿泊しているホテルでずっと電話を待っていたりとか非常に不便です。そういう場合もよく有るので、今回もやはり成田で海外用携帯を借りてくれば良かったと後悔したのでした。で、いっその事自分の携帯を海外で使えるようにと思い、私のはauなので、auのグローバルパスポートの機種に変更することにしました。しかしグローバルパスポートに対応しているのはSANYO製の3種類しかなく、どれもいまいちなんですが、今テレビのヨン様CMでお馴染みの
A5505SAにしました。この機種だけ韓国でメールも使えます。メールが使えると更に便利なので、今は韓国だけなんですが、そのうち香港や台湾でもメールが使えるようにならないだろうかと期待してます。

2004/9/18

復黑版

最近香港ポップスの少し古いアルバムが「復黑版」と称して再発売されていて、「復黑版」とは一体何?と思ったが、妙に懐かしい開心少女組のアルバムなどが出ていたので、ちょっと買ってみました。そして中から出て来た物は...(下の写真)
その黒い円盤には、「33回転」の表示とレコード針の溝が…。私はこれを見て一瞬、何か変なモノを間違って買ってしまったのではないかと、約10秒間悩んでしまった。ケースはLPレコードのジャケットをそのまま縮小したようなデザインの紙製で、ちゃんと中袋も付いています。さすが香港人はやる事が違う。
ちなみに「復黑版」とは、「黑」と「刻」の広東語の発音が同じことによる洒落でした。

2004/9/13

ユニコード化計画推進中

最近、このサイトの文書の文字コードを、日本語シフトJISからユニコードへの変換を進め始めています。その理由は
このサイトについてのページにも書いてありますが、こういう訳です。

このサイトを作成し始めた1997年当時に多く使われていたWindows 95では、中国語を表示するためにはフォントのインストールが必要で、しかも当時のインターネット接続はダイアルアップがほとんどで、フォントのダウンロードにも何十分も時間がかかるため、中国語の表示できるパソコンを使っている人は非常に少ないのが現状でした。そのため、ユニコードは用いずに日本語シフトJISでページを作成し、日本語の文字コードで表示出来ない中国語の漢字については日本の漢字を組み合わせる方法で表示していていました。
しかしその後、

  • 2000年に発売されたWindows 2000 には、中国語フォントがCD-ROMに付属している
  • 2002年頃から普及してきたADSLでネットに接続すれば、中国語フォントのダウンロードも数分で出来る
  • 2002年に発売されたWindows XP は最初から中国語の表示ができ、現在2004年にはWindows XP がネット利用者のOSの半数を超えてきている
このような状況から、そろそろユニコードに切り替えても良いのではないかと判断しました。

ところでもう既に何ページかの文書はユニコードに変換して、中国語は中国語のフォントで表示するようになっていますが、しかしこのサイトのHTML文書は全部で400以上も有り、それを一度に全部ユニコード化するのは相当大変です。なので、それぞれのページを更新する際についでにユニコード化しようと思っていますので、当分の間は2種類の文字コードが混在する状態となると思います。と言うか、実際には頻繁に更新しているページはごく一部だけなので、大部分のページは永遠に日本語シフトJISのままかもしれないですが。


2004/8/29

シュレック2

『シュレック2』、この映画最初は観るつもり全く無かったのですが、たまたま観てしまったら、それが意外にもすごい面白くて、続けて2回観てしまった。それも日本語版と英語版の両方で観たのですが、この日本語吹き替えがまた非常に良いので、これを観るなら是非日本語版でどうぞ。もともと私はアニメ(CGアニメも含めて)があまり好きでなくて、特にディズニーアニメは嫌いでほとんど観ないのですが、実はこの映画、アンチディズニーだったのですな。それなら気に入る筈かも。とにかくこの映画は基本的なセンスと言うか姿勢が非常に良いです。もう徹底的にクール。音楽も渋いしパロディもいっぱいだし。と言うか、これ本当は大人が観る映画なんですな。ひねた子供にも受けると思うけど。それから私はもともと日本語吹き替えが嫌いなのですが、でもこの映画の吹き替えは良いです。多分専門の声優をあまり使っていないからだと思いますが、私は日本語の声優独特の大げさな芝居臭さが嫌で(逆に好きな人は、これが好きなのかもしれないですが)、でもこの映画の吹き替えは、ちゃんと普通の人間が喋っているみたいで、皆さん本当に可愛いです。

2004/5/4

チルソクの夏

『チルソクの夏』観てきました。この映画は、下関と釜山でそれぞれ陸上競技をやっている高校生同士の恋物語を、七夕の織姫と彦星に例えたというものですが、これ個人的に相当良かったです。

この映画の時代設定は1977年から78年になっていますが、これが実は私自身が高校生だったのと全く同じ頃で、この映画の登場人物達はちょうど私の一つ上の学年ということになりますが、しかも高校生の時は私も陸上競技をやっていたので、もうまるで自分の高校生時代を見せられているようで懐かしさに涙ちょちょ切れでした。あの頃の高校生は実際あんな感じだったし、だいたい高校生が陸上競技の大会に行く時の楽しみと言えば、○○高校の○○さんが可愛いとか、○○君がカッコイイとか、まさにあんな事していたので、もうリアリティ有り過ぎ!
(でも1977年当時の陸上競技のユニフォームはあんなダサくなかったですよ。)

この映画の構成は、現在から26年前を振り返る形になっていますが、これと良く似た映画で『がんばっていきまっしょい』という、これもまた20年前のボート部の女子高校生達の青春を描いた映画がありました。これは以前のこの雑記帳でも書いたんですが、あの映画では過去の物語を完全にノスタルジーに封じ込めてしまったため、結果として全く夢の無い暗い映画になってしまったんですが、それに対してこの映画では、過去の物語を現在に結びつける構成にしているので、その結果夢の膨らむ楽しい物語になっているし、観た人は本当に気持ちよく映画館を出られると思う。「800m選手の真里の26年後」とか言って、谷川真里(本物)を出演させてしまうあたりの冗談感覚が良いです。

またこの映画、脚本は全く過不足の無い良く出来ている脚本だと思うし、また演出はかなり押さえていて、ハッタリの無い淡々とした演出が非常に好感持てます。

もしかしたら映画の前半部の、主人公が釜山の高校生に恋してしまう過程が簡単過ぎると感じる人もいるかと思いますが、しかしですね、走り高跳びの選手をしている女の子が、他校の男子選手から「スタートをもう5センチ後ろに下がれ。」なんて言われたら、それだけで恋に落ちてしまう!という感覚は、私にはよーく解る。(意味解りますかね?)

で、過不足の無い脚本とか言っておきながらですが、それにしても女の子達の着替えシーンが3回もあるのはどうして?いや、まあ有ったほうがいいんですが、でも1回で十分ではないかと…。ここだけサービス過剰か?

あと、映画のクライマックス的な部分を「なごり雪」の合唱で盛り上げてしまうというのは、どうしたもんだろう。他に何かアイデア無かったのだろうか?と言うか、あそこは無くてもいいです。男の子が立ち去った次は、翌日先生に叱られているシーンで良いです。それで十分映画が成り立ちます。

出演者に関しては、主演の水谷妃里さんは背がひょろ長くていかにもハイジャンプの選手らしくて良いです。相手の釜山の男の子役(余文樂に似てる)もなかなかイモっぽくて良いですが、実はこいつ日本人らしい。こいつの演じてた韓国なまりの日本語ってどうなの?

『チルソクの夏』オフィシャルサイト


2004/3/25

ベーシストいかりや長介

台湾から帰って来てから、いかりや長介が亡くなったことを知りました。予感は有ったので驚きはしませんでしたが、しかし何だかまるで自分の父親を亡くしたような気持ちでした。同じように思った人は多かったのではないだろうか。

いかりや長介と言えば、多くの人が知るように一人のベーシストでもありますが、それも単に演奏できるという程度ではなく、この人独自の親指を使った特殊な演奏法は「いかりや奏法」として日本人のベーシストならば誰でも知っている有名なものであります。しかしそれは、単に彼が芸能人として有名だから、という理由に留まるものではありません。

彼らの音楽は、例えば「ドリフのずんどこ節」のイントロ部分「ズンズンズンズン・ズンズンドッコ」というフレーズ、これは典型的なブルースロックのベースラインをそのまま人間が歌ってしまっているものであり、また加藤茶と志村けんの「ひげダンス」などは、70年代ソウルの典型的ベースラインを、それだけ取り出してメロディにしてしまっているもので、こういうベースラインを全面に持って来た音楽というものは、それまでの日本には無かったものでした。というのは、それまでの日本の伝統的な音楽には、ベースという概念すら存在しなかったからです。もちろん昭和30年代のグループサウンズの流行以降、ベースという要素は必須の存在になっていましたが、しかし初めてそれをメインに持って来たポップミュージックを作ってしまい、しかもそれを日本全国の小学生達に歌わせてしまったこのいかりや長介という人は、日本の音楽史においてある種偉大な功績を残した人と言っても良い。

この私のようにレコード屋も無い片田舎の農村で育った子供が、最初に受けた音楽的洗礼はドリフターズでした。その後私がソウル音楽を聴くようになり、ベースを弾くようになったのも、このいかりや長介の影響に他なりません。


2004/3/24

阿里山と総統選挙

先日台湾へ行ってきましたが、ちょうど阿里山の桜が満開の季節だったので、阿里山の森林火車(山岳鉄道)に乗ってきました。嘉義から阿里山まで3時間半で標高約2500メートルを登る鉄道で、途中何ヶ所かスイッチバックが有ったりして結構面白いです。山の上は気候も地形もハイキングするのにちょうど良いし、桜や木蘭の花が沢山咲いていてきれいでした。

その日はちょうど台湾の総統選の日でしたが、前日嘉義に着いた時、街の中はモノモノしい雰囲気で、警察や機動隊が沢山出て、街の一番大きな通りには鉄条網で囲まれたバリケードが巡らされて、そこをバイクに阿扁ののぼりを掲げた暴走族が気勢を上げてズドドド走り回っている状態でした。いくら選挙前とはいえここまでするか、と思ったら、少し前にあの陳水扁銃撃事件が起こっていたのだった。さすがにびっくりして、その夜はテレビのニュースに釘付けでした。しかしなんですな、これはやはり言われるように選挙賭博が絡んだ黒社会の仕業でしょうかね。むちゃくちゃですな。しかしあれでは本来勝つと言われた連宋側は納得いかないだろうし、翌日總統府前で夜通し抗議集会しているのを、これまたテレビに釘付けで見てしまった。しかし国民党の次期ホープで台北市長の馬英九が壇上から「皆さん、明日は月曜だから、今夜は早く帰って、ちゃんと学校や会社に行きましょう。」などと言って説得しているのが情けなかった。今回一番困ったのはこの人かもな。


2004/2/2

Niftyのサイト移転

今日Niftyからメールが来て、今までこの『香港電影工作室』のミラーサイトを置いていた「メンバーズホームページ」のサービスをこの8月で終了しますと言われました。それで仕方無いので、今日すぐにサイトを移転させてしまいました。

旧URL : http://member.nifty.ne.jp/uchikawa/
新URL : http://homepage3.nifty.com/uchikawa/

Niftyの会員が個人のウェブサイトを作るためのサービスは実は2種類有り、
「メンバーズホームページ」と呼ばれる http://member.nifty.ne.jp/ の古いタイプのサービスと、
「アットホームページ」と呼ばれる http://homepage*.nifty.com/ の新しいタイプとが有ります。

私は98年にこの古いタイプのサービスでこのサイトを開き、その後99年に新しいタイプのサービスが始まりました。古いサービスを使っていた人は新しいサービスに移行するように勧められていましたが、私はずっと古いほうに残っていました。何故かと言うと、

  • 新しいサービスに移行するには、まず古いサイトを閉鎖しなければならない。
  • 容量は10MBと少ないままで変わらない。
  • メリットと言えば、CGIが使えるようになるだけ。
    だからです。

    ここで一番の問題は古いサイトをまず閉鎖しなければならない点で、もちろんこれに伴い、古いサイトのURLにアクセスした際には移転通知が表示されるようにはなりますが、しかしそれだけでは困るのです。ウェブサイトを利用する人は、indexのURLから入って来る人だけでなく、Googleなどからキーワードで検索された下層のページに直接アクセスする人も多いと思うからです。いくら移転通知を出していても、Googleで検索されたページが無くなってしまえば検索の意味がありません。だから移転するためには、せめてGoogleなどが巡回して検索されるようになるまでの期間は、新旧のサイトを併用できることが必要だと思うのです。(でも、普通の個人サイトを作っている人は、そんな事思わないんだろな。)

    ところが今回のNiftyからの連絡では、

  • 2004年8月の終了までの期間は、旧サービスと新サービスの両方を併用できる。
  • 今日2月2日から新サービスの容量が20MBに増える。
    というので、これはもう迷わずすぐ移転することにしました。どうせ移転しなければならないのなら、早いほうがいいから。

    ちなみに、このサービス終了に伴い、『香港電影ディスカッションフォーラム』は終了せざるを得ません。これはログだけなら残せるけど、ログをこういうスレッドの形では表示出来ないので、どうしようかね。


  • 2003/12/13

    中國功夫少女組

    『中國功夫少女組』というのは今年の中国映画ですが、その少女組のメンバーの一人としてシンガポールの歌手
    ステラ・ホアン(黃湘怡)が出ていたのでびっくりでした。まさかこんなしょうもない映画に出たりしてるとは思わなかった。映画の中で、ギター抱えて自分の曲を歌うシーンも有ります。映画の内容は、台湾のオーディションで集められたアイドル候補4人組が、大陸で武術の訓練をしたりして、まあ色々、という話です。主役は彼女らのマネージャー役のアニタ・ユン(袁詠儀)です。袁詠儀も最近香港映画に出てないと思ったら、こんなんやってます。

    2003/10/14

    ネクタイの結び方

    ネクタイの結び方というページを作りました。香港映画とは全然関係無いです。

    2003/9/3

    藍色大門

    今日の夕方、無理矢理会社を早く出て『藍色夏恋(藍色大門)』観てきました。来ていた客は若い女ばかりで、なんだか俺だけ浮いていたような。まあいいけど。皆さんせめてアベックで観に来て下さいよ。

    しかしこういう映画、なんだか20年ぶりくらいに観ました。いや、20年前の自分達を観たというか。錯覚かもしれんが。今私と同じくらいの年のオジサン、オバサン達で、台湾に夢中になってしまう人が多いのは、この映画を観ればよく解ると思う。そんな感じ。

    ちなみにこの映画の中国語の台詞は結構聞き取り易いので、私くらいの初心者でもかなり理解出来ます。字幕を読むよりも地の中国語で聞いたほうが、いい感じがします。


    2003/8/20

    九寨溝

    先日中国の成都へ2週間程旅行に行っていましたが、その間に現地で九寨溝と黄龍の4日間のツアーを見付けて行って来ました。九寨溝には小さな湖が幾つも有りますが、そのうちの一つ、箭竹海という湖は、張藝謀の映画『英雄/ヒーロー』で湖のシーンをロケした場所です。映画を観た人は分かると思いますが、あんな感じの幻想的な湖でした。

    九寨溝のある辺りはチベット族が暮らす山岳地帯ですが、チベット族の人というのは顔付きが漢民族と違うので一目で区別が付きます。チベット族の男の顔は、鷲鼻で骨っぽくて人が良さそうな、皆まるでアンディ・ラウ(劉德華)そっくりの顔をしていて面白いです。ひょっとしてアンディ・ラウの先祖はチベット族だったりとか?


    2003/7/20

    またもやサイト引越しとCGI

    ところがどっこい、つい先月姉妹サイト(?)の
    K's Gallery をFFNetからTripodに移転したばかりなのに、そのTripodがなんと今年の9月からinfoseekのiswebに統合することになり、有料サービスのTripod Plus! は今年の8月末で終了になるのでした。つまりサイトは消滅、またしても引越しする羽目になってしまいました。それで早々infoseekのiswebへ移転しましたが、でもtripodの50MB/980円から、infoseekの300MB/500円に変わるのだから、約12倍お得かも。

    そのinfoseekでホームページにカウンターを付けようと思ったら、それがずいぶんセコイものしか用意されてなくて(値が変更できないし、デザインも1種類しかないし)、infoseekによると、ここはCGIが使えるから、そういうのは自分で用意しなさい、なのだそうです。しょうがないからフリーのCGIを探してきて付けたりしてみました。

    今までCGIなどという面倒臭い物は使ったことなかったんですが、なんとなく使えそうなので、ついでにこのサイトのあなたのお気に入り香港映画の投稿フォームをCGIで作ってみました。今までの投稿フォームはメールデコードを使っていたので、投稿した内容は一旦私のところにメールとして送られて、それを私が手作業で編集していたので、投稿した記事が公開されるまでに1~3日くらいのタイムラグがあったのですが、今回新たに新着レビューのページを作って、CGIによってそこへ即座に公開されるようにしました。私にとっては編集する手間は以前と変わらないですが、投稿する人にとっては、投稿した内容が即座に公開されて、内容が確認できるし、失敗したら削除して投稿し直すことも出来るので、随分よくなると思います。このCGIは、フリーの掲示板システムを改造して作ったものですが、通常の掲示板のようなスタイルでもいいんですが、サーバーの制約(外部からの直接リンクが許可されていないとか)があるため、少し変則的なデザインになっています。


    2003/6/16

    Webの引越し先

    先日の続きで、FFNetがサービスを終了した後の問題です。

    まずメールに関しては、DTIにメールオンリーみたいな月500円の一番安いコースがあったんですが、これが今日見たところ、FFNetからの移行メンバーの特典で1年間だけ月250円に値下げ、とかなっていたので、メールはこれで決まりです。1年間毎月250円でメールアドレスを維持して、その間にアドレスを整理して、その後退会するつもり。

    次にウェブサイトの移転先ですが、最初DTIでとも思ったんですが、しかしここの一般的なコースでは、月額1350円でウェブサイトのスペースが15MBしか無い。なんてショボいのだ。現在のFFNetでは月額1000円で30MBだから、これではあんまりです。他の有料無料のウェブサイトのサービスでは、例えば今私が使っているTripodでは、無料で12MB、月額980円で50MB、米国Geocitiesは月額$4.99で25MB、Infoseekではなんと無料で50MB、月額500円で300MBもあるではないか。でもこういうところはサーバーを管理するだけだから、さほどコストもかからないが、しかしアクセスプロバイダーとなると全国何ヶ所ものアクセスポイントや通信網を管理しなければならないので、大変なコストがかかるだろうから、だからこんなに高くてショボくて、すぐ潰れたりするんだろう。仕方ないです。と言う事で、私は現在既に使っているTripodを50MBに拡張して、そこに移転することにしました。

    次に、ネットへのアクセスですが、自宅には既にADSLが入っているし、緊急用にはauの携帯が144kbpsで接続できるから全然問題ない。(と言ってもパケット料金が高いから、あくまで緊急用だけど。)なのでダイヤルアップのアクセスプロバイダはもう必要無いです。ADSLが入る前は、アクセスプロバイダを複数持っているというのは意味があったんですが、ADSLを入れて以降は一度もダイヤルアップしてないので、単なる金の無駄遣いでした。まあ、丁度良い機会だったのでしょう。

    という個人的な、せこいお話でした。


    2003/6/8

    FFNet

    私はこの『香港電影工作室』の他に、全然別の『
    K's Gallery』というウェブサイトを作っていますが、それを置いているプロバイダーのFFNet(フジテレビフューチャーネット)が、来年3月で営業を終了することになってしまいました。確かに傍から見ても経営がうまくいっているようには見えなかったので、まあしょうがないんですが、しかし困ったのは、そのウェブサイトをどこかに移転しなければならないとかよりも、私のメールアドレスが無くなってしまうことなのです。

    このFFNetとは、その前身は94年に始まったパソコン通信サービスのPeopleで、当時パソコン通信サービスとしてはNifty-ServeとPC-VANが既に幅をきかせていたので、このPeopleはそれらとは少し違うコンセプトを備えて、主に女性をターゲットにするなどしましたが、でもだから駄目だったと言うか、95年にはいち早くパソコン通信をやめてインターネットプロバイダーへと移行しました。私は既にPeopleの会員だったし、その頃はまだ他に大きなプロバイダが少なかったので、だから私が最初にウェブサイトを作って、インターネットのメールを使い始めたのがこのPeopleだったのです。その頃のPeopleは、日本IBM、三菱、日立、東芝などが資本参加していただけあって技術的には優れた物を持っていて、3D仮想空間のPeople Spaceサービスなど今でも決して見劣りはしないと思いますし、他のプロバイダみたいに混んでる時間帯は全然繋がらないということも無かったし、また会員へのサポートも非常にしっかりしていましたが、しかし商売が下手なのか、経営はずっとうまくいっていなかったみたいでした。まあこの世界、「技術」「品質」「サポート」だけでは駄目なんですな。Peopleは、他とは違ってパソコン通信時代はライブラリにエロ画像などを置いてなかったし、プロバイダになってからもアダルト関係のニュースグループはサポートしていなかったから。いやあまり関係ないか?そんなんで2000年にはフジテレビに経営権が移って名前もFFNetに変わりましたが、フジテレビならば何かノウハウ持っているだろう、とも思いましたが、やっぱり大手にはかなわず、と言うか、ここ1,2年のADSLの急速な普及のためなんですが、ついに営業終了となりました。

    ところでそのメールアドレス、中堅プロバイダのDTIが引き継いでくれることになっているので、アドレスを使いたい人はDTIに加入しなければなりません。アドレスのために再加入するのか?ちょっと悩んでます。ところでe-mailの良いところの一つとして、そのアドレスが不変であるというのがあります。電話や郵便と違って、何度家を引っ越しても、世界中のどこにいても、その人にメールを送れる。これが良いのですが、しかしそのアドレスがしばしば変わってしまうのはやはり困ります。

    ところで私はずっと以前からYahooの無料メールも使っていて、去年の4月に有料化された時に金を払わなかったので、その後アドレスは無効になっていたんですが、やっぱり金を払うことにしました。10MBのメールボックスを持つために年間US$9.99、Outlook ExpressなどでPOPアクセスするために更に年間US$19.99です。まあ安いもんです。


    2003/5/1

    『小さな中国のお針子』

    中国が舞台ですが、フランスの映画です。文革の時代に地方へ下放された知識青年達と地元の女の子達の物語を、甘いノスタルジックな雰囲気で描いた映画です。地元の女の子をジョウ・シュン(周迅)がやっていますが、彼女の話す言葉がすごく訛っていて、いかにも田舎の女の子という雰囲気が出てます。

    私はこの映画の詳しいストーリーは知らずに観たのですが、結構いい映画だと思って観ていたところ、映画の終わり近くで突然シーンは現代に変わり、実はこの物語の村は、三峡ダム建設により水の中に沈んでしまった村だったんだということが判るんですが、私はこの最後の部分を見て「それは無いだろう」と随分がっかりしてしまいました。ノスタルジックな物語を水の中に沈めることによって、さらに美化しようとする意図は解るんですが、でも「三峡ダム建設」なんて、何だか夢の無い現実で夢を潰されてしまうようで、ちょっと後味悪かったです。

    似たような「がっかり」は『がんばっていきまっしょい』にも有りました。これは大好きな映画なんですが、唯一嫌いな部分が冒頭のシーンなのです。時代は現在で、ボート部の艇庫が取り壊されるシーンから映画が始まります。この壊される艇庫には、20年前こんな青春があったんだよ、という感じで映画が始まります。完全にノスタルジックの映画なんですが、しかし何故こんな夢の無いことをするんだろう、と私は随分がっかりしてしまいました。はっきり言ってこのシーンは必要無い。

    ノスタルジーとは失われた物、はかない物ほど美しい、ということかもしれないが、私にはそうは思えない。現在生きているからこそ、ノスタルジーなんではないかと。死んだらそれまで。それは単なる歴史でしかない。

    ノスタルジーの映画を、もしこういう「過去と現在」という構成で語りたいのなら、少なくとも現在の部分に何らかの物語なりが存在しないと映画が成り立たないと思うのだ。例えば『初恋のきた道』。この映画は基本的に「頑固なシワくちゃババアと死んだジイサン」の物語である。「このババア、モウロクしやがって、言う事聞かないでしょうがねえな。」と思った息子に対して語られる、ババアが若かった頃の青春物語なのである。思い出話だから、もう思いっきり美化された、笑っちゃうくらいの大甘ラブストーリーなのである。このラブストーリー部分が映画の大半を占めるから、まるでチャン・ツーイー(章子怡)が主演のように見えるが、しかし実はそうではない。主演はババアである。このババアが何故こんなに頑固なのか、というのを1時間半かけて説明するのである。そういう映画の構成が出来ていて、思い出の学校も道も健在で、ババアもちゃんと頑固に生きているからこそ、我々観客は映画のラストで涙が流れてしょうがないのだ。そうじゃないすか?


    2003/4/30

    香菜

    昨日、近所のスーパーへ行ったら、なんと香菜(コリアンダー)を売っていたのでびっくりしました。「タイ料理などにどうぞ」とか書いて売っていたんですが、最近何か東南アジアのエスニック料理とか流行っているんだろうか?しかしごく普通の街のスーパーで香菜を売っているのは初めて見ました。横浜中華街の八百屋とか、マニアックな食材屋とかへ行けば売っているんだろうけど。
    そう言えば、今年の1月に味の素から発売された「アジアめん」シリーズがなかなか気に入っていて、これは「ベトナム フォー」「タイ トムヤム麺」「台湾 汁ビーフン」の3種類あって、スープや麺も結構本格的ですが、何より素晴らしいことに、これらには乾燥した香菜が付いているのです。これは日本では初めてではないだろうか。
    ところでそのスーパーで売っていた香菜なんですが、それが一束の量が多くて、まるでほうれん草のおひたしに使えるくらいの量があるんですが、でも一束100円なので仕方ないですけど、でもこんなに沢山買っても困るがなあ、と思って、今は冷蔵庫の中に小分けして、少しづつ使ってます。
    しかし日本の中華料理屋で香菜を見ることはほとんど無いですが、以前銀座にある超高級中華料理レストランに(自分の金ではなくて、会社の接待でね)行ったときには、ちゃんと香菜が出ていました。香菜って日本では高級なのか?とか思ってしまいましたが、でも一束100円。

    2003/1/4

    『英雄』

    年末にハルピンへ行った時、ちょうど『英雄』をやっていたので、映画館で観てきました。封切りして1週間目位だったので、新聞などでもまだ話題に上っていて、ハルピン市内には既に海賊版VCDが出回っているとか、便乗した類似の作品が5作品も作られているとか、色々載ってました。ハルピンに住むある人から聞いた話では、中国人の中には映画を観て失望した人が多かったとのことです。張藝謀という中国で最も有名な監督が作り、香港中国のトップスターを集めて、多大な製作費も掛け、内容に関しては公開までほとんど秘密だったことから、かなり期待は大きかったようですが、実際公開されてみると、実は娯楽性の少ない、かなり芸術性を狙った作品だったので、面白くないと感じた一般観客は多かったようです。
    しかし私はこれ観て思ったんですが、この映画の「芸術性」というのは、何と言うか、あまりにも解り易すぎる、まるで子供向けのような芸術性なのです。この映画のストーリーというのは、幾つもの同じようなパターンの物語が繰り返す構成になっていて、そしてそれぞれのシークエンスには、そのテーマとなる色彩が決まっていて、その色彩の中でひとつ舞台が終わると、別の色彩による舞台が始まる、という美術構成になっているんですが、確かに綺麗なんだけど、でも「さて次は何色だろう?」なんて期待しながら観てしまうようでは、何だか『スターウォーズ』のパドメの着せ替えみたいじゃん、とか思ってしまった。
    あと、よく言われるように『グリーンデスティニー』を意識している部分が多くて、かなり似ているんですが、しかし決定的に違うのは、『グリーンデスティニー』が武侠映画であるのに対して、この『英雄』は武侠映画ではないということ。ここで私の言う「武侠映画」とは何かと言うと、それは「お茶目でわくわく胸を躍らせる要素が有る」という意味ですが、例えて言えば、仮にヤクザ、暴力団を扱った映画であっても、そこに義理人情の要素が入っていなければ、それを任侠映画とは呼ばないのと同じようなものです。多くの中国人が失望した、というのはそういうことだろうと思う。
    ちなみにハルピンの映画館というのは、冬は夜になると外の気温は既にマイナス20℃くらいで、映画館に入ったら「ここ暖かーい!」とか最初思うんですが、でも実は映画館内の室温は5℃くらいでした。皆さんダウンジャケット着たまま映画観てます。

    2002/12/15

    Windows 98 と 2000

    先日、今までWindows XP で使っていたパソコンを、Windows 2000 に入れ替えてみたら、びっくりする程快調に動くようになった、というのを
    書きましたが、その後、自宅にもう一台ある、今まで Windows 98 で使っていたパソコンも、Windows 2000 に変えてみたら、これが重くなるどころか、むしろ軽く動くようになったので、これまた驚きでした。もう、Windows 2000 最高です。軽くて丈夫で力持ち。ちなみに、何故軽く動くのかよく解らないんですが、XP の時と同じように、同じパソコンでOSだけを入れ替えてファイルの転送速度を比較してみたら、これがまたやはり、98 よりも 2000 の方が、転送速度が1.5倍から2倍速いという結果でした。
    という訳で、今まで自宅にはWindows 98 で動くデスクトップと、Windows XP で動くノートブックの2台のパソコンがあったのですが、今では2台とも Windows 2000 に変わってしまったのでした。

    2002/12/14

    防寒衣類

    今月末にハルビンへ行ってみることにしたんですが、私の会社にハルビン出身の人が一人いて、その人から「寒いから、帽子とか手袋とか靴とか、ちゃんとしてないと駄目ですよ。」とか言われてしまいました。冬は気温がマイナス20℃くらいだったりするので、それに備えて防寒衣類を買い足したりしてます。横浜に住んでいれば到底必要ないような物でも、例えばスパッツ(タイツ)とか、これなんか私はスキーに行く時にしか履かないので、穴の開いたのを1つ持っているだけなんで、20年ぶりに新しいの買ってしまいました。
    あと帽子とか靴とか。靴は大事です。先日も首都圏に雪が降った日、新聞を見れば、滑って怪我をした人が220人、とか書いてありましたが、何故これくらいの雪でそんなに怪我をするかと言うと、それは靴が雪国仕様になっていないからです。ビジネス用革靴の底は大抵つるつるになっていますが、雪の上であれを履くのはスキーを履いているのと一緒です。札幌などでは、冬になると靴屋で滑り止め加工をするサービスをしていて、1000円くらいでギザギザのゴム板を靴底に貼り付けてくれます。これは札幌市民にとっては必需品なのです。
    それから今日近くのユニクロへ行ったら、暖かそうな長袖シャツとかウールのセーターとか安いので買ってきました。しかし私はユニクロではもう1年以上も買ったことなかったんですが、ちょっと変わった事と言えば、昔はシャツとか襟の所に"UNI QLO"と縫ってあって嫌だったんですが、これが今では単に(L)とかサイズが書いてあるだけだったりして、ほとんど無印良品です。ユニクロもようやくその辺が解ってきたらしい。

    2002/12/2

    韓国語の直訳

    香港でも公開されてヒットした韓国映画『我的野蠻女友』が、来年ようやく日本でも公開されることになりましたが、これの日本でのタイトルは『猟奇的な彼女』というのだそうです。この邦題を最初見たとき、何と言うアホなタイトルを付けるんだと思ったんですが、韓国語の解る人の話では、これの韓国語の原題"Yupgi Girl"にある"Yupgi"という言葉は、日本語や中国語の「猟奇」と同じ語源なので、要するにこれは直訳のタイトルなのだそうです。但し「猟奇」の韓国語でのニュアンスは、「変なやつ」「奇抜で面白い」のような意味で、日本語とは随分意味が違うのだそうです。ちなみに中国語での「猟奇」は、これは韓国語のニュアンスに近いような感じです。

    香港のタイトルは適切な訳だと思いますが、日本のタイトルでは、まるで連続バラバラ殺人事件が起こるオカルトサスペンス映画かと思ってしまいそうです。まさかそれを狙っている訳でも無いと思うが、多分想像するに、当時「猟奇」という言葉が韓国で流行したという話は私も聞いた覚えがあるので、おそらく韓国カルチャー通である配給会社の担当者が、それをキーワードとして重要視するあまり、その二文字から逃れられなくなってしまった結果ではないか、というのが私の想像です。配給会社は、日本でも「猟奇」を韓国発のサブカルチャーの一つとして流行させられると思ったのかもしれませんが、それは大きな勘違いと言うものでしょう。もし仮にそれを狙うとしたなら、邦題は『ヨッキ・ガール』とでもしなければならない筈だから。

    しかしこれは韓国語だからこそ起こった、変な現象なのかもしれないです。同じような間違いは中国語を訳す場合にも起こり得る筈ですが、実際には中国語でそういう事は殆ど無いような気がします。中国語の場合はもともとが漢字だから、逆にそこから離れようとする意識が働くのかもしれません。香港カルチャーが日本に入って来る場合などでも、例えば「飲茶」は今では誰もが「ヤムチャ」と読めるようになってしまったように、直訳ではなく「ヤムチャ」という広東語の音として流行しているのだから。

    香港映画の邦題の場合でも、こういう直訳タイトルというのは有りますが、しかしこれは誤訳とは違って、意味が違うのを承知でワザと洒落で原題の一部を使っているものが多く、例えば『大丈夫日記』とか『玻璃の城』とか、こういうのは、むしろ気が利いていて良いのではないかと思っています。

    ところでこういう、同じ語源なのに、日本語と中国語とでは随分ニュアンスの違う言葉というのは多いですが、例えば、メイヴィス・シュウ(許美靜)のアルバムに『快楽無罪』というのが有りますが、最初見たとき、なんかすごいタイトルだなあ、と一瞬思ったんですが、でもこの『快楽無罪』を日本語に訳すなら、おおかた、『幸せになってもいいのね』みたいなニュアンスではないかと思います。こういうふうに日本語というのは、漢字で表現した場合、言葉の持つ意味合いが中国語に比べ非常に重くなってしまうようです。「猟奇」にしてみても、本来の漢字の意味を考えると「珍しい変わった物を追い求める」という意味だから、韓国語の方がむしろ本来の意味合いに近く、日本語の方でニュアンスが重く変化してしまったと言ったほうが正しいのだと思う。


    2002/11/30

    『我的野蠻女友』

    今年観た映画の中でベストワンはこれ。
    あの金庸先生もお気に入り。そうだろう。「韓国の女の子は粗暴だねえ。うぉっほっほ。」とか言ってました。
    あの李力持大先生も、「『少林サッカー』もこれには負けた。」とか言ってたらしい。
    来年日本でも公開になるそうですが、でもあの邦題はやめて欲しいかも。
    とにかく最高に可笑しくて感動でした。
    『Yupgi Girl』 韓国のオフィシャルサイト (メイキングのビデオが楽しいです。)

    2002/11/27

    Windows 2000とWindows XPのデータ転送速度の比較

    先日自宅のパソコンで、OSを Windows XP から Windows 2000 にダウングレードしてみたら、途端に快調に動くようになり(
    2002年11月22日参照)、とても同じパソコンとは思えない程速さが違っていたので、一体それは何故なのか、少し調べてみました。
    パソコンのパフォーマンスに関わってくる要因は、CPUの処理速度やメモリ容量等以外にも色々ありますが、データの転送速度は、その中の重要なひとつです。
    下の表は、内蔵ハードディスク内に有る約60MBのデータを、別のメディアに転送するのに要する時間を、色々メディアを変えて測定してみたものです。同じパソコンで、OSを Windows 2000 と Windows XP とで入れ替えて比較しています。
    使用したパソコンは、東芝製 Satellite 1830 001PK、Pentium III 1GHz、メモリ256MB、ハードディスク20GB(ATA100, 4200rpm, キャッシュ2MB)です。IDEのデータ転送モードは、いずれもUltra DMAモードに設定しています。

    記憶媒体 アダプタ インターフェイス データ転送時間 XPを2000と比較して
    Windows 2000 Windows XP
    ハードディスク(内蔵IDE) - IDE 0'18 0'45 遅い(2.5倍)
    ハードディスク(外付けSCSI) - SCSI-II 1'01 1'30 少し遅い(1.5倍)
    ハードディスク(外付けUSB) - USB2.0 0'22 0'23 同じ(1.0倍)
    ハードディスク(外付けUSB) - USB1.1 1'15 1'15 同じ(1.0倍)
    USB フラッシュメモリ 128MB - USB1.1 1'42 4'55 遅い(2.9倍)
    Memory stick 128MB Logitec USB1.1 2'47 14'00 非常に遅い(5.0倍)
    Memory stick 128MB Sony PCMCIA 2'00 5'25 遅い(2.7倍)
    Memory stick 128MB imation PCMCIA 2'37 10'42 非常に遅い(4.1倍)
    SD memory card 128MB imation PCMCIA 1'34 3'10 遅い(2.0倍)
    CompactFlash 128MB - PCMCIA 1'10 2'05 遅い(1.8倍)

    表に示すように、Windows 2000 と Windows XP を比較すると、XP ではデータの転送速度がかなり遅くなっていました。

    この結果は結構驚きでした。Windows XP は、Windows 2000 をベースに作られていることは確かですが、その違いは、ユーザーインターフェースの違いや、マルチメディア関係等で強化された機能の違いだけで、基本部分はほぼ同じであると言われていることが多いですが、どうもそんなことはないようです。こういった、データ転送のような、基本機能の部分でも、大きな違いがあるようです。しかし進化している筈なのに逆に遅くなっているというのは変な話ですが、それが何故なのかは、想像するに例えば、データ転送の信頼性を高めるために、エラーチェックの処理を加えているとか、そういうことがあるのかもしれないですが、よく判らないです。


    2002/11/22

    Windows のダウングレード

    今日、自宅のパソコンで、Windows のアップグレードならぬダウングレードをしました。つまり、Windows XP が入っていたマシンに、Windows 2000 を入れ直したのです。何故かと言うと、それは Windows XP が、あまりに重過ぎたからです。それで Windows 2000 にしてみたら、なんとムチャクチャ快調に動くようになったので、もう驚きでした。このマシンを買ってから約半年間、もうこんなトロいマシンは使い物にならん、と思いながらも我慢して使っていたのですが、この半年間は一体何だったのか。って感じです。皆さんも、もうWindows XP を使うのはやめましょう。とか言って。
    それにしてもこの Windows XP、何故こんなに重いのか?マシンのスペックが足りないとか、OSの機能が豊富だからとか、そういう問題ではなくて、どうも何か色々な部分に無駄が有るような感じがするのです。何をするにしても、必ず少しタイムラグが入る。仕様なのかバグなのか判りませんが、Windows 2000 には、全くそういうことが無い。本当にサクサク気持ち良く動いてくれます。同じアプリケーションを操作しても、明らかに Windows 2000 の上でのほうが動きが早いのです。
    ところでこのダウングレード、実は結構厄介だったりもします。というのは、OSをインストールするためには、各種ドライバもインストールする必要があるんですが、この必要なドライバというのは、ビデオ、イーサーネットアダプタ、サウンド、モデム等々で、勿論これらが無ければ、画面は小さいままだし、ネットワークは繋がらないし、音も出ません。ところがこのマシン(東芝の Satellite 1830)、これは Windows XP がプリインストールされて売られているもので、Windows 2000 のプリインストールは無いので、ドライバを探しにメーカーのサイトへ行っても、このマシン用のWindows 2000 のドライバは用意されていないのでした。だから、他のマシン用ので使えそうなドライバを探し集めたりして、結構大変。でもまあ面白いけど。

    2002/11/17

    金馬獎

    今年の金馬獎の影后は、アンジェリカ・リー(李心潔)でした。大方の予想では、《男人四十》のアニタ・ムイ(梅艷芳)だろうと言われていたので、意外と思われたようですが、私は《見鬼》のアンジェリカ・リーが非常に良かったと思っていたので、これは納得できる結果でした。と言うか、こういう人が賞を貰わなくちゃ、いけないと思う。サミー・チェン(鄭秀文)が貰っても良かったんだけど、彼女の場合、はっきり言って、もう遅いです。2000年の金像獎の時に、彼女は《孤男寡女》で影后になるべきだったのだが、《花樣年華》のような作品でマギー・チャン(張曼玉)が影后になってしまったことに対して落胆した覚えがあるのだが、あの時既にマギー・チャンは過去の人であり、そして今や、サミー・チェンですら、過去の人に成りつつある。本来評価すべき人を評価出来ないシステム、というか、過去に功績のあった大スターを称えるためだけの賞ならば、そんな物は要らないと思う。今や誰も、香港映画に夢を抱くことは出来なくなってしまったと言うのかもしれないが、いやいや、まだまだ、そんなことは無いのだよ。と言う事で、詳細は
    このページ。ちなみに、レオン・ライ(黎明)は、今まで影帝になったこと、無かったっけな?意外な気もするが、これはまあ、良かったですな。

    2002/11/11

    『停不了的愛』続き

    この映画がリメイクらしい、というのをもう少し調べてみたら、その17年前の『停不了的愛』は、なんとそのマンフレッド・ウォン(文雋)が脚本を書いていました。そうでしたか。それから、その映画が出世作となったアイリーン・ワン(溫碧霞)は、このリメイク映画を観て、「内地のあるメディアでは、チン・ハイルー(秦海璐)は最も不細工な影后、とか言っているけど、そんなことない。いいキャラクターを持っているし、演技もいい。」と言って誉めていたらしい。

    2002/11/10

    『停不了的愛』

    『停不了的愛』というのは、今年の夏に公開になったダニエル・チャン(陳曉東)とチン・ハイルー(秦海璐)主演の映画です。チン・ハイルーは、『ドリアンドリアン』が非常にハマリ役でしたが、でもこの人のキャラクターを生かせる映画はあまり無いだろうと思っていたんですが、しかしこの作品はまたこの人にぴったりです。マンフレッド・ウォン(文雋)は『ドリアンドリアン』のチン・ハイルーを見て、この企画を思い付いたんだろうと思う。

    文雋と言えば『古惑仔』シリーズで有名ですが、最近この人は、昨年の『我的兄弟姐妹』のような中国内地をターゲットにした作品を作っていて、この作品もそんな部分があるようです。映画の台詞の3割くらいは広東語、あとは北京語ですが、買ったDVDには吹き替えトラックが入ってなくて、同じ音声の 5.1surround が入っているだけでした。この映画の場合、これは中国の山村の女と香港の男の物語なので、そういう言葉のリアリティが大事なんだと思う。ちなみに、その『我的兄弟姐妹』の4人兄弟の2番目と3番目を演じていた二人の子役が、この映画でも小学校の生徒として重要な役で出ていました。

    それからこの映画、ある人が何かのリメイクらしいと言うので調べてみたら、84年にアンディ・ラウ(劉德華)とアイリーン・ワン(溫碧霞)主演の同名の作品があるので、これのリメイクなのかもしれない。古い作品でVCDなども出ていないので、ちょっと確認できないですが。

    また、この映画のテーマとなっている曲が、フェイ・ウォン(王菲)の『我願意』をダニエル・チャンが歌ったもので、映画の中ではチン・ハイルーも歌ってます。チン・ハイルーはさすが京劇役者だけあって歌も上手いです。ところでこれ、フェイ・ウォンの曲の中でも私自身はあまり注目していなかった曲なんですが、しかしこの曲はフェイ・ウォンのコンサートでは必ず最後のアンコールで歌われる曲でありました。しかしこの映画の中で使われると、あまりに映画とぴったりなんで、音楽がずーっと頭の中に残ってしまうのであった。

    映画のストーリー等は説明してもあまり意味無いんですが、映画の雰囲気というのは、この映画の監督イップ・ワイマン(葉偉民)の作品に皆共通していることですが、感傷的でかなり切ないんだけど、何故か妙にすがすがしい感じがして良いのでした。


    2002/11/2

    パソコンのメモリ

    今日、自宅のパソコンにお絵かきソフトのPainter 7をインストールしたのを機に、増設メモリを入れることにしました。今まで128MBしか入ってなかったので、256MB増設しようと思い、近くのパソコンショップへ行って、SDRAM、DIMM、256MB、PC100、CL2、ECC無し、の物を探すと、メーカーのパッケージ品では大体9,980円とかするのですが、これがバルク品では3,500円で売ってました。半値以下。で、そのバルク品を買って来て装着してみたら、なんとBIOSはメモリを128MBしか認識しないのでした。なんかマザーボードとの相性が悪いんだろうか。こういうことはままあるらしいです。まあ、半値以下だから半分使えればいいか、とか思ってみたり。

    2002/10/29

    広告収入

    このサイトのホームページの下のほうに、
    YesAsia の広告バナーを貼っていますが、これをクリックしてくれる人がたまにいるみたいで、広告収入が私のところに、ほんの少しだけですが、入って来ます。年に1回くらい、$120とかそのくらいの小切手が送られてきます。この手の広告料は、大抵小切手で送ってくるらしいですが、しかし海外の銀行の小切手を日本で換金すると、手数料が2,000~3,000円かかるのが普通らしいので、広告料がもし数千円程度だったら、これではほとんど残らなくなってしまいます。ところがCITIBANKだけはこの手数料が安くて1,000円なので、私もここに口座を持っていたので良かったでした。これでプロバイダの費用くらいはまかなえているという感じです。

    2002/10/28

    GeoCities Plus

    このサイト、『香港電影工作室』は、
    GeoCitiesNifty 二つのプロバイダに置いているのですが、Niftyで与えられている容量は10MBと少なく、このサイト内のファイルも段段と増えてきて、先日ついに10MBをオーバーしてしまいました。少し前から不要な大きいファイルを整理したりはしていましたが、そろそろ限界のようです。で、どうしようか考えたのですが、実はずっと前から既に、大きなreal playerのファイルなどは FFNet や、無料の Tripod などにも置いていて、これ以上外部の他のプロバイダを増やすのもどうかと思い、少し悩みました。Niftyは容量を増やすこともできるのですが、容量を増やすためには、URLを変更して、さらに5MB増やすのに1ヶ月200円かかるのです。Niftyも随分けちなことしてますね。で、どうしたかというと、今まで無料で使っていたGeoCitiesを、Geocities Plusにグレードアップして、これには1ヶ月$4.95かかるんですが、でもそれで容量が15MBから25MBに増えるし、それに、今まで出ていた邪魔な広告は無くなるし、その他色々サービスが増えて良くなりました。GeoCitiesのほうは、今までは広告が出るので、あまりお勧めしてなかったんですが、これからはこっちがメインになると思います。

    2002/10/20

    なごり雪

    随分久しぶりに大林宣彦の映画を劇場で観たのだが、しかしあれはちょっと苦しかったかな。映画のヒロインは、まるで現実味の無い夢見る少女だったりして、あの変な台詞の喋り方もワザとなんだろうけど、でもあれをやるなら演じる女優は、この世の物とは思えないような美少女がやらないと、映画が成り立たないと思うのだが。いや、せめて昔の中江有里とか、その程度でいいんけど。それから、あの宝生舞のたるんだお腹は一体…。あそこで美しい体を見せてしまうのは映画的に間違いなんだろうけど、ワザと太ったのか宝生舞? …いや、そんなことは無いだろう。

    2002/9/23

    Windows 2000

    最近会社の仕事用にWindows 2000を使い始めたんですが、これは結構いいです。98とXPの良い部分を合わせたような感じです。XPはいろいろ良い点もあるのだが、なにせ動きが重いし、デザインがダサくて、いまいち駄目です。動きを軽くする設定も色々あるのだが、一番軽い設定にしてもまだ重いです。その点、2000は軽くてシンプルで良いです。一つ面倒な点は、ネットワーク共有でのユーザーの管理がかなり厳密で面倒臭いです。企業で使う為には重要ですが、初心者が家庭内LANで使うのには向かないと思います。"Windows 2000 Home Edition"みたいなのが有ればいいんだがな。

    2002/9/11

    Episode II

    今頃になってやっとEpisode IIを観てきたんですが、今回も見所は、やはりパドメの着せ替えですな。次はどんな格好して出て来るのかいちいち期待しながら観てしまった。帰りに渋谷のタワーブックへ行ったら、案の定パドメの着せ替えブックとか売ってました(もちろん子供向け)。それから今回はヨーダがむちゃかっこいい、と言うか、笑えると言うか何と言うか。

    2002/8/24

    昆明

    夏の休みの間、9日間ほど昆明へ行っていましたが、なかなか良い所でした。昆明は標高が2000メートル近くあるので、とにかく涼しい。と言うか、寒い。夏だというのに、フリースとか何か防寒上着が必要で、あるお寺で案内してくれたお姉さんなどは、ダウンジャケットまで着てました。夏は雨季にあたるのでよく雨が降るんですが、日本の梅雨みたいにジメジメしてなくて、短く降って上がるとカラっとしてすがすがしい、要するに山の天気なのです。位置的には亜熱帯なので街には緑が多くて植物の種類も豊富です。空気もきれいだし、と言うか、空気が薄くて、人によっては昆明へ行くと高山病になるらしい。
    それから、昆明の人達は、随分ホノボノしていて良いです。地方都市なせいかせこせこした所がないし、街で会う人達が皆明るくて、話しているとすごく楽しいです。街にはまだ自転車が沢山走っているし、中山装を着ているオジサンまでいて、ちょっと20年前の中国みたいなところもあります。
    あと面白かったのがバス。昆明のバスの運転手は若い人、それも女性が結構多い。中国のバスは知っての通り、むちゃくちゃ運転が荒いんですが、どう見ても隣のお姉さん、て感じにしか見えないジーパンにTシャツの運転手が、警笛かき鳴らしながら、ガーッとバスを走らせているのはすごい格好いいです。またあるバスでは、運転手が20歳くらいの若い兄ちゃんで、運転手の横に若い女がずっとべったり立っているので、何かとよく見たら、二人は恋人同士で仕事中にデートしているのであった。それから、昆明のバスの中には、必ず鉢植えの木が何故か置いてあったりして、なかなか変です。

    2002/8/2

    CPUの発熱

     私は現在自宅で2台のパソコンを使用しているのですが、そのうち1台は今年の3月に購入した東芝製ノートパソコン(Pentium III 1GHz)で、しばらく快調に動いていましたが、それがこの7月に入ってから、使用中に突然電源が落ちる、というトラブルが頻繁に起こるようになったのです。最初原因がさっぱり判らず、メーカーに問い合わせても明確な回答が得られなかったのですが、色々調べているうちに、どうやらその原因は、CPUの発熱によって内部がある一定以上の高温に達すると、パソコンの危険防止機能が働いて電源が自動的に落ちてしまうようなのでした。まあ、夏だしね。パソコンも暑さに耐えられないんですな。
     そうは言っても、そのパソコンは、ちゃんとエアコンの効いた部屋の中で使っているのだし、室温も30℃以下にはなっているのだから、いくら夏だと言っても、室内で使えないようでは、これは家電品としては欠陥じゃないかね。どうすか、東芝さん?
     しかし、使用中に突然電源が落ちてしまうのは、非常に困ったことではある。これでは怖くて使えん。解決策として、パソコンの下に濡れタオルを敷いて冷却したり(少しは効果があった。でも現実的な策とは思えんな。)、とか色々試してみた結果、たどり着いた解決策はCPUの速度を低下させることでした。ノートパソコンというのは、省電力のためのパワー制御の機能があるので、それでCPUを遅くしてしまえば、発熱が抑えられて問題の発生は防げるのだった。しかし、なんだか後ろ向きな解決策だよな。
     同じようなトラブルは最近多いのか、ノートパソコン用外付けクーラー、なんてのも売っているらしいです。そう言えば、最近日立が水冷式のノートパソコンを発売したそうですが、こういうのは絶対必要だと思う。デスクトップパソコンでも、ファンの音がうるさい、というのは何年も前から大きな問題となっているのだから。CPUだけ速くなっても、それに伴って、こういう細かい周辺技術が発達していないと駄目だと思うぞ。軽自動車のボディに3000ccのエンジンを載せても駄目なんだから。

    2002/7/30

    倉木麻衣

    今日の夕方、倉木麻衣のコンサートに行ってきたんですが、会場が逗子マリーナで、海辺の屋外ステージは夏の雰囲気でなかなか良かったです。もうこんな夏なのに、部屋に閉じこもって香港映画のDVDなんか見ているようじゃ駄目ですな。しかし、客席でずっと立ったまま半分踊っていたりすると、終わった後で足腰が痛くなっていかん。昔はそんなこと無かったんだが、もういい加減トシなんだろか。
    ところで、鎌倉駅から逗子マリーナへ向かうバスの中に、香港人の女の子が一人いたのですが、わざわざ香港から来たんだろうか。

    2002/7/14

    『Memento Mori』

     『Memento Mori』というサブタイトルの付いたこの映画は韓国の作品で、日本でのタイトルは『少女たちの遺言』、香港のタイトルは『幽異戀人』、韓国の原題はハングル読めないからよく判らないです。私の場合韓国の映画は、香港からの情報を通じて興味を持って香港からDVDを買うことがほとんどなので、この映画の場合も、日本で公開していた『少女たちの遺言』のことだったんだと、観た後になって気が付いたりしてしまいました。普段忙しいので、香港以外の映画については、それ程細かくチェック出来ていないのでした。
     ところでこの映画はどんなかと言うと、女子高を舞台にしたオカルトめいたサスペンス、という形を表向き取っているけれど、その実本当は、高校生達の微妙な心の揺れを描いた青春映画、と言うか、女子高校生の生態が観ていて面白い映画、というか、そういうのです。部分的にはちょっと日本映画の『櫻の園』に似てます。出て来る女の子の一人はつみきみほみたいだし。ちょっと意識しているかも。
     話はそれますが、ところでその『櫻の園』は、確かその年のキネ旬日本映画ベストワンか何かに選ばれたという映画だったと思いますが、しかし実を言うと私はあの映画があまり好きではない。何故かは良く判らないのだが、多分その映画が、「オジサンの目を通して描かれた女子高生像」だったからかもしれない。私もその「オジサン」の一人なのであるが、だからこそ好きになれないのか、あるいはその「オジサンのロマンチシズム」が好きになれないのだと思う。多分評論家受けは良かったかもしれないが、一般観客にはそれ程評価が高くなかったんではないだろうか。
     それはどうでもいいですが、この『Memento Mori』は非常に良いです。何が良いかと言うと、それは単純に「観ていて面白い」からです。当たり前ですね。これでは全然説明になってませんな。しかし敢えて言うなら、感覚が非常に瑞々しくて、生き生きしているのが良いです。それから登場キャラクターが結構良くて、特に3人目の主人公、赤いカバーの交換日記を拾ってしまう女の子のキム・ミンソン(金泯洗)がかなり面白いです。

    『Memento Mori』のオフィシャルサイト(要ハングルフォント)

    2002/7/7

    少林…

    『少林サッカー』DVDも持ってて、もう何回も観ているのに、あの感動を映画館で味わうべく、今日また大金払って映画館に観に行ってしまったよ。

    2002/6/30

    YesAsia

    YesAsiaのグローバルサイトのデザインが最近リニューアルして、表示言語が、英語、繁体字中国語、日本語、ハングルの4種類になり、しかもそれぞれGraphical TextのON/OFFも切り替えられるようになってます。なかなか便利になりました。YesAsiaは以前から通販サイトとしての利便性や信頼性はとても良かったし、今では結構儲かっているみたいなので、インターネットの通販サイトとしては、かなり成功している部類なのではないかと思う。私も数年前から他の幾つかの通販サイトも試しに使ってみたりしましたが、そのほとんどは今では潰れて無くなっています。ちなみに、YesAsiaの日本語サイトというのは無くなったようです。そりゃそうだろう。

    2002/6/22

    『十七歲的單車』

    これは中国の映画ですが、『十七歲的單車』というタイトルは台湾のもので、大陸では上映禁止で公開されていないらしいです。日本では去年の「アジアフォーカス福岡映画祭2001」で『北京の自転車』というタイトルで上映されたそうです。私が買ったDVDは韓国版なので、ハングルは全然読めないから、パッケージに何が書いてあるのか詳しいことはよくわかりません。ちょっと値段が高くてUS$13もすると思ったら、サントラCDが付属していました。
    映画の内容は、まさにタイトル通り『十七歳の自転車』の話です。これは十七歳でないといけない。私も観ていて中学生の頃を思い出してしまった。(いや、中学生なら十七歳じゃないな。)まあ、私はべつにあんなじゃなかったですけど、でも気持ち的にはすごく解る。
    主演の少年二人は全くの新人で、それから他に、『スパイシー・ラブスープ』で録音マニア少年の話に出ていた女の子、カオ・ユエンユエン(高圓圓)が出てました。今回もあの映画とまるで同じような役柄なんですが、この人は絵に描いたような「憧れの美少女」なので、私がプロデューサーだったら、やっぱり彼女を選ぶと思う。それから、怪しい謎の女の役でジョウ・シュン(周迅)出てます。
    それからこの映画、俳優の台詞が、北京訛りの人が多かったので、なんだか全然聞き取れないのでした。私の場合台湾訛りのほうがまだ聞き取りやすいような。

    2002/5/26

    『天下無雙』の音声

    『天下無雙』をDVDで観たんですが、これ、音声が少し凝っていて、広東語トラック、北京語トラックの両方とも、撮影現場の同時録音を元にアフレコを重ねて作っているようです。だから、広東語トラックではトニー・レオン(梁朝偉)とフェイ・ウォン(王菲)その他広東語俳優の声は本人の声で、北京語トラックではチャオ・ウェイ(趙薇)とチャン・チェン(張震)その他北京語俳優の声は本人の声で、あとはそれぞれ声優の吹き替えをアフレコで入れてます。ただし、北京語トラックのフェイ・ウォンの声だけは、本人が吹き替えているようです。この映画は主演4人とも声に結構特徴があるので、これはなかなか良いです。と言うか、この映画の面白さを味わうには、やっぱり生の声でないと駄目だと思う。全部吹き替えにしたほうが、作業としては楽なんだろうけど。しかし、と言う事は、実際の撮影現場では、広東語北京語入り混じってそれぞれ皆適当に会話しているってことなんでしょうな。そういうのも観てみたい気がする。

    2002/5/12

    蕭亞軒の香港コンサート

    エルバ・シャオ(蕭亞軒)が去年の夏に香港で行ったコンサートのライブVCDを今日観てたんですが、やっぱりエルバ・シャオはかっこいいです。CDとかだけ聴いていても、それ程迫力感じないんですが、ライブで聴くと、あのドスの効いた中低音がグリグリ来ます。もう最高です。ステージでのパフォーマンスとか、結構地味で特に何もやってないんですが、でもなんかかっこいいのだ。歌いながら客席にぬいぐるみ配って歩いたりしてたのとか、なんか可笑しいけど。これは香港でやったコンサートなので、曲の間は広東語で喋っていて、広東語の曲も何曲か歌ってました。でも彼女は広東語の勉強は大変で、発音もうまくいかない、とか言ってました。しかし何故か今日特に思ったのは、彼女は頭の形が、非常に格好良いということ。ステージでは髪の毛を結わえてポニーテールにしていたんですが、そうすると、頭の形がなんとも美しいのですよ。あの顎からうなじの辺りに惚れちゃいました。(そんなところ気に入ってどうするんだ。)

    2002/4/30

    陳淑芬+平凡

    陳淑芬と平凡というのは、最近日本でも人気の出て来た台湾のイラストレーター(夫婦)です。非常に繊細で詩的な女性のイラストを中心に制作している人達です。イラストなどに興味の無い人でも、中華なものが好きな人なら、どこかで彼らのイラストを見たことがある筈と思います。小説の表紙やコミック、PCゲームのキャラクター、映画のポスター等々に彼らのイラストはよく使われているので、香港や台湾ではよく見かけます。香港映画関係なら、『君のいた永遠(心動)』をイラストにした、イラストストーリーブックが台湾で出版されていて、金城武とか梁詠琪とか莫文蔚とか、妙に美しく描かれてたりします。それで私も随分昔から気になっていて、台湾に行くたび彼らの画集やらポストカード集やらCD-ROMやら、沢山買ってくるんですが、そういう画集というのは大抵大きくて重いので、帰りの荷物は大変です。私は大抵、台北駅前の誠品書店で買うんですが、しかしレジに持っていくと、「包装しますか?」とか聞かれます。こういう美少女画集みたいなのは、台湾では大抵女の子が買う物らしくて、私みたいな「おっさん」が買うと、贈り物だと思われるらしい。まあ、それはいいけど、ところで彼らの画集は、日本でも小学館プロダクションから既に2冊出版されていましたが、最近新たに日本で3冊目の画集が発売されて(今日買ってきたのだ。)この画集の出版を記念して彼ら2人が来日し、4月28日から5月7日にかけて日本全国どさ回りをしているらしい。大変ですな。

    陳淑芬と平凡のウェブサイト
    小学館プロダクションの陳淑芬+平凡のページ

    2002/4/29

    我的兄弟姐妹

    『我的兄弟姐妹』というのは、去年公開された中国映画で、電影雙周刊では「催涙弾」とか紹介されてましたが、大陸では皆感動してかなりヒットしたようです。映画の内容は非常にシンプルで、子供の頃に離散した4人の兄弟姉妹が、20年後に再会する、というお話。子供時代の4人と、20年後の現在の4人とが対比で描かれるんですが、この子供時代を演じた子役達が皆すごい良くて、なかなかでした。一番下の子なんかまだ4歳くらいなんですが、もう迫真の演技で、あれはどうやって演技指導してるんだろうかと感心してしまった。子供達のお父さんを演じているのが、なんとロック歌手のツイ・ジェン(崔健)。何故崔健かとも思ったが、しかしこれが妙に似合ってて結構いいです。一応役柄も音楽教師だし。主役は一応ジジ・リョン(梁詠琪)ですが、これも何故ひとり香港から梁詠琪か、とも思ったが、マーケットを考えてのことだろうか。この梁詠琪、最近色々な映画で妙に怪しい雰囲気を醸し出している人ですが、この映画ではごくまともでした。
    ところでこの映画、台詞の中国語がとても聴き取り易いので、中国語を勉強するのに良いです。台詞の内容も簡単だし、声が非常にはっきりしているので、大方の台詞は聞き取ることが出来ると思います。と言うか、実は私は普段中国語の映画やドラマをよく観ているんですが、しかし大抵、喋るの速かったりして、全然聞き取れていないのでした。
    ちなみにプロデューサーはあの『古惑仔』シリーズ等のマンフレッド・ウォン(文雋)。

    2002/4/1

    Yahoo!奇摩高校

    台湾のYahoo!奇摩に、
    漫画のページがあるんですが、ここに連載している『Yahoo!奇摩高校』がすごい面白です。是非見て下さい。私は2年くらい前から愛読しているんですが、なかなか中国語の勉強にもなります。

    2002/3/25

    蔡智恆

    蔡智恆というのは、台湾の小説家で、若い人向けの恋愛小説などを書いている人です。この前台湾へ行った時、本屋でこの人の「7-ELEVEN之戀」という恋愛小説の短編集を買ったのですが、それがかなり面白かったです。

    私がこの人を知ったのは割と最近で、今年の1月に上海へ行った時、書店で「
    LOVE POST」という恋愛小説を集めたオムニバスの本を買ってみたのですが、その表題作の「愛爾蘭咖啡」というのがこの蔡智恆の小説でした。この「LOVE POST」というシリーズ本は、もともと台湾で出版されている本で、それが大陸でも全く同じ内容で、文字だけ簡体字にしたものが出版されているのでした。

    もちろんこれらの本は中国語で書かれているので、何故こんなものを読んでいるのかというと、それは中国語の勉強の為だったりとかします。もっとも日本にも中国語の教材は色々有りますが、でも大体どれも面白くなくて、なんか妙にお堅い内容だったりとか、変に子供っぽかったりとか。むしろ私が日頃読んでいる中国語の芸能ニュースなど、これは必要に駆られて読んでいるので、むしろそのほうが面白いし、身に付くような気もします。

    で、この人の小説の何が面白いかと言うと、それはこれが、私が初めて「中国語として面白い」と感じた文章だったのです。単に小説の内容が面白いとかだけでなくて、この人の書く文章は、何か言葉の感覚がすごく良いのです。中国語とは、こんなに格好良いものだったのか、とか思ってしまいました。

    ちなみにこの人は、もともとウェブ上で小説を発表し始めたことで知られていて、ある意味先端的というか、結構とんがった感覚の持ち主なのかもしれません。この人の小説はウェブで読むことも出来るので、下のサイトでちょっと読んでみるといいかもです。

    蔡智恆のウェブサイト:痞子蔡的創作園地


    2002/3/10

    孫燕姿

    先週台湾へ行ってたんですが、夜ホテルでテレビを見ていたら、スン・イェンツー(孫燕姿)が出ていて、「3日に台北駅の三越前でイベントやります。」とか言っていて、それでわざわざ行った訳ではないのだが、ちょうどその日台北駅前を通り掛ったら、孫燕姿が来てました。割と間近で見ましたけど、可愛いすね。いや、別に私はファンとかいう訳ではなくて、せいぜい彼女のマウスパッドを愛用している程度なんですが。しかし、そこに集まってたファンの人達は、男の子ファンよりも、むしろ女の子のファンが多かったのは意外でした。女の子の目から見ると、割と格好良く見えるのかもしれないですね。孫燕姿が今ちょうどプロモーション中の新しいCDというのは、カバー曲ばかりを集めたもので、CDショップで聴いてみたら、ビートルズから始まって、王菲とか、阿妹なんかもやってます。まあ、怖いもの知らずと言うか何と言うか。買わなかったけど。

    2002/2/17

    戴佩妮

    今日、ペニー・タイ(戴佩妮)の武漢でのライブのVCDを見てたんだが、彼女は地味なTシャツにジーパンで歌っていて、そういう地味な格好してると、すごい幼く見えて、まるで高校生みたいです。彼女はマレーシアに住んでいるので、マレー民謡とかも、ちょっと歌ってました。

    2002/2/2

    ADSL

    今日からやっと私の家にもADSLが開通しました。56Kのモデムに比べると、もう100倍くらい速い。すごいです。しかも常時接続だから、インターネットの中国語ラジオ放送も垂れ流し状態に出来るし、友達から「お前のところに電話しても、いつも話し中だ」なんて文句言われなくて済むし、電話代もずっと安くなるし、良い事ずくめです。まあ、世の中便利になったもんだ。
    それからLANのほうは、今まで2台あるパソコンをクロスケーブルで繋いでいたんですが、ハブを買ってきて繋ぐと、2台とも同時にインターネットに接続できて非常に便利です。
    しかしADSLにすると、なんだかブラウザの表示が速すぎて、今まで表示に時間がかかっていたのがある種のリズムとして体に馴染んでいたのか、今度は妙にせわしなく感じてしまって、落ち着かないというか、却って疲れるというか、それも何だか変な話かも。

    2002/1/24

    デジタルカメラ

    この前デジタルカメラを買いました。ソニーのCyber Shot DSC-P5というやつで、割と最近発売になったものだと思います。
    デジタルカメラというと、私は今でも一つ持っていて、それは4年前に買ったRICOHのDC-2Lというのですが、これは何とCCDが38万画素という恐ろしいもので、しかもまるで弁当箱のようにデカイ。まあ、こんなものでも少しは役に立っていたのだが、しかしとても旅行に持って行って使えるものではないので、いい加減新しいのを買うことにしたのです。どれを買うかは色々検討したのですが、結局Sonyのこれが、一番コンパクトで、扱い易くて、手に馴染んだので、スペックよりもそれで決めました。
    ちなみに、デジタルカメラを店頭で試しに使ってみるなら、新宿東口のヨドバシカメラなんかいいです。全機種ともバッテリーが入っていて、実際に撮影してみたり出来ます。
    それは良かったんですが、ところが一つ問題が。カメラからパソコンにデータを転送するのにUSBポートを使うのですが、ところが私のパソコンのUSBポートが何故か死んでしまって、使えなくなっていたのでした。接続したカメラやメモリーリーダーは一応認識したりするのですが、異常に遅かったり、途中でハングアップしてしまったりして、こういうのは大抵ハードウエアの接触不良とかそういうのが原因だったりするんで、それで色々調べたけれど、結局原因が判らずUSBポートは諦めてしまいました。まあ、パソコンも3年前のだし、これも買わないと駄目かも。それで仕方ないから、SCSIで接続するPCカードリーダーという時代遅れの物を買ってきて、これでやっとデータが読めるようになったのでした。めでたしめでたし。
    でも、カメラは非常に良いです。なかなかおすすめ。

    2002/1/16

    幾米

    幾米というのは、台湾の人気絵本作家で(「幾米」は「ジミー」と読む)、私はこの人の絵本が気に入っているので、台湾に行った時には本屋で買って来たりしてます。最近この人の絵本が何冊か日本でも日本語訳が発売されたらしく、プチセブンの後ろの方に場違いなように宣伝が載っていたので、多分同じ出版社から出ているんだと思います。(と言うのも、プチセブンの読者がこのような本を好んで読むとはとても思えないすから。)絵本と言っても、どちらかと言うと大人向けのやや硬派な内容の作品を作っていますが、何と言ってもこの人の描く独特の繊細な絵が非常に魅力的です。代表的な作品としては、例えば1999年の「向左走・向右走」というタイトルの本、これはどういう物語かと言うと、ある若い男女が出会って意気投合し、電話番号を交換し合うけれど、別れた帰りに雨に降られて二人とも書いた紙が読めなくなってしまい、連絡が取れなくなってしまう。それから二人とも、お互いを探し合うのだが、全然出会うことが出来ない。ところが実はこの二人、なんと同じアパートのお互い隣の部屋の住人だったのだが、一人はアパートから左に向かって出て行く習慣があり、もう一人は右に行く習慣があったため、今まで一度も出会ったことが無かったのだった。こんなに近くにいながら、幾ら探しても出会えない二人は…、というお話。ちょっと切ない大人の絵本なんですが、こういう、ある種寓話的な要素も含んでいる内容です。しかし何と言ってもこの人は絵がすごくいいので、興味のある人は下のサイトでも見てみて下さい。台湾で出版されたものも割とやさしい中文なので、ちょっと中国語を勉強してる人にも良いかもです。

    幾米のウェブサイト http://www.jimmyspa.com/


    2002/1/15

    中国語のドラえもん

    上海行った時に、中国語版のドラえもんのVCD(国語吹き替え、中文字幕付き)を買って来たんですが、子供向けだから割と簡単かと思ったら、そうでもなくて、やっぱり字幕を見ないと全然解らないのだった。結構みんな癖のある喋り方をするので、特にジャイアンなんて、モゴモゴしていて何言ってるのか全然わからんかった。ドラえもんがどんな声なのかと期待したのだが、案外普通でした。まあ、面白かったけど。ちなみにドラえもんは中国語で「叮噹」または「多啦A夢」。

    2002/1/13

    女闖天關

    『俠女闖天關』というのは、香港のATVと上海永楽電視の共同制作で、台湾でも放映されたテレビドラマです。私は名前だけは聞いていて、チャオ・ウェイ(趙薇)が主演しているという事を知っている程度だったんですが、この前上海へ行った時に教えてもらったところ、なんとこれ、監督はチュー・イエンピン(朱延平)とレイモンド・リー(李惠民)、アクション監督は、なんとあのチン・シウトン(程小東)という何とも私好みの顔ぶれだったのでした。それは知らんかった。このところ香港映画界はずっと不況ですが、こんなところで無駄に、じゃない、才能が有効に使われているのですな。ちなみに主演はチャオ・ウェイ、ニッキー・ウー(吳奇隆)のほか、ラウ・シュン(劉洵)とか、郝劭文(金城武のコメディに必ず出てくるあの太った小坊主)とか、色々出てます。上海でVCD20巻セットを買ってきたので少し観てみたんですが、まるで香港映画でした。いや、しかし私はまだ『情深深雨濛濛』を半分も観ていないので、まずこっちを先に観ないと。

    2002/1/12

    上海の大学生

    年末の休みに上海へ行って、上海の大学生何人かと話をする機会がありました。その中の一人とは映画の話で随分盛り上がって、2時間くらいずっと映画の話ししてました。例えばその人は、チョウ・ユンファ(周潤發)が好きだと言うので、最近のハリウッド映画や『臥虎藏龍』なんか観ているのかと思ったら、「いや、チョウ・ユンファの代表作と言えばそりゃ『上海灘』でしょ。」とか言うので、「そんなの、テレビでやってた頃、お前まだ生まれてないだろ。」と言ったんだが、どうやら最近でも再放送をしているらしい。上海のCDショップへ行ったら、VCDもしっかり売っていて、若かりし頃のチョウ・ユンファの顔が映ってました。他に好きなのは『喋血雙雄(邦題:狼 男たちの挽歌・最終章)』で、「あのラストシーンはすごかったよね。」と言ったら、「そう、そう!」と、その当時彼女は13歳で、動揺のあまり、ワンワン泣いてしまったという。そりゃそうだろう。「サリー・イップ(葉蒨文)も出てたね。」と言ったら、「よく知ってるね。全然有名じゃないのに。」と言われてしまった。好きなんだけどなあ。もう忘れられてる人なのか。その他にも、黄飛鴻のお父さんの話で盛り上がったりとか、『少林足球』は大陸では上映が許可されてないけど、みんな海賊版で観てるよ、とか、『半生緣』の吳倩蓮は目が細いけど美人だよね、ああいうの好きか?とか、周星馳の『西遊記』は女優がみんな美人だから好きだと言ったら、あれは二人とも周星馳とできてたんだとか、『甜蜜蜜』は良かったね、とか、許美靜は声が風邪ひいて鼻詰まってるみたいだとか、阿妹よりCoCo李のほうが歌が上手いだろ、とか、「成龍より李連杰がいい」と言ったら、「あんな奴のどこがいいんだ」と迫られたりとか、「鈴木保奈美って誰?」とか言ったら、「あんた、本当に日本人か?」とか言われたり、でも上海の若い人と話すると、大体皆、浅野温子とか鈴木保奈美とか常盤貴子とか織田裕二とか江口洋介とか、そういう話をしてくる。やっぱり日本のテレビドラマは相当人気あるらしい。なんか、そういう馬鹿みたいな話をしてたんですが、これも私にとっては中国語の勉強のひとつだったり。

    2001/12/23

    Bonnie Pink

    今一番気に入って聴いているアルバムは、Bonnie Pinkの"Just a Girl"。中でも先にシングルで出ている"Take Me In"とか"眠れない夜"とか(これも既に買って持ってるんだけど)、すごいいいです。感動しますよ。是非聴いてみてください。

    2001/10/14

    情深深雨濛濛

    最近、中国のテレビドラマ『情深深雨濛濛』にハマってしまい、なんかこればかり観てます。(どうもはまり易い性格らしい。) この連続劇は1回1時間のドラマが全部で49回まであり、これを若し週に1回のペースで観ていたら、最後まで観るのに1年かかってしまいそうです。私は香港のYesAsiaからVCDを買って観ているのですが、北京語音声、中文字幕付きの物を、とりあえず、1-20集までを買って観始めて、それで昨日、続きの21-49集までを買おうと思ったら、なんと最近香港で、広東語吹き替え、字幕無しのVCDが発売になっていて、YesAsiaで扱っているのもそれに替わってしまい、以前の中文字幕付きは無くなってしまっていたのでした。これはうっかりでした。私は音声が北京語でも広東語でも、字幕が無いとやっぱり駄目なのです。しょうがないから、今度台湾に行ったときにでも字幕付きを探して買ってこようかと思ってますが。
    ちなみにこのドラマ、主演はチャオ・ウェイ(趙薇)、レオ・クー(古巨基)、ルビー・リン(林心如)、スー・ヨウポン(蘇有朋)で、1930年代の上海が舞台です。レオ・クーが主演というのは、ちょっと意外ですが、中・港・台のそれぞれから俳優を起用するという意図もあるようです。台詞は北京語なので、レオ・クーの部分だけ吹き替えになってます。

    2001/9/30

    情迷大話王

    これ、あんまり期待しないで観たら、それが意外と面白くて気に入ってしまった。レオン・ライ(黎明)は何と言うか、真面目な顔して変な事するから、本当に可笑しいです。この役柄はこの人にしか出来ないと思う。
    この映画の監督はウォン・チン(王晶)なんですが、実際には執行導演をレイモンド・イップ(葉偉民)がしていて、この人の味がかなり出ているような感じがします。私はレイモンド・イップの映画が非常に好きなんですが(例えば『ミラクルマスクマン』とか『不道德的禮物』『洪興十三妹』『友情歲月山雞故事』などなど)、この人の独特の感覚は一体何と形容しましょうか、とにかくなんか、いいんですよ。
    それでこれ、また2回観て、途中音声を広東語にしたり北京語にしたりして観てたんですが、しかしセシリア・チャン(張柏芝)とかン・マンタ(吳孟達)なんかは本人の生の声でないとやっぱり雰囲気出ないんですが、でもセシリア・チャンの北京語吹き替えの声が結構きれいだったんで、それはそれで気に入って観てました。
    それから、音楽をマーク・ロイ(雷頌德)が担当していて、これが全編ジャズだったりして、それがまたいいです。
    ところでこの映画、今度の東京国際ファンタで上映されるそうですが、一般公開もするんだろうか?

    2001/9/23

    少林足球

    なんか、面白くて何回も観てしまいました。私が買ったのはDVDソフトで、これには劇場公開時と同じ普通版と、これに10分の追加シーンが加わった加長版の両方が観られるようになっているんですが、はじめ加長版の見方が解らなくて、結局2回通して観てしまいましたが、その後もメイキング見たり、いろいろ部分的に繰り返し見てしまったり、もう何回も観てしまった。ちなみに、他でも書きましたが、この加長版の追加の10分のシーンが、実はすごく面白いのです。これなら普通版を観た人でも、VCDを買ってもう一度観たいと思う筈。加長版で追加になったシーンというのは2ヶ所あって、ひとつは饅頭屋の店の前でのダンスシーン、もうひとつは美容室でメイク(!)したチャオ・ウェイ(趙薇)がチームのメンバーに愛想振り撒いて饅頭屋のおかみとやり合うシーン、この二つが普通版ではそのまま抜けているのです。

    でもこの映画、初め観たときは、映画の最初のほう観ていて、大丈夫かなこりゃ、と少し不安になったりもしたんだが、と言うのは、この映画の主人公達というのは、日頃虐げられている人達が、団結して努力して、そしてサッカーの試合に勝っていくという、ある種正統派スポ根ものなのだが、しかしその日頃の虐げられ方がハンパじゃないのだ。黃一飛なんか、なんでそこまで、とヒドイ目に逢ってるし、ン・マンタ(吳孟達)もだし、趙薇のあれなどは、一体何と申しましょうか。これはきっと中国人にしか理解できない感覚じゃないかと思う。日本では絶対に作れない映画ではないかな。もちろんハリウッドなんかでも。ちなみに日本の趙薇ファンの間では、この映画は不評だったみたいですが、そりゃ当たり前、と思うのが日本人で、あれを喜んでしまう私はやっぱり変なんだろうか。

    それから思うに、チャウ・シンチー(周星馳)の映画というのは、いつもテーマが可愛いと思う。本当。映画の中のキモとなるキーアイテムとして出てくるのが、この映画では「穴の開いた靴の継ぎはぎ」なんですが、これが『食神』では「叉焼飯」だったし、『喜劇之王』では何か有ったかな?、そういうちょっと可愛いものが映画の中心として存在しているというのが、すごく気に入ってしまいます。

    それからCGの使い方がすごくいいです。サッカーの試合のシーンでのCGなんか、もう完全に漫画なんですが、それが見ていて妙に盛り上がってしまって、本当に使い方が上手いと思う。それと、やってる事がいちいち可愛いんですよ。例えば、趙薇が店先で小麦粉をこねるシーンで、グルグル回る小麦粉の塊をCGで作っているんですが、その小麦粉の隣で小さいゆで卵が一緒にクルクル回ってたりとか。それとか、瞳の中に炎が燃えるやつとか。最後の得点シュートで、相手方キーパーとか、すごい可笑しい。

    あと、定番のブルース・リー(李小龍)ネタが今回も頻繁に出てくるんですが、今回のは非常にデキが良いです。ちょっと感動しますよ。

    それから、チャオ・ウェイ(趙薇)は、台詞の大部分が北京語で、多分吹き替えはしていないようでした。それに合わせてチャウ・シンチーもチャオ・ウェイと話す場面では北京語で喋っていましたし、チャウ・シンチーはこの映画のために北京語のトレーニングもしたのだと思う。こういうのは今までの香港映画では割と珍しいですが、この映画ではロケも大陸でやっていたし、大陸を意識したひとつのスタイルかな、という気もします。

    それから、ゲストでカレン・モク(莫文蔚)とセシリア・チャン(張柏芝)の二人が1シーンだけ出てくるんですが、これが結構いいです。カレン・モクは相変わらずお尻が可愛いです。

    2001/9/8

    エルヴァ

    かねてから噂のあったエルヴァ・シャオ(蕭亞軒)の日本デビューCDが昨日売ってました。日本での芸名は「エルヴァ」です。3曲入りのシングルCDで、タイトル曲の「Never Look Back」というのは、彼女の99年のデビューアルバムに入っていた、「shuaile shuaile(漢字が書けないので、ピンインで書いてます)」の英語バージョン。しかし何故よりによってこんな曲で日本デビューしたんだろか。いや、この曲、私は個人的に大好きなんですが、でもかなりアナクロ受け狙い的な曲だと思っていたんですが、そこが却って今風(?)で良かったのかも。曲を書いたのはマレーシアのAzlan Abu Hassenです。蕭亞軒の日本デビューより、Azlan Abu Hassenの日本音楽界での活躍が嬉しい気がする。あとの2曲は、1枚目のアルバムから「突然想起你」の英語バージョンと、2枚目のアルバムの「薔薇」を北京語のままのやつ。しかしとにかく、日本語なんかで歌ってくれてなくて良かった。安心しました。
    それから、エルヴァ・シャオと言えば、最初私は、この人は格好は良いけれど、顔はそんなに可愛くないな、とか思っていたんですが、台湾に行ったとき、彼女のビデオクリップVCDを買って来て見てみたら、それがなんとむちゃくちゃ可愛いんですよ。びっくり。こんな人だと思わなかった。彼女の台湾でのうたい文句が「両岸三地唯一文武色三全超級青年女歌手」ですからね。確かに。

    2001/8/26

    身男女

    この映画について多くは語りますまい。とりあえず、みんな観てね。

    でも、ちょっとだけ。これね、サミー・チェン(鄭秀文)が可愛いんだよ。ほんと。もう可愛くて可愛くて。彼女はだんだんダイエットに成功してスマートになっていくんですが、でも太ってた時のほうが良かったかも、とか思ったり。


    ところで今朝、アリーヤが飛行機事故で死んだと聞いてかなりショックだった。

    2001/8/25

    蜀山傳

    今月公開になったばかりの「蜀山傳」の中国大陸版VCD(もちろん正規版)を観ました。
    しかしこれ、何だかのっけからクライマックスの連続で、ひたすらテンション高くてCGは派手派手、息継ぐ間も無く観終わって、「ああーっ疲れた」とため息が出ました。しかし派手なCGばっかりなんで、たまに実写の風景なんかが出てくると、妙にホッとしたりしました。しかしやはり、緩急のリズムというのは必要ですよ。例えば「風雲」なんかでも、派手な部分は派手、でもスー・チー(舒淇)の出てくる部分なんかは妙にのどかでポワ~ンとしてたりとか、そういう対比やリズムは大切です。徐克の意気込みは解るけど、やり過ぎなんだよな。そういう意味では、彼の新作「ドリフト」を観て、「蜀山傳」が心配だなあ、などと思った人の予想は当たっているかもしれない。

    ところでセシリア・チャン(張柏芝)、美しいです。徐克はそれだけに全身全霊かけたんじゃないかと思うくらい。イーキン・チェン(鄭伊健)なんかが一緒に出てきても、彼はただ立っているだけだったりするのに、セシリア・チャンは、しっかり美しく演出してるんだもん。でもまあ、それでいいのだ。私は満足。イーキン・チェンは、あまりぱっとしなかったです。彼の持っている三日月型のブーメランみたいのとかCGで作っていて面白いんだけど、それはイーキンの格好よさでもないからな。それからルイス・クー(古天樂)の羽とかは、結構面白いです。そしてケリー・リン(林熙蕾)は、ルイス・クーの掌にも乗ってしまう小さな赤い蝶々。これがなかなかいいです。綺麗な虫には毒がある、って感じなんですが、こういう毒のある役をやらせたら、ケリー・リンはぴったりだと思う。あと、チャン・ツーイー(章子怡)、彼女はゲスト出演だみたいに聞いていたんですが、これが結構活躍していました。あのブリッ子チャン・ツーイーが、妙にワイルドで汚れた渋い役をやっていて、こういう使い方も出来るんだと関心しました。この映画の中で唯一香港映画らしいアクションしているのも彼女だけでした。で、まあ男二人があまりぱっとしない中、実は一番活躍していたのは、脇役のパトリック・タム(譚耀文)とジャッキー・ン(吳京)の二人。まあねえ、そうなんだよな。あと、なんかわからない白髪髭もじゃのオッサンが出ていると思ったら、サモ・ハン(洪金寶)でした。ちょっと痩せたかな。

    2001/8/19

    北京

    8年ぶりに北京へ行って来たんですが、なんだか浦島太郎になった気分でした。昔はあんなじゃなかった。びっくり。中国は日本の何倍もの速さで時間が進んでいるようです。
    それから北京で「我的父親母親(初恋のきた道)」を観て来ました。私は日本で一度観ているんですが、観客のリアクションが日本と全然違うので面白いです。映画の前半部なんか、もう大爆笑の連続で、北京の若者は手を叩いて喜んでました。日本では、まるで文芸作でも観るかのように、皆シーンとして観ていたんですけど。こういう微妙な感覚の違いは重要ですね。海外で映画を観てみるのは良い経験だと思います。

    2001/8/6

    中華英雄

    昨日、今更ながら「中華英雄」を観たんですが、面白かったー。いや、別に、映画としてはそんなに面白くもないのかもしれないけど、でも面白かったですよ。(何が?)

    私が観たのは香港版のDVDで、これにはあの噂の「イーキンが月に飛んでっちゃった」シーンはカットされてるのでした。残念。見たかったのになあ。日本で劇場公開されたものにはしっかり入っていたそうですが、日本版DVDも入ってないのだろうか。

    しかしこれは基本的に漫画だからね。楽しいです。知らない人が普通の映画だと思って観たら、びっくりするだろうけど。CGも、とにかく楽しいです。楽しければ何でも良いのだ。それにこの映画、超豪華オールスターなんですが、と言っても、いつもの同じメンバーなので、なんだか新春かくし芸大会を見ている気分になってしまった。まあ、香港映画は皆そうかもしれないけど。

    ところでン・ジャンユー(吳鎮宇)の着物、襟が「芸者」になってました。ちょっとずっこけ。これに限らず、香港映画に出てくる日本人の和服の襟は、大抵「芸者」になってます。そういうものだと思っているんだろうな。香港は、ハリウッドなんかに比べると、日本文化に対する理解が良いほうなんですが、ここはまだまだですね。スー・チー(舒淇)の着ている和服もつんつるてんで格好悪いです。彼女の体型なら、お腹に綿を入れるとかしないとサマにならないです。和服というのは、日本人体型に似合うようになっているから、スマートな中国人には基本的に似合わないと思う。

    それからマーク・チェン(鄭浩南)、また日本人やってました。マーク・チェンが日本大好きなのは有名ですが、香港人にとってマーク・チェン=日本人というイメージがあるのか、単に本人がやりたがっているのか、どっちなんだろう。

    またスー・チー(舒淇)、この人は何をやっても似合いますね。あんなに強い個性があるにも関わらず。今回の役もぴったりです。この人は、やたら引っ張りだこになるのは、人気があるからというより、何をやってもサマになるからなんだと思う。しかし不思議な人です。

    で、マーク・チェン率いる日本の忍者部隊(!)が、なんとガクランにマント、という出で立ちで、サム・リーは変な頭で、女のスー・チーもガクラン着て、格好いいす。それに、特撮で作った忍者の動きが怪しくてキッチュ。もう気に入っちゃいましたよ。この人達で何か別の映画撮って欲しいくらい。

    それから、あの生き別れになった双子の妹はどうなったんだろう。私はてっきり、グレース・イップ(葉佩雯)が実はニコラス(謝霆鋒)の妹でした、だとばっかり思って見ていたんですが、違ったかな。中文字幕で見ていたんで、聞き逃したかも。でも、グレース・イップ、結構いい登場の仕方の割に、その後あんまり活躍しなくて残念。本当ならもっと彼女のエピソードもあるんだろうと思うけど。それから、ユン・ピョウ(元彪)、格好良いですね。あのブルース・リー(李小龍)のキビキビした動きが出来るのは、この人だけかもしれない。ジェット・リー(李連杰)なんかは、動きが優雅過ぎて(遅いという意味ではなくて)きれいなんだけど、なんか物足りないんだよな。

    あと、ニコラス(謝霆鋒)の傘のアクションとか、いいよあれ。それにクリスティ・ヤン(楊恭如)も可愛いしね。しかしなんか、こういう美味しいネタがあちこちに沢山有り過ぎて、すごく面白いんだけど、面白すぎて逆に映画のストーリーそのものは全然盛り上がらなくて、何だかよく解らないうちに終わってしまうという、変な映画でもあった。まあ、新春かくし芸大会なんだから、それでいいか。?違うか。


    2001/8/2

    ビール

    今日、近くのスーパーでアメリカ産のノンアルコールビールが1本98円で売っていたので買ってきて飲んでみたんですが、結構美味しいです。これなら、最近流行りの「発泡酒」なんかよりも全然ビールみたいで美味しい。と言うか、そもそも私はあの「発泡酒」が大嫌いで、あんな物、いくら安いからといって、よくみんな飲むと思う。まああれも、変わった味のチューハイだと思えば美味しく飲めなくもないが。ならいいのだが、なまじビールに似ているのが良くないです。ところで、日本の大手メーカーのビールは、皆なんか美味しくないですね。最近見られる地ビールなんかでは、かなり美味しいのあるんだけど。しかしアサヒなんか、全然美味しくない。キリンは、あれはビールのくせに日本酒の味がするんですよ。本当。米麹が入っているからなんですが、日本人好みの味なんでしょうね。サッポロの黒ラベルとかは、苦味が好きで飲んだりしますけど。それから、私の場合、ビールはあまり冷やさずに飲んでます。そのほうが美味しいと思う。大抵の人は「ギンギンに冷えてないのはビールじゃない!」とか言ったりしますが、それはやっぱり、あまり冷えてないキリンを飲むと、米麹の味がするからじゃないのだろうか。そういう訳で、海外に行ったときなどは、必ず毎晩現地のビールを何種類か買って飲んでます。日本のビールはどのメーカーも画一的な味しかしませんが、他の国では種類によって色んな変わった味がするから面白いのです。しかしまあ、日本のビールが変なのは、そもそも日本のビールの税率が異常に高いのが諸悪の根源なのだ。商品開発の方向が間違った方向へしか行かないんだよな。美味しいビールを作るんじゃなくて、不味いビールもどきを一所懸命作っている。

    2001/7/29

    Aaliyah

    Aaliyahの新譜、買って来ました。もう随分久しぶりのアルバムですが、やはり素晴らしいです。しかしこの人は、つまらない映画なんか出てないで、歌っているほうがいいですよ。でもまあ、美人だから、映画に出てもいいんだけど。

    それからついでにaikoの「夏服」も買って来たんですが、この人はやはり天才ですね。日本のポップス界では10年来の才能だと思う。

    2001/7/28

    この「を」という文字は、近代の日本語において、一旦は消滅しかかって、そして再び復活しているという、妙な文字です。
    五十音のワ行の文字のうち、「ゐ」「ゑ」「を」の3つの文字は、かつての日本語ではそれぞれ"wi","we","wo"のように発音されていましたが、近代ではそれぞれの実際の発音は「い」「え」「お」と変わらなくなっていたため、昭和初期に現代仮名遣いを制定する際に、この3つはそれぞれ「い」「え」「お」に置き換えられました。その結果、「ゐ」と「ゑ」の2つは、日本語から消滅することになりましたが、しかし「を」は、助詞として使う「を」に限って使い続けることに決めたため、かろうじて消滅を免れました。この現代仮名遣いを決める際、何故か助詞に関しては、歴史的仮名遣いをそのまま踏襲したものが幾つかあります。例えば、
    「お爺さん散歩に連れて行きました。」
    この文は、実際には、
    「お爺さん散歩に連れて行きました。」
    のように発音されます。
    何故このように決めたのかは謎ですが、それによって「を」という文字は、文字としては存続することになったのです。
    ところで、昭和初期に一旦消滅しかかって、文字としてだけ生き残ったこの「を」が、昭和の中ごろから音としても再び復活し、「を」を"o"ではなく"wo"と発音する人が増えてきたようです。(実は私もそう。また、ある日本語の研究家によると、昭和初期でも、一部の老人や地方の方言では、「を」を"wo"のように発音する人がいたそうです。)ある国語研究家は、これは英語の学習や外来語が影響しているのではないかと推測しています。英語などにある"wo"という音に慣れたため、日本語としても「を」を"wo"と発音する人が増えたのではないか、とのことです。

    ところで、あまり関係ないですが、あのフェイ・ウォン(王菲)のことを、「フェイ・オン」と書く人がたまにいます。新聞とかにもそう書いてあったらしいです。私の会社のある人も、「フェイ・オン」と言っていましたが、「ウォ」も「を」と似たようなもので、"wo"の発音が出来ない人は結構いるようです。

    それから、中国語の発音を習うときに、ピンインの"wo"は「ヲ」ではなく「ウォ」と発音するんだ、と教えられたりします。これは何処が違うかと言うと、英語なんかの"wo"を発音する場合は、上の前歯が下唇に接近して摩擦音に近い音が出ますが、中国語の"wo"を発音する場合、歯は唇に接近せず、単に母音が変化するだけなので、「ヲ」と「ウォ」は全然違うのです。

    2001/7/14

    歯の治療

    ここのところ毎週、歯医者に通って歯の治療をしてます。
    • 6月30日
      左下の親知らずを抜きました。この歯は、歯茎の肉が半分被った状態で、歯茎を切って抜いたので、抜歯当日は痛くて、痛み止めを飲んで寝込んでました。翌日以降は普段は別段痛くは無いんですが、悪いことに抜いた後に出血が少なかった為に、抜いた跡の穴に血が固まらず、穴の中には骨が露出した状態になってしまったため、穴の中に食べ物が詰まり易く、詰まると痛いのです。この前も横浜駅前で餃子を食べた後、妙に痛いので、家に帰ってからよく見たら、穴に葱が詰まってました。辛い物とか入ると良くないようです。穴の大きさは段々小さくなっていますが、抜いた直後にはソラマメが入りそうな大きさだったのが、1週間後には大豆くらいになって、2週間後の今は御飯粒が2個ぐらい入りそう。
    • 7月7日
      左下の第二小臼歯の虫歯を治療しました。付け根の部分にあった虫歯を削って、その跡に樹脂を詰めるだけです。最近の治療用樹脂は良く出来ていて、瞬間で固まって(あれは光硬化樹脂らしい)仕上がりは外観的には全くわからないようになります。それはいいんですが、その後2,3日ほど、治療した歯の周辺が妙に痛くて気持ち悪かったんですが、多分あれは歯茎の肉に樹脂がくっ付いていたかららしいです。
    • 7月14日
      今度は左上の親知らずを抜きました。これは何とも簡単に一瞬でポロッと抜けてしまいました。そのせいか、麻酔が切れた後も全然痛くなくて全く平気。抜いた後の出血もあったので、穴には血が埋まっているので、それも良いようです。
    と言うことで、治療する前は、左の親知らずが上下共に外側に向かって生えていたので、1ヶ月くらい前から、噛む度に歯が頬の内側を挟んでしまって、痛くて飯が食えなかったんですが、なんとか良くなりました。めでたしめでたし。

    2001/7/1

    韓国ポルノ

    最近、中国語(北京語)の聴き取りの練習の為に、香港映画のVCDを観るときに、音声を北京語にして観たりしているんですが、しかし広東語を北京語に吹き替えたものは、喋るのが速くて、全然聞き取れないのです。ところが今日、韓国のポルノ映画を北京語に吹き替えたVCDを観たら、これが結構ちゃんと聞き取れるのでした。まあ、ポルノなんてどうせ簡単な台詞しか喋らないからなんですが、それだけでなく、多分韓国語というのは、広東語よりもテンポがゆっくりしているから、それに合わせると、北京語もゆっくりになるようです。
    ところで、私が今まで北京語の聴き取り練習を色々してみた中で、最も聴き取りやすかったは、それは張惠妹の話す北京語。彼女は少数民族だから、学校で習う言葉をちゃんと話しているからだろうか。

    ところで関係無いけど、昨日、歯医者行って親知らずを抜いたので、昨日は痛くて寝てました。歯茎にすごいでかい穴が開いてしまったんですが、ちゃんと埋まるんだろうか。心配。

    2001/6/24

    中国語検定試験

    今日、中国語検定試験を受けてきたんだけど、さすが3級になると結構むずかしくて、あれ落ちてたかもしれないな。どうせ勉強してないし、まあいいや。

    2001/6/13

    ドリフト

    私が思うにこの映画は、ストーリーなどはどうでも良くて、単にそれぞれのシーンのシチュエーションだけを楽しめばいい映画だと思った。当たってますかね?ツイ・ハークさん。

    映画の冒頭で、ニコラス・ツェー(謝霆鋒)が酔って間違って寝てしまった女(キャシー・チュイ徐子淇)、これがレズビアンの女で、しかも実は潜入麻薬捜査官の刑事だった、というシチュエーションが出て来ます。しかもすごく格好良い、掴みのいいオープニングなのである。普通ならここから何か麻薬絡みのストーリーが展開する筈だと思うだろう。しかしそうではないのである。次のシーンは9ヶ月後に移り、この女は妊娠した腹を抱えて刑事を辞めてしまい、ただの女としてスーパーで買い物をしてたりする。ニコラスはお腹の子供のためにお金を稼ごうと思ったのが実は物語りの始まり。そしてこの女はその後、ほとんど何もしないで、ただ妊娠しているだけ。つまりこの女がレズビアンである必然性も、女刑事である必然性も、全く無いのだ。だから「そりゃねーだろ。」と私はここでいきなり出鼻をくじかれてしまった感じ。「はっはっはっ、冗談だよ」というツイ・ハークの笑い声が聞こえてくるようだった。
    しかしところで何故ここで、女刑事とかそういう設定にしたかと言うと、それは単に「そのほうが面白いから」なんだと思う。もしあれがごく普通の会社員の女とかだったら、面白くも何ともないから。つまり単にそのシチュエーションが面白ければ良いという、それが全てなのだ。要するに、そういう映画だったのである。

    それから、二人目の妊婦、キャンディ・ロー(盧巧音)が、「生まれる~!!」と叫びながら銃で敵を撃ってしまう、前代未聞の出産バトルシーン。これも、ストーリー的にこの女が臨月である必然性など何も無いんだけど、単にシチュエーションが面白ければ良いという、ただそれだけ。

    それから、部屋がガスで爆発する、という時に、「冷蔵庫の中は安全だ」とか言って、中身を掻き出して冷蔵庫の中に入るお茶目なニコラスとか。(ツイ・ハークの作った映画で、同じシチュエーションが昔あったような。)

    それから、激しい銃撃戦の後、ジョン・ウー(吳宇森)の例のアレやって、「馬鹿もん。先に撃ったほうが勝ちなんだよ。」とか。あと鳩も飛んだりとか。

    結構楽しんで作ってますよね。これが真面目な映画である筈がないです。一見真面目に作ってあるけど。だから映画を観ている間、「あの伏線はどうなったんだ」とか、「ストーリーが解らんぞ」とか、「人間関係がよく解んねえぞ」とか思ってしまった人は、多分駄目だったかも。確かに全然解らないんですよ。ストーリーとか、人間関係とか。でも、解らなくても、観ていれば面白いというのが、この映画なのですよ。

    と言っても、決してこれはお馬鹿なウォン・チン映画などではなくて、やはり一番の見ものは、アクションの凄さです。特にロープを使って上へ下へと空間を自在に動き回るアクションと、それを追うカメラは滅茶苦茶格好良い。それから、CGを多用した特殊効果や、コマ落とし等も多く使っていて、かなり劇画チックです。人により好みもあると思いますが、私は結構こういうの気に入ってます。

    ところで、出演者は、皆光ってました。やはりその点はさすが。ニコラス・ツェーは、もう一人前のスターですね。ウー・バイ(伍佰)が格好良いのは前からだったんですが、でもこの人はステージで歌っているほうがもっと格好良いと思う。しかし、キャシー・チュイ、この女、いいですよ。気に入っちゃいましたよ。見たのは初めてでしたが、香港ではCMモデルとかずっとやってたらしいです。なんかちょっと猿っぽい顔がたまんないです。可愛い。それにキャンディ・ローは、この人本当に歌手なのか?よくまあ、お産なんかするよな。

    と言う訳で、面白かった。


    2001/6/10

    現実の続き 夢の終わり

    これ、結構面白かったんですが、でも日本台湾合作だけあって、ちょっと中途半端な感じもします。映画のストーリーは基本的に台湾ヤクザの抗争を描いたものですが、その抗争で殺された男の恋人だった水野美紀が、台北にやってきて相手のヤクザに復讐する、という話が絡んできます。で、この水野美紀が一応主演となっているんですが、この水野美紀の扱い方が中途半端な感じです。と言うのは、大体、ごく普通の日本人の女の子が、恋人が死んだからといって、単身で台湾にまで乗り込んできて、初めて使う拳銃でヤクザ相手に闘う、なんて、かなり非現実的な話だからです。この場合、水野美紀の扱い方は、次の二つのどちらかにすべきだったと思うのです。

    1. 水野美紀を映画の中心にして、殺された男と愛し合っていた過去の話から、相手の台湾ヤクザに対する恨みのドロドロした部分も描いて、女一人でヤクザを相手に立ち向かっていく壮絶な姿を描いた物語にする。
    2. 逆に台湾ヤクザを映画の中心にして、ヤクザ同士の抗争の最中、そこに正体不明の謎の日本人復讐女がターミネーターのように神出鬼没に現れては、無言で銃を撃ちまくっていく、というクールなもの。

    多分台湾側スタッフは、後者のほうを作りたかったような感じがします。しかし日本側の奥山なんとかいうプロデューサーは前者のほうにしたくて、結構もめたんじゃないかと思う。もし後者のような話なら、柏原崇の演じた役は全く登場する必然性が無くなってしまうのだが、日本制作側は前者のような話を狙って彼に重要な役を与えていたのに、しかし実際には後者のような作り方をされてしまったため、柏原崇は一体何のために登場したのかわかんない、という映画になってしまったのでした。

    合作映画といえば、香港日本合作の「もういちど逢いたくて 星月童話」とか、香港韓国合作の「ミスティー」や「攝氏32°」とかも、まったく同じような印象でした。まあ、しょうがないですね。

    ところで、水野美紀は、使い方によっては結構いいかもです。演技はよくわかりませんが、体は鍛えているみたいなので、アクションは出来そうです。クールなイメージも良いと思う。しかし柏原崇というのは、ナヨナヨしていて気持ち悪いよな。女性ファンはともかく、これでは男のファンは付かないと思う。


    2001/6/9

    超速伝説ミッドナイト・チェイサー

    映画のオープニングは、まるでSF映画のように映像処理されたゲーム風画面で、そこに台湾のセクシー女優ケリー・リン(林熙蕾)のアップが右から左から「見て見て見て」って感じで、こりゃケリー・リンのプロモーションビデオか、って感じ。ある意味そうなんだけど。この人も、スー・チー(舒淇)の柳の下として連れて来られたチョン・チェン(鍾真)、ティエンシン(天心)と同じ、いずれも台湾のセクシー女優の一人みたいなもの。しかし香港では、裸になるのは日本の女優、セクシーなのは台湾の女優、と決まっているようで、地元香港の女優はそういうのやらないですね。まあ香港の女は気が強いから。と言うより、日本の女が馬鹿なのか。ま、それはいいけど、ケリー・リンと言えば、何と言ってもやっぱり、黒の紐のように細いセクシーな下着、ですね。これは定番。彼女はこれだけ見せれば十分、という感じで、途中で死んでしまいます。そこで後半活躍するのがセシリア・チャン(張柏芝)。この人はまた、全然セクシーじゃないですね。まったく。途中脱いで見せたりするんですが、イーキン・チェン(鄭伊健)に「子供が何やってんだよ」とか相手にしてもらえなかったり。いや、しかしそこがいいんですが。それから、イーキンの片腕的メカニックで、セシリア・チャンの兄の役でパトリック・タム(譚耀文)が出ているんですが、最初判らなくて、なんか似ている人が出てるな、とか思っていて後でクレジット見直したらパトリック・タムだったのでびっくりでした。癲癇持ちの役を演じているんですが、全然雰囲気が違っていて、結構役者です。それからレースものと言えば欠かせないのがブラッキー・コー(柯受良)。なのにあんな役。しかしあの人が演じるからこそ、今はこんなだけど、昔は走り屋だったんだぜ、というのがリアルで納得できるのですよ。と言っても、普通の日本人の観客には全然解らないけど。そしてライバル役にはサイモン・ヤム(任達華)。結構豪華な配役。そのサイモン・ヤムの女で助手席にいつも座っているのが、チャン・シウチョン(陳小春)の昔の彼女だったステファニー・チェー(車婉婉)。この人、ただ座っているだけで台詞も無いのに、こんなに目立つ女も珍しい。結構いいよな、この女。それから、チャン・ホウ(陳豪)、この人、いつもこんな役ばかりだな。香港の情けない役ナンバーワンです。あと、ジェリー・ラム(林暁峰)も出てるし、リョン・チョクムーン(梁焯滿)も出てるし、なかなか脇役が豪華です。しかしこれ、言ってみれば「古惑仔レース版」みたいだよな。まあ、同じ人達が作ってんだから当たり前だけど。

    2001/6/4

    あしたはきっと…

    吹石一恵主演の映画「あしたはきっと…」、なんだかのどかで良かったですよ。しかしこの映画、モチーフにしている元ネタ映画が露骨に判り過ぎ。これはまさに、大林宣彦の「転校生」と「時をかける少女」と「さびしんぼう」を3つ足して3で割ったような映画ではないですか。そうは言っても、決して「モノマネ」とか「パクリ」という感じは全然しなくて、かと言って「パロディ」でもないんだけど、何と言うか、わざと好きで面白がってやっているところがあるので、観ていて結構楽しいし好感持てます。例えて言えば阿妹がジャネット・ジャクソンやってるようなものか。ちょっと違うか。ただ作品としては、少し構成や脚本が弱いし、脇役の力が足りないので、もう一歩という感じ。高校生の描き方が全然今風じゃないのは結構好きなんですけど。それから吹石一恵、この人キャラクターが面白いです。なんかポワーンとしてるし、声はガラガラだし、浴衣なんか着るとツンツルテンで全然似合わないし。結構気に入ったりとか。

    2001/6/2

    温水洗浄トイレ

    今日の朝日新聞を読んでいたら、新幹線の車内トイレに温水洗浄機能付き便器を来年あたりから設置することになったそうです。そういえば先週の朝日新聞の夕刊では、新幹線の座席に、パソコン対応のテーブルを設置するとかいう記事も載ってました。まあそれはいいけど、しかしJRも、そんなことに金を使うくらいなら、他にやること沢山あるだろ、お前ら、とか思ってしまったのだけど。JRだけとは限らないが、電車のホームでの事故で人が死んでも、その最たる原因はホームの構造に安全対策が無かったからなのだし。それに、朝の通勤時に東海道線の上りで横浜から新橋なんかに乗ったら、もう自殺したくなってしまうぞ。よくみんな我慢してるよな。

    それは置いといて、ところで、その温水洗浄トイレというもの、これ、今や日本の家庭の4割に普及しているそうですが、本当だろうか。便器メーカーの陰謀じゃないだろうか。こんなのが有るのは世界中で日本だけで、日本に旅行に来た外国人が一番驚くのが、この洗浄機能付きトイレだそうです。もしかしたら、水でお尻を洗う習慣のあるイスラム地域の人なんかは喜ぶかもしれないけど。
    ところで私は、幸い痔を病んでないし、自宅のトイレはこれにしていないんですが、この洗浄機能付きトイレというのは、実を言うとまだ一度も使ったことが無いのです。会社のトイレにも有るし、街中でもこの便器は見かけますが、一度たりとも使ってみようと思った事が無い。何故かって?うーん、それは自分でもよく解らないんですけど。しかし第一、温水シャワーなんかで洗ったって、お尻に付着したウンコは、完全に洗い流せないと思うのだが。場合にもよるでしょうが、例えば硬めのウンコがツルンと出た場合など、肛門付近は殆んど汚れないし、逆に水に近いような下痢便が出た場合など、これは温水で簡単に洗い流せそうです。問題は、練り歯磨き様ペースト状の奴がネトッと出た場合。これは難しそうです。やはり一度ペーパーで大方拭き取ってから、最後の仕上げで温水を使うしかないだろうな。しかしそもそもウンコというのは、どちらかと言うと水溶性ではなく油溶性なのです。赤ちゃんのオシメを替えるときに、赤ちゃんのお尻に付着したウンチを、これをウェットティッシュなどで拭き取っても、あんまりキレイにはならないんですが、実はこれ、オイルで拭き取ると、サッとキレイになるのです。知ってましたか?

    話は変わりますが、ドラッグストアなどで売っている「ベビーオイル」が、ここ数年結構売れていて、それも赤ちゃん用に買っていくんではなく、若い女性が自分で使う化粧用に買っていく場合が多いそうです。確かに「ベビーなんとか」という名前に若い女性が惹かれるところはあると思います。女性にとっての理想の肌は、それは透明感が有ってキメの細かい、まさに赤ちゃんの肌なのだから。しかもベビー用ならば敏感肌にも優しそうだし。でもちょっとよく考えてみると、そもそもベビーオイルって何?何故赤ちゃんにオイルが必要なんだろうか。生後まもない赤ちゃんというのは、幼児や子供に比べ、むしろ皮脂が多く、あせもにも成り易いので、ベビーパウダーなどで脂や汗を抑えてあげるほうが大事です。オイルは一体どこに使うのか。そう、それはお尻に付いたウンチを拭き取るのに使うんです。日本の若い女性は、赤ちゃんのウンチ拭きを、自分の顔に使っているのですよ。まあ、ウンチがキレイに拭き取れるのだから、メーク落としに使うには効果的だと思いますけど。


    2001/5/22

    ファイターズ・ブルース(その2)

    『ファイターズ・ブルース(阿虎)』でアンディ・ラウ(劉德華)と愛し合う女性記者を演じたタイ人女優、この人『ナンナーク』に主演しているインティラー・ジャルンプラ(Inthira Charoenpura)という有名な女優でした。『ブロークダウン・パレス』にも出ているようです。そんなお方だったとは露知らず、どうも失礼しました。

    それから、この映画の香港版VCDも買って持ってたりするんですが、日本の劇場で公開されたのと比べると、実はこれが違うんですよ。香港版の方は、常盤貴子の声が全部吹き替えです。常盤貴子は結構がんばって(?)英語、広東語、タイ語を喋っているんですが、まあしょうがないですね。いや、別に広東語が上手に喋れなくてもいいんだけど、でもあの演技で吹き替え無しではとても見ていられないと思った。日本の観客は「がんばって外国語喋ってるね」なんて誉めてくれるかもしれないけど。


    2001/5/21

    ファイターズ・ブルース

    『ファイターズ・ブルース(阿虎)』、結構良かったです。アンディ・ラウ(劉德華)はもちろんですが、アンディ・ラウと愛し合う女性記者をやったタイ人の女優が渋くて良かったですよ。何て名前だろうか。今度調べておこう。それから、娘の役をやったタイ人の女の子がまた非常に良くてですね、駅のシーンとか、すごく好きですよ、ああいうの。ところでそれはいいんですが、しかし哀れなのは常盤貴子。あれじゃ何のために出て来たのかわかんないですね。あれではとても主演とは呼べないですよ。まるで取って付けたような役柄で、あれなら、常盤貴子の登場するシーンを全部カットしてフィルムを繋ぎ直しても、事実上ほとんど同じ映画が出来上がるじゃん。(実際、そういう別バージョンが存在したりして…。)それに、常盤貴子の演技は、ほとんど演出されていないです。「貴子ちゃんは好きなようにやってていいよ。」って感じ。ダニエル・リー(李仁港)の演出した他の映画を見れば解りますが、ダニエル・リーという人は、非常にスタイリッシュで、きっちり演出する人だから、常盤貴子がいかに邪険に扱われていたかというのがよく判ります。役柄の設定から脚本の段階で既にそうなんだから。客寄せパンダかな。

    2001/5/20

    ふたりの人魚

    『ふたりの人魚(蘇州河)』、すごい面白いです。と言うか、かなり引き込まれて観てしまいます。撮影が、手持ちカメラを多用しているんですが、でも撮影が非常に良くて、また美術も良いので、映像的にすごくいい映画になってます。妙なリアリティーが有りながら、夢のようなファンタジーのような映画。ちょっと、三枝健起のドラマに似ている感じ。それから語り口が非常に上手。ちょっとトリッキーだけど、ミステリーって程じゃない。それからチョウ・シュン(周迅)、ああいう童顔の人が派手なメイクすると、妙に色っぽいですね。

    2001/5/15

    哈日杏子

    今月号の「中国語ジャーナル」の付録CDに、なんとあの哈日杏子のインタビュー録音が入っていました。それが意外にもこの人は、ずいぶん太い声で大人っぽい喋り方をするのでちょっとびっくりでした。もっと軽いミーハーな人かと思った。巻頭の台湾案内の漫画も面白いです。台湾の本屋に行くと彼女の著書が沢山売られていますが、結構面白いです。日本語訳も1冊出てます。

    2001/5/13

    夢の島少女

    今日NHKで、佐々木昭一郎演出の74年製作のドラマ『夢の島少女』の再放送をしてました。中尾幸世さんが主演する佐々木昭一郎の一連のドラマの中で一番最初の作品に当たりますが、これが最も初々しく感性豊かな感じがします。なんだかこれは「つげ義春の世界」だとか思ってしまった。それからこれに主演している中尾幸世さん本人が、なんとドラマ放映の前後に登場したのでびっくりでした。もうオバサンだしね。しかしドラマ終了後のインタビューがあまりにたるかったので、ああいうのはやめて欲しいな。ドラマだけ見せればそれで十分じゃん。
    NHKアーカイブスのページ

    2001/5/12

    CDの並べ方

    最近部屋にCDが溢れかえって山積み状態になってしまっていたので、CDが約200枚入る棚を買ってきて今日整理していました。家にはこれとほぼ同じ棚が全部で3つになり、これでなんとかCDが全部納まってます。CDの内訳は洋楽が約200枚、香港、台湾が200枚、邦楽が100枚くらい。しかしその他に大量の映画のVCDが、これは押し入れの中に埋まっている状態。

    ところで、このCDをどういう順番で並べて整理しているかというと、洋楽と邦楽は、どちらもABC順に並べてます。ただし洋楽はファーストネーム、邦楽は苗字のABC順。そういえば輸入CDショップの老舗タワーレコードでは、昔から店舗の陳列をファーストネームのABC順に並べてますが、以前横浜にHMVの店が出来たとき、最初これをラストネームの順に陳列していました。つまりマイケル・ジャクソン、ジャネット・ジャクソン、ジャクソン5が隣に並んでいるという感じで、考え様によっては便利でもあります。しかしタワーレコード方式に慣れてしまっていた私は結構戸惑いが多く、そういう意見が多かったのか、そのうち現在と同じファーストネーム順に変わりました。

    それはいいとして、今日CDの整理をしていて困ったのが香港、台湾のCDをどういう順で並べるかということ。色々悩んでいい案が浮かばず、結局何かの順に並べることはせず、適当に姓ごとに並べて、その代わりにそれぞれ姓のインデックスの札をCDの間に挟むことにしました。紙に「張」とか「黄」とか書いて、見出しとして挟んで、すぐに見付けられるようにするのです。

    しかし、日本の輸入CDショップでの香港、台湾のCDの並べ方を見て思いますが、あれは結構判りにくいです。よくABC順とかに並んでいるんですが、これが姓の頭文字の場合と、英名の頭文字の場合とが混ざって並んでいて非常に判り難い。さらに張惠妹はA-Meiだから"A"だったり、金城武は何故か"T"だったりとか、結構無茶苦茶。新宿のTSUTAYAの場合は、以前からアイウエオ順で判りにくかったですが、最近棚の配置が変わったらもっと見づらくなってしまった。新宿のHMVは、元々あんまり分類していないので、まあいいやって感じ。渋谷のタワーレコードは以前は姓の漢字順で漢字の札も付いていて判り易かったんですが、今は英名のABC順になってすごい判り難くなってしまった。しかもタワーレコードは、何故かCDの背に全部紙を貼って、手書きでカタカナ名を書いてあるので、もう無茶苦茶見づらい。韓国のCDとかは、ハングル読めない人の為にカタカナでってのは解るんだけど、こっちは漢字なんだからさ。「張國榮」と書いてあってこれがレスリーだと解らないような人は、CDなんか買っちゃいかんと思うよ。

    とか思って、ふと最近日本で公開された香港映画のパンフ、チラシの類を見てみたら、これが何と10枚中10枚まで、俳優の名前がカタカナだけで書かれていて、漢字が併記されているのは1枚も無い。これはびっくり。我ながら。これじゃ、レスリー・チャンが張國榮であることを知らない人の方が多いということだ。一方、英語でLeon Laiとか併記されているものは幾つかある。これは多分そのほうがカッコよく見えるからということだろうか。漢字はそんなにダサいのか。香港映画って、そんなにオシャレだと思うのか。これはウォン・カーウァイ(王家衛)が悪いのか。多分タワーレコードが漢字で札を付けていたのを、「これじゃ解らない」とか文句つけた人がいたんだろうな。しょうがないな全く。日本人は英語が出来ないんだから、せめて漢字くらい覚えたほうがいいと思うぞ。どうせレスリーのCD買うのに"R"のところ捜したって見付からないんだから。

    で、結局私はどこのショップが一番好きかというと、それはほとんど順番に並べていない新宿HMV。この店は、「香港男性」、「香港女性」、「台湾グループ」とか分かれているだけ。これが一番見やすくて実用的。


    2001/5/9

    グラン・ブルー

    私の友人にフリー・ダイビングをやっている人がいて、その人から「観ろ」と言われて観たのが、かの有名な『グラン・ブルー』。(『グレート・ブルー』のフランス語完全版というもの。)これ、もっと硬派な映画かと思っていたら、意外と軽いラブコメみたいでびっくりでした。(そんな風に見てしまう私がヘンだろか?)描いている物は、これは男のロマンの世界ですよね。でもこれはむしろ女性に人気の出る映画だとも思った。映画の中では、男は、女なんかより海やイルカと遊ぶほうが好き。女は、子供が欲しいとか、セックスしたいとか、妙に現実的。(ま、実際そういうもんかもしれないが。)で、そんな男に愛想尽かして一旦別れるけど、女は忘れられなくて舞い戻ってハッピーエンド、なんて書いてしまうと、これじゃまるで安っぽいハリウッド映画みたいじゃん。オレはそんな映画が観たかったんじゃねーよ、女なんか出てこなくたっていいんだよ、男のロマンなんだからさあ、とか思ってしまったのだけど。ところで監督のリュック・ベッソンという人は、『ニキータ』とか、すごいクールで好きなんだけど、でも『レオン』とか、格好良いんだけど、なんか途中たまに観ているこっちが恥ずかしくなるような臭い演出してしまったりして、この人ちょっとアレかなあ、とか思っていたら、『フィフス・エレメント』なんか、もうベタベタに臭くなってしまってました。なんかこう、フランスの映画というのは監督の個性で作っているのに、ハリウッドの映画というのは、スポンサーのお偉方が集まって、会議しながら映画を作っているんだな、というのが判ってしまう感じ。『グラン・ブルー』もね、見方によっては危ないです。多分この、何とも言えない海の美しさが感動的な映画にさせているんだと思うが、これが無かったら、やっぱりただのラブコメ。

    2001/5/8

    少女小漁

    『少女小漁』というのはシルビア・チャン(張艾嘉)監督の1995年の台湾映画で、レネ・リウ(劉若英)の映画デビューになる作品です。恋人(庹宗華)の後を追ってニューヨークへ不法移民した女(劉若英)が、グリーンカードを得るために60歳過ぎの老人(Daniel J. Travanti)と偽装結婚するという話。原作は嚴歌苓という人の小説で、この人は『シュウシュウの季節(天浴)』などの原作も書いている人です。そういう割と文芸っぽい映画で、いろいろ賞とかも取ってます。ところでシルビア・チャンの演出というのは、『君のいた永遠(心動)』なんかでもそうでしたが、あんまりドラマチックなあざとい演出はしないで、キャラクターの様子を淡々と見つめているという感じ。ただ、その対象を見つめる視線が非常にやさしいというか、シルビア・チャンの目からは、このレネ・リウの演じる女の子が、いじらしくてしょうがないんだろうな、と思えるような感じがします。これは『君のいた永遠』を観た時もそう思いました。ちなみにレネ・リウ、意外と結構太ってたりします。

    2001/5/2

    観葉植物

    今日、近くの花屋に行って観葉植物を買ってきました。ドラセナ・マッサンギアナ(幸福の木)という熱帯植物で、7号鉢に50cmくらいの丈で1980円でした。引っ越してから(と言っても随分経ちますが)部屋が広くなったので植物を置いてみましたが、こんなもんあるだけで結構部屋の雰囲気変わります。しかし一度買い始めると段々凝り出して、そのうち部屋中が木で埋まってしまいそうな気がする。

    2001/4/30

    香港電影金像獎

    金像獎の授賞式が昨日行われましたが、なんだか最も恐れていた、あまりに順当な結果になってしまったようです。納得はするけどつまんねーよな。
    こうじゃなくて、例えば影后を鄭秀文にあげるくらいの気概が無いと、香港映画に未来は無いような気がするんだが。張曼玉の女優としての実力は認めるけど、でも5年前と何も変わってないじゃん。いわば過去の人ではないか。
    でもまあ、『花樣年華』に最佳電影や最佳導演をあげる訳にはいかないが、さりとて無視もできないので、主演男優女優にしとこう、という感じだろうか。でもあの映画は美術と衣装だけで十分なような気がする。
    最佳電影は『臥虎藏龍』でいいんだが、台湾の李安を最佳導演にせざるを得ないのは情けないと思う。

    2001/4/27

    それはないだろ

    本日(2001/4/27)の朝日新聞の夕刊で、ジャストシステム社長の浮川和宣さんのインタビュー記事に次のような文がありました。
    (前半部分略)
     いま学校のパソコンの85%から90%にはATOKが入っているという。学年別にかな漢字変換の設定ができるからだ。 「小学校3年生に大人と同じ漢字を見せてどうするんですか。読めない漢字が出てきたら授業にならない。日本語はどうあるべきか、基本から考える会社はうちだけになった。」
    (後半部分略)
    この浮川和宣さんの考え方は、三つの意味で間違っていると思う。

    (1)小学校三年生に大人の漢字を見せるのは意味が無いのか
    小学校三年生だって、高学年向けの漫画も読むし、新聞も本も読むし、テレビに出て来る漢字だって読む。そりゃ、確かに読めない漢字は沢山出て来る。でもそうやって字を憶えるんではないか。授業で憶える漢字なんてたかが知れているし、教科書だけが勉強ではない。私だってこの年になって、ワープロのお陰で沢山漢字を憶えたぞ。
    (2)学校の教師の視点からしか考えていない
    生徒の立場なんかどうでもいいらしい。生徒に読めない漢字が出てきて困るのは、これは教師のほうです。「授業にならない」と言うのは教師です。既に習った漢字しか出て来なければ、いちいち余分に教えなくて済むし、生徒に聞かれても、「教科書に出て来たでしょ!」で済むんだから。先生は楽です。だから「学校のパソコンの85%から90%に」入っているんです。そのほうが先生が楽だから。子供の学習意欲なんて、関係ないのです。ジャストシステムにとっては。
    (3)日本語はそうあるべきなのか?
    「日本語はどうあるべきか」ではないでしょ。「文部省が定めた学習指導要領にどのように沿っているか」とか、「教育現場はどうしたら効率化できるか」と言うべきでしょう。少なくとも、本来の日本語教育はそうあるべきではないと思う。あくまで学校という大きなマーケットに売るための商売上の手段であるのは明らかなんだから。


    字幕翻訳家の戸田奈津子さんの著書「字幕の中に人生」(白水社刊 1994)の165ページに、次のような文がありました。

    『E・T』が公開されたときは、一枚の葉書をいただいた。『E・T』のあの家庭は父親不在の離婚家庭という設定だった。主役の少年が父親の置いていったセーターに鼻を埋めて「『シー・ブリーズ』のにおいがする」という。その葉書は「シー・ブリーズ」という商品名を、字幕でなぜ「オーデコロン」にしたかというお叱りであった。
    「シー・ブリーズ」のあの香り、また「シー・ブリーズ」をつける男のイメージを知っている人には、たしかに許せない字幕だろう。だが『E・T』からすでに十年たったいまでも私はたぶん「オーデコロン」と字幕をつけるだろう。道行く人を十人とめて尋ねても「シー・ブリーズ」を知っている人は、現在でも二人以上いるとは思えないからだ。
    この戸田奈津子さんの考え方は、三つの意味で間違っていると思う。

    (1)本当に十人に二人しか知らないの?
    戸田さんが実際に道行く人をとめて尋ねたかどうか知らないけど、『E・T』公開当時、既にテレビコマーシャルをしていた「シーブリーズ」を、知らない人がそんなにいたのでしょうか?知らなかったのは戸田さんだけ?
    (2)二人知っていれば十分
    仮に、十人中の二人が知っている単語だったとしても、それなら、それはもう十分に有名だと判断していいです。二割というのは、かなり多いです。十人中の二人くらいしか知らない単語なんて、洋画を見てれば幾らでも出て来ます。警察や、軍隊や、裁判を舞台にした映画とか、歴史上の人物が登場するものなんか、みんなそう。もし百人に二人、とかだったなら、無名と判断して良いと思いますけど。
    (3)映画は学校であり、憧れである
    戸田さんに欠落している最も重要な視点は、「映画とは、学校であり、憧れである」ということ。そして、だからこそ映画が楽しいのだということ。
    戸田さんには、字幕翻訳家としての彼女なりの理念があって、それは「字幕とは、誰もが見て直ぐに理解できるものでなくてはならない」というものです。確かにそれに一理はあります。「理解できない単語が一つでも入ってくると、観客は消化不良を起こし、十分に映画が楽しめない」のだと。戸田さんの理念は、ある面で正しいのだが、それは「映画」に対してではなく「お茶の間のテレビドラマ」に対してあるものではないか。
    そもそも、「何故映画は楽しいのか」ということを考えて欲しい。そして、何故若い人は外国の映画が好きで、日本映画は年寄り臭く感じるのか、ということも。
    外国の映画を観れば、日本に住んでいる我々には見たこともない、外国の街の風景や、日用品や、服装や、といった異文化が沢山出て来ます。そういった物を感じる楽しさというのが、外国の映画を観る楽しみの大きな要素なのです。もし仮に「シーブリーズ」がまだ日本に入って来ていない商品だったとしても、映画を観た観客は、そのシーンとセリフを見るだけで、子供が父親を思い出す香り、「海の微風」という名前、その位は理解できるし、十分イメージが湧くでしょう。そして見たことが無いからこそ、憧れを感じるのです。それが楽しいのですよ。
    それからまた、私のような片田舎(※注)に育った子供は、映画を観なかったら、レストランでの食事の仕方も、酒の飲み方も、女の子の口説き方も、何も覚えられないのである。映画は学校なのだ。子供の頃私の親は「勉強しなくてもいいから映画を観ろ。」と言った。知らない事が出て来るからこそ意味があるのだ。既に十人中の十人が知っている事柄しか出て来ない映画なんて、もうすぐ死ぬような年寄りが観ればいいのだ。

    まあ、そうやってさんざんハリウッド映画を観まくって大人となった末に、今度は香港映画の中華な雰囲気に憧れを感じてしまった、というのが多くの香港映画ファンの実態なのかも。

    (※注)家の周りは見渡す限り田んぼと唐松林で、村には本屋もレコード屋も信号機も無かった。


    ジャストシステム社長の浮川和宣さんと、字幕翻訳家の戸田奈津子さんの考え方に、共通点のようなものを感じてしまった。我々パソコンユーザーや、映画の観客は、なんと馬鹿にされていることか。


    2001/4/22

    だめだこりゃ

    「だめだこりゃ」って、私が言ってるんじゃなくて、これは本のタイトル。先日発行された、いかりや長介の自伝です。一昨日大阪に向かう新幹線に乗る前に、東京駅の書店で見付けて読んで行ったんですが、面白くて一気に読んでしまいました。ドリフターズのあのメンバーがどのように集められたのか等は、結構びっくりです。彼らのあの芸名も、実はハナ肇が酔っていい加減に付けたんだとか、色んな話が出て来ます。「8時だョ!全員集合」の苦労話とか、コント作りの苦労とか、それぞれの個性的なメンバーの話とか、語り始めたらきりが無いと思いますが、あの1冊だけではとても語り尽くせていないような感じです。ところで、私は日本のお笑い芸人というもの(特に関西系)が好きではないんですが、あのドリフターズだけは例外で、ものすごく好きなのです。もう尊敬しているくらい。彼らは、他のお笑い芸人とは根本的に何かが異なっていると思う。よく言われるのは、彼らは子供に受けるし、それに、日本語が苦手な外国人が見て笑えるのもドリフだけだといわれる。言葉の理屈で笑わせるんではなくて、リズム感で笑わせているからだと思うが、それは本を読んだら確かにその通りだと思った。やっぱりミュージシャンだからだろうか。

    2001/4/4

    花様年華

    今日、会社をサボって『花様年華』観てきました。ちょうど映画サービスデーだったので1000円で観られてラッキーでした。
    しかし、この映画に出てくるマギー・チャン(張曼玉)は、なんか「着せ替えジェニーちゃん」みたいでした。彼女は常にチャイナドレスを着ているんですが、シーンが変わる毎に毎回違う柄のを着ているんで、一体こいつは何着チャイナドレスを持っているんだって、そればかり気になってしょうがなかったのでした。多分20種類くらいは着ていたような。今度数えてみようか。
    ところで、このチャイナドレスの柄は、実は映画にとって非常に重要なのでした。シーンが次に変わったときなどに、二人が前のシーンと同じ場所で同じ様な事をしているのに、来ている服の柄が違っているから、これは別の日の別のシーンなのだということが判るようになっているのです。そのため、非常に少ないカット数で、日数の経過や、二人がデートを重ねたことが、描けてしまったりするのです。さすがですねえ。

    2001/3/30

    台灣電影資料庫

    今日、ネットサーフィンしていたら、『
    台灣電影資料庫』というサイトを見付けました。ところが何とこれ、私の作ってるサイトと何故かホームページのデザインがよく似てるんです。でも別に私はここを見て真似した訳じゃないのですよ。誤解しないでね。きっと偶然です。でも、台湾映画のデータベースが少し不足していたので、これは結構助かります。台湾や大陸の映画を調べるには、『中文電影資料庫』というサイトが、香港、台湾、大陸の映画をかなり網羅していて良いんですが、しかし範囲が広いぶん、個々の情報は少なくなってしまうので、たまに困ることもあったのでした。

    2001/3/29

    西門町

    先週台湾に行ってきたので、ショップガイド(台湾)のページを更新してます。主に西門町情報を追加しています。しかしこの西門町、このキッチュな感覚が私はすごい気に入っていて、ここは香港の旺角よりも面白いと思う。去年地下鉄駅も出来たし、周辺も開発が進んで道も広くなったし、最近すごいきれいになってます。
    それから、思うにやっぱり台湾は、なんだか人間がみんないいです。性格が可愛いという感じ。女でも、男でも、若い人も、年寄りも。あれは何なんだろね。出会う人達がみんな可愛いんで、台湾は楽しくてしょうがない。本当、不思議なところです。
    ところで、私はここ1年の間、中国語の学校に通っていたのですが、それでどう変わったかと言うと、それは「筆談」の必要が無くなったというところでしょうか。相手の話している内容があまり理解出来ないのは相変わらずですが、こちらの言いたい事は口で伝えられるようになったかな、という程度ですね。

    2001/3/25

    スイート・ムーンライト

    この映画の最後のエンドロールの部分のバックは、なんと映画の撮影打ち上げ宴会の時のビデオが使われていて、日本式の宴会場でスタッフや出演者が盛り上がっている模様が流れているんですが、ここで酔っ払って騒ぎまくっているスー・チー(舒淇)やサム・リー(李燦森)の後ろで、ひとり大人しく座ってニコニコしているアニタ・チャン(陳穎妍)がなんかクールで可愛いです。このアニタ・チャンという人、映画で見るのは初めてですが、何故か名前だけはよく目にします。地味だけど、典型的な香港小姐という感じで、結構いいです。

    2001/3/11

    東京攻略

    昨日『東京攻略』観てきたんですが、初日にもかかわらず映画館ガラガラでした。映画もあんまり面白くなかったし、大丈夫だろうか。
    しかし、トニー・レオン(梁朝偉)が結構アクションしていて、そんなに若くないのによく頑張ってるなあとか思ってしまった。梁朝偉が敵と戦う時に使う武器というのが変わっていて、傘、掃除機、ゴルフクラブ、マウス、電動スケボー(あんなの実際あるのか?)、接着剤、その他モロモロ。他にもバックミラー付きサングラスとか、結構小物に凝っていましたが、どうせならもうちょっと「007」や「スパイ大作戦」くらいになってれば面白かったかもしれないが。
    ケリー・チャン(陳慧琳)はますます美人になってますが、しかし映画の中での陳慧琳の扱いというか、恋愛的感情の絡め方が中途半端でいまひとつかなという感じ。でも、陳慧琳の「ラーメン食べたいよー」という顔は良かった。
    それから、阿部寛がヤクザの組長の役で出ているんですが、これがいつも鼻グチュグチュで、ちょっとヤク入ってそうで、無精髭の不健康そうな感じをやってるんですが、これがまた結構良くてですね、これは多分監督のジングル・マ(馬楚成)の演出ではなくて、阿部寛が自分でやっているんじゃないかと思う。私はこれ見て、昔の草刈正雄とか思い出してしまったのだが、草刈正雄もモデルから役者に入っていった人ですが、それまで格好いい二枚目だったのが、ある時突然イメチェンして、三枚目の、いつもオロオロしている情けない男の役を演じたことがあったんですが、それ見て私は草刈正雄をえらく気に入ってしまったのでした。こういう人は格好いいからこそ、汚い役や情けない役が似合うのであって、例えば『カリフォルニア』のプラッド・ピットとかもそう。こういう、最初モデルをしていた人だと、必要以上に「格好いい」面ばかりが強調されて、却って役者として低く見られることもあるらしくて、阿部寛はそれで悩んでいたらしいですが、そうでなくてもこれはプラスだと思う。そう言えば、ちょっと違うんですが、最近ヤクザをやらせたら右に出るものがいないVシネマの帝王と呼ばれている竹内力ですが、この人なんか、大林宣彦の映画に出ていた頃は、非常に爽やか清清しい好青年だったんですが、いつの間にかあんなになってしまって、これはどうなんだろうね。
    それからセシリア・チャン(張柏芝)、ゲスト出演のくせに、一番格好いい美味しいところを持っていってますが、ああいうのをもっと登場させないと駄目だよな。本来なら梁朝偉の手下で出ている日本人女優がやるべきだろうけど、何故か皆へらへら笑って下手な広東語を喋ってみせてるだけだったり、格好悪いったらありゃしねえ。

    2001/2/25

    盲目者の杖

    今日の夕方、池袋駅東口前の人ごみの中を歩いていた時のことですが、私は特に急ぐでもなく普通に歩いていたところ、突然何か棒のようなもので顔面を思いっきり叩かれてしまいました。びっくりして、とっさにその棒を手で掴み、そして振り返ると、それはなんと視覚障害者の持つ杖でした。杖の先は私の顔の左まぶたの上に当たり、危うくもう少しで目を突かれるところだったので非常に危険でした。(数時間たった今でも、まだ左目が少し痛い。)私は杖の持ち主に、「気を付けろよ。」と言おうとしましたが、一旦躊躇して、「いや、もしかして、気を付けなければならないのはこっちの方なのか?」とか思って、手で杖を掴んだまま数秒間考えて、結局何も言わずに杖から手を離しました。躊躇して何も言わなかったのは、その人が障害者だったからですが、しかし何と言ってやれば良かったのか。
    障害者というと、つい、社会の弱者であり、真面目で礼儀正しい人ばかりであるかのように思い込みがちでしたが、しかし彼らも障害者とは言え、我々と同じ人間であり、真面目な人もいれば常識をわきまえない人だっている。だから、道を歩けば障害者も歩いているし、中には杖を顔の高さに振り回している非常識な障害者がいてもおかしくはない。気を付けなければならないのはこちらの方なのか?
    私はその後しばらく、左目を押さえながら、その障害者の姿を追っていました。その人は人ごみを抜けると、車の走っている車道に向かって歩いていきました。杖がガードレールに当たると、そこで立ち止まりました。もしガードレールが無かったなら、その人はそのまま車道に出て行って、車にはねられて死ぬかもしれない。そんな障害者の姿を見て、手を差し出す人は誰もいない。彼にとっては、杖の先が私の目を突いたなんてことはどうでもよく、そうしなければ彼は死ぬかもしれないのだ。

    2001/1/31

    臥虎藏龍のVCD

    先日『グリーン・デスティニー(臥虎藏龍)』のDVDとVCDのソフトが発売になり、ちょうど香港へ行ったので、DVDソフトを買おうと思ったんですが、なんとこれがリージョン3だったので、私の家のDVDプレーヤーでは再生出来ないのでした。すごい残念。VCDのほうは、これがまたえらい高くて、香港のHMVでなんとHK$120の値が付けられていました。(ちなみに普通VCDはHK$35が相場で、高くてもHK$55、安いのはHK$10のもある。)それでもHMVのその週のVCD売り上げチャート第1位になっていたから、やはり人気は高いようです。ちなみに私は少し安い店を探してHK$85でVCDソフトを買いました。私はこの映画を中文字幕で観たくて、待ちきれず買ったんですが、そのうち日本版のDVDソフトが出たら、悩むだろうな。

    2001/1/21

    ユニクロ

    私の住んでいる近くにユニクロの店があるんですが、近くを通り掛るたびに「あ、安い」とか言って何かしら買ってしまうので、最近家の中で着る物は全てユニクロ化しつつある今日この頃でした。安いことはいいことだ。

    2001/1/14

    はつ恋

    田中麗奈主演の「はつ恋」なんですが、これ結構難しいです。よく指摘されているのは、話の展開に無理があるとか、こいつら何考えてるのかさっぱり解らん、とか。確かに前半はそうでした。田中麗奈が馬鹿な事に熱中してしまうのは別にいいんですが、真田広之がやってる男は相当変です。だってそうでしょう、ある日突然知らない女の子がやってきて、初恋の相手の娘です、なんて言われても困るけど、でも相手の立場もあるだろうし、自分にも色々思いはあるだろうし、どうしたらいいかぐらいは自分で考えるでしょ普通。それなのに何も考えてない。ただ一人の女の子の言い成りに振り回されているばかり。それでも終わり近くに、彼女のいいつけを無視して勝手に病室へやって来た時には「あ、良かった」と少し安心したのでした。段々そうやって考えてるみたいに成って来て、そして映画のラストで急展開、結局最後に肩透かしを食らったのは田中麗奈のほうで、子供っぽい彼女の思いは空回り、大人達は自分で幸せを見付けに行ったのだった。最初何考えてるのか全然解らなかった真田広之が、段々その姿が見えてくるあたりの輪郭を、もう少しはっきり描いていれば解りやすい映画になったと思う。私も観終わってから、1時間くらい考えて、ああ、こういう映画だったんだ、と理解できたほど。それにしても、この映画に出てくる男達はあまりに不器用で、それを人の良さとして描いているのはあまり好きじゃない。田中麗奈が可愛いからまあいいけど。

    2001/1/13

    ロミオ・マスト・ダイ

    なんだかアリーヤのほうがリー・リンチェイよりも20倍くらい格好良いから、この二人全然つり合わないですね。で、結局二人は少し仲が良くなる程度で、全く恋愛的な関係には成らなかったから、まあそうですよね。映画のストーリーは、ミステリーっぽく進んで、結局「なーんだ」って感じで、あれは政治的配慮でそうなってんのだろうか?でも絵はきれいだし、音楽が良くて気持ちいいです。

    2001/1/7

    タイム・リープ

    1年くらい前に香港へ行った時、VCDショップで『タイム・リープ』という日本映画の香港版VCDを見つけて買って来ていたんですが、ずっと忘れていたのを今日押し入れの中から発掘して観たりしていました。全然期待していなかったんですが、これが意外と面白くて、結構引き込まれて観てしまいました。映画の内容は『時をかける少女』みたいなSF青春もので、かなり入り組んだ複雑なストーリーなんですが、SF的な構成が非常に緻密に計算されていて、全く先が読めないし、しかし決して難し過ぎて混乱することも無いし、山場の盛り上げ方はゾクゾクするほどSF的で、すごく良く出来てました。ストーリー全体の構成が、キスから始まって同じキスに戻って終わるというのも青春ぽくていい。これは元々の原作(高畑京一郎作)が非常に高い評価を得ているSF小説で、原作の良さをそのまま生かして映画化されているようです。ちなみに監督は今関あきよし、主演、佐藤藍子、川岡大次郎で、この主演二人の天然ボケ気味の演技が、またいい味出してました。

    2001/1/5

    初恋のきた道

    この映画『初恋のきた道』、東京では渋谷のル・シネマ1館のみで上映していますが、あんな小さい映画館で定員入れ替え制なので、普通に観に行っても観る事が出来ない状態です。3時の回に観るつもりで2時頃チケット買いに行くと、既に5時の回も7時の回も満席で、本日はご覧になれません、という感じなのです。映画館側も困って、更に9時頃からの追加上映とかもしているらしいです。しかしこの映画のような物語は、今の日本が舞台ならばまず成り立ち得ない物語だから、こういうのを求めてしまう人はやはり多いのだろうか。
    この映画の原題は『我的父親母親』ですが、一人の中年に差し掛かった男が、自分の父親と母親の物語を語る、という形になっているのがいいと思う。最後の部分なんかそれですごく良かったし、やっぱりあまり年寄りを邪険に扱っちゃ可哀想だよな、なんて思ってしまったりとか。
    映画の作りは、『あの子を探して』でもそうでしたが、無茶苦茶シンプルで、何のヒネリも無いって感じ。でもそれがいいんだろうと思う。例えばチャン・ツーイーが餃子持って走り出した時にゃ、「あー、これは転ぶな」って判っちゃうんだけど、判っていながら一所懸命見てしまうこの微笑ましさというか何というか。

    2001/1/4

    琦琦

    『流星』を観てきたんですが、これにモデルの琦琦が主演で出ていました。琦琦と言えば、何と言ってもサイモン・ヤム(任達華)の奥さんです。しかしところでこの琦琦、実を言うと私が中学生の時に好きだった女の子にそっくりなのです。まあ、あんなに美人じゃなかったかもしれないけど。でも映画観ていたら、表情とか仕草とか、もうそくっりなんで、どうしようかと思って困ってしまった。うーむ。ところで、琦琦の呼び方、映画の広報関係では「キーキー」と書いていますが、広東語なら「ケイケイ」、北京語ならば「チーチー」って感じでしょうか。まあいずれにしろ、カタカナで書くと変な名前。

    2001/1/2

    張文慈

    STAREASTのサイトにある「ピンキー・チャンの日本語教室」が結構笑えて楽しいです。
    http://www.stareastnet.com/tc/artist/pinkycheung/index.html
    Javaアプレットの「日語教室」と、ビデオの「日語講堂」の二種類があります。
    ちなみにピンキー・チャン(張文慈)とは、最近人気のお色気系女優の人。

    2001/1/1

    『孤男寡女』の吹き替え

    『孤男寡女』をVCDで観たんですが、面白かったので2回続けて観て、一度は音声を広東語で、もう一度は北京語にして観たんですが、この北京語の吹き替えがなかなか良かったのでした。と言うのは、この映画、サミー・チェン(鄭秀文)の喋りの面白さがこの映画の重要な部分なのですが、北京語吹き替えの声のほうも、オリジナルの広東語に負けないくらい、いい味出しているのです。大抵の場合、香港映画を北京語に吹き替えると、広東語の喋りの面白さが全然無くなってしまう事が多いのですが、こういうのは結構珍しいです。

    2000/12/24

    趙薇のニキビ

    『決戦・紫禁城』を観たんですが、アンディ・ラウ(劉德華)とかチャオ・ウェイ(趙薇)とか、やっぱりスターだから、顔がアップになるカットが結構多かったんですが、しかし趙薇の顔がアップになるたび、なんかニキビが気になってしょうがなかったのでした。彼女のニキビは口の下の辺りにポツポツとあって、これは典型的な「大人のニキビ」ですね。やっぱりストレスとか結構あるんでしょうかね。一方のアンディ・ラウは、髪にメッシュなんか入れると、あの歳だからもう完全に「オジサン」にしか見えないんですが、でも肌はツルツルしてたりします。そう言えば、「ブラック・マスク」を観たときには、ジェット・リー(李連杰)の肌が荒れているのが妙に目立ってて結構気になったし。やはりスターは顔がアップになってしまうからあれですね。でもそんなのVCDで観たら判らないから、別に気にしてないのかもな。

    2000/12/17

    蔡健雅

    今日CDショップで、Tanya(蔡健雅)の12曲入りカラオケVCDを見付けたので、買って来て観たり歌ってしまったりしてますが、私はこの蔡健雅のこと、そんなに美人じゃないけど、「ひょうきんで可笑しい女の子」というイメージを持っていたんですが、このVCD観てたら、もしかして「きれいなお姉さん」かもしれないなあ、と思い直してしまいました。それだけ。

    ところで、先月発売されたbirdのアルバム"MINDTRAVEL"は最高。日本のポップスも棄てたもんじゃないです。


    2000/11/23

    中国語会話番組の章子怡

    今週のNHK教育の「中国語会話」の番組にチャン・ツーイー(章子怡)が出て、インタビューに答えてました。しかしこの番組は、毎月1回あるこのインタビューコーナーのゲストがやたら豪勢で、先月はアン・リー(李安)監督だったし、リー・リンチェイ(李連杰)が出たこともあったし、あと誰が出てたかな、なんかいろいろすごいです。中国香港映画ファンには結構それだけで観る価値あると思います。ちなみにチャン・ツーイーの素顔は、映画とは大分違って、なんか昔の原田知世みたいでした。

    NHK中国語会話のホームページ http://www.nhk.or.jp/gogaku/china/index_tv.html


    2000/11/13

    食べる演技

    「グリーン・デスティニー」の中で、チャン・ツーイー(章子怡)が、肉にガツガツと食らいつくシーンがあるんですが、これがまた迫真の演技で本当に飢えてるように食べてるんですが、もしかして実はこれ、チャン・ツーイーに2日くらい何も食べさせないでおいて、腹が減ってるところに「ほれっ」と肉を与えて、パクッと食いついたところを撮影したんじゃないか、なんて思ってしまった。そういえば、「あの子を探して」の中でも、腹の減ったウェイ・ミンジ(魏敏芝)がテレビ局で弁当を一心不乱に食べてるシーンがあるんですが、これもそうやって撮影したんじゃないかなんて、観ていて思ってしまった。
    というのは、よくテレビのコマーシャルなんかで、出演者が物を食べたり飲んだりするのがありますが、そういうの見てると、顔は美味しそうな表情に演技してるけれど、でも口や喉は拒否してるよな、みたいに判ってしまうものがあるからです。コマーシャルなんかの場合は、きっと何十回もテイクを取って、その都度飲まされたりしてるから、もう最後のほうになると嫌々どころか、役者根性で必死に頑張って飲んでるって感じで、こういう生理的な反応というのは、演技じゃ作れないところがあると思う。

    2000/10/9

    『オーディション』

    この秋『漂流街』が公開を控えている三池崇史監督のあれ、『オーディション』を観てしまいましたよ。
    大人の男なら一度は観ないといけませんな、これは。

    「きりきりきりきりきり~」
    です。

    ここも面白いので見てね。

    2000/10/1

    横浜西口名画座

    きのうから横浜西口名画座で『マヌケ先生』をやっているので観に行きました。この映画館は、私は横浜に住んでいながら行ったのは初めてだったんですが、なんだかすごくアンティックな渋い雰囲気で、ちょっとびっくりしてしまいました。と言っても、別にわざとアンティックにデザインされているとかいう訳ではなくて、単に古いだけなんですが、しかしまるで昭和30年代に迷い込んだような、石原裕次郎と浅丘ルリ子でもスクリーンに映っていそうな雰囲気は、なんかすごくいいです。特にトイレが最高。これは新横浜のラーメン博物館とか、あのデザインの感じ。あれの本物版ですね。
    ちなみにその『マヌケ先生』は、キャスティングが結構良かったです。谷啓とか出てるし。しかし南野陽子はお母さんやるようになってしまったし、洞口依子があんな役やるとは思わなかった。

    2000/9/15

    CD-R/RW + DVD-ROM ドライブ

    最近、DVD-ROMドライブが欲しい、というのと、CD-Rドライブが欲しい、という両方があって、今日近くのパソコンショップへ行ってみたら、なんと1台でその両方になっているものが売ってました。知らなかった。しかも23,700円と安い。Logitecの製品ですが、ドライブはRICOH製のOEMで、ほぼ同じものがIO-DATAとRICOHからも出ていて、3種類並んで店頭に置いてありました。
    ちなみに、パソコンのリムーバブルメディアとしては、私は以前MOを使っていましたが、どうしても汎用性が少ないので、自分で使うバックアップ用ツールとしてしか役に立たなかったのでした。しかも最近は、バックアップにはMOよりもハードディスクを使うようになっていて、というのも、10GBもあるハードディスクが1万円くらいで買えるのだから、230MBのMOディスクを50枚とか買うよりもはるかに安くて速くて便利だからです。という訳で、MOは最近ほとんど使っていませんでした。
    しかし、CD-Rならば、汎用性はすごく高いので、データ配布用として非常に役立つし、その他にカセットテープやMDのような音楽録音用の使い方も出来るのです。しかもメディア単価は1枚約100円と安いです。

    2000/8/26

    「あの子を探して」

    なんだかこれは、随分ストレートで単刀直入な映画でした。全く何のヒネリも無い。でもそれがいいんだよな。
    主演の女の子、ウェイ・ミンジ(魏敏芝)が始終無愛想な顔してるのとかもいいです。
    この映画観てたら、なんだか自分の子供の頃とか思い出してしまった。いや、別にあんなに貧乏じゃなかったけど。でも、「子供って、こうなんだよ」と妙に共感してしまうようなところがあるのです。あれも元はと言えば、単にお金のためだった筈なのに、いつの間にか何で自分がこんなことに一所懸命になっているのか解らなくなってしまうようなところとか。
    この映画は面白いので結構おすすめです。

    2000/8/17

    千葉すず

    MSNジャーナルに掲載された記事に対して読者から寄せられた投稿を紹介した「MSNジャーナル・セレクト」の本日の配信の中に、次のような投稿が掲載されていました。これはMSNジャーナルの「スポーツコラム」に掲載された「本当の勝者は千葉すずだ」(マーティ・キーナート:8月10日)に対する投稿です。

    (冒頭部分略)
    それではオリンピックの意義とはなにか。それはやっぱり国威発揚ではないでしょうか。(中略)

    そう考えれば、千葉すずの落選も納得がいきます。国家を代表してオリンピックに行くのであるのですから、その国にふさわしい人物が選ばれるべきなのです。アメリカは個人主義、実力主義の国ですから、それにふさわしい人物がオリンピックに行くでしょう。

    でも残念ながら、日本はそうではありません。実力があることは大切ですが、もっと大切なことは忠誠心、協調性です。(中略)国威発揚の目的でオリンピックへ行くのに、日本代表選手がアメリカ的個人主義の人間では意味がないのです。

    この点において千葉すずは完全に日本代表失格です。(中略)オリンピックに行きたいんだったら自分の行動を考えるべきだったと思います。
    (末尾部分略)

    投稿者:岩村成剛さん
    (全文はこちらを参照)

    投稿者の年齢は書かれていませんでしたが、戦前生まれの方かもしれません。しかしいまだにこのようなことを考えている人がいるというのは、びっくりです。というより、悲しいことにこれが日本の社会の有り方なのだろう。千葉すず選手は、こういうことを言っている人たちと戦ったのだよ。オリンピックに行きたかった訳ではない。

    2000/8/6

    揚州商人

    今日、私の住んでいる近くにあるラーメン屋の「揚州商人」という店へ行ってきましたが、ここはなんとも店のデザインが最高です。店の前に立つと、もうそこは中国の田舎町。店内の雰囲気も、まるで台湾や香港の下町にある安食堂のようで妙に落ち着いてしまいます。あそこまで凝っているのはすごい。ホームページがあるので、写真を見て下さい。
    http://www.whistle-miyoshi.co.jp/yousyuu/
    味のほうは、割とあっさりめの日本風ラーメンで、結構美味しいです。

    2000/7/31

    「ジュブナイル」

    これは「ドラえもん」ですね。今上映中の夏休み向けの映画ですが、まあまあ良く出来ている優等生的な映画だと思います。香取慎吾は結構面白いです。

    2000/7/30

    「アナとオットー」

    これは今年単館で上映されていた映画で、見逃してしまったのでビデオで観ました。スペインの映画で、ANAとOTTOという二人の男女が不思議な偶然や運命で結びついていく様子を描いた恋愛映画です。しかし随分と描き方がクールで、恋の甘さや、出会いや別れに伴う感動とかいうものは一切と描いていないのがいいです。でも例えば、「彼が彼女を見つめる視線」とか、「椅子に座って何かを待っている彼女」とか、「手渡した紙切れのメモ」とか、そういう非常に冷たい方法で描かれている情感は、表現方法があまりに的確なので、見ていてきりきり痛いくらいに感じてしまいます。映像もすごく魅力的でした。

    2000/7/29

    「北京原人 Who are you?」

    今日ビデオで「北京原人 Who are you?」観てしまいました。噂に違わず凄い映画でした。次々と巻き起こる「そりゃー無いだろ」という理不尽の数々。これは絶対に観てみるべきです。私は何だか子供の頃に「レインボーマン」とか「人造人間キカイダー」とかのテレビ番組(夕方5時くらいにやってたやつ)を観ていたときのようにワクワクしてしまいました。思うに多分、この映画の製作に携わった人達のほとんどは、最初からこの映画を笑えるキッチュな映画にしようと企んでいたに違いない。でなければ、あのようなキャスティングはしないだろうし、ああいう発想は出て来ないと思う。早坂暁脚本、佐藤純彌監督という名前に騙されてはいけません。でも表向きは、真面目に感動作を作っていることにしていたのだと思う。しかし、それで騙されて裸になってしまった片岡礼子なんかちょっと可哀想かも。見ていて結構ドキドキしちゃいました。
    ちなみに、ジョイ・ウォン(王祖賢)出てます。相変わらずきれいですが、ジョイ・ウォンが北京語喋っていたので、あれれっと思ったんですが、考えてみたら彼女は台湾出身の外省人だから当たり前でした。確かにそういえば香港映画では広東語を喋っているところしか見たことがなかったでした。それから、ジョイ・ウォンは主題曲の「Who are you?」という歌を日本語で歌っていますが、これがまたとても上手でした。あの「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」の日本公開版のみに付けられたエンディングテーマとは随分の違いです。

    2000/7/16

    暗戦

    最近仕事が忙しい上、引越しなんかしたので大変で、映画も全然観ていなかったのですが、今日ようやくキネカ大森へ行って『暗戦 デッドエンド』を観てきました。これも杜琪峰の最近一連のシブシブシリーズ(?)の一つかもしれませんが、これは随分判りやすくて普通っぽかったです。しかし劉青雲は最近、ただ立っているだけでも格好良く見えるようになってます。それから蒙嘉慧、この人もただバスに座っているだけなのに、あれだけ強い印象を残すとはすごいです。というか、演出などが上手いのかな、やっぱり。

    2000/7/9

    引越し

    7月7日の金曜に会社の休みを取って引越しをしました。引越しは今まで何回もやっているけれど、今回は結構大変でした。ちょうど仕事が忙しくて準備もろくに出来なかったので、前の晩に徹夜で荷造りしたりしてました。それで、新居に入ってまだ全然片付いていないのですが、取り合えずパソコンだけ動くようになりました。しかし今度住むところはすごく場所が良くて暮らし易そうなのです。歩いて2分の範囲にスーパー、コンビニ2軒、歩いて5分の範囲に地下鉄駅、ショッピングセンター、銀行、区役所、映画館、その他もろもろ。しかも家賃は安いのです。(でも部屋はボロかったり。)

    2000/6/25

    中国語検定試験

    今日、中国語検定試験を受けてきたんですが、なんかすごい簡単だった。と言っても、受験者の8割が合格するという一番簡単な準4級なのです。でもヒアリングがちょっと怪しかった。私は例えば an と ang みたいな区別が出来なくて、私の習っている先生が発音すればなんとか区別が付くんですが、他の人の発音だと全然わからなかったりするのです。

    2000/6/10

    部屋探し

    新しい部屋に引っ越そうと思って、2,3週間前から賃貸の部屋を探していたのですが、今日不動産屋で、安くて条件の良い掘り出し物が見つかったので、部屋を決めてきました。その部屋というのは、なんと、7つの映画館が入るシネマコンプレックス「109シネマズ港北」から歩いて3分!という素晴らしい場所で、いや別にだからそこに決めた訳ではないんだけど、でもその109シネマズ港北は、ほとんどのプログラムが夜9:00以降のレイトショーを毎日やっているという珍しいところなので、なんだか毎晩、仕事の帰りに映画を観てから家に帰るようになってしまいそうで、どうしようかね。

    2000/5/28

    スパイシー・ラブスープ

    97年の中国映画、「スパイシー・ラブスープ」のDVDが今月発売になったので、買ってきました。これは噂通り面白いです。この映画はオムニバス形式で、5つの小さいエピソードと、それらを縦に繋げる役割を果たしている1つのエピソードから成っています。どのエピソードも面白いんですが、私は3番目の、若夫婦がおもちゃに熱中していく話が一番面白かったです。ちゃんとオチもあるし。

    ところでこの映画は、決して特別でもない、普通の日常のドラマなんですが、でも、今の中国の社会の明るさを感じさせるようなところがあっていいです。中国といえば、日本などと比べて遅れている国、という意識が日本には結構あると思いますが、確かにそういう面もあるとは思いますが、ぼやぼやしていたら、もう既に抜かれているかもしれないです。中国の映画といえば、チャン・イーモウ(張藝謀)の映画が有名ですが、あれは中国の遅れた部分を強調して描いているからこそ、海外(日本や欧米)での評価が高いんだ、というところもあると思う。私は95年に北京へ行って以来、中国へは行っていないのですが、その後中国へ行った人の話を聞くと、もうあの頃と全然違うよ、行く毎にどんどん変わっているよ、と聞いていたのですが、97年に製作されたこの映画に出てくる北京の人達を見ても、ああ、もうこんなに変わっちゃって、と思ってしまうのでした。それに引き換え、日本の社会って、全然変わらないですね。他の、例えば台湾だって、韓国だって、どんどん変わっているのに。

    関係無いですが、そう言えばたまたま最近台湾で、選挙によって新しい総統が選ばれ、政権が交代するという、民主的な国の姿を見ている傍で、この日本では、現首相が急病で入院しているうちに、国民の全く感知しない所で、別の新しい首相に替わったりしていて、我々国民はあんたなんか選んだ覚えないぞ、という、あんな人が首相になっている。しかもそれを誰も反対できない。こんな日本の国民であるのが、私は本当に情け無い。

    日本は遅れている国だと思う。

    2000/5/27

    はな

    NHK教育の中国語会話の番組にレギュラー出演している"はな"さん、この人、本業はモデルなんですが、独特のキャラクターと喋り方が面白いせいか結構いろいろ人気のようで、今日J-Waveを聴いていたら、チャーとはなさんがパーソナリティーを務めるロックの番組というのがありました。その中で、彼女は海外のアーティストへのインタビューとかしていましたが、なんと英語がすごく上手でした。すごいですね。その上中国語番組にまで出ているとは。しかし彼女の場合、中国語が適度に上手で適度に下手な加減が絶妙で、番組を見ている初心者の人が親近感を感じてしまうようなところが、またいいんだと思う。

    2000/5/27

    キックボード

    今日家の近くを歩いていたら、3歳くらいの子供をキックボードの上に立たせて、ズルズルと引きずって連れて歩いている若い母親がいました。そうか、こういう使い方もあるのかと関心しました。

    2000/5/24

    張惠妹

    一昨日台湾で行われた陳水扁の総統就任式典で、張惠妹が中華民国の国家を歌ったのは日本の新聞でも報道されていました。ところが今日のApple Dailyの報道によると、これによって、大陸の中央から阿妹は台独支持者とみなされ、彼女は今後3年間は大陸への立ち入り禁止、コンサート開催は不可、彼女のCDの大陸での販売は禁止、ポスター、テレビ広告も禁止、となってしまったらしい。現在彼女のコカコーラの清涼飲料のCMが大陸で放映されているそうですが、これも中止だそうです。まあ、CDは、おそらく大量の海賊版が今後出回ることでしょうが、しかし考えようによっては、これで彼女も第2のテレサ・テンになると言えるかもしれない。しかし最近の阿妹を見ていると、彼女はあまりに働き過ぎだし、それに、彼女のコンサートのDVDなどを見ていると、彼女はあまりにスターとして輝き過ぎていて、こんなにエネルギーを発散し過ぎて早死にするんじゃないか、なんて心配になってしまうのだ。そういうとこまで第2のテレサ・テンにはならないでくれ。

    2000/5/24

    中国語会話番組の李連杰

    今日のNHK教育の中国語会話の番組に、ジェット・リー(李連杰)が出演していました。ファンの人は知っていたのだろうか。5分間位のインタビューでしたが、この番組のために行われた録画で、結構面白い話をしていました。香港の映画とハリウッドはこう違うとか、こんな苦労をしたとか、いろいろ。ちなみにこの中国語会話の番組は、毎週1回の放送に再放送を2回(つまり週に3回)やっていますが、私はいつも水曜深夜0:20からの回を観ています。出演者が面白いので、なんとなく見ていても楽しい番組です。

    2000/5/19

    AUBEのケリー・チャン

    今月号のCanCanを読んでいたら、花王のAUBEの見開き広告にケリー・チャン(陳慧琳)の大きな写真が入っていました。ケリーはずっと以前から日本でテレビドラマに出たり、コマーシャルに出たりしていましたが、しかしコマーシャルなどは映像に凝りすぎていて、モデルがあんまり目立たない使い方をされているので、全然有名になっていないみたいで、例えば私の会社のパソコンにはケリーのスクリーンセーバーが入っていたりするのですが、周りの人達は皆これを見て、「誰これ?」とか言ってるのです。しかしこのAUBEの広告写真は、一見してすぐにケリーだと判るし、彼女の個性を生かした写真になっているので、結構いいです。これで少しは有名になるだろうか。
    花王のAUBEのページ。
    http://www.sofina.co.jp/aube/index.html

    2000/5/14

    アナキン・スカイウォーカー役に女優

    昨日の続きで、そのYahoo Japanなどのインターネットで流されるニュースは、早くて良いので私は毎日読んでいますが、(他にCNNとかMSNとか色々)、でもたまに間違いがあるのもご愛嬌です。
    2000年5月13日(土)の芸能記事で、
     『次回「スターウォーズ」のアナキン・スカイウォーカー役に無名女優(ロイター)』
    という記事があり、な、なんとエピソード2、3は、宝塚のようなラブストーリーが見られるのか、ジョージ・ルーカスやるなあ、と期待してしまったのだが、翌日、
     『訂正:見出しおよび本文3行目の「女優」を、「男優」に訂正します。』
    という訂正記事が入っていました。がっかり。
    ここ

    2000/5/13

    「ン」

    昨年、ジャッキー・チェン(成龍)が女優のエレイン・ン(吳綺莉)さんに子供を作らせてしまったという話題が香港を賑わせていた頃、このニュースが日本でも少し報道されていました。そのなかで、Yahoo Japanのニュースサイト http://news.yahoo.co.jp/headlines/ent/の記事(日付とニュースの情報元は、ちょっと忘れてしまいました)の中で、「香港の女優エレイン・チンさん」と書かれていたので、ずっこけてしまいました。まあ、もし本当にエレイン・チン(金燕玲)さんに子供を作らせてしまったとしたら、そりゃすごいニュースです。ジャッキー・チェンも侮れない。
    ところでこの、香港の人によくある「ン(吳)」という姓、おそらく大抵の日本人には、そんな姓があるなんて、思いもよらないのではないかと思います。例えば日本の「シリトリ」では、最後に「ん」の付く言葉が出たら負け、となっているように、「ん」から始まる言葉は無いというのが常識で、ましてや「ん」一文字の言葉があるなんて、しかもそんな名前の人がいるなんて、普通の日本人には思いもよらないのでしょう。だから多分その記事を書いた人も、日本語で書かれた元の原稿を見て、この「ン」というのは何かの誤植ではないか、と思って香港の女優について調べてみたところ、エレイン・チンという女優がいることを発見して、多分この間違いではないかと勝手に判断してそう書いてしまったのだと思います。
    しかしこの「吳」姓の日本での書かれ方は、最近でこそ割とちゃんとしてますが、10年くらい前のビデオなんかみてると結構変な書き方しています。新宿TSUTAYAへ行ってビデオパッケージの裏なんか眺めていると、例えば「リチャード・ウン」(吳耀漢のこと)とか、「サンドラ・NG」(吳君如のこと)とか、「フランシス・ング」(吳鎮宇のこと)とか、面白いのが沢山あります。

    2000/5/9

    ジャッキーズキッチン

    今日、中国語会話学校の帰りに、横浜駅西口のジャッキーズキッチン(成龍厨房)へ行ってきました。ジャッキーズキッチンというのは、ジャッキー・チェン(成龍)が日本で経営する點心のチェーン店で、97年に名古屋に出来た店が最初で、その後しばらくして横浜に、それから今年の5月には渋谷に開店するそうです。(他にもあるかもしれないですが、確か名古屋の店は閉店したとかいう話も聞きました。)横浜の店は、横浜駅西口の東急ハンズの正面にありますが、ずっと前からあったのに、行ってみたのは今日が始めてでした。メニューは結構色々あって楽しいです。麺、飯類が15種類くらい、點心が15種類くらい、その他中国茶や中国酒もあります。味のほうは、ちょっと日本人向けの味付けになっているので、そんなに感動するほどではありませんが、でも最初に出される茶色いプラスチックのでっかいコップが香港の下町っぽい雰囲気を醸し出していてナイスです。
    営業時間 AM11:00~PM12:00

    2000/5/7

    花火降る夏

    今日は渋谷のユーロスペースで『花火降る夏』を観てきました。横浜の自宅から渋谷まで車で行って、映画の始まる時間の1時間半前に出て、渋谷の区役所前駐車場には45分で着いたのだが、停めるまでに30分も並んで待ったので、結構ぎりぎりになってしまった。あの駐車場は渋谷では一番空いているほうなんですが、時間が日曜の昼間だったので、やはり混んでました。
    で、『花火降る夏』は、面白いんだけど、マジなのか冗談なのか判らないような、結構変な映画。でもなんか格好良くて、でも笑えて、シリアスで切なくて、まあ色々です。なんか、「オヤジ、あんたやるねえ。」みたいな映画。シナリオか編集のどちらかのせいなのか、なんだか随分荒削りで、話の展開や主人公ガーイン軍曹の心の動きが掴みきれないところが多かったです。でも、彼の心の動きなんて、掴める筈ないのだから、それでもいいんだと思う。元軍隊の仲間達と銀行強盗をしよう、と計画して実行するんですが、これが失敗して、でも金だけ手に入ったりして、でも友達は1人死んじゃって、という、このなんとも中途半端な結果。で、どうするか、なんて全然わからない。とにかく置き場のない不安感や苛立ちはいっぱいって感じ。
    それからこの映画、「そこまでやるか!」みたいんが多くて、例えば女子中学生の顔面にウンコをべったり擦り付け、それからトラムの2階の窓から憎らしい女子中学生を放り捨てたり(あんた、女子中学生に何か恨みでもあるのか?)、少年の顔には穴が開いていて向こうの景色は見えるし、うーむ。
    でも花火は妙に綺麗だった。昨日の『玻璃の城』でも同じ花火が使われていました。
    それから、谷祖琳という女優は、なかなか渋くていいです。

    2000/5/6

    玻璃の城

    今日、神保町の岩波ホールで「玻璃の城」を観てきました。期待したほど良くもなかったんですが、しかし予想外にダニエル・ウーとニコラ・チャンの二人の子供が良くて、私はあの二人を主人公として観ていました。それぞれの親の死をきっかけに出会った二人の物語として観たほうがしっくり来る感じがしたのです。自分の親とかが、どんな恋愛をして、どんな人生を生きていたのか、なんて、普段考えたりしないものですが、でもいつか考えるときは来るし、それは誰にとっても一つのドラマだと思う。子供にとっては本当ならそんな話、聞きたくないし、自分の親が、別の愛人みたいなの作っていた、なんて知ったら、嫌悪感でいっぱいになってしまうだろう。でもそれを、段々素直に受け止めて行く過程が丁寧に描かれているのです。そして、レオン・ライとスー・チーの恋愛の物語は、その説明のための単なる劇中劇としてしか、私には見えなかった。というのも、この二人の物語が、あまりに美化されていて、単なる美しい思い出、あるいは、他人の目から見た客観的なストーリーとしてしか描かれていないように感じたからです。でもそれはそれで、いいのだろうと思う。監督のメイベル・チャンにしても、ノスタルジーいっぱいに、美しい青春の思い出を、丁寧に葬り去りたい気持ちでこの映画を作ったんだろうから。

    それから、今日の岩波ホールに来ていた客層というのが、なんかちょっと変わっていて、レオン・ライが好き、みたいな20代後半の女性の2~3人連れ、みたいな人が多かったんですが、その他に、50代くらいの「カルチャー・おばさん」とでも言おうか(今日名付けてしまった)、文芸映画大好き、って感じのおばさん達が沢山いて、なんかヤな感じがしました。いや、別に映画を観に来るのはいいんだけど、でもそのおばさん達、ちらし置き場やパンフレットなどの関連グッズ売り場に群れをなして貼り付いて、買うでもなし、ただあーだこーだとベチャクチャしていて、すごいヤな感じなんです。近寄れなくて、覗き込むことも出来なくて、私は「パンフレットあるのかな?」と思って暫く待っていたけど、諦めて帰ってきてしまった。なんだろあれは。

    それから、戸田奈津子の字幕はいまいちだった。あの人、観客をバカにしてるな。解り易ければ良いというもんじゃないと思う。余計な解説しないで、直訳すればいいのだ。

    それから今日、久しぶりに神保町へ行ったついでに、内山書店という、中国図書専門店へ寄って来ました。この店には、中国、台湾、香港などの中国語の出版物のほかに、中国に関係のある日本の出版物や語学関係の本も沢山揃っていて、色々見ていると飽きないです。今日は「新華字典」という、中国の小中学生が使うような、いわゆる中中辞典を買ってきました。これは中国語の勉強をするのには、結構参考になる辞書です。

    2000/5/2

    Microsoft Chat

    Microsoftが提供しているチャットのツールでMicrosoft Chatというのがありますが、これ、結構昔の5年前くらいからあって、今も当時とあんまり変わっていないのですが、このソフト、会話をするのに各自のキャラクターが出てきて、発言が漫画の吹き出しとして表示されるのが面白くて、コマ割りが絶妙だったりすると結構笑ってしまうこともあって楽しいです。昔少しやっただけで、しばらく全然使っていませんでしたが、先日久しぶりにチャットをしてみたところ、このソフト、今ではユニコードに対応しているので、中国語で書き込んでいる人と会話することが出来るのです。簡体字、繁体字、どちらも日本語の漢字に自動的に置き換えられて表示されるし、こちらが日本語の漢字で書き込んでも、向こうの人にもちゃんと読めているようです。それで昨夜、中国語でチャットしている部屋に入って、台湾や中国の人と話して遊んでました。

    2000/5/1

    Linux

    昨日、近くのパソコンショップへ行って「Turbo Linux Workstation 日本語版 6.0」を買ってきました。今家には使える状態のパソコンが2台あるのですが、1台はほとんど使っていなかったので、それにインストールしました。Linuxを新しく導入したのは特に必要性があった訳ではないのですが、ずっと前からDOS, Windows以外のOSを使ってみたいと思っていて、しかし今更Macを買うのも何だし、そんなお金もないので、非常に安いLinuxを使ってみることにしたのでした。

    それを昨日の夕方思い立って、買って来てから数時間格闘の末、なんとか動いてインターネットも繋がるようになりました。しかし何だかまだ仕組みが全然よく解っていないのでした。でも以前、私の勤めている職場に、UNIXで動いているネットワークのシステムがあって、少し使っていたことはあるから、なんとなく雰囲気だけは解るかな、みたいな感じです。

    しかし、インストールするのに、Windowsと共存させようと思って、System Commanderをインストールしてデュアルブートにしたのですが、Linuxをインストールしたのが、IDEのハードディスクが3台あるうちの、プライマリー2台がWindows用で、セカンダリーの1台をLinux用にしたところ、Linuxはセカンダリーのハードディスクからはブート出来ない(場合がある)のだそうで、それで仕方なく、今はフロッピーディスクからブートしている、という情けない状態になっているのでした。だからまたインストールし直さないといけないので結構大変。

    2000/4/29

    『時をかける少女』とノイズ

    以前、大林宣彦監督の1983年の映画『時をかける少女』を家でビデオで観ていたときのことでした。ビデオが始まって最初の、まだ画面が真っ黒のときに、まだ文字も映像も何にも出ていないのに、何故か私はここで突然、妙に「ワクワク、ドキドキ」する感覚が湧き上がってきてしまったのです。「おやや、これは!?」と自分でもびっくりしてしまったのですが、私は別に原田知世の大ファンだとかいうのでもないし、そんなにワクワクしてビデオの再生を始めた訳でもないのですが、一体どうしてしまったのだろう、と疑問を感じながらも、そのまま乗せられて映画を観ていました。

    その時には気が付かなかったのですが、それから暫くして、もう一度このビデオを観たときに、「あっ!これは…」と気が付いてしまったのでした。それは何かというと、なんとこの最初の部分のバックに、ほんのかすか、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな音で、映写機の「カタカタカタ」という音が入っていたのです。

    大林宣彦という人は、もともと8ミリカメラが好きで、8ミリの自主制作映画の作家から、映画監督になった人です。私も子供の頃、8ミリカメラを持って撮影をし、自分で編集もして、家で部屋を暗くしてそれを写していました。映写機が回りだすときの「カタカタカタ」という音は、「映画が動き出すぞ」というワクワクする感触そのものです。 また、私が学生の頃は、名画座と呼ばれる小さな映画館が街に幾つもありました。そういう20人も入ったら一杯になってしまう小さな映画館では、映写室からカタカタ言う音が客席にまで聞こえてきたものです。それはまた、「映画が始まるぞ」というワクワクする合図なのです。
    (この感覚は、ビデオと大きな映画館しか知らない今の子供たちには、多分解らないかもしれません。)

    こういうカタカタいう音、通常こういうものは、本来ならノイズと呼ばれるて嫌われる雑音です。映画の邪魔になるので、映画館を設計する人なら、映写室のノイズが客席まで聞こえないようにしようと考える筈です。雑音は聞こえないほうがいいに決まっていますが、しかし『時をかける少女』という映画では、敢えてこの雑音を効果音として入れることで、独特の効果を出すことに成功しているのです。

    アナログレコードはデジタルのCDよりも音に温かみがある?
    そういうこともあるんだ、と考えたとき、CDとアナログレコードのことを思い出しました。

    従来のアナログレコードよりも、デジタルのCDのほうが音質が良いことは、全ての音響技術者が認めています。私もそう思いますし、大体皆そう思う筈です。しかしごく一部ですが、「アナログ盤のほうが音に温かみがあって良い」と主張する人達がいました。1980年代の、アナログ盤からCDに移り変わる過渡期には、そういう議論が至る所で出ていました。アナログ盤愛好者の主張では、デジタル録音では20KHz以上の高音域がカットされているため、全ての音が聞こえていないから、というものでした。しかし音響技術者達は、そういう20KHz以上の音は人間の耳には聴こえないから音質には関係しないのだと説明しました。しかしアナログ盤愛好者は納得せず、その人間の耳に聴こえない超音波でも、人間の精神に何らかの作用をするはずだと考え、中には大学で実験を行った研究者もいました。しかしこれは以前から知られていたように、20KHzを超える超音波は、人間の精神に対して悪い影響は有りこそすれ、決して音の温かみを感じさせるようなものではなかったのです。そうこうするうちにこの「アナログの音は温かみがある」という議論は、だんだん消えていってしまいました。

    しかしここで、議論されていなかったことがあります。アナログの良さを証明するのに、デジタルの欠点、つまり、20KHz以上の音がカットされている、という部分だけしか見ていなかったのですが、その逆の、一方のアナログの欠点と言われているもの、例えば、音の歪み、ノイズ、といったもの。これは本当に単なる欠点だったのか?

    アナログレコードを聴いていた人には解ると思いますが、レコードをかける時の事を思い出して下さい。針をレコード盤の上に置くと、プツッという針の落ちる音に続いて、「ゴロゴロゴロ」というような、小さな低いノイズが聴こえた筈です。このかすかな音に、「曲が始まるぞ」というワクワクする感触を覚えませんでした?

    ノイズは無いほうが良いに決まっている。と、誰もそれを信じて疑おうとしません。しかし『時をかける少女』を製作したスタッフは、疑っていたかもしれません。ちなみに『時をかける少女』の音響デザインは林昌平氏。大林宣彦作品はほとんどこの人の担当で、他の例えば『転校生』(1982)の音響デザインもまたすばらしいです。

    2000/4/26

    江角マキコ

    最近江角マキコがCDを出したそうで、まだ聴いてないんですが、
    ところで唐突ですが、江角マキコ、実は好きなのです。
    その昔、彼女がOggiの専属モデルをやっていた頃、彼女のグラビア写真欲しさにOggiを毎月買っていたくらい。
    当時のOggiなんか、もう「江角マキコ写真集」と言っていい程でした。
    Oggiの売上げの数%は、実はそういう私みたいな男だったんじゃないかなあ。
    しかし男がああいう雑誌を買うのは、結構恥ずかしいものです。エロ本を買うよりも恥ずかしい。

    ところで私はよく「好みの女性のタイプは例えば誰?」とか聞かれて、
    「そうだなあ、例えば江角マキコとか、今井美樹とか…」などと答えると、
    「うん、解る解る。」とかみんな言うのです。
    しかし俺ってそんなに解りやすい人間なのだろうか。一体何が解るって言うんだろう。

    2000/4/24

    北京語で歌うpuffy

    昨日の夜1:00からのInterFMの番組「華人天地 (Inter Community Square)」を聴いていたら、北京語で歌うpuffyの歌が2曲と、やはり北京語で歌う酒井法子の歌が2,3曲、かかっていました。酒井法子が北京語のCDを出しているのは知っていましたが、puffyは知らなかったのでちょっとびっくりしました。しかも北京語が上手い。香港や台湾でpuffyの人気があるとは聞いていましたが、結構本格的にやっているので感心です。もうそういう世の中になっているんですね。
    ちなみにそのInterFM(東京76.1MHz、横浜76.5MHz)日曜深夜1:00-2:00の「華人天地」は、多分関東地方で放送している唯一の北京語のFM放送です。

    2000/4/21

    深層水

    最近「海洋深層水」というものが、ちょっとした流行になっています。これは2年ほど前にある化粧品メーカーが、深層水を使った化粧水のシリーズを発売してこれがヒットし、その後他のメーカーからも相次いで深層水を使った化粧品が発売され、化粧品の他にも飲料水、醤油などの食品にも利用されています。

    ところで深層水とは何かというと、あるメーカーの説明書によると、
    長い歳月をかけて深海をゆっくり循環する水。
    太陽光の届かない低温に保たれた水は清潔で、窒素やリン、海洋中のミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいます。
    日本では、高知県沖の深層水や、その他、富山、福岡、沖縄などで利用が試みられています。先の化粧品メーカーでは、深層水を採取している高知県沿岸部に新しい工場も作ったそうです。

    この深層水、微生物がいない、栄養が豊富、などの特長の他に、イメージも良いものを持っていると思います。この深層水は、決して海面に出てくることが無く、海底の深い部分を何百年もかけて北大西洋からインド洋、太平洋と巡りめぐっています。光の届かない真っ暗闇の海底で、澄みきった水の中に、白いマリンスノーが音も無く降り積もっていくという、神秘的な光景も浮かんできます。

    まあ、それはいいとして、ここでちょっと話が変わります。

    1999年9月10日の朝日新聞朝刊の論壇に、『し尿の海洋投棄なぜ悪い』という題の投稿が掲載されました。これはある環境工学の専門家によるもので、投稿の記事を要約すると、大体次のような内容でした。
    現在日本の幾つかの地方自治体などが、し尿の海洋投棄を続けていることに対し、批判の声が上がっているが、しかしし尿は栄養源を多く含み、それを栄養分の貧弱な遠洋へ投入するのは、魚を育ててあげる海洋牧場への栄養供給と言えるもので、決して悪いことではない。
    というものでした。
    これに対し数日後、やはりある環境工学の専門家から反論の投稿があり、同じ論壇に掲載されました。この反論を要約すると、大体次のような内容でした。
    海洋に投棄されたし尿は、海洋の自然浄化能力では分解しきれず、その栄養源はプランクトンや魚を育てるものとはなっていない。海水よりも比重の重いし尿は、海底深くの光の届かないところまで沈むと、微生物も生育しないため、分解が進まず、そのまま残ってしまう。
    というものでした。

    これを読んで思ったのですが、もしかして、深層水とはこれのことだろうか。
    確かに栄養は豊富そうです。

    2000/4/16

    字幕と吹き替え

    インターネットのニュースグループで映画の話題を扱っているところ、例えば fj.rec.movies などを読んでいると、「洋画は字幕と吹き替えのどちらが良いか?」という話題がよく話題に上ります。ほとんど周期的に出ては消えする、定番の話題であります。

    ニュースグループに寄せられる意見をみると、大体、字幕支持派が3割、吹き替え支持派が7割くらいの感じです。

    字幕支持派の意見は
    • 俳優の生の声が聴ける

    吹き替え支持派の意見は
    • 字幕を読むよりも楽で映画に集中できる
    • 字幕よりも情報量が多く、内容が正確
    • 声優の演技が楽しめる

    といった感じで、確かに吹き替えのほうがメリットが大きそうです。

    ところが、一般に劇場で公開されている洋画は全く逆で、そのほとんどが字幕なのです。吹き替えは一部子供向けの作品にあるのみで、しかも必ず字幕版と吹き替え版が併映されています。実際にはほとんどの人は字幕が好きなのです。そんな大してメリットも無い字幕が、何故好きなのか?これに対してちゃんと説明した人はなかなかいません。ニュースグループでも、吹き替え支持派の意見が圧倒的に優勢で、「俳優の声が聴ける以外に何がいいの?」と言われて、「英語の勉強になるんだ」とか色々言ってはみても、説明にはなっていません。

    ところで、私のことを言うと、私は絶対的に字幕支持派なのです。私も最初、字幕のメリットとか、生の声のメリットとか、色々考えてみても理由はよく判らなかったのですが、しかしある時ふと気が付きました。実は理由は単純、それは「吹き替えが嫌い」だからなんです。

    何故吹き替えが嫌いなのか、という理由は、それは日本の声優というのは、「声で演技をし過ぎる」からなのです。普通の人や、普通の映画の俳優ならば、そんな話し方しないだろう、というような、感情たっぷり、アクも癖も強く、妙な台詞回しで、話すのです。しかもそれらが全部パターン化されていて、老人のパターン、荒れくれ者のパターン、可愛い女の子のパターン、軽薄コミカルのパターン、というものが出来上がっていて、どの映画をみても、皆同じような喋り方しているのです。台詞回しで言えば例えば老人。「~じゃて」という台詞回しを吹き替え台本では必ずしますが、普通そういう喋り方をしている老人なんかいないでしょう。普通の日本映画の俳優でもいません。これは吹き替え独特の世界なのです。恐らくこの吹き替え独特の世界が出来上がった原因は、日本のアニメにあるのではないかと思います。アニメは、特に手塚アニメ以降の日本のアニメーション映画は、低コストで作られるために、キャラクターの表情はほとんど変化しないで、口だけ動いていたりします。多分音を消して画像だけみていると、日本のアニメは、まるで能面みたいに見えるに違いありません。その感情の欠落を埋める役割を、日本の声優がしてきたんだと思います。もちろんこれは立派な文化だと思いますし、日本では声優というものに対して非常に人気があるのは理解できます。ただ、間違ってしまったのは、「それを洋画の吹き替えに持ち込んでしまった」ということなのです。

    だから洋画の吹き替え版を観ていると、すごく違和感がある。アメリカの映画を観ている筈なのに、「なんでこの人はルパンで、この人は不二子なの?」みたいになっちゃう。

    ところで、「日本の吹き替え史上最悪」と言われ、現在でも語り草になっているものに、83年頃にテレビで放映された「スターウォーズ」があります。これはテレビ局が話題作りのために、吹き替えに通常の声優を使わずに行ったもので、ルークの声に渡辺徹、レイア姫に大場久美子、ハン・ソロに松崎しげる、という配役をしました。これを放映したところ大不評で、なんでこんな奴らにやらせたんだと散々で、今でも事ある毎に話題に上っています。しかし実を言うと私はこれが結構好きで、ビデオに撮っていたものを今でも観ていたりするんです。何故かって、それはこの渡辺徹や大場久美子の、下手くそな、台詞棒読みみたいな吹き替えが、これがまた「耳から聞こえる字幕」みたいでいいんですよ。余計な演技をしていないから、元の映画のイメージが壊されないのです。プロの声優よりも、こっちのほうが、余程いいのです。

    ちなみに、私は香港映画の北京語吹き替えも、好きではないのです。北京語吹き替えって、なんだか妙にキンキンしてカン高く聞こえませんか?実際の中国映画をみたり、北京の人の話すのを聴いてみると、北京語というのは本当はもっと柔らかく落ち着いて聞こえるものです。どうも吹き替えの声優だけが、そういう話し方をしているみたいです。私は今中国語会話を習っていますが、テキストの教材テープなんか聞いてみると、普通の文例では普通に喋っているのが、劇仕立ての会話例の部分になると、同じ人が喋っているのに、何故かトーンが一段高くなって、キンキンした喋り方になっているのです。多分北京語では、感情を込めて演技をすると、声のトーンは高くなるようです。もしかしてそれは、京劇などの伝統の影響なのかもしれません。だから吹き替えの声優は、皆あんなキンキン声で、喋っているのだと思います。このあたり、日本と似てますよね。

    2000/4/15

    プーアール茶

    香港でお茶といえば、プーアール茶です。香港の安い食堂に入ると、味も香りも無いただの黒いお湯のようなものが出てきたりしますが、あれはプーアール茶の出涸らしです。

    このプーアール茶、私は初めて飲んだときに、「ああ、なんか懐かしい!」と、思ってしまったのでした。「多分昔飲んでたことあったよな。」と、そのときは思っただけなのですが、後になって考えると、いつプーアール茶などを飲んだのか、実は全く記憶に無いのです。おかしいな、と疑問を感じると気になってしょうがないたちなので、私は一体いつプーアール茶を飲んだのか、悩み始めてしまいました。もしかして私が赤ん坊のときに、親が冗談で哺乳瓶にプーアール茶を入れて私に飲ましていたんじゃないかと疑い(実際そういうことをしかねない親なのだが)、一度親が横浜に来た時に、飲茶の店でプーアール茶を黙って飲ませてみましたが、「これは初めて飲んだ。」と言っていたので、どうもその容疑はシロだったようです。

    最近の推理では、有力な説は「腐葉土」説です。このプーアール茶は後発酵茶で、独特の香りがあり、日本人の中には「カビ臭い」と言って嫌う人もいるようです。最近気が付いたのですが、この香り、腐葉土の臭いにそっくりなのです。プーアール茶は、乾燥前の茶葉を堆積して発酵させるという作り方で、これは腐葉土の作り方と同じです。私は子供の頃、盆栽や菊の栽培が好きで(なんてジジ臭い趣味!)近くの山から腐葉土を掘ってきたり、自分で枯葉を穴の中に堆積させて腐葉土を作ったりもしていましたから、その臭いを思い出してしまったということなのかも、と最近思っています。

    そうでもなければ、「自分の前世は香港人」説しかないもんな。

    2000/4/12

    フィルタリング

    私はこの「
    香港電影工作室」とは別に、もう一つのウェブサイトを作っていますが、先日そのサイトに、私の勤めている会社のネットワークからアクセスしようと思ったら、

    http://www.people.or.jp/~uchi/ は、Adult Entertainment に分類されているため、アクセスできません。

    というメッセージが出て、アクセス出来なくなっていました。

    これはどういうことかと言うと、私の会社のサーバーが、フィルタリングのシステムを新たに導入し、有害情報を含むサイトにアクセス出来ないようになったからです。そして私のサイトが、有害情報を含むアダルトサイトに分類されてしまっている、ということです。

    しかし、私のサイトがアダルトサイトに分類された、ということに、私は少なからず驚いてしまいました。と言っても、アダルトに分類された事自体に驚いたわけではなく、その、サイトを分類する作業、というものを想像してみたら、途方も無く気が遠くなってしまったからです。

    この有害情報を排除するためのフィルタリングのシステムには幾つか種類があり、有害サイトを予めデータベースとして登録しているものや、有害情報と関連するキーワードによって自動的にフィルタリングするものなど、いろいろあるようです。今回会社のサーバーに導入されたのは、メッセージの内容からすると、データベース型のフィルタリングシステムのようです。

    ところでこの有害情報データベースというものは、実際に人がサイトを見て、有害であると判断して登録しなければなりません。私のそのサイトというのは、私の描いたイラストを数十枚展示しているものなのですが、しかしサイトそのものは特にアダルト向けではありませんし、一見して、決してアダルト向けとは思えないデザインになっています。しかしイラストの中には、1,2枚ではありますが、裸体画に陰毛の描写されているものもあるので、有害情報の判定基準からすると、アダルト情報に分類されてもおかしくはありません。しかし、そんな細かい部分までチェックされているということは、おそらくこのデータベース登録業者は、このサイトにある数十枚のイラストを、1枚残らず全部見てチェックするという作業をしていたことになります。これは、相当の労力を必要とすることです。

    しかしウェブサイトというのは、世の中におびただしい数が存在し、しかもそれは毎日どんどん増え続け、更新され続けています。それら無数のサイトを、全てチェックしていくなどというのは、もう想像するだけで、気が遠くなってしまう、と言うより、ほとんど不可能と言っていい。本当に大丈夫なんだろうか。

    2000/4/9

    ラブ・ゴー・ゴー

    今日VCDで『ラブ・ゴー・ゴー(愛情来了)』を観ました。なんか、可愛いですね。
    このVCDは、字幕が中文だけで、英語が無いので、一部よく解らないところもありました。まあ、ちょうど中国語の勉強にはいいと思ったけど、でも台北の北京語は、結構なまってました。

    2000/4/8

    中国語会話学校

    実は今年の4月から、横浜市内にある中国語会話の学校に通い始めたのです。
    今まで中国語や広東語を独習したことはありましたが、ちゃんと人から習ったことは無かったのでした。
    ところがこの学校、そこいらのカルチャースクールみたいのと違って、
    なんと、むちゃくちゃ厳しいスパルタ教育だったのです。
    私の入ったコースは、一番初歩の入門コースだったのですが、
    まず、先生は日本語を喋りません。授業は全部中国語で進められるのです。
    生徒は皆初心者だから、何言っているのかわからないでポカーンとしていると、
    黒板に書いて「請跟着我念。私に続いて言ってください。わかりますか?」とか言って、あとは全部中国語。
    生徒の名前呼ぶときも、「nei chuan tong xue(内川同学)」とか、そういう風に呼ぶので、
    自分が呼ばれていることもわからない人もいたりする。
    それで、こちらの発音が悪いと、正しく言えるまで何回でも言い直させられるし、すごいキビシイ。
    この学校は、授業に着いていけずに辞めていく人も多いらしくて、
    最初10人いたのが、最後1人になったこともあったらしい。
    なかなか凄い学校なので、これからが楽しみではあります。

    2000/1/27

    二千年の恋

    金城武の出演するテレビドラマ「二千年の恋」、これまだ見ていないんですが、私はこのタイトルを聞くたび「百年の恋も冷める」という言い回しを思い出してしまうのです。もしかしてドラマの最終回、中山美穂が金城武にキスしようとして顔を近付けたら、なんと武の鼻の穴からビロ~ンと伸びた長い鼻毛が…。「ああっ!二千年の恋でも冷めてしまうわ。」と泣きながら走り去る中山美穂の後姿に重なってエンドマークが…。(そんな馬鹿な)

    2000/1/1

    Y2K問題

    今日は2000年1月1日ですが、インターネットのニュースを見ていると、「Y2K問題は起きなかった」とかという報道があったりしますが、これはなんだか変です。Y2K問題というと、1月1日に電気や水道が止まるとか、流通が混乱して食料が手に入らなくなるとか、そんな騒ぎを日本中(世界中?)でしていたみたいですが、でもそれはちょっと違うと思う。
    確かに可能性としては、そういう事も起こりうるかもしれないけど、どうも不思議なのは、そういうトラブルが2000年の1月1日になる時点だけで起こると思われていること。コンピューターの時計が切り替わった瞬間に、システムが停止するとか、そんなことがあるとは思えないし、その程度のチェックならば、事前に出来ている筈なのだから。
    コンピューターのY2K問題は、2000年を挟んでその前から既に起こっているのだし、これから起こる問題でもある、ということが、全然認識されていないみたいなのです。
    小さい問題ならば、例えば私の勤めている会社のコンピューターシステムでも既に起こっています。例えば先日、会社の勤務管理システムに入力していて、2000年以降の勤務に関する手続きが出来なかったのです。システムを管理している部署に連絡してプログラムを修正してもらいましたが、そんな対応をしているのがなんと12月に入ってからだったのでした。それから別の例では、私の勤める会社で販売している商品に関するあるリストを作っていたとき、あるキーワードで検索して発売年度順にリストを作ったら、どうも幾つか抜けがあるみたいなので、変だなあと思って調べたら、なんと2000年以降の発売日になっている商品はリストの一番古いところに並んでいるのでした。つまり1900年の発売のところ。これこそまさに典型的なY2K問題なのです。ところが、私の会社では、「当社ではY2K問題に対して万全の対策を取っている」とか言っていて、何をやっているのかというと、停電が起きたときのために発電機を買った、とか、大晦日には社員が何人か泊まってシステムを監視する、とか、食料と水を備蓄する、とかやっているのでした。 もちろん、私の勤務処理が出来なくたって、商品リストが出てこなくたって、人命にかかわる訳ではないのだから、そんなの問題ではない、というのかもしれないけれど、コンピューターのY2K問題というものの本質が、ずいぶん捻じ曲げられているなあと、感じるのでした。私の会社みたいなことをしているところは他にもあるだろうから、多分これからも、人命はともかく、お金に関わるような問題は、結構出てくると思う。

    1999/12/3

    シュウ・シュウの季節

    某ニュースグループで、映画『シュウ・シュウの季節(天浴)』が、よく理解できないよ、という投稿があって、それにフォローしようと思って色々考えていたんですが、結局投稿しなかったので、せっかくなので、ここに書いてしまいます。
    (文章として全然まとまっていませんが、すみません。)

    この映画を一言で言い表すと、
    純粋、天真爛漫だった一人の少女が、時代の不幸によって極限まで堕ちてもなお、貫き通そうとした純潔を、天浴ならぬ水浴を通して描いている。そして彼女を見守る一人の男との、究極の愛。
    という感じでしょうか。

    映画の冒頭からラストシーンに至るまで、
    シュウシュウが水浴するシーンが繰り返し出てきましたが、
    これは、彼女にとって「純潔を守る」という意味だったんだと私は思っています。
    彼女は自分の身を汚すたびに水を切望し、
    雪の中で倒れたときに、うわ言のようね口にしたのも「水が欲しい」ですから、
    その思いは切実なものだったと思います。
    もちろんそれは、慕っていた少年のためで、
    成都に帰りたかったのも、そのための筈です。
    なのに、そのために彼女は身を持ち崩してしまうという矛盾があって、
    そしてもちろん彼女自身も、水浴なんかで純潔が守れる筈が無いことも十分承知だったから、
    その矛盾とごまかしが、最後にああいう形で清算されたのだと思います。

    ちなみに映画の原題は、水浴ならぬ「天浴」ですけれど。
    「天浴」というタイトルは、美しいチベットの自然の中での物語という風で、いいと思います。


    1999/11/6

    Niftyが@Niftyに変わった

    最近、大手プロバイダのNifty Serveが、やはり大手のInfowebと合併して、@niftyになりました。私のサイトもそこにあるのですが、とりあえず現在のURLはそのまま使えるということになっています。しかし、現在のURLのサーバーは、新規の登録は受け付けないし、新しく導入されたサービスや、容量の拡張なども出来ないのです。新しいサービスを受けるためには、@niftyのサーバーへ切り替える必要があり、URLも変えなければいけません。しかし、せっかく色々なところに登録してもらったURLを、また変えなければならないのは、なんだか憂鬱なのです。それから、今のサーバーのドメイン名は、member.nifty.ne.jpというもので、まあ格好は悪いけれど、Niftyの会員専用のドメインだということが解るし、悪くないと思いますが、新しいサーバーのドメイン名は、homepage.nifty.comというもので、これではまるでNiftyのホームページ(ニフティの表紙ページ)だけのドメインみたいに思えてしまいます。もちろん、ここ1,2年の間に、ホームページ(HPと略している場合が多い)という言葉が、個人サイトを代表する言葉として、日本では受け入れられているのはわかりますが、でもこういう使い方はないんじゃないかと思うのですが、どうでしょうかね。Niftyのサイトだって、日本人専用というわけではないし、インターネットである以上、海外からのアクセスだって想定している筈なのだから。

    1999/10/23

    フライング・バトル

    今日「フライング・バトル」借りて観たんですが、すごい面白かったです。こんな面白いと思わなかった。何故今まで話題にならなかったんだろうって、不思議なくらい。
    この映画の監督は、なぜか台湾の朱延平なのだが、この人は本当に天才じゃないかと思う。どんなジャンルの映画でもこなせるし、どれも素晴らしい映画ばかりなのです。

    1999/10/20

    金城武のビデオ

    最近、新宿のTSUTAYAに金城武主演のビデオばかりが大量入荷されているんで、このところ私は金城三昧の日々なのであった。 ああいうおバカな映画を、一所懸命ちゃんとやってるところが、好感持てるよな。あいつ。

    1999/10/2

    攝氏32°

    『攝氏32°』を観たんですが、なんかすごい格好良かった。吳倩蓮の殺し屋、最高です。
    しかしあのラストはちょっと何でした。あれでは劉青雲があまりに可哀想なのです。殺し屋を愛してしまったばかりに、復讐に巻き込まれて一緒に死んでしまった哀れな男、って感じです。吳倩蓮がピンチの時に、助けようと走ってくる劉青雲を、巻き込ませないように銃で彼の足を撃って倒れさせるところなんか無茶苦茶かっこいいんだから、そのまま劉青雲はその場に倒れて、一人死んでいく吳倩蓮を遠くから見ながら悔んで泣いているほうが、ずっとドラマチックだと思うんだけどな。


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