パソコンでVCD(ビデオCD)を観る

VCDプレーヤーを持っていなくても、普通のパソコンがあればVCDを再生して観ることができます。
日本では未公開の作品も観ることができ、値段も安く、場所もとらない優れもの。是非試してみましょう。


  1. VCDを再生できるソフトウエア
  2. VCDを再生できるソフトウエアは幾つかありますが、下のいずれかで再生できます。

    (A) Windows 付属のソフトウエア

    Windows に付属している Windows Media Player は、バージョンによって仕様が異なり、またOSのバージョンによって使用できるものが違っています。
    Windows Media Player 11 2007年5月から提供されている最新バージョンです。これはWindows Vista およびXP(SP2)のみに対応しています。

    このバージョンはデザインがシンプルで、音楽やビデオのコレクション管理の機能などが新しくなっていますが、VCDの再生機能に関してはVer10とほぼ同じです。

    マイクロソフトのサイトから無料でダウンロード出来ます。
    Get Windows Media Player 11
    Windows Media Player 10 2004年10月から提供されているもので、これはWindows XP(SP1以前)用としては最新バージョンです。

    このバージョンからVCDの自動再生に対応し、VCDディスクを挿入すると画面の右側にトラックリストが出てくるので、トラックの選択や連続再生ができて便利です。そのほかビデオ再生に関する新しい機能としては、画面の縦横比の調整、再生速度の調整、コマ送りなどの機能が追加されています。

    マイクロソフトのサイトから無料でダウンロード出来ます。
    Get Windows Media Player 10
    Windows Media Player 9 2003年1月から提供されているもので、Windows 98SE, Me および 2000用としては最新バージョンです。

    このバージョンから左右の音声チャンネルを簡単に切り替えられるようになりました。また、バージョン7.1と同様に画質調整もできます。

    マイクロソフトのサイトから無料でダウンロード出来ます。
    Get Windows Media Player 9
    Windows Media Player 8 これはWindows XPに付属しているものです。VCD再生の機能に関してはバージョン7.1とほぼ同じです。
    Windows Media Player 7.1 これは2000年8月より提供されているもので、Windows98(SEを除く)用としては最新のバージョンです。

    このバージョンでは、音声に関して問題があり、左右の音声チャンネルの切り替えが出来ません。音楽VCDの場合はステレオ、映画VCDの場合はどちらか一方だけのモノラルになります。
    一方このバージョンでは、画像の明るさ、コントラスト、色合いなどを調整することが出来るようになりました。

    現在(2007年5月)でもマイクロソフトのサイトから無料でダウンロード出来ます。
    Get Windows Media Player

    Windows Media Player 6.4 これは1999年3月より提供されているもので、Windows 95 および NT4 用としては最新のバージョンです。

    バージョン7.1では左右の音声チャンネルの切り替えが出来なくなっていますが、このバージョンでは切り替えることが出来ます。バージョン6.4は、バージョン7.1以上のものと同時にインストールして使用することが可能なので、場合によって使い分けることも出来ます。

    現在(2007年5月)でもマイクロソフトのサイトから無料でダウンロード出来ます。
    Get Windows Media Player

    また、Windows XP では、このバージョン6.4は最初からOSに含まれていますが、スタートメニューには登録されていません。Windows XP で実行するには、スタートメニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]で、[mplayer2]と入力して下さい。

    メディア プレーヤー 5.1 これは、Media Player の一番最初のバージョンで、全てのWindowsに最初から付属しています。しかしこれ自身にはVCDのMPEGビデオを再生する機能は含まれておらず、別のソフトの機能をデバイスとして組み込むことによって動きます。例えば下のActiveMovieコントロールやXingMPEG Player等をインストールすれば、その機能を使ってMPEGビデオを再生出来るようになります。

    これを起動するには、スタートメニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]で、ファイル名は、Windows 9x系では[mplayer]、Windows NT系では[mplay32]と入力します。

    Microsoft ActiveMovie コントロール Windows 95または98にInternet Explorer(Ver 3.0~4.0)をインストールすれば同時にインストールされます。Windows 2000以降ではインストール出来ません。

    これは本来、他のソフトに組み込まれて動くための部品のようなものですが、単独で動かすことも出来ます。VCD再生の機能に関してはMedia Player Ver6.4とほぼ同じで、これも左右の音声チャンネルの選択が出来ます。

    スタートメニューの中に、[Microsoft ActiveMovie コントロール]のメニューが見付からない場合は、スタートメニューの [ファイル名を指定して実行(R)...] で [RUNDLL32.EXE amovie.ocx,RunDll] と入力してみて下さい。

    Media Playerの機能、OSとの対応一覧

    バージョン Ver 5.1
    Ver 6.4
    Ver 7.1
    Ver 8
    Ver 9
    Ver 10
    Ver 11
    ファイル名 mplayermplay32mplayer2wmplayerwmplayerwmplayerwmplayerwmplayer

    音声切り替え
    画質調整
    縦横比調整
    VCDの自動再生
    OS


    Windows 95
    Windows NT4
    Windows 98
    Windows 98 SE
    Windows 2000
    Windows Me
    Windows XP
    Windows XP SP2
    Windows Vista
    機能   :再生デバイスの機能による  :有り  ×:無し
    OSの対応 :OSに付属  :インストールして使用できる  ×:使用できない

    (B) 市販のMPEG再生専用ソフト

    オンラインで購入できる代表的な市販MPEG再生ソフトを幾つか挙げます。
    XingMPEG Player このソフトは、VCD再生専用に作られているため、メニュー画面からのトラック選択や、連続再生、音声チャンネル切り替え、カラオケミキサーなど、色々便利な機能を持っています。米国のXing Technology Corporation(現在はRealNetworks社に吸収合併)からオンラインで購入することが出来ます。(価格はUS$30程度)

    対応OSはWindows 95,98,NTのみで、Windows 2000,Me,XPには対応していません。Windows 2000でも一応動作はしますが、サウンドのサンプリングレートが低い劣った音質でしか再生出来ないようです。
    (個人的に気に入っているソフトだけに残念。)
    MPEGPlayer v3.36 メニュー画面からのトラック選択、ビデオの切り出し、再生リストの登録などの機能を持っています。ただし音声チャンネルの選択はできず、ステレオかモノラルの切り替えのみです。(ステレオで片チャンネルを絞って聴けばOK)Jiao systemからオンラインで購入できます。(価格はUS$20程度)
    RealOne Player 御存知Real Playerの最新版で、2002年10月から提供されている。今回のバージョンからVCDが再生できるようになった。RealOne Player Plus(¥4,800)の他に、機能限定のRealOne Player(無料)がある。音声チャネルはどちらか片方のモノラルのみで切り替えは出来ない。
    http://www.jp.real.com/ からダウンロードできます。

    (C) フリーウエアのMPEG再生専用ソフト

    フリーウエアで提供されているMPEG再生ソフトも探せば幾つか見付かります。下に一例を挙げます。
    Global DiVX Player このソフトは、ほとんどの形式のムービーファイルの再生に対応しています。プレイリストを使った再生は便利で、VCDの自動再生にも一部対応しています。音声はステレオのみですが、左右のバランス調整機能付きです。
    http://www.divxity.com/ からダウンロードできます。
    Roxio VideoCD Player フリーウェアとして配布されているのかどうか不明ですが、市販のVCDソフトに添付されていたりします。これはVCDの再生専用に作られたシンプルなソフトで、VCDの自動再生やメニュー画面からのトラック選択が出来ます。音声は、音楽VCDの場合はステレオのみ、映画VCDの場合はいずれか片チャンネルのモノラルのみです。また、古いバージョン(1.00)では、対応しているVCDソフトの種類が少なく、ライブ音楽やMTVのVCDなどしか再生できませんが、新しいバージョン(1.01)では、ほとんどの映画VCDが再生出来ます。
    Googleで"vcd_play"で検索すると見付かります。

    (D) 市販のDVD再生専用ソフト

    現在多くの種類のDVD再生ソフトが市販されていますが、これらの中にはVCDの再生に対応しているものもあります。
    下に挙げるのはその例です。
    PowerDVD 2000
    私が現在使っているDVD再生ソフトは、CyberLink社の"PowerDVD 2000"というソフトで、これは私が買ったDVD-ROMドライブに付録で付いていたものですが、このソフトもVCDの再生に対応しています。ただし、私が確認したところでは、VCDソフトによっては再生できるものと出来ないものとがあり、完全には対応しきれていないようです。音声は、VCDの場合、常にステレオになります。(片側チャンネルを絞って聞けばOK)

    InterVideo WinDVD
    これは私が買ったパソコン(東芝製)に付属してきたもので、Inter Video社の製品です。このソフトでも、VCDソフトによって再生できるもとの出来ないものとがあり、完全には対応していないようです。音声は、VCDの場合、カラオケ設定の機能でモノラルまたはステレオの選択が出来ます。



  3. 必要なハードウエア
  4. 現在(2007年)普通に市販されているパソコンならば、どれでも問題無く再生できます。ただ、10年以上も前の古いパソコンでは、きれいに再生出来ないものもあると思います。

    CPU何でも良い。(Pentium 150MHz以上ならば問題ない)
    CD-ROMドライブ何でも良い。(2倍速以上ならば問題ない)
    サウンドボード・スピーカー何でも良い。
    ビデオカード何でも良いが、描画の速いほうがいい。
    ディスプレイ何でも良い。明るさ調整が簡単に出来れば便利。
    メモリメモリはあまり消費しないので、特に増やす必要はありません。



  5. VCDの再生方法


  6. 左右の音声を切り替える方法


  7. その他便利な使い方
  8. Windows Media Player の場合、全画面表示への切り替えは、[Alt + Enter]で簡単に切り替えできます。

1998/6/4 初版
1999/4/21 第2版
2000/12/23 第3版
2001/1/7 第4版
2002/4/21 第5版
2003/2/9 第6版
2003/11/16 第6版一部改訂
2005/8/5 第7版
2007/5/18 第8版

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