ISO/9979に基づく暗号アルゴリズム登録状況

ISO=International Standardization Organization(国際標準化機構)

登録番号 アルゴリズム名 登録者名 国名 登録日 暗号の種類
1 B-CRYPT BT Development and Procurement イギリス 1992. 8.19  
2 IDEA Ascom Tech Ltd. スイス 1993. 5.10 ブロック暗号
3 LUC Public-Key Cryptosystem and Digital Signature LUC EncryptionTechnology Ltd. ニュージーランド 1994. 7.29 公開鍵暗号
4 Data Encryption Standard(DES) Algorithm National Communication System NT アメリカ 1994. 9. 5 ブロック暗号
5 Commercial Data Masking Facility (CDMF) IBM Corporation アメリカ 1994.10.29 ブロック暗号
6 Skipjack National Security Agency アメリカ 1994.10.31 ブロック暗号
7 RC4 Symmetric Stream Cipher RSA Data Security Inc. アメリカ 1994.10.31 ストリーム暗号
8 RC2 Symmetric Block Cipher RSA Data Security Inc. アメリカ 1994.10.31 ブロック暗号
9 MULTI2 株式会社日立製作所 日本 1994.11.14 ブロック暗号
10 FEAL (the Fast Data Encipherment Algorithm) (Subsets:FEAL-Nand FEAL-NX) 日本電信電話株式会社 日本 1994.11.14 ブロック暗号
11 BARAS ETSI フランス 1995. 8.18
12 Substitution Xor ALgorithm(SXAL) / Multi Block ALgorithm(MBAL) 株式会社 ローレル インテリジェント システムズ 日本 1995.10.23 ブロック暗号
13 MISTY1 三菱電機株式会社 日本 1996.11.27 ブロック暗号
14 ENCRiP 日本電気株式会社 日本 1997. 2.12 ブロック暗号
15 ACR SAGEM SA フランス 1997. 5. 8  
16 FWZ1 Check Point Software Technologies Ltd. イスラエル 1997. 6.17  
17 SPEAM1 松下電器産業株式会社 日本 1997.12. 5 ブロック暗号
18 ELCURVE 株式会社日立製作所 日本 1998. 5.13 楕円曲線暗号+ブロック暗号
19 CIPHERUNICORN-E 日本電気株式会社 日本 1998. 7. 6 ブロック暗号


暗号アルゴリズムの解説


Xuejia Lai氏とJames Massey氏が開発した平文、暗号文ともに64ビット、鍵は128ビットのサイズを持つブロック暗号。


Peter Smith氏がLucas Functionsを用いて既存の公開鍵暗号を再構築した公開鍵暗号。

LUCDIF:Diffie−Hellmanを再構築した公開鍵暗号
LUCELG PK:ElGamalを再構築した公開鍵暗号
LUCELG DS:ElGamalデジタル署名を再構築した公開鍵暗号
LUCDSA:DSSを再構築した公開鍵暗号


米国IBM社が開発した平文、暗号文、鍵ともに64ビットのサイズを持つブロック暗号。


米国IBM社が開発した技術で、DES暗号鍵を40ビットに縮退させる技術。米国の暗号輸出規制により輸出可能な暗号製品の暗号鍵の長さは40ビット以下に制限されている。DESの暗号鍵長は56ビットであり輸出規制対象となっている。現在この技術はIBM社のトランザクションセキュリティシステムなどで使われている。(1stACM Conference on Computer and Communications Security, ACM Press, 1993)


米国NSAが開発した暗号アルゴリズムでクリッパーチップにハードウェアとして実装されている。このアルゴリズムは非公開であり詳細は不明である。これまでに公開されている関連情報から判明している範囲の情報はキーエスクロウメカニズムを使用していることやブロック暗号でブロックサイズは64ビット、鍵長は80ビットである等の概要が伝わっている程度。


米国RSAデータセキュリティ社で開発された鍵長可変のストリーム型暗号で非公開アルゴリズムであるが、1994年にRC4のソースコードがCypherpunksのメーリングリストに匿名投稿されたためアルゴリズムの内容は各方面で議論されている。OFB(OutputFeedback)モードが使われ8*8のS−Boxを持つ。


米国RSAデータセキュリティ社で開発された鍵長可変のブロック型暗号で非公開アルゴリズムである。ブロック長は64ビットでS−boxを持たない。


(株)日立製作所が開発したブロック型暗号で公開アルゴリズムである。ブロックサイズ64ビット、鍵長64ビット、鍵スケジュールに256ビットのシステム鍵を4分割して基本関数のパラメタの一つとした4段構成の繰り返しにより段数を可変に拡張できる点に特徴がある。32段以上の構成でDESと同等以上の暗号強度を持つと言われている。


日本電信電話株式会社(NTT)が1985年に開発したブロック型暗号で公開アルゴリズムである。開発当初は平文データの変換回数が4回であった事から「FEAL−4」と呼ばれたが、暗号強度を上げるために変換回数を増やしていった。現在では回転数Nで64ビット鍵のFEALをFEAL−Nと呼び、他のもう一つの構成として、回転数Nで128ビット鍵のFEALをFEAL−NXと呼ぶ。


(株)ローレル インテリジェント システムズが開発したブロック暗号であり、SXALは8バイトを1ブロックとして暗号化しており、MBALはSXALで使用する基本応用アルゴリズムの考え方を応用して8バイト単位にこだわらないマルチブロックの考え方に発展させたものである。


三菱電機(株)が開発したブロック暗号である。128鍵で64ビット入出力のブロック暗号で公開アルゴリズムである。


NEC(株)が開発したブロック暗号であり、その平文と暗号文のブロック長はいずれもいずれも64ビットである。暗号化時と復号時には長さ64ビットの同一の鍵を使用する。「ラウンド数」というオプションがあり、ENCRiPの内部で行われるデータの攪拌処理を繰り返す回数を規定する。


松下電器産業(株)が開発したブロック暗号であり、128鍵で64ビット入出力のブロック暗号である。SPEAMは、繰り返し段数が可変なアルゴリズムである。ここで、繰り返し段数とは、かくらん関数の繰り返し回数のことである。


(株)日立製作所が開発した楕円曲線暗号とブロック暗号アルゴリズムからなるアルゴリズムである。暗号強度は楕円曲線暗号の強度と128ビットブロック暗号の強度に基づいている。


NEC(株)が開発したブロック暗号であり、その平文と暗号文のブロック長はいずれもいずれも64ビットである。暗号化時と復号時には長さ128ビットの同一の鍵を使用する。


アルゴリズム公開
アルゴリズム名
DES
FEAL−N
FEAL−NX
MULTI2
MYSTY
平文/暗号文ブロック長(ビット)
64
64
64
64
64
鍵長(ビット)
64
64
128
320
128
処理段数
16固定
可変
可変
可変
可変
使用演算
+、ビット転置
6ビット→4ビット換字(1ビット処理中心)
+、+、
ROT2
(8ビット処理中心)
+、+、
ROT2
(8ビット処理中心)
+、+、−、V、
ROT1、ROT2、
ROT4、ROT8、
ROT16
(32ビット処理中心)
AND、OR、XOR、
7ビット→7ビット換字、
9ビット→9ビット換字
(換字16ビット処理中心)
商用実績
発表年
1977
1990
1990
1989
1996


アルゴリズム非公開
アルゴリズム名
IDEA
B−CRYPT
RC2
RC4
CDMF
SkipJack
ENCRiP
平文/暗号文ブロック長(ビット)
64
ストリーム型
64
ストリーム型
不明
64
64
鍵長(ビット)
128
64
可変(40、128他)
可変(40、128他)
不明
80
64
処理段数
8固定
不明
18固定
不明
不明
32固定
可変
使用演算
+、+、X、
(16ビット処理中心)
不明
不明
不明
不明
不明
不明
商用実績
不明(フリーソフト有)
不明
不明
発表年
1992
1995

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