『後書き』と『おまけ』
テーマは、紫陽花と梅雨明けでした。
もうそこまで来ている夏、というカンジを表現したかったんですが、どうだったでしょうか?
読んで、そう感じてもらえれば大成功なんですが。
で、マヤさんなんですが、
彼女って、黄色が似合うと思いませんか?
それで、真っ黄色のビートルに乗って、黄色い水着を買わせたんですけども。
シンジと二人で行った海も、やっぱり黄色いビートルで、今回買ったワンピースに、お揃いのサンダル履いて、今回買った水着を持って行ったんでしょうね。
テーマは、朝顔と夏のはじまりでした。
夏のはじまりに、これから起こるであろう楽しみに思いをはせる、といったカンジを表現したかったんですが、なんかちょっと違いましたね。(苦笑)
……っていうか、このリツコさんダレ!?(爆)
しかも、LCLのプールなんて、絶対入りたくないゾ!!(^_^;)
あと、真っ黒のトランザムは、某ナイトライダーね。
テーマは、真夏の夜の星空でした。
夜の海というのは、本当に吸いこまれてしまいそうになって、ちょっと怖いですが、星のガイドがあれば、そばにいてくれる人がいれば大丈夫です。
っていう雰囲気を出したかったんですが、うまく行っているでしょうか?
テーマは、向日葵と暮れゆく夏でした。
ヒカリちゃん、ときて真っ先に思いついたのが向日葵だったんですが、皆さんの中でのイメージはどうだったでしょうか?
高原の夏、良いですね。
この旅行にいく原因となった、マヤさんとの海の件がバレてしまったのは、こんなことがあったからだったりします。
Between “…with Misato-san” and “…with Hikari-can”
その1
「ねえリツコ。」
「なに、ミサト。」
「あなた、シンジくんに泳ぎを教えてたんですって?」
「どうしてそのことを!?」
「へっへぇー…たまたまシンちゃんが泳ぎの練習をしてるのに出くわしたのよ。」
「あきれた、立ち入り禁止になってたはずよ。」
「まーま、気にしない気にしない。」
「……。」
「そんなことよりも、あなた、LCLのプールを泳がせたんですって?」
「そうよ、あれの中なら呼吸も出来るしね。」
「でも、イヤな臭いだし、それに、肺をLCLで満たさなきゃ呼吸出来ないんじゃないの?」
「そ、そういう改良くらいしてるわよ。」
「ふーん……。(なんか怪しいわね)」
「……。(言えない、クローンを作って、抱き枕シンジくんを作ろうとしていたなんて言えない)」
ちゃんちゃん
その2
「リツコリツコ!」
「なによミサト、こんな朝早くから?」
「なに寝ぼけたこと言ってんのよ。マヤちゃん、今日休み取ったんでしょ。」
「そうだけど、それがどうかしたの?」
「どうかしたの、じゃないでしょ。マヤちゃんが休みを取ったってことは、今日なんじゃないの!」
「なにか?」
「だから、シンジくんと海に行くんでしょう!」
「……ああ、そのことね。別にいいんじゃないの。二人とも楽しみにしてたみたいだし。」
「リツコ、私はシンジくんの保護者。あなたはマヤちゃんの上司なのよ。」
「だから?」
「保護者と上司は、被保護者と部下の行動を見守る義務があるわ。」
「……ミサト…あなた……。」
「行くわよリツコ! あなたのキット(リツコの車の名前)なら、陸海空すべてから二人の行動をモニターすることが出来るのはわかってるのよ!!」
「……(-_-;)」
「くふふふふふ……後でさりげなくアスカに見せたら、さぞ面白いでしょうねぇ〜〜〜〜……(ニヤリ)」
「……ごめんなさい、マヤ、シンジくん、私にはこの暴走ビヤ樽女を止めることは出来ないわ。」
ちゃんちゃん
うーん、なんだかな。
ちなみに設定では、この高原にはペンション、牧場、バー、美術館、橋、テニスコート、神社、お土産屋などがあります。
これで、某ゲームを思い浮かべた人がいたら、あなたは私と同類ですので注意しましょう。(爆)
テーマは、月下美人と夏の終わりです。
夏の夜に、一晩だけ咲く花に、夏の終焉を感じていただければ、この話は大成功でした。
……ムリでしょうけどね。(^_^;)
なんてったって、
月下美人 → 月 → ウサギ → アリス → シンデレラ
というわけのわからない思考連鎖から出来たお話ですし。(笑)
さて、ここまで紫陽花、朝顔、向日葵、月下美人、と花がテーマになっているお話が多かったですが、これらの花はすべて、僕の家に存在する花だったりします。
月下美人だけ室内にあって、あとはみんな裏庭にあるんですけど、毎年なかなかキレイに咲いてくれます。
そしてこれら花ネタは、実は前に書こうと思っていた”Flower with…”というお話から来ています。
その当時は、季節毎のお話を書こうと思っていて、
ミサトさん = スミレ(春)
ヒカリちゃん = 向日葵(夏)
レイ = 月下美人(夏)
アスカ = ポインセティア(冬)
と、なっていました。
マヤさんとリツコさんは思いついて無かったです。
テーマは、線香花火と永遠の夏でした。
終わらない夏、終われない夏を、チリチリと途切れることの無い線香花火の明かりに感じて欲しかったのですが、いかがだったでしょうか?
……いえ、ダメダメだったのわかってますんで、答えてくれなくていいです。(>_<)
今年の秋は、ものすごく暖かかったので、きっとこんなカンジなんだよな、と思いながら、実感しながら書きました。
Summer with…
この連作は、僕の短編連作シリーズである”with…”シリーズの第五作目にあたります。
一作目の”Christmas with…”から、
『クリスマス二日間の続きモノ』
『一つ一つ独立したオムニバス』
『未完未定(爆)』
『クリスマス二日間のマルチエンディング』
ときた、このシリーズですが、今回は初めにもどって続きモノ。
しかし期間は広く、夏休み前から休みも終わって秋も半ばまで、でした。
話の中の期間だけでなく、執筆期間も一年以上という、完結している”With…”シリーズでは、最長のものになってしまいましたが……。(-_-;)
今回、この連作を書くときに気をつけたのは、話の雰囲気です。
この連作において、話の内容は、実はあまり重要ではなく、いかにテーマに沿った雰囲気を出せるかが重要でした。
皆さん、いががだったでしょうか。
皆さんが、少しでも幸せな気分になることが出来たなら、この連作は大成功です。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
11/18/2000 蘭間林和彦
ご意見、ご感想をお待ちしています。ohnok@yahoo.com