written by 三鷹板吉
質問1)神戸小6殺人事件の容疑者として14歳の少年が逮捕されたとき、 どう思いましたか? 意外でした。三鷹が想像していたのは「20代〜30代の現実感覚を喪失した独身男 性による無差別殺人」でした。おそらくパソコン通信ユーザーでもあろう、と。 「14歳」ということには驚きはありません。こどもだろうが少年だろうが、人殺 しはできます。倫理感が未発達な分、適当な手段(銃など)があれば、大人よりず っとたやすく殺すことでしょう。アメリカでの例のように。 質問2)容疑者の少年は少年院から2年程度で出てくると言われていますが、 この罰をどう思いますか? 建て前としては「罰」ではなく「教育」なのですから、しょうがないでしょう。 もっとも「少年刑務所OB作家」で殺人経験もある見沢知廉氏によれば、この手の 施設では「徹底した体罰、肉体的拷問と、心理・人格の分解」がほどこされるとの こと(フライデー8月8日号)。そうした洗脳作業で殺人傾向が「治療」されれば、 結果OKでしょうか。「時計じかけのオレンジ」を思い出します。 質問3)写真週刊誌フォーカスで顔写真が公開されたこと、および、キオス クやコンビニでの販売規制ついてどう思いますか?(また、週刊新潮の場合 も意見があればどうぞ) フォーカスの行為が少年法違反であるのは明白です。一分の理があるとすれば、 これをキッカケに少年法改正論議が起き、報道規制項目と同時に他の項目も時代に 合わせて改正への気運が高まるかもしれない、という一点。 それ以外は「売らんかな」という商業出版社としては当然の動機でやったことが、 流通段階で否定され、結果として部数が稼げなかった、という喜劇に過ぎません。 質問4)少年法の改正について、あなたの意見があれば聞かせてください。 「暴論」を一つ申し上げれば、こどもや少年が罪を犯した場合、成人と比較して の「減刑」分を、親なりの保護監督責任者が負う、というシステムはどうでしょう。 成人による殺人の場合の量刑が10年だとして、少年が2年で社会に出るならば、両 親が残り分の8年間服役するとか。これだったら「世間」の納得も得やすいのでは。 日本ではよく凶悪犯罪を犯した人間の父親が自殺したりしますよね。宮崎勤の例 のような。三鷹は一種の社会的処刑だと思いますが、こうしたシステムがあれば、 親も「世間様」に対して命までは差し出さずにすむのではないかと思います。 質問5)今回の事件のマスコミの報道やワイドショーなどでの取り上げ方に ついてどう思いますか? 愚劣の極みと思います。視聴者や読者が求めるニュースを提供しているだけだ、 マスコミが愚劣なのは大衆の実像を鏡のごとく反映しているだけだ、との短絡をな す方もいらっしゃるでしょうが、低きに合わせるのがマスメディアの通例です。そ こまで言い切ったら大衆に失礼でしょう(笑) 質問6)その他、追加して言いたいことがあれば、どうぞ。 裁きは司直の手にゆだね、もう忘れましょう、あんなガキのことは。 自分のガキが人を殺したりしないよう、個々の家庭がキチンと倫理道徳教育をす ることです。ちなみに、この手の問題に関して、学校(特に公立校)は、まったく 頼りにならないと考えた方が良いでしょう。戸塚さんとこぐらいじゃないですか、 何とかできるのは。
Copyright (C) 1997 by 三鷹板吉QYA33902@biglobe.ne.jp
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